アーカイブ - 2013年 - book

10月 24日

E1492 - 新しいサービスを生み出し続けるピッツバーグの公共図書館

ピッツバーグ・カーネギー図書館(Carnegie Library of Pittsburgh)が,図書館員の主体的な活動によって,近年継続して新しいサービスを提供し続けている。数年前に始まったボランティアに運営を任せた様々な言語を学習するためのクラス,2012年に始まったティーン向けの図書館サービス「The LABS」,またこの2013年春からは受刑者とその家族向けに新しいサービスが開始された。同館は,米国東部ペンシルベニア州における第二の都市ピッツバーグに位置し,1895年に鉄鋼王のカーネギー(Andrew Carnegie)氏によって設立され,現在では予算のおよそ90%が公的資金によってまかなわれている。本稿では,同館が新しく始めたサービスのうち,特に新しいThe LABSと受刑者とその家族向けのサービスを紹介する。...

E1491 - 『図書館ロケット』の作詞・作曲者,畑亜貴さんインタビュー

 2013年10月よりNHKみんなのうたの新曲として,図書館と宇宙をテーマにした『図書館ロケット』が放送されている。作詞・作曲・歌唱は畑亜貴さんで,アニメーションは有限会社神風動画が制作している。これまで多くのアニメソングの作詞・作曲・歌唱を手掛けてこられた畑亜貴さんに,この『図書館ロケット』について,お話をうかがった。...

E1490 - 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2013/10/21現在)

 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況について,本誌での既報(E1466ほか参照)に続き,2013年8月下旬から10月中旬にかけての主な情報をまとめた。...

10月 23日

10月 10日

E1489 - 図書館システムベンダとユーザ会の共存―IGeLU大会<報告>

 IGeLU(International Group of Ex Libris Users/イグルー)はイスラエルの図書館システムベンダEx Libris社の製品を導入しているユーザのユーザ会である。欧州・北米の機関,特に大学図書館を中心として,42か国,345機関が参加している国際的な組織であり,Ex Libris社が主導している組織ではない。IGeLUの主な活動は,ユーザ会としてEx Libris社と交渉することであり,メンバーから選出された運営委員会を中心としてEx Libris社のマネージャー達と定期的な打合せを開いている。Ex Libris社の方針などに関する全体的な要望以外に,個別製品の機能強化のリクエストなどもメンバー内で意見を集約して伝えている。また,製品や,Linked Open Data(CA1746参照)などの特定のテーマごとにワーキンググループがあり,メーリングリストでの情報交換や,システムの機能や仕様の策定に協力している。IGeLUでは2006年から年次大会が開かれており,8回目の今年はドイツのベルリン自由大学を会場として開かれた。会議では基調講演,ユーザ会活動報告,Ex Libris社による製品戦略の説明・デモ,ユーザ会のメンバーによる実践例の紹介等があった。...

E1488 - ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議(DC-2013)

 2013年9月2日から6日まで,2013年ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議 (DC-2013;E988E1121E1232E1344参照)が,「未来へつなげる(Linking to the Future)」をテーマにポルトガルのリスボンで開催された。

 今回は,電子情報保存に関する国際学術会議(iPRES2013;E1354参照)と同時に開催された。どちらの会議のセッションにも自由に参加可能で,全体で37か国から392名,日本からは研究者や学生等9名が参加した。開催国のポルトガルからの参加が61名と最も多く、続いて英国及び米国が約50名、ドイツが約40名であった。...

E1487 - 紙の本のない公共図書館“BiblioTech”が米国に誕生

 2013年9月14日,米国テキサス州ベア郡のサンアントニオに,紙の本を所蔵していない公共図書館“BiblioTech”が誕生した。同地域のテキサス大学サンアントニオ校には紙の本がない大学図書館が既にあるが,紙の本のない公共図書館としては同国で初とされる。「未来」を感じさせるその図書館について紹介する。...

E1486 - Code4Lib JAPANカンファレンス宮城県南三陸町にて初の開催

 図書館関連のシステムに関する日本のコミュニティ“Code4Lib JAPAN”主催によるCode4Lib JAPANカンファレンスが,2013年8月31日から9月1日にかけて宮城県南三陸町にて行われた。初めての開催にも関わらず,全国各地から主催者の期待を上回る56名の参加を得て盛会のうちに終了した。参加者の半分以上は大学図書館や公共図書館でシステム管理以外を主務とする人たちであり,必ずしもシステムの運営や開発をしている人ばかりというわけではなかった。...

E1485 - 図書館の日常業務を小さな工夫から共有する「図書館100連発」

 「図書館100連発」とは,さまざまな図書館が行っている,小さいけれどきらりと光る工夫や事業を,公共図書館の事例を中心に100個まとめて紹介する取り組みである。ニコニコ学会βで行われた「研究100連発」に触発され,たくさんの事例を一気呵成に紹介する発表方式に魅力を感じ,これを図書館についてもやろうと考えた。これまでに,アカデミック・リソース・ガイド(ARG)株式会社が発行している季刊雑誌『ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)』創刊号(2012年11月)と,同じく2012年11月の第14回図書館総合展のフォーラムで発表している。...

E1484 - 多様な図書館と人をつなぐ「はこだてLL文庫」の試み

E1484 - 多様な図書館と人をつなぐ「はこだてLL文庫」の試み

毎年夏になると,函館市内の図書館では「はこだてLL文庫」という名のちょっと変わった展示が一斉に行われる。企画・運営しているのは,函館市内の図書館連携プロジェクトチーム「ライブラリーリンク」。函館市内の公共,大学,短期大学,高等専門学校等の9つの図書館が館種を超えて連携し,函館市民や学生に学習や読書のより充実した環境を提供することを目的に活動している。「はこだてLL文庫」は,ライブラリーリンク参加館のうち市民サービスを提供する図書館が,同時期に同一テーマでそれぞれの所蔵資料を展示する特別企画である。函館市民が市内の多様な図書館に足を運ぶきっかけづくりとして始めた「はこだてLL文庫」の魅力と効果について紹介する。...

10月 9日

9月 26日

E1478 - IFLAでベストポスター賞を受賞の鈴木史穂さんにインタビュー

8月にシンガポールで開催された2013年国際図書館連盟(IFLA)・世界図書館情報会議(WLIC)年次大会において,福島県立図書館の鈴木史穂さんの作成した「The Librarians of Fukushima」が,ベストポスター賞を受賞した。受賞の感想やポスターにまつわるお話を鈴木さんに伺った。...

CA1804 - 研究文献レビュー:学びを誘発するラーニング・コモンズ / 米澤誠

本稿では、原則2006年以降を対象とし、日本で発表されたラーニング・コモンズ(以下、「LC」という)に関する研究文献(実践報告、翻訳文献などを含む)のレビューを行う。LCとは、従来型の静かに行う学習から、活発にグループで討議するようなアクティブ・ラーニングまで、現代の大学生の多様な学習を支援するための施設・設備である。欧米の大学図書館で先行して設置され論じられてきたものであり、日本でも多くの研究や事例が報告され始めている。本稿では雑誌論文・記事のほかに,図書や報告書なども取り上げるが、原則として講演記録は含まないこととする。...

CA1803 - 動向レビュー:社史の世界 / 熊谷尚子

社史とは、読んで字のごとく会社の歴史をまとめた資料を意味する。社史の厳密な定義はなく、社史に関するおもな研究では企業自身の責任において提供されることを要件に挙げているが、ジャーナリストが刊行した社史、出版社のシリーズものの社史や、資料集、写真集など、企業の歴史を知る上で参考となる資料まで広く含めて社史とみなす場合もある。日本における社史は、企業自身のために作成され、配付先が関係者に限られることから一般の人が目にする機会は少ないが、「大学や官庁、あるいは地方自治体の図書館でも、会社史は、閲覧頻度、貸し出し頻度の高いジャンルの一角を占める」と言われることからもわかるように一定の需要を持つ。国立国会図書館(以下NDL)の科学技術・経済情報室でも社史は質問の多い資料群である。理由として、「その会社やその会社が属する業界の百科事典的な意味合いをもっており、当該企業従業員だけでなく顧客、投資家、地元住民、行政関係者、就職希望者、ライバル企業関係者等々にとっても、貴重な情報源となっているから」であり、読み通す人は少なくても、「部分読み」する人は多い。また、社史を作成する企業の担当者が参考のために利用するケースも多いと聞く。NDL提供の雑誌記事索引で社史に関する記事を検索すると、ビジネス誌上で経営上参考とすべきケーススタディの宝庫として、企業の経営哲学の教科書として、また、就職活動に際してウェブでは入手できない企業情報の情報源として紹介する記事が散見される。...

CA1801 - 「博士論文のエンバーゴを最大6年間に」:米国歴史学協会の声明とその反響 / 菊池信彦

2013年7月22日、米国歴史学協会(American Historical Association:AHA)は、7月19日のAHA理事会で承認された声明を発表した(1)。声明は、歴史学の博士論文のオープンアクセス(OA)化に関するもので、大学院および大学図書館へ向けて発せられたものである。その内容をめぐっては、発表直後から様々なメディアで意見が飛び交う事態となった。...

CA1800 - EIFL:その組織と活動 / 井上奈智

CA1800 - EIFL:その組織と活動 / 井上奈智

本稿では、開発途上国において、図書館を通じた情報へのアクセス向上に取り組んでいるElectronic Information for Libraries(以下、EIFL)の組織と活動を紹介する。...

CA1802 - 動向レビュー:2050年の情報専門職とその養成 / 田窪直規

筆者の任務は、2012年10月に刊行された“Information Professionals 2050: Educational Possibilities and Pathways”という文献(以下IP2050と表記する)を起点として、2050年の情報専門職とその養成について論じるというものである。...

CA1799 - 岡山大学における博士学位論文のインターネット公開義務化について / 山田智美

2013年4月1日付けの学位規則改正により、博士学位論文の公表が従来の印刷公表に代えて、インターネット利用による公表とすることになった。このインターネット利用による公表とは大学等の協力を得て行うもの、とされており、機関リポジトリによる公表を前提としている(1)E1418参照)。...

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