アーカイブ - 2015年 8月 - book

8月 27日

E1702 - 米国の10代の若者の健康情報入手方法

 2015年6月,米国ノースウェスタン大学から,米国の若者の健康情報入手方法に関する報告書が公開された。この報告書は,2014年10月から11月及び2015年3月に,英語及びスペイン語話者の13歳から18歳の若者1,156人を対象に,調査会社GfKにより行われた全国調査の結果をまとめたもので,年齢,性別,人種・民族,世帯所得の観点から分析が行われている。以下に主な結果を紹介する。

E1701 - 「ウィキペディア・タウン in 関西館」

 2015年6月30日に閣議決定された政府の「世界最先端IT国家創造宣言」では,目指すべき社会・姿を実現するための取組として,オープンデータの活用推進が筆頭にあげられている。また,図書館関係者の間では,公共図書館には地域の情報拠点としての新たな役割の必要性が指摘されていて,さらに文部科学省の調査研究報告書では,公共図書館が優先して取り組むことが望ましい課題として,地域文化のデジタルアーカイブやインターネット等を使った情報発信が挙げられている。

E1704 - 米国図書館協会(ALA),図書館のための政策課題を発表

 2015年6月26日,米国図書館協会(ALA)は米国内のあらゆる図書館のための政策課題“National Policy Agenda for Libraries”(以下政策課題)を公表した。これは,ALAの情報技術政策局(OTIP)の“Policy Revolution!”イニシアチブに携わる図書館組織とともに,公共図書館や大学,財団など様々な組織のメンバーで構成された委員会が,パブリックコメントの結果や米国の政治・経済情勢等も考慮しつつ,米国の図書館経営者などのためにまとめたものである。

E1700 - 「全国遺跡報告総覧」の機能と期待される効果

 

1.はじめに

 全国で毎年約8,000件の遺跡が発掘され,その成果は発掘調査報告書にまとめられる。報告書は年間約2,000冊発行され,これまで膨大な成果が蓄積されている。しかし,報告書の流通範囲は限られることから,いわゆる「灰色文献」化しており,実際に成果に触れる機会が限定される。そこで2015年6月,発掘調査報告書を全文電子化しインターネット上で検索・閲覧できるようにした「全国遺跡報告総覧」を奈良文化財研究所(以下奈文研)にて公開した。本稿では,そのシステム構成や機能,期待される効果を紹介する。

E1703 - ボーンデジタル資料の管理にアーキビストの専門知識の活用を

 2015年7月,OCLC Researchが,アーキビストの専門知識を図書館でのボーンデジタル資料の管理に取り込むことを提言した報告書“The Archival Advantage : Integrating Archival Expertise into Management of Born-digital Library Materials”を発表した。

8月 6日

E1699 - 米国著作権局による孤児著作物と大規模デジタル化の報告書

 2015年6月4日に米国議会図書館内に置かれている米国著作権局(以下著作権局)が“Orphan Works and Mass Digitization: A Report of the Register of Copyrights”(以下報告書)を公開した。この報告書において著作権局は,孤児著作物と大規模デジタル化について,著作権者調査や交渉のための情報が不足していることや,著作権者と利用者の間で交渉が必要になった場合の手続きが非効率的であるといった課題があると指摘している。これらの問題に対処することで,過去の作品を利用可能とし,新たな創造や学習への活用といった機会を広く提供することができるとしている。著作権局は過去にもパブリックコメントの募集や孤児著作物,大規模デジタル化を対象とした報告書の公表,ラウンドテーブルの開催等を通じて,孤児著作物及び大規模デジタル化に関する問題点を取り上げてきた。今回の報告書はこれらの内容を引き継ぐものとなっている。

E1698 - 日本における「アクセスの再定義」<報告>

    2015年6月13日,明治学院大学にてシンポジウム「アクセスの再定義―日本におけるアクセス,アーカイブ,著作権をめぐる諸問題―」が開催された。これは,ローランド・ドメーニグ氏(明治学院大学)とアレクサンダー・ザルテン氏(ハーバード大学)の呼びかけにより開催されたもので,今日の活字,映像,オーディオ媒体へのアクセスの増大と,それを管理しコントロールするアーカイブや著作権のあり方を議論する場となった。シンポジウムには研究者,図書館員,弁護士といった異なる業界の関係者が集い,それぞれの立場から現状の問題や今後の課題を提示した。主催者によれば,当初このシンポジウムは2016年に米国で開催する予定であったが,日本における著作権問題を大きく左右すると考えられるTPPの交渉がまさに進行中という状況において,急遽先に日本での開催を決定したということである。こうしたアクチュアルな問題をめぐって,シンポジウムはアーカイブの実践,アクセスの理論,今後の展望という三つのテーマのパネルから行われた。以下パネルごとに報告する。

E1697 - NII,“CiNii Dissertations”を試験公開

 2015年6月11日,国立情報学研究所(以下NII)は,日本国内の大学および独立行政法人大学評価・学位授与機構が博士の学位を授与した論文(以下博士論文)のメタデータを,CiNiiインターフェース(CA1691参照)において無料で検索することができる“CiNii Dissertations”を試験公開した。

E1696 - 「ひとハコ図書館」からはじめる新しい図書館

1.はじめに

 公共図書館は地域に暮らし生活する人々(市民)のためにある図書館である。筆者の勤務する東久留米市立図書館(以下当館)は,1971年の開館以来,多くの事業において市民と協働して運営してきた。公共図書館に「課題解決」の役割が求められるようになり,当館も今後のあり方を検討する中,利用者懇談会や図書館協議会の場とは別に,市民が図書館のことを考えられるような場を設けたいと考え,2015年5月31日に「図書館フェス2015」を開催した。本稿はその構想から開催までを運営側から紹介するものである。

 

E1695 - 鳥取県で「読みメンになろう!」プロジェクトをスタート

1.はじめに
 鳥取県では2015年度,鳥取県立図書館(以下当館)を中心に,「えほんでHAPPY!パパもじぃじも 読みメンになろう!」というキャッチフレーズのもと,「読みメンになろう!」プロジェクトを開始した。「読みメン」とは,子どもに絵本の読み聞かせをする男性を意味する言葉で,お父さんやおじいさんなど多くの男性に,もっと子どもと一緒に本を楽しんでほしいという願いを込めている。

E1694 - 京都府立図書館「宵山に繰り出す前に 浴衣で図書館」報告

  京都府立図書館では,祇園祭の特別展示にあわせて,祇園祭・前祭の宵山(2015年7月16日)にカウンターの職員が浴衣で応対し,利用者へも浴衣での来館を呼びかける「宵山に繰り出す前に 浴衣で図書館」という企画を実施した。