アーカイブ - 2014年 6月 - book

6月 27日

CA1825 - オープンデータと図書館 / 大向一輝

ネットワークの高速化やサーバ・ストレージの低廉化に伴い、ウェブにおける情報公開のコストは低減し続けている。その中で、いわば完成品の情報である文書・文献だけを公開するのではなく、それらを作成するための基礎資料やデータを同時に共有する事例が増加している。これらの情報を参照することで、元の文書・文献の信頼性を確認することが可能になるとともに、さまざまな情報源からのデータを組み合わせて新たな知見を引き出すことや、新規ビジネスの基盤になることが期待される。近年、このようなデータの公開・共有の取り組みがオープンデータと呼ばれ、主に政府・自治体や学術コミュニティにおける活動が注目されている。本稿ではオープンデータの現状について概説し、図書館による支援あるいは貢献の可能性について述べる。...

CA1824 - ロンドンオリンピックの文化プログラム-博物館・図書館・文書館の取組み- / 福井千衣

2020年オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「五輪」とする。)の開催地は、2013年の立候補プレゼンテーションにおいて、“Discover Tomorrow(未来をつかもう)”というスローガンを掲げた東京に決まった。...

CA1823 - 大学図書館におけるFacebookを利用した広報戦略 / 伊藤仁浩

私たち大学図書館職員は、日頃から利用者の声に耳を傾け、より良いサービスを提供できるよう努力している。しかし、私たちが日々悩み、そして生まれたサービスも、広報の仕方が不十分だと、メインターゲットである大学生へも満足に伝えることができない恐れがある。ポスターで知る学生、ホームページで知る学生、情報入手の仕方は様々なため、一つの媒体で多くの学生に伝えるのは非常に難しい。...

CA1821 - 辞書の向こう側:生きた用例と辞書を往き来する / 高橋さきの

「電子化されたテキスト」というかたちで蓄積されてきた先人の文章を「電子化された辞書」と行き来しつつ手軽に利用できる環境が実現しつつある。...

6月 19日

E1577 - 図書館ウェブサイトのデザイン及びユーザビリティ調査(米国)

米国図書館協会(ALA)のレファレンス・利用者サービス協会(RUSA)が刊行している『Reference & User Services Quarterly』誌の2014年春号に,“The Website Design and Usability of US Academic and Public Libraries”と題する論文が掲載された。この論文は,米国の1,469館の大学図書館と公共図書館のウェブサイトにおけるデザイン,レイアウト,内容,サイト運営及びユーザビリティについて調査を行い,報告したものである。...

E1576 - インターネット・フィルタリングの現在:CIPAから10年(米国)

2014年6月11日,米国図書館協会(ALA)は,子どもをインターネットから保護する法律(CIPA)の2000年の成立および2003年の合憲判決から約10年経過した現在,改めてその影響について検討するレポート“Fencing Out Knowledge: Impacts of the Children’s Internet Protection Act 10 Years Later”を公開した。CIPAは,公共図書館や学校(学校図書館)がいわゆるE-rate(教育用割引料金)等の補助金を得るための条件として,オンライン上の「猥褻」,「チャイルド・ポルノグラフィー」,未成年者(17歳未満)についてはさらに「未成年者に有害な(harmful to minors)」資料をブロックするために,保護技術手段(technology protection measure:フィルターソフト)を組み込むこと等を規定するものである。CIPAは,憲法で保障された知的自由の権利を脅かすものとして,ALA等により提訴が行われるなど,図書館に大きな影響を与えた(CA1572CA1473等参照)。...

E1575 - CELA,プリントディスアビリティのある人へのサービスを開始

カナダにおいて,2014年4月1日に立ち上げられたCELA(Centre for Equitable Library Access)が,5月29日,プリントディスアビリティを抱えた利用者への図書館サービスの提供を正式に開始した。ビクトリアで行われたカナダ図書館協 会(CLA)の全国大会の開催にあわせたものである。...

E1574 - つくばリポジトリのJAIRO Cloudへの移行

 筑波大学は,大学の機関リポジトリである「つくばリポジトリ」(Tulips-R)を国立情報学研究所(NII)が提供する共用リポジトリサービス「JAIRO Cloud」上に2014年5月21日に移行した。...

E1573 - 2014年IIPC総会及びワーキンググループ<報告>

 国際インターネット保存コンソーシアム(IIPC;CA1664CA1733参照)の総会及びワーキンググループ等関連会議(E1432等参照)が,フランス国立図書館(BnF),フランス国立視聴覚研究所(INA),Internet Memory Foundation(IMF)の共同主催により,2014年5月19日から23日にかけてパリのBnFで開催された。IIPC加盟機関からの参加者のほか大学や研究機関の研究者など合わせて200名以上が参加し,国立国会図書館からは筆者が参加した。...

E1572 - 「忘れられる権利」と消去権をめぐるEU司法裁判所の裁定

 

欧州連合(EU)の最高裁判所に当たる欧州司法裁判所(Court of Justice)は,2014年5月13日に,EUデータ保護指令,EU基本権憲章の規定により,検索エンジンの運営者は,EU市民の過去の個人情報へのリンクを検索結果から削除すべき義務を負う旨の裁定を行った。また,今回の裁定に関連する立法の動向として,EUデータ保護指令の規則への変更も注目される。...

6月 5日

E1571 - ニュージーランド国立図書館,利用及び再利用の方針を公表

 ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が,2014年3月12日承認の,所蔵資料の利用及び再利用についての新方針を発表した。“Policy for Use and Reuse of Collection Items”と題する同方針は,ニュージーランド人による同館所蔵資料の利用・再利用を,明確な枠組みの中で,容易に行うことができるようにすることを目的とするものであり,9つの原則が示されている。なお,同方針における所蔵資料の利用・再利用とは,個人的,社会的,教育的,商業的な利用を目的とする,あらゆる手段での使用と定義されている。また,所蔵資料とは,研究者がアクセス可能なあらゆる同館所蔵の資料を意味し,ここにはボーンデジタルのコンテンツ,NLNZによりデジタル化された物理的なコンテンツ,研究者によりデジタルカメラで撮影された物理的なコンテンツを含むものとされている。また研究者とは,情報ニーズを満たすためにNLNZの資料を活用する者とされ,いわゆる利用者と同義である。...

E1570 - RLUK Hack Day:図書館資源のLOD化がもたらすものは?

 2014年5月14日,ロンドンで英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)と欧州図書館(TEL;E1176参照)による,図書館におけるLinked Open Data(LOD;CA1746参照)の活用を目的とした初めてのハッカソン,RLUK Hack Dayが開催された。ハッカソンとは,「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で,一定期間集中的にプログラムの開発やサービスの考案などの共同作業を行い,その技能やアイデアを競うイベントである。RLUK Hack Dayでは「第一次世界大戦」,「RLUK参加館にとって価値ある成果物」等をテーマとして,LODを利用したサービスやプロトタイプの開発を行うセッションが行われた。...

E1569 - ICTへのパブリックアクセス:IFLAブリーフィングペーパー

国際図書館連盟(IFLA)が,2014年5月,情報通信技術(ICT)への「パブリックアクセス」に関するブリーフィングペーパー“Public Access: Supporting Digital Inclusion for All: Maximising The Impact of Information and Communication Technologies for Inclusive Social and Economic Development”を公開した。副題に表れているように,インクルーシブ(包摂的)な社会・経済の発展に向けて,ICTへのパブリックアクセスの重要性を指摘し,それにむけての行動のポイントを示すものである。...

E1568 - 日本の研究者等による学術情報利用に関する調査報告

 学術図書館研究委員会(SCREAL)は,日本の学術機関に所属する研究者や大学院生等を対象とし,学術利用行動に焦点を当てた第2回利用動向調査を2011年に行った。2014年3月,その調査報告書として「SCREAL調査報告書:学術情報の取得動向と電子ジャーナルの利用度に関する調査(電子ジャーナル等の利用動向調査2011)」を公表した。...

E1567 - ILLにおいて優れた業績を残した図書館員を表彰:バウチャー賞

 2014年3月4日,2014年度のVirginia Boucher-OCLC Distinguished Interlibrary Loan Librarian Award(バウチャー賞)の受賞者が発表され  た。シカゴ大学図書館のアクセスサービスと評価部門の長であるラーセン  (David Larsen)氏に決定した。ラーセン氏は,新たな手法や作業フローの  効率化に意欲的に取り組むことでリソースシェアリング(資源共有)への革  新的かつ実際的なアプローチが評価され,受賞決定に至った。...