アーカイブ - 2014年 - book

6月 19日

E1576 - インターネット・フィルタリングの現在:CIPAから10年(米国)

2014年6月11日,米国図書館協会(ALA)は,子どもをインターネットから保護する法律(CIPA)の2000年の成立および2003年の合憲判決から約10年経過した現在,改めてその影響について検討するレポート“Fencing Out Knowledge: Impacts of the Children’s Internet Protection Act 10 Years Later”を公開した。CIPAは,公共図書館や学校(学校図書館)がいわゆるE-rate(教育用割引料金)等の補助金を得るための条件として,オンライン上の「猥褻」,「チャイルド・ポルノグラフィー」,未成年者(17歳未満)についてはさらに「未成年者に有害な(harmful to minors)」資料をブロックするために,保護技術手段(technology protection measure:フィルターソフト)を組み込むこと等を規定するものである。CIPAは,憲法で保障された知的自由の権利を脅かすものとして,ALA等により提訴が行われるなど,図書館に大きな影響を与えた(CA1572CA1473等参照)。...

E1575 - CELA,プリントディスアビリティのある人へのサービスを開始

カナダにおいて,2014年4月1日に立ち上げられたCELA(Centre for Equitable Library Access)が,5月29日,プリントディスアビリティを抱えた利用者への図書館サービスの提供を正式に開始した。ビクトリアで行われたカナダ図書館協 会(CLA)の全国大会の開催にあわせたものである。...

E1574 - つくばリポジトリのJAIRO Cloudへの移行

 筑波大学は,大学の機関リポジトリである「つくばリポジトリ」(Tulips-R)を国立情報学研究所(NII)が提供する共用リポジトリサービス「JAIRO Cloud」上に2014年5月21日に移行した。...

E1573 - 2014年IIPC総会及びワーキンググループ<報告>

 国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC;CA1664CA1733参照)の総会及びワーキンググループ等関連会議(E1432等参照)が,フランス国立図書館(BnF),フランス国立視聴覚研究所(INA),Internet Memory Foundation(IMF)の共同主催により,2014年5月19日から23日にかけてパリのBnFで開催された。IIPC加盟機関からの参加者のほか大学や研究機関の研究者など合わせて200名以上が参加し,国立国会図書館からは筆者が参加した。...

E1572 - 「忘れられる権利」と消去権をめぐるEU司法裁判所の裁定

 

欧州連合(EU)の最高裁判所に当たる欧州司法裁判所(Court of Justice)は,2014年5月13日に,EUデータ保護指令,EU基本権憲章の規定により,検索エンジンの運営者は,EU市民の過去の個人情報へのリンクを検索結果から削除すべき義務を負う旨の裁定を行った。また,今回の裁定に関連する立法の動向として,EUデータ保護指令の規則への変更も注目される。...

6月 5日

E1571 - ニュージーランド国立図書館,利用及び再利用の方針を公表

 ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が,2014年3月12日承認の,所蔵資料の利用及び再利用についての新方針を発表した。“Policy for Use and Reuse of Collection Items”と題する同方針は,ニュージーランド人による同館所蔵資料の利用・再利用を,明確な枠組みの中で,容易に行うことができるようにすることを目的とするものであり,9つの原則が示されている。なお,同方針における所蔵資料の利用・再利用とは,個人的,社会的,教育的,商業的な利用を目的とする,あらゆる手段での使用と定義されている。また,所蔵資料とは,研究者がアクセス可能なあらゆる同館所蔵の資料を意味し,ここにはボーンデジタルのコンテンツ,NLNZによりデジタル化された物理的なコンテンツ,研究者によりデジタルカメラで撮影された物理的なコンテンツを含むものとされている。また研究者とは,情報ニーズを満たすためにNLNZの資料を活用する者とされ,いわゆる利用者と同義である。...

E1570 - RLUK Hack Day:図書館資源のLOD化がもたらすものは?

 2014年5月14日,ロンドンで英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)と欧州図書館(TEL;E1176参照)による,図書館におけるLinked Open Data(LOD;CA1746参照)の活用を目的とした初めてのハッカソン,RLUK Hack Dayが開催された。ハッカソンとは,「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で,一定期間集中的にプログラムの開発やサービスの考案などの共同作業を行い,その技能やアイデアを競うイベントである。RLUK Hack Dayでは「第一次世界大戦」,「RLUK参加館にとって価値ある成果物」等をテーマとして,LODを利用したサービスやプロトタイプの開発を行うセッションが行われた。...

E1569 - ICTへのパブリックアクセス:IFLAブリーフィングペーパー

国際図書館連盟(IFLA)が,2014年5月,情報通信技術(ICT)への「パブリックアクセス」に関するブリーフィングペーパー“Public Access: Supporting Digital Inclusion for All: Maximising The Impact of Information and Communication Technologies for Inclusive Social and Economic Development”を公開した。副題に表れているように,インクルーシブ(包摂的)な社会・経済の発展に向けて,ICTへのパブリックアクセスの重要性を指摘し,それにむけての行動のポイントを示すものである。...

E1568 - 日本の研究者等による学術情報利用に関する調査報告

 学術図書館研究委員会(SCREAL)は,日本の学術機関に所属する研究者や大学院生等を対象とし,学術利用行動に焦点を当てた第2回利用動向調査を2011年に行った。2014年3月,その調査報告書として「SCREAL調査報告書:学術情報の取得動向と電子ジャーナルの利用度に関する調査(電子ジャーナル等の利用動向調査2011)」を公表した。...

E1567 - ILLにおいて優れた業績を残した図書館員を表彰:バウチャー賞

 2014年3月4日,2014年度のVirginia Boucher-OCLC Distinguished Interlibrary Loan Librarian Award(バウチャー賞)の受賞者が発表され  た。シカゴ大学図書館のアクセスサービスと評価部門の長であるラーセン  (David Larsen)氏に決定した。ラーセン氏は,新たな手法や作業フローの  効率化に意欲的に取り組むことでリソースシェアリング(資源共有)への革  新的かつ実際的なアプローチが評価され,受賞決定に至った。...

5月 27日

No.15 地域活性化志向の公共図書館における経営に関する調査研究

本調査研究は、地域活性化への貢献をめざし革新的なサービスを提供している公共図書館のうち、特に萌芽期にあるサービスを提供している図書館を取り上げ、そのサービス実現のプロセスをたどることによりサービスの成立条件を明らかにすることを目指し、実施したものです。 

● リポート(全文、PDF) ⇒ 掲載ページ(国立国会図書館デジタルコレクション)へ

※EPUB形式の電子書籍でもご利用いただけます。
こちら(→epubファイル(11.1MB, 241p))からダウンロードしてください。 

 

5月 22日

E1566 - 研究データ同盟第3回総会<報告>

2014年3月26日から28日に,「障壁なきデータ共有」をスローガンとする研究データ同盟(RDA;E1531参照)の第3回総会がアイルランドのダブリンで開催された。RDAには同会議開催の時点で71か国から1,585名が登録しているが,今回はそのうち461名の参加登録があり,日本からの参加は12名であった。...

E1565 - 2014年ISO/TC46国際会議<報告>

2014年5月5日から9日まで,米国のワシントンD.C.で,ISO/TC46(International Organization for Standardization/Technical Committee46)の国際会議が開催された。TC46は「情報とドキュメンテーション」を担当する専門委員会である。今回は,TC46総会と5つの分科委員会の総会及び作業部会が開催され,日本からはISO加盟機関である日本工業標準調査会(JISC)の代表として,国立国会図書館をはじめとする4機関4名が参加した。...

E1564 - 欧米の公共図書館による電子書籍貸出イニシアティブ調査報告

2013年12月,オーストラリア図書館協会(ALIA)は,ブリュッセルを拠点としてコンサルタント等を行っているCivic Agendaに対し,世界の図書館における電子書籍貸出の状況についての調査報告書を作成するよう委託した。オーストラリアの公共図書館は,電子書籍の貸出サービスを導入するにあたって,必要とされる基準を満たす電子書籍やプラットフォームの獲得に課題を抱えていた。2014年4月に発表された報告書“Elending Landscape Report2014”は同国の公共図書館の課題に対する現実的な解決に資するべく,カナダ,米国,欧州(デンマーク,オランダ,ノルウェー,スウェーデン)の図書館で行われている電子書籍貸出に係る9つのイニシアティブを取り上げ,その概要をまとめたものである。...

E1562 - Hispana:スペインにおけるEuropeanaアグリゲータ

 2014年3月25日,欧州文化遺産「プラットフォーム」のEuropeana(E1557参 照)は,Hispanaからパブリックドメインにある新聞資料について100万件以上のデータ提供を受けたことを発表した。Hispana は,Europeanaに対してデジタル化資料のメタデータ等を提供するナショナルアグリゲータとして,スペインで進められているプロジェクトである。ア グリゲータとは,複数のコンテンツ所蔵機関を束ねあげ,それらのメタデータをEuropeanaへ一括提供する機関あるいはプロジェクトを意味する。 Europeanaのアグリゲータには,このような国レベルのものの他にも,The European Library(TEL)のような全欧州規模でのプロジェクトや,欧州におけるユダヤ人に関する資料デジタル化プロジェクトJudaica Europeanaのように特定のテーマに沿ったものがある(CA1785参照)。ここでは国レベルのアグリゲータの代表例としてHispanaを紹介する。...

E1561 - 京都府立総合資料館による東寺百合文書のWEB公開とその反響

京都府立総合資料館では,2016年度の開館をめざして新施設の建築に取り組んでいる(E1461参 照)。2014年3月3日から,所蔵する資料のうち,国宝である東寺百合文書のデジタル画像と目録データの公開を開始した。東寺百合文書とは,京都市南区 の教王護国寺(東寺)に伝えられた文書群である。奈良時代から江戸時代初期までのおよそ1,000年間にわたる約2万5,000通の文書からなっている。 巨大寺院であり広大な荘園をもつ領主であった東寺の経営にかかわる資料でなりたっており,庶民から時の権力者まで様々な階層の人々の息づかいを今に伝えて いる。また,現在日本ユネスコ国内委員会からユネスコ世界記憶遺産に推薦されており,2015年5月ごろに登録の可否が決まることになっている。...

E1563 - 2013年から2014年の図書館システム市場動向は?(米国)

米国図書館協会(ALA)の機関誌であるAmerican Libraries誌の5月号に,米国を中心とした図書館システム市場動向について,ブリーディング(Marshall Breeding)氏による分析レポート“Library Systems Report 2014”が公開された。2002年から2013年までLibrary Journal誌に掲載されてきたレポート“Automation Marketplace”が,掲載誌と名称を変えて発表されたものである。...

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