アーカイブ - 2012年 3月 - book

3月 28日

E1278 - 書架は不要(2):電子書籍の利用と管理<文献紹介>

E1278 - 書架は不要(2):電子書籍の利用と管理<文献紹介>

本書は『書架は不要:図書館における電子書籍』(E1131参照)の続編に当たり,電子書籍が紙の書籍の売り上げを超えるなど電子書籍市場が転換点を迎え,その対応に取り組んでいる米国の図書館における電子書籍及び電子書籍リーダーの利用と管理について検討している。編者のポランカ(Sue Polanka)氏は米国オハイオ州に本部を置くライト州立大学図書館の参考調査担当課長であり,各章の執筆者は大学図書館員,学校図書館員,公共図書館員,大学教員,ベンダーである。...

E1277 - 2020年,学術論文の90%はOA誌に掲載される?<文献紹介>

E1277 - 2020年,学術論文の90%はOA誌に掲載される?<文献紹介>

2006年創刊のオープンアクセス(OA)誌PLoS ONEは,2011年には1年間で約14,000本の論文を掲載する世界最大の学術雑誌となった。同誌のように著者が支払う掲載料を収入源とし,広い分野を対象に,多数の論文を簡単な査読の下で出版するOA誌は「OAメガジャーナル」と呼ばれ,PLoS ONEの成功を受け,他の商業出版社も相次いで同様のOA誌を創刊している。...

E1276 - Google助成のデジタル人文学プロジェクトから得られた教訓

E1276 - Google助成のデジタル人文学プロジェクトから得られた教訓

米国のイリノイ大学アーバナシャンペーン校のバーベル(Virgil E. Varvel Jr.)氏らによるレポート“Google Digital Humanities Awards Recipient Interviews Report”(2011年12月付)は,同大学とインディアナ大学が共同で設立したHathiTrustリサーチセンター(HTRC)の今後の在り方を考える上での検討資料として作成されたものである。Googleは2010年7月にデジタル人文学研究プロジェクトへの助成を発表しており(E1081参照),そこでは資金面だけでなく,Googleブックスプロジェクトが抱える膨大な量のデジタルテキストデータを研究者へ提供している。そのため,HathiTrust(CA1760参照)の有するデジタルテキストの活用を支援する目的で設立されたHTRCにとっては,同様の研究支援を行っているGoogleの助成プロジェクトから学ぶところがあると判断したものと思われる。...

E1275 - シンポジウム「東日本大震災の記録の収集と保存」<報告>

E1275 - シンポジウム「東日本大震災の記録の収集と保存」<報告>

2012年3月14日,国立国会図書館(NDL)東京本館で,シンポジウム「東日本大震災の記録の収集と保存-震災アーカイブの構築に向けて-」が開催された。その様子はNDL関西館へも中継され,合計270名が参加した。シンポジウムでは3本の講演及び報告に続いてディスカッションが行われた。...

E1274 - 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2012/3/28現在)

E1274 - 東日本大震災後の図書館等をめぐる状況(2012/3/28現在)

東日本大震災後の図書館等をめぐる状況について,『カレントアウェアネス-E』での既報(E1155E1161E1166E1172E1177E1205E1222E1248E1263参照)に続き,2012年2月下旬から3月下旬にかけての主な情報をまとめた。...

3月 27日

CA1767 - 動向レビュー:『RDA』:図書館をセマンティック・ウェブに適したものに / バーバラ B. ティレット

CA1767 - 動向レビュー:『RDA』:図書館をセマンティック・ウェブに適したものに / バーバラ B. ティレット

もし図書館を存続させるのであるならば、我々は図書館を利用者のニーズに合致したものにしなければならない。ますます多くのサービスがウェブ上に存在するようになり、情報資源に関して必要なものは全てウェブ上にあると多くの人が期待している。...

CA1766 - 動向レビュー:RDA:ウェブの世界に乗り出す目録規則(解説) / 和中幹雄

 「英米目録規則」(Anglo-American Cataloguing Rules:AACR)の第2版(AACR2)の後継規則である「資源の記述とアクセス」(Resource Description and Access:RDA)が、冊子体ではなくウェブ上での使用を前提としたツールキットの形式で2010年6月23日に刊行された(1)。RDAは、AACR2と同様に、英米圏(Anglo-American)の4か国(米国、英国、カナダ、オーストラリア)の図書館協会、米国議会図書館(Library of Congress:LC)及び英国図書館(British Library:BL)の代表者からなるRDA開発合同運営委員会(Joint Steering Committee for Development of RDA:JSC)という国際組織が開発した国際目録規則である。...

CA1765 - 動向レビュー:欧州の図書館におけるディスレクシアの人々を対象にしたサービス / 野村美佐子

 日本では認知度が低いが、知的にも視覚や聴覚にも問題がないのに、文章を読んで理解することが困難な「ディスレクシア」と呼ばれる人々がいる。日本語では、「識字障害」や「読字障害」、「難読症」、「失読症」などとも訳され、教育の世界では学習障害の一つとされる。ディスレクシアの発現率は、世界の人口の8%から10%と推定されている(1)。彼らは、読みの情報処理の障害を持っているのではないかと言われているが、そのような困難をもたらす要因は極めて多様であり、何が原因であるかを特定するのは難しい。従って多くの場合、治療方法はなく、支援や機器の活用を含めた困難の改善のためのスキルを獲得しなければならない。怠けていると思われるなど周囲からの理解が得られず、学校や仕事場で困難を感じていると思われるが、適切な診断が行われ、個々のニーズに合った適切な指導と支援があれば、自尊心を失うこともなく、学校やその後の就労においてその人の能力を最大限引き出すことができる(2)と考えられる。...

CA1764 - ライデン大学図書館特別コレクション室における研究促進とデジタル化 / 奥田倫子

 写本や文書資料等は、唯一無二であるという点で一般的な図書館資料とは異なる。また、装丁や来歴、コレクション構成に歴史的重要性が見出される資料群は、その特性が維持されることが望ましい。そのため、このような資料は、多くの図書館で「特別コレクション」などと呼ばれて一般資料とは異なる管理や提供が行われてきた。...

CA1763 - 引用分析による蔵書評価 / 気谷陽子

 ウェブ時代と言われる今日、情報資源がウェブ上に溢れ、国立国会図書館サーチ(NDL Search)(1)、J-GLOBAL(2)、CiNii(3)など、求める学術情報を効率よく見つけ出せる新しい検索サービスが次々と公開されている。しかし、ウェブ上の学術情報のなかには、利用できる範囲が書誌情報や抄録までだったり、本文の閲覧が有料だったり、会員限定だったりと、誰でも無条件で本文を入手できるようにはなっていない場合が少なくない。...

CA1762 - 国立国会図書館サーチとディスカバリインタフェース / 原田隆史

 2012年1月6日、国立国会図書館(NDL)は新しい情報探索用ツールとして国立国会図書館サーチ(以下、「NDLサーチ」という)の提供を開始した(1)。このNDLサーチは、従来のNDL-OPACおよび国立国会図書館デジタルアーカイブポータル(PORTA)に代わるサービスという位置づけである。しかし、それだけではなく今後の図書館システムのモデルとなるような、次世代OPACまたは「ディスカバリインタフェース」という言葉で示される新しい仕組みを備えたシステムであるという点でも注目されるものといえよう。...

3月 8日

E1273 - 第8回レファレンス協同データベース事業フォーラム<報告>

 2012年2月27日,第8回レファレンス協同データベース事業フォーラム(E1030E1154参照)が,「レファレンス協同データベース事業のNext Step:人の輪が生みだすレファ協の未来」をテーマとして,国立国会図書館(NDL)関西館で開催された。このフォーラムは,専門家の講演,参加館の実践報告等を通じて事業への認識を深め,併せて関係者相互の情報交換,交流の場とすることを目的として毎年開催されているものである。...

E1272 - 第3回公共図書館におけるデジタルアーカイブ推進会議<報告>

 2012年2月24日,国立国会図書館(NDL)関西館で,第3回「公共図書館におけるデジタルアーカイブ推進会議」(E1160参照)が開催された。2010年に開始した同会議は,国内の公共図書館におけるデジタルアーカイブ構築の推進に向けて,課題の整理や解決に向けた議論,国等の支援策についての検討を目的としている。今回は,デジタルアーカイブの構築・運営に携わる職員のスキルアップがテーマとなった。...

E1271 - 電子情報資源管理に関する標準の現状とERMIデータ辞書の今後

 米国情報標準化機構(NISO)が,2012年1月付けで,電子情報資源管理(Electronic Resource Management:ERM)に関する標準とベストプラクティスをテーマとしたレポート“Making Good on the Promise of ERM: A Standards and Best Practices Discussion Paper”を公表した。...

E1270 - Code4Libカンファレンス2012が開催される<報告>

 図書館関連のシステムに関するコミュニティ“Code4Lib”の主催するカンファレンスであるCode4Lib Conference 2012(E1033E1153参照)が,2012年2月6日から2月9日(現地日付)にかけて,米国ワシントン州シアトル市にて行われた。米国の図書館関係者を中心に,世界各地から約250名が集まり,日本からも2010年に設立されたCode4Lib JAPANのメンバーをはじめ,筆者らを含めて10名が参加した。...

E1269 - 英国議会の委員会での公共図書館閉鎖についてのヒアリング

 全国的に緊縮財政となっている英国では,多くの自治体で,図書館の閉鎖やボランティアによる運営への変更等を含む公共図書館の再編計画が実施・予定されており,反対側から計画の適法性についての司法審査が請求された事例も複数発生している(E1249参照)。こうした事態を受け,英国議会下院の文化・メディア・スポーツ委員会は,公共図書館閉鎖についての調査を行うことを決定した。...