アーカイブ - 2015年 - book

6月 26日

6月 25日

E1685 - アラブ諸国の機関リポジトリの評価<文献紹介>

 アラビア語圏であるアラブ諸国の機関リポジトリは,「未熟な段階」(infancy stage)にあるといわれる。それは,この地域特有のトピックに関する文献があまり公表されてないこと,アラブ諸国の研究者の多くが機関リポジトリについての知識や経験をあまりもってないこと,長期保存の方針がないこと,などが要因である。本文献は,このようなアラブ諸国の機関リポジトリを,外部利用者の視点からアクセシビリティや透明性などの点で評価する。評価対象は,11か国の25のリポジトリである。

 

E1684 - 図書館における青少年へのメディア指導:ALSC白書から

 米国図書館協会(ALA)の児童サービス部会(Association for Library Service to Children:ALSC)が2015年5月8日に発表した白書“Media Mentorship in Libraries Serving Youth”(以下白書)では,図書館における青少年及びその家族のためのメディア指導に関してまとめられている。白書は,(1)先行する調査,文献等の総括,(2)図書館員が青少年をはじめとした,地域社会の人々のメディアリテラシーを養う「メディア指導者」(media mentor)として果たすべき責務及び図書館等がメディア指導者養成のために採るべき方策についてのALSCの立場,という2点で構成されている。また,ALSCのウェブサイト上では,2014年8月に,ALSCなどが実施した,(1)図書館と児童の関係や,図書館でのタブレット等のメディア利用に関する調査の結果,(2)北米の図書館におけるメディア指導の実践例などが掲載されている。本稿では,これらに触れつつ,白書の内容について紹介する。なお,「デジタルルメディア」とは,アプリケーションや電子書籍のほか,放送メディア,ストリーミングメディア,ソフトウェアプログラムも含むものである。

E1683 - 2015年IIPC総会<報告>

 ウェブアーカイブに関する連携を目的とした組織である「国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC;CA1664参照)」の総会が,2015年4月27日から5月1日まで,米国カリフォルニア州にあるスタンフォード大学とインターネット・アーカイブを会場にして開かれ,世界各国の図書館員やアーキビスト,研究者等約200名が参加した。ウェブアーカイブを利用した研究の成果やIIPCが進めるプロジェクトの最新情報等について報告があり,活発な議論が交わされた。

E1682 - 高校生の読書に関する意識等調査報告書(日本)

 文部科学省の「第三次子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」(2013年5月)では,小学生,中学生,高校生と進学するにつれて読書離れが進む傾向があるとされている。文部科学省は2015年4月16日,不読率(1か月間に1冊も本を読まなかった「不読者」の割合)が高い高校生の読書の実態を把握するため,「高校生の読書に関する意識等調査報告書」(以下,報告書)を公開した。本調査は,文部科学省からの委託によって,浜銀総合研究所が調査を実施している。学校が立地する地域や,学科のバランスを考慮して,全国から無作為に抽出した150校の高等学校(教員)及びその生徒,保護者を調査対象としている。調査にあたっては,読書活動に関する専門的知識を有する有識者等からなる調査検討委員会が設置され,調査手法・内容に対して指導助言が行われている。

6月 4日

E1681 - 内閣府の検討会によるオープンサイエンスに関する報告書

E1681 - 内閣府の検討会によるオープンサイエンスに関する報告書

 内閣府に設置された,国際的動向を踏まえたオープンサイエンスに関する検討会(以下検討会)から,2015年3月30日付けで報告書「我が国におけるオープンサイエンス推進のあり方について~サイエンスの新たな飛躍の時代の幕開け~」(以下報告書)が公表された。この検討会は,オープンサイエンスに係る世界的議論の動向を的確に把握した上で,日本としての基本姿勢を明らかにするとともに,早急に講ずべき施策及び中長期的観点から講ずべき施策等を検討することを目的として,2014年12月9日から6回にわたり開催された。報告書は,その内容をまとめたものである。

E1680 - 離島の情報環境調査から見えてきたこと‐LRG第10号から

E1680 - 離島の情報環境調査から見えてきたこと‐LRG第10号から

 季刊誌『ライブラリー・リソース・ガイド』(以下,LRG)では,第10号で特集「離島の情報環境」を掲載した。この特集では,日本の全有人離島を対象に図書館やそれに類する施設・サービスの有無や内実に関する悉皆調査を実施した。このような調査は日本初のものであり,その調査結果は今後,離島の図書館のあり方を考える上での基本資料となるだろう。

E1679 - IFLAによるディスレクシアの人のためのガイドライン改訂

E1679 - IFLAによるディスレクシアの人のためのガイドライン改訂

 2015年3月に公開された「IFLAディスレクシアの人のための図書館サービスのガイドライン 改訂・増補版」(“IFLA Guidelines for Library Services to Persons with Dyslexia ? Revised and extended”;以下ガイドライン)は,2001年に国際図書館連盟(IFLA)の専門報告書第70号として発行された旧ガイドラインの改訂・増補版となる。この改訂は,「特別なニーズのある人々に対する図書館サービス分科会」(Library Services toPeople with Special Needs Section:LSN)および「印刷物を読むことに障害がある人々のための図書館分科会」(Libraries Serving Persons with Print Disabilities Section:LPD)による作業グループによって2012年から進められた。筆者も作業グループの一員として改訂作業に携わったので,その視点から紹介する。

 

E1678 - ERDB-JP:共同で構築する電子リソース共有サービス

E1678 - ERDB-JP:共同で構築する電子リソース共有サービス

  図書館の検索サービスで日本語雑誌の所蔵を確認し,図書館でコピーした後,その雑誌を発行している学会のウェブサイトで公開されていることに気づいた……このような経験はないだろうか。

5月 25日

本調査結果の利活用事例

本調査とその結果に関する紹介や利活用の事例は、次の通りである。

カレントアウェアネス・ポータル

  • 関西館図書館協力課調査情報係. NDL,情報行動の傾向及び図書館に関する意識調査の成果を公開. カレントアウェアネス-E. 2015, (279), E1667.
    http://current.ndl.go.jp/e1667
  • 佐藤翔, 高城雅恵, 大柴忠彦. NDL,図書館総合展で2014年度調査研究関連のフォーラムを開催. カレントアウェアネス-E. 2015, (294), E1747.
    http://current.ndl.go.jp/e1747

当館刊行物

  • これからの図書館のあり方を検討するために 図書館利用者の情報行動の傾向及び図書館に関する意識調査. 国立国会図書館月報. 2015, (650), p. 13-19.
    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/9373202

その他の当館による紹介

5月 21日

E1677 - 仏・独における電子版博士論文のOAに関する調査<文献紹介>

E1677 - 仏・独における電子版博士論文のOAに関する調査<文献紹介>

Joachim Schopfel et al. A French-German Survey of Electronic Theses and Dissertations: Access and Restrictions. D-Lib Magazine, 2015, 21(3/4)

E1676 - 研究データ同盟第5回総会<報告> 

E1676 - 研究データ同盟第5回総会<報告>

 2015年3月9日から11日にかけて,「障壁なきデータ共有」をスローガンとする研究データ同盟(RDA;E1531参照)の第5回総会が米国のサンディエゴで開催された。RDAには95か国から2,800名弱が登録しているが(第5回総会時点),今回はそのうち383名の参加があった。RDAはおおむねBirds of a Feather(BoF),Interest Group(IG),Working Group(WG)という3種類の分科会から構成されており,議論の進度に応じて,BoF,IG,WGと段階が進む。第5回総会時点ではWGが16,IGは38設置されていた。1年前の第3回総会時点に比べてWGはさほど増えていないが,IGは倍近くに増えたことになる(E1566参照)。

E1675 - NDLにおけるLODの作成と試行提供:ISILを対象として

E1675 - NDLにおけるLODの作成と試行提供:ISILを対象として

 国立国会図書館(NDL)は,Linked Open Data(LOD;CA1746参照)の提供とその利活用を促進するため,様々な取組を行っている。その一つとして,2015年4月27日,「図書館及び関連組織のための国際標準識別子(ISIL)」(CA1715CA1757参照)のLODを作成し,試行提供を開始した。国立国会図書館ホームページの「オープンデータセット」のページにおいて,RDF/XML形式のデータをパブリックドメインマーク付きで公開している。本稿では,既存データを元にしたISILのLOD作成から試行提供開始までの,約半年間の取組を通して得られた知見等を紹介する。

E1674 - 古音源の保存と活用に関する国際シンポジウム<報告>

E1674 - 古音源の保存と活用に関する国際シンポジウム<報告>

 明治期に録音された雅楽より,現在演奏されている雅楽はテンポが緩やかなものであるという。当時の録音メディアの収録時間の限界が一因であるとしても,どうやら明治期には,今よりも速いテンポで雅楽が演奏されていたらしい。

E1673 - 共同保存図書館実現に向けた多摩デポとカーリルの共同研究

E1673 - 共同保存図書館実現に向けた多摩デポとカーリルの共同研究

 東京都多摩地域の市町村立図書館は,住民に積極的な資料提供を行い,暮らしに役立つ図書館をめざしてきた。それぞれの図書館では魅力ある蔵書を構築するため,新しい本を購入するたびに古い本を書庫に移してきたが,書庫に収容しきれない本は除籍せざるをえない。いまやほとんどの図書館の書庫は満架をむかえ,個々の図書館の力だけでは本が日々消え行くという流れを止めることはできない。

E1672 - 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2015/4/30現在)

E1672 - 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2015/4/30現在)

東日本大震災後の図書館等をめぐる状況について,本誌での既報(E1652ほか参照)に続き,2015年2月中旬から4月下旬にかけての主な情報をまとめた。

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