アーカイブ - 2013年 - book

8月 8日

E1465 - 大学図書館における電子書籍サービスに向けて<文献紹介>

2013年6月,国立大学図書館協会の学術情報委員会・学術情報流通検討小委員会が,2012年度調査報告として2本の報告書「大学図書館における電子書籍サービスに向けて‐現状と課題‐」及び「学術情報流通の現状と課題の整理のために‐検討の報告‐」を公表した。本稿では,これらの報告書のうち,前者の電子書籍に関する報告書について,概要を紹介する。これは,大学図書館においても電子書籍への取組みが直接的な課題となってきたとの認識に基づき,電子書籍の状況について調査し,さらに大学図書館としての課題と提案をまとめたものである。...

E1464 - オンライン資料収集制度(愛称:eデポ)の開始

2013年7月1日,改正国立国会図書館法の施行に伴い,国立国会図書館(NDL)は,「オンライン資料収集制度」(愛称:eデポ)を開始した。「オンライン資料」とは,インターネット等で出版(公開)される電子情報で,図書または逐次刊行物に相当するもの(電子書籍・電子雑誌等)である。...

E1463 - 若者の図書館利用習慣と図書館への期待

図書館の利用習慣や図書館に対する期待は,若者と他の世代とでは異なるのだろうか。2013年6月25日,米国のPew Research Centerが,その実態を数量的に明らかにする調査レポートを公表した。このレポートは“Younger American's Library Habits and Expectations”と題するもので,調査は2012年10月15日から11月10日にかけて16歳以上の米国人を対象に電話インタビューにより実施されたものである。分析にあたっては,年齢区分として16-29歳,30-49歳,50-64歳,65歳以上を設定し,16-29歳を若者と定義している。若者については,さらに細かい区分(16-17歳,18-24歳,25-29歳)も設定している。...

E1462 - ニューヨーク公共図書館の改修計画をめぐって

ニューヨーク公共図書館(NYPL)のスティーブン・A・シュワルツマン図書館(Stephen A. Schwarzman Building)改修計画をめぐって議論が巻き起こっている。同館は,NYPLの中央館にあたるもので,改修費は3億ドルと目される。2012年2月16日に英国のFoster+Partnersへデザイン制作の依頼が決定し,同年12月19日にそのデザインが発表された。だが順風満帆とはいかず,計画発表当初から賛否が飛び交う事態となっている。...

E1461 - 京都府立総合資料館トークセッション「新資料館に期待する」

京都府立総合資料館は京都市左京区に所在する京都府の施設である。1963年11月に開館し,今年は50周年にあたる。特徴的なのは,博物館(Museum)・図書館(Library)・文書館(Archives)の機能をあわせ持つことで,この規模でのMLA複合館は全国的にみても例が少ない。またアーカイブ資料の代表的な存在である,国宝「東寺百合文書」や重要文化財「京都府行政文書」,そのほか貴重な古典籍や京都に関する郷土資料を多数所蔵している。現在,2016年の開設を目指し,新館建設にとりかかっている。なお,この新館は京都府立大学附属図書館と同大学文学部棟との合築となる。...

E1460 - イタリアの図書館と比べて感じたこと:インタビュー後編

2013年5月23日から約3週間をかけて来日ツアーを行った,『知の広場―図書館と自由―』(萱野有美訳,みすず書房,2011年)の著者アントネッラ・アンニョリさんのインタビュー後編をお伝えする(E1453参照)。...

E1459 - DSpaceコミッター就任の鈴木敬二さんにインタビュー

元大学図書館員の鈴木敬二氏が,リポジトリ用ソフトDSpace(CA1527CA1639CA1690参照)のコミッターとしてそのメンバーに加わった。ご就任を記念して,そのキャリアパスを中心に鈴木氏にお話しを伺った。...

7月 25日

E1453 - アンニョリさんの眼に日本はどう映ったか:インタビュー前編

アントネッラ・アンニョリさんが(CA1783参照),『知の広場―図書館と自由―』(萱野有美訳,みすず書房,2011年)の邦訳出版をきっかけとして,初めて来日した。2013年5月23日から約3週間をかけて,全国各地の図書館を見学し,講演会や対談,読書推進活動を進めている様々な団体との意見交換を行った。滞在を終えたアンニョリさんに,来日ツアーの感想を伺った。前編と後編に分けてお伝えする。...

E1458 - 歴史学者の画像利用傾向とそこから得られる教訓<文献紹介>

近年,図書館や文書館等の多くの機関が,所蔵資料のデジタル化を通じて様々な資料画像をインターネット上に公開している。だが,それらの画像はどう利用され,どのような影響を与えているのだろうか。ここで紹介するハリスらの論文は,画像の入手環境の劇的な変化が,特に歴史研究者の研究活動にどのような影響を与えたのかを検証したものである。...

E1457 - 図書館員,自転車で快走:Cycling for Libraries

この夏も,図書館員が,各地で自転車を使った様々なイベントを開催している。例えば米国のシアトル公共図書館では地域のイベントに本やサービスを届ける“Books on Bikes”というプログラムを実施している。6月に新しい中央図書館のデザインを発表したフィンランドのヘルシンキ公共図書館では,専用のトレーラーを付けた自転車6台が,街を走る企画を行っている。新しい時代の図書館を市民に印象づけるものとなったようだ。またポーランドでも,“バイシクールライブラリー(Bicycool Library)”というイベントが国内各地で開催されている。これは図書館利用者の参加するサイクリングを企画し,読書振興のプログラムなどを提供するもので,2010年以来実施されている。昨年は延べ100回ほど開催され参加者は3,500人にのぼったという。...

E1456 - 図書館と博物館における早期学習への取り組み

2013年6月,米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が,“Growing Young Minds: How Museums and Libraries Create Lifelong Learners”と題する,米国における図書館と博物館のサービスに関する資料を発表した。この資料は,図書館等による早期学習の支援活動を紹介し,地域社会に図書館等を重要なパートナーとすることを呼びかけるものである。米国では,早期学習の重要性は理解されつつあるにもかかわらず,その機会は多くの子ども達に充分に届いているわけではないとの意識の下,作成されている。...

E1455 - 障害者のアクセス権と著作権の調和をはかるマラケシュ条約

2013年6月にモロッコのマラケシュで開催された世界知的所有権機関(WIPO)の外交会議で,「盲人,視覚障害者及び読字障害者の出版物へのアクセス促進のためのマラケシュ条約(Marrakesh Treaty to Facilitate Access to Published Works for Persons who are Blind, Visually Impaired, or otherwise Print Disabled,訳はWIPO日本事務所による)」が日本を含む186の全加盟国の合意を得て成立した(公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会が同条約草案の日本語仮訳をウェブサイトに掲載している)。この新条約により,国際障害者年(1981年)の前後から始まった障害者の知識アクセスを保障するための著作権法のありかたを巡る30年余にわたる国際的な議論は,新しい段階に進むことになった。...

E1454 - 非常時に図書館には何ができるのか?米国の3事例の紹介

2013年6月28日,米国の都市図書館協議会(ULC)が“2013 Top Innovators”を公表した。これは,革新的なプログラムを提供する公共図書館を分野別に10館選び称えるもので,今回は140件以上のエントリーがあった。選ばれたのは,図書館に看護師を置くピマ郡図書館(アリゾナ州)の図書館ナースプログラム(健康・安全分野),空港でのサービスや展示に取組むフィラデルフィア図書館(ペンシルバニア州)の“Flying High”プログラム(図書館設置分野),コミュニティの菜園作りと図書館サービスを結び付けて実施するサクラメント公共図書館(カリフォルニア州)の“Read and Feed”プログラム(サステナビリティ分野)などで,いずれも注目しておきたいプログラムである。...

7月 11日

E1452 - 研究者による研究データ共有の決定要因は何か<文献紹介>

近年,論文などの出版物だけではなく,研究に用いた生データをも公開し,共有する動きが自然科学分野から人文・社会科学分野に至るまで拡大している。その背景には,他の研究者によるデータの再利用や研究結果の検証を可能にすること,公的資金による研究成果を広く市民に公開することへのニーズがある。...

E1451 - 2013年ISO/TC46国際会議<報告>

2013年6月3日から7日まで,フランスのパリでISO/TC46(International Organization for Standardization/Technical Committee 46)の国際会議が開催された。TC46は「情報とドキュメンテーション」を担当する専門委員会である。日本からは筆者を含め5名が参加し,筆者は「技術的相互運用性」を扱う第4分科会(SC4)及びTC46全体の総会に参加した。ここではSC4の会議を中心に報告する。...

E1450 - FundRef―その研究助成はどのような研究成果を生んだのか?

2013年の世界における研究開発投資総額は前年より3.7%増加しておよそ1.5兆ドルに達すると予測した調査がある。不況にあえぐ米国や欧州では低下するものの,中国などの急成長国では激増が見込まれるためだという。...

E1449 - フランスのナショナルライセンス,公共図書館に対象拡大

2013年6月から,フランスで,ナショナルライセンスの電子リソースの提供対象が公共図書館に拡大された。これは,高等教育書誌センター(Agence bibliographique de l'enseignement superieur:ABES)が,文化・通信省やフランス国立図書館(BnF)等との間で2012年末に結んだ合意に基づくものである。これまでこの電子リソースは,主に研究者や学生向けに大学や各分野の研究施設等の学術研究機関を対象として提供されてきたが,今回,新たにBnF,県立貸出図書館,市町村立図書館等が提供対象となったことで,一般利用者も利用可能となった。...

E1448 - 公共図書館が子どもにランチを提供 夏の読書プログラムで

今夏,米国カリフォルニア州の複数の公共図書館ではある取組みが行われている。その名も“Summer Lunch at the Library”。学校が夏休みの間の読書プログラムの一環として,地域の子どもたちにランチを無料で提供しようというものである。...

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