アーカイブ - 2013年 11月 - book

11月 21日

E1508 - 図書館員の役割はどう変化してきたか:健康科学分野を例に

 米国医学図書館協会(MLA)の刊行するJournal of Medical Library Association誌の2013年10月号で,医学図書館等,健康科学分野においてサービスを行っているヘルスサイエンスライブラリアン(CA1659参照)の活動と役割の変化に関する論文が掲載された。この論文は,1990年から2012年に刊行された関連文献を網羅的に収集・分析(システマティックレビュー)し,インターネットの登場以降,ヘルスサイエンスライブラリアンの職務に,どのような新しい内容が登場してきたかを明らかにしたものである。...

E1507 - ボーンデジタル資料収集の手引:アーカイブの質向上のために

 近年,北米の大学・研究図書館等では,ボーンデジタル資料をそのコレクションに加える機関が増加(E1342参照)してきている。しかし,ボーンデジタル資料の受入側のリポジトリ担当者は導入準備が整っていないこともあり,また,資料の提供者も個人情報の扱いなどに過度に神経質になることもある。このような状況を改善するため,2013年10月,図書館情報資源振興財団(CLIR)がボーンデジタル資料収集の手引“Born Digital: Guidance for Donors, Dealers, and Archival Repositories”を公開した。この手引は,英米の大学・研究図書館等に属するアーキビストやキュレーターが,実際の経験に基づき作成したもので,ボーンデジタル資料の事前の調査や評価を確実に行い,適切な収集方針や移行の手順を定めることで,不確定要素を減らし,アーカイブの質を向上させることを目的としている。...

E1506 - 米国大学図書館における電子書籍と冊子体の価格差調査

 米国アラバマ州にあるAuburn University at Montgomery(AUM)は,学生数約5,000人,34の学位プログラムと25の修士課程プログラムを持つ中規模大学である。本稿ではこのAUMの図書館が行った,冊子体と電子書籍の購入価格差の調査結果をまとめた報告書について紹介する。...

E1505 - Perma:法律分野におけるオンライン上の参照文献の保存

 ブックマークしていたウェブページが違う内容になっていたり消えていたりすることは,インターネットを利用していると度々起こる。そのため世界各国の図書館等ではウェブサイトを保存する取り組みが行われている。本稿では,法律分野における論文等に引用・参照されたオンライン上のコンテンツを保存するサービス“Perma”について紹介する。

 従来,学術論文における参照文献としては印刷物が使われ,それらの文献は図書館等に保存されることで検証可能性が永続的に担保されてきた。ところがインターネットの普及によりオンラインでのみ閲覧できる情報が増え,学術論文においてもそれらを引用・参照するようになってきた。法律分野においても,参照される新聞や政府機関のコンテンツ等がオンラインのみでの提供に変わりつつある。そのようなオンラインの参照文献はコンテンツの提供元にしか保存されず,それらを参照する際に指定するURLが変わることもしばしばある。...

E1504 - SPARC Japanセミナー2013「再利用とAltmetricsの現在」

 Open Access Week最中の2013年10月25日,国立情報学研究所において,第3回SPARC Japanセミナー2013「オープンアクセス時代の研究成果のインパクトを再定義する:再利用とAltmetricsの現在」が開催された。5本の講演とパネルディスカッションで構成され,100名余の参加者があった。以下,概要を紹介する。

 初めに,池内有為氏(筑波大学大学院)が登壇した。研究データの公開と再利用について,研究の信頼性・透明性の担保や,政府や研究助成機関等によるデータ公開義務化等を推進要因に挙げながらも,その実現にはまだ様々な障壁が存在しているとし,大学図書館による研究者支援に期待が高まっていると述べた。同氏は,英国の大学図書館による研究データ管理支援について,今夏行った訪問調査(E1481参照)の結果を紹介し,今後日本の大学図書館が支援に乗り出す場合,英国のような先行事例に学びながら,自機関の研究者のニーズを的確に把握し,それに照らし合わせてポリシーと計画を立てることが重要であり,データリポジトリの構築については外部サービスの活用も検討すべきだと提言した。...

E1503 - われわれの館~図書館司書就職支援の館~管理人インタビュー

 2000年7月から13年以上にわたって,図書館司書の求人情報等を収集しオンラインで公開してきた「われわれの館~図書館司書就職支援の館~」が,2013年10月20日に「閉館」した。同サイトを運営されてきた「われわれの館」の管理人さんにお話を伺った。...

11月 20日

11月 7日

E1502 - 図書館総合展フォーラム「情報を未来につなげるCAポータル」

 2013年10月30日,第15回図書館総合展において,カレントアウェアネス・ポータル(CAポータル)に関するフォーラム「ここが図書館情報の最前線!!―情報を未来につなげるカレントアウェアネス・ポータル―」を開催した。会場には,定員を超えて116名の参加があった。...

E1501 - 特別コレクションを研究図書館の中核に<文献紹介>

 2013年10月,北米研究図書館協会(ARL)が,“Research Library Issues”(RLI)の283号を公開した。特別コレクションに関する特集を掲載している。この特集のため,ARLの特別コレクションに関するワーキンググループである“Transforming Special Collections in the Digital Age Working Group”は,2012年に提案を募集している。今号では応募のあったARL加盟館の26件の提案について,全体を概説し,またこの中の6件をケーススタディ(事例)として掲載している。なお,RLIは,2009年まで“ARL: A Bimonthly Report”として刊行されていたものであり,その後タイトルや刊 行頻度の変更を経て,2013年の282号から刊行時期不定の現在の形となった。...

E1500 - 米国政府機関の閉鎖による図書館界等への影響

 米国政府予算の不成立により,会計年度が始まる2013年10月1日から,米国政府機関の一部が閉鎖を余儀なくされた。この閉鎖は,10月16日深夜に2014年1月15日までの暫定予算を含む与野党合意案が上下両院で可決され,17日未明にオバマ大統領の署名により関連法が成立するまでの16日間,継続した。一時帰休を余儀なくされた政府機関の職員は約80万人にのぼったとされる。もちろん,日本の図書館におけるサービスにも影響を与え,実際,いくつかの大学図書館においては,特定のデータベースが使用できないことや代替データベースについて案内されていた。本稿では,米国政府機関の閉鎖が,図書館界等に与えた影響についてまとめる。...

E1499 - 退任から200年を経て,米国初代大統領の図書館が開館

 2013年9月27日,米国のバージニア州マウントバーノン(Mount Vernon)にある米国初代大統領ジョージ・ワシントン(George Washington)の旧邸宅・庭園敷地内に,大統領図書館“The Fred W. Smith National Library for the Study of George Washington”が開館した。ワシントンは1797年に,友人であるJames Henryに宛てて,自身の軍事や内政に関する文書や私的な文書を収める建物の建築を希望する内容の手紙を送っている。ワシントンが大統領を退任してから200年以上の時を経て,希望が現実のものとなったことになる。...

E1498 - フランスの高等教育デジタル化政策と国営MOOCsポータル

 2013年2月28日,フランス政府は「デジタル技術に関する政府ロードマップ(Feuille de route du Gouvernement sur le numerique)」を策定した。大きく3つの方針として「デジタル技術活用による若年層の教育・就業機会増大」,「デジタル技術活用による国内企業の競争力強化」,「デジタル社会・経済におけるフランスの価値の促進」が掲げられている。次いで7月22日,政府は「高等教育及び学術研究に関する法律(Loi relative a l'enseignement superieur et a la recherche)」を公布し,大統領選時の社会党の公約である高等教育の制度改正を行った。高等教育・研究省は,これらの方針及び制度改正を受けた形で,3つの重点領域を設定した。すなわち,高等教育のデジタル化アジェンダの策定,教育の革新のための基金の設立,そして国営MOOCsプラットフォームの開設である。...

E1497 - 第61回日本図書館情報学会研究大会シンポジウム開催報告

 2013年10月13日,東京大学本郷キャンパス赤門総合研究棟において,第61回日本図書館情報学会研究大会シンポジウム「これからの図書館情報学教育を考える」が開催された。3名のパネリスト,2名のコメンテーターを迎え,コーディネーターは著者が務めた。約120名の参加があった。...

E1496 - NDLとJLAの連携による新しい『日本目録規則』の策定について

E1496 - NDLとJLAの連携による新しい『日本目録規則』の策定について

 国立国会図書館収集書誌部(以下「NDL」という。)と,日本図書館協会(以下,「JLA」という。)目録委員会(以下「目録委員会」という。)は,連携して,RDA(CA1766CA1767参照)に対応した新しい『日本目録規則』(以下「新規則」という。)を策定する。...

11月 6日