アーカイブ - 2019年 8月 29日 - book

E2170 - 「とよはしアーカイブ」公開記念シンポジウム<報告>

2019年6月16日,豊橋市図書館(愛知県)は,中央図書館において「とよはしアーカイブ」公開記念シンポジウム「近代図書館の先駆けー羽田八幡宮文庫」を開催した。本稿ではアーカイブの紹介とシンポジウムの様子を中心に報告する。

E2173 - 韓国,第3次読書文化振興基本計画(2019-2023)を発表

韓国の文化体育観光部は2019年4月,「第3次読書文化振興基本計画(2019-2023)」を発表した。国の競争力を強化し,国民に等しく読書活動の機会を保障し,人生の質の改善に寄与することを目的として制定された韓国の読書文化振興法では,その第5条第1項において,「文化体育観光部長官は関係の中央行政機関の長と協議し,読書文化振興のための基本計画(以下「基本計画」)を5年ごとに策定し施行しなければならない」としている(CA1705参照)。これに基づいて現在まで2009年,2014年の2回にわたって基本計画が策定されてきた。

E2171 - 子どもの電子メディアの利用実態と読書との関係

政府が2018年4月に閣議決定した第四次「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」では,スマートフォンの普及やSNSなどのコミュニケーションツールの多様化にみられる子どもの情報環境の変化が読書環境にも大きな影響を与えている可能性に鑑みて,「国は,本計画の実施期間中にこうした読書環境の変化に関する実態把握とその分析等を行う必要がある」とした。これを受けて,文部科学省では,2018年度に「子供の電子メディアの利用実態を把握し,読書活動等の関係を捉えること」を目的とした「子供の読書活動の推進等に関する調査研究(平成30年度委託研究)」を実施し,報告書を2019年5月にウェブサイトで公表した。この調査研究は秋田喜代美氏(東京大学教授)を座長とする委員会のもとで実施されたが,筆者も委員として参画する機会を得た。本稿では,筆者がポイントと考える点に絞って,関連する先行研究にも触れながら,調査結果を紹介したい。

E2169 - 図書館総合展2019フォーラムin須賀川<報告>

2019年5月18日,福島県須賀川市で図書館総合展地域フォーラムが開催された。会場は,同年1月に開館した,同市中央図書館を含む須賀川市民交流センター(tette;E2142参照)である。図書館の新館お披露目と開館までの経緯報告という,これまでの地域フォーラムにならったスタイルであるが,全国より171人集まった図書館関係者(須賀川の関係者除く)は,いつになく高い関心をもっていた様子であった。

E2172 - テクノロジー導入に伴う若者と図書館の関係構築<文献紹介>

ICTをはじめ,日進月歩するテクノロジーは図書館において図書の探索を支えるだけでなく,さらに豊かな探究活動において欠かせないものとなってきている。しかし,日本図書館研究会児童・YA図書館サービス研究グループの井上靖代氏らによる『YAサービスの現状―全国調査報告(2)』からも,日本の図書館の若者向けのプログラムはPOP作成やビブリオバトルなど紙媒体の図書の活用を促すものが多いことが読み取れ,テクノロジーが積極的に活用されている事例は少ないといえる。『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編』においても,「現代社会が抱える様々な課題を解決するためにイノベーションが期待されており,世界的にも理数教育の充実や創造性の涵養が重要視されており,米国等におけるSTEM教育の推進はその一例である」とあるように,これからは情報や知識の習得だけに留まらず,他者との対話をとおして意見を深め合ったり,何かをつくりあげることが求められる,アウトプットの時代になってきている。それに伴い,テクノロジーの活用は必須になってくるだろう。