アーカイブ - 2015年 10月 - book

10月 29日

E1729 - 非英語圏の国のOAの専門書の利用状況<文献紹介>

Ronald Snijder. Evaluating the Impact of the FWF-E-Book-Library Collection in the OAPEN Library: An Analysis of the 2014 Download Data. D-Lib Magazine. 2015, 21(7/8).

E1727 - 実験的ディスカバリサービス「NDLラボサーチ」の紹介

 

●はじめに

 国立国会図書館(NDL)次世代システム開発研究室は,当館が所蔵するデジタル化資料のデータや書誌情報などを用いて,東京大学や国立情報学研究所といった大学や研究機関と共同で次世代の図書館サービスの検討に資するための調査研究を行っており,その実験の場としてNDLラボを運営している。本稿ではNDLラボで公開している成果のうち,実験的なディスカバリサービスである「NDLラボサーチ」を紹介する。

 

E1728 - 英国・ドイツでの日本研究司書へのレファレンス研修を終えて

 国立国会図書館(NDL)では,これまで国際交流基金主催の「日本研究上級司書研修」への協力や「日本研究情報専門家研修」の実施など,海外日本研究司書への国内での研修を行ってきた。しかし,海外へ職員を派遣して行うレファレンス研修は実現できていなかった。このたび,設立20周年記念事業としてドイツの日本資料図書館連絡会“Arbeitskreis Japan-Bibliotheken”から,そして英国の日本専門司書グループ“The Japan Library Group”から研修講師の派遣依頼があり,2015年8月21日に英国図書館(BL)で,28日にドイツのミュンヘン大学図書館で,現地の日本研究司書を対象に「日本情報の調べ方(人文分野)」の研修を行った。あわせて,BL,ドイツの国際交流基金ケルン日本文化会館,ケルン大学日本学科図書館,ボン大学日本学科図書館,バイエルン州立図書館などを見学した。

E1726 - 統計数理研究所が取り組むInstitutional Research

 現在,文部科学省による2014年度からの研究大学強化促進事業開始や国立大学・大学共同利用機関の第3期中期目標期間に向けた中期計画の策定など,これまで以上に大学・研究機関の自己評価能力の重要性が高まっている。そのような流れのなかで“Institutional Research”(IR)という言葉が注目されている。IRとは,大学・学術機関の環境や成果に関する様々なデータを収集して分析し,計画の策定や政策・意思決定を支援する活動の総称である。大学・研究機関の主体的・自立的ガバナンスの強化が図られ,意思決定システムの確立が進むなか,機関内におけるIR活動とその担当者は今後重要な位置を担うことは間違いなく,IR活動を支える統計リテラシーを有した人材の確保・育成が急務である。

E1725 - 欧州におけるオープンアクセス方針の実施に向けた準備状況

 国・大学・助成機関といったレベルを問わず,各国でオープンアクセス(OA)方針の策定が進められている(CA1851参照)。世界中のOA方針のダイレクトリであるROARMAPには700を超える方針が登録されている。しかしながら方針の策定はOA推進の出発点であっても,決してゴールではない。その後の着実な方針の実施は,策定それ自身よりもはるかに困難であろう。

E1724 - 『IFLA学校図書館ガイドライン』改定される

 

●実現可能で多くの示唆を与えるIFLA学校図書館ガイドライン


 2015年8月,国際図書館連盟(IFLA)より『IFLA学校図書館ガイドライン』“IFLA School Library Guidelines”が公表された。2002年に出された『IFLA/ユネスコ学校図書館ガイドライン』(E003参照)の改訂版にあたる。学校図書館の目標を「社会に参加する責任感と倫理感を持ち,リテラシーを身に付けた児童生徒の育成」とし,「すべての児童生徒と教師が,効果的な学校図書館プログラムとサービスを利用できるよう」に作成された。日本からは岩崎れい氏(京都ノートルダム女子大学)がIFLA学校図書館分科会のメンバーとして関わっている。

 

 

10月 15日

E1722 - ビッグデータ,リトルデータ,ノーデータ<文献紹介>

 近年,ビッグデータの活用やオープンサイエンスを支える基盤としてのオープンデータに世界的に注目が集まっている。このような中でカリフォルニア大学ロサンゼルス校のボーグマン(Christine L. Borgman)氏は,データの収集,分析及び利用を扱う「データ・スカラシップ」に関する注目すべき著作を発表した。

E1721 - Code4Lib JAPANカンファレンス2015,東京にて開催<報告>

 2015年9月5日から6日にかけて,リクルート本社アカデミーホールにてCode4Lib JAPANカンファレンス2015が開催された。同カンファレンスは,「図書館と技術,Web,ITをむすぶ,図書館員や技術者,その他すべての関係者が集い,アイデアやツールを紹介しあい,先進的な試みを共有し,関係者が出会い,つながるイベント」である(E1486参照)。3度目の開催となる今回は91名が参加し,基調講演1件,通常発表10件,ライトニングトーク21件が行われた。本稿では,今回初めて参加し,発表を行った筆者の視点から,当日の様子および印象に残ったことを中心に報告したい。

E1720 - ウェブサイト・「佛教大学図書館施設ガイド」の構築と公開

 佛教大学図書館(以下当館)では,2015年7月1日に「佛教大学図書館施設ガイド」(以下「施設ガイド」)と称するウェブサイトを公開した。「施設ガイド」では,当館内の施設を視覚的に理解できるように,360度のパノラマ画像を用いたバーチャルツアーを提供しているほか,さまざまな当館の機能について,施設画像を通じて理解を深めていけるような工夫を行っている。ここでは「施設ガイド」を構築するに至った背景と構築の過程について,報告しておきたい。

E1717 - お茶の水女子大学「図書館入試」実施に向けたプレゼミナール

○「新フンボルト入試」とは
 本学では,2017年度入学者を選抜する入試から,従来のAO入試を改革した「新フンボルト入試」を開始する。改革の目的は,潜在的な能力,とりわけ大学入学後の学びや社会に出た後に,その能力を大きく伸ばせる「のびしろ」を持った学生の選抜にあり,定員は現AO入試の2倍の20名となる。1810年のベルリン大学創立の立役者であり,潮木によれば「現場密着型の研究と教育の一体化を提唱」した,ヴィルヘルム・フォン・フンボルトに因んで命名された。一次選考を兼ねる文理共通のプレゼミナールと,二次選考(文系「図書館入試」,理系「実験室入試」)の二段構えで,単に知識の多寡を問うのではなく,「課題を探求・発見」し,「必要な資料やデータを活用」し,「オリジナルな解を導き出す」力を測定する。

E1718 - 学校図書館プロジェクトSLiiiC “SWC2015”<報告>

 学校図書館プロジェクトSLiiiC(スリック)は,学校図書館支援を目的とした任意団体である。ウェブサイトのユーザー登録者数は279 人で,Facebookのスタッフ用グループメンバー数は14人である(2015年9月28日現在)。SLiiiCは,もともと筑波大学大学院で図書館情報学を学ぶ学生たちが2006年に立ち上げた団体で,ウェブサイトでの学校図書館支援に関する各種情報提供や様々なイベントの企画運営を行っている。

10月 1日

E1716 - テクノロジーが拓く読書史研究の可能性<文献紹介>

 本書はヴィクトリア時代の英国の人々の読書を多角的に分析する論文集であり,第一部「私的な読書の公的な側面」(The Public Aspects of Private Reading),第二部「読書する関係」(The Reading Relationship),第三部「今日においてヴィクトリア時代人を読み解く」(Reading the Victorians Today)の三部から構成されている。本稿でそのすべての論文を紹介することは困難であるため,ここでは最先端の読書史研究の手法を紹介する第三部に注目し,そこから二編の論文を厳選して紹介しつつ,今後の読書史の展望を述べたい。 

E1715 - 米国アーキビスト協会2015年次大会<報告>

 2015年8月16日から22日まで,米国アーキビスト協会(Society of American Archivists:SAA)2015年次大会が,米国クリーブランドにて開催された。本大会には米国・カナダを中心として,アーキビスト(文書館等の専門職),アーカイブズ学の研究者・教育者・大学院生,企業関係者などが参加した。日本からは,平野泉(立教大学共生社会研究センター),橋本陽(同),元ナミ(学習院大学大学院)の各氏が,テキサス医療センター図書館(ヒューストン)との国際共同研究として「原爆傷害調査委員会(ABCC)」資料のデジタル・アーカイブズ構築プロジェクトについてセッションを開催した。また筒井弥生氏(一橋大学大学院非常勤講師)は国立国会図書館やNHKなどの東日本大震災関連のデジタル・アーカイブ運営の取り組みを素材として,「デジタル・アーカイブ」をめぐり,「アーカイブズの理論」に基づくか否かという日本内外のズレを検証するポスター発表を行った。さらに,齋藤歩氏(学習院大学大学院)は建築アーカイブズの資料組織化などに関する自身の研究を進めるため,このトピックに関するワークショップなどに参加した。筆者自身は,政府のオープンデータやオープンガバメントに関する自らの日本学術振興会の科研費研究の遂行,また,筒井氏のトピックと重なるが,「デジタル・アーカイブ(ズ)」に関する日米の概念の違いの検証も目的として,初めてSAAの年次大会に参加した。以下,筆者が関心をもったテーマに絞り,本大会について報告したい。

E1714 - 第24回京都図書館大会<報告>

 2015年8月17日,第24回京都図書館大会が同志社大学寒梅館ハーディーホールで開催された。この大会(E1337参照)は,京都府内において館種を超えた図書館関係者の連携を図りともに研鑽を積むことを目的として,年1回開催されているものである。

E1713 - 『ラーニング・コモンズの在り方に関する提言』

 国立大学図書館協会は2012年に,「大学図書館における教育学習支援機能充実についての諸方策の調査・検討」を行うために,教育学習支援検討特別委員会を3年間の時限付きで設置した。同委員会には情報リテラシー基準を検討・策定する情報リテラシー教育検討小委員会(E1712参照)と,ラーニング・コモンズ(以下LC)を活用した学習支援活動の普遍化を検討する実践事例普遍化小委員会(以下LC小委員会)の2つの小委員会が設置された。今回報告する『ラーニング・コモンズの在り方に関する提言 実践事例普遍化小委員会報告』(以下『提言』)はLC小委員会によって作成された文書である。

E1711 - 課題解決支援サービスに関する実態調査報告書について

◯はじめに
 全国公共図書館協議会(事務局:東京都立中央図書館)では,2014・15年度の2か年で,「公立図書館における課題解決支援サービス」についての調査研究に取り組んでおり,2014年度は全国の公立図書館を対象に実態調査を行った。課題解決支援サービスについては,これまで先進的な事例紹介や,テーマをしぼった調査等が行われてきたが,全国の公立図書館を対象とした,サービス全体をとらえる調査は実施されていない。今回の調査で,サービスの全体像や実態を明確にすることにより,公立図書館の課題解決支援サービスの一層の充実に寄与できればと考えている。

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