2015年1月,英国図書館(BL)は国内各地の録音コレクションから重要な資料を保存するとして,“Save Our Sounds”プロジェクトを始動した。1月から5月にかけて英国内に点在する録音資料を把握するための調査が行われ,2015年10月,報告書“National Audit of UK Sound Collections”が公開された。
経済産業省及び独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では,「世界最先端IT国家創造宣言」及び各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議による「電子行政分野におけるオープンな利用環境整備に向けたアクションプラン」に沿って,データで用いられる言葉の意味や構造を整理し,システム間の連携やデータの二次利用を円滑にする「共通語彙基盤」(Infrastructure for Multi-layer Interoperability:IMI)事業を推進している。欧州委員会(EC)でもその意義は認められており,ECの欧州行政機関相互運用ソリューション(Interoperability Solutions for European Public Administrations:ISA)コアデータ,米国政府データ連携基盤(National Information Exchange Model:NIEM)等とともに,各国の基本語彙間のマッピングを進めるために国際コミュニティを設立し,連携を強化している。
“Guidelines for parliamentary research services”(以下ガイドライン)は,議会調査サービスの向上と拡大を考える際に何を考慮すべきか,についての世界の議会事務局の関心の高まりに応えるため,2015年8月,IFLA(国際図書館連盟)議会のための図書館・調査サービス分科会が,IPU(列国議会同盟)と共同で刊行したものである。