英国出版社協会(Publishers Association)等が構成メンバーである,出版研究コンソーシアム(Publishing Research Consortium)が“Journal Arcicle Mining: A research study into Practices, Policies, Plans.....and Promises”と題するレポートを公表した(2011年5月付け)。レポートは,学術雑誌論文を対象としたコンテンツマイニングの現状を調査したものである。コンテンツマイニングとは,情報検索・情報抽出・メタ分析を目的として行われる,大量のデジタルコンテンツの自動処理を意味する。調査は,コンテンツマイニングに携わる専門家29名のインタビューや,国際STM出版社協会等の加盟出版社へのメール調査(回答数190件)をもとにまとめられている。ここではレポートの要約部分から,その調査結果の一部を紹介する。...
英米目録規則第2版(AACR2)の後継の目録規則であるRDA (Resource Description and Access)について,米国の議会図書館(LC),国立医学図書館,国立農学図書館の3つの国立図書館は,その導入の可否を判断するため,3館を含む26機関が参加したテストを実施していた(CA1686参照)。2010年6月のRDAツールキットのリリース後,テスト参加機関による書誌レコード作成等の作業とその結果分析が行われ,2011年6月に,米国RDAテスト調整委員会(U.S. RDA Test Coordinating Committee)による結果報告と,それに対するLC等3館の声明が公表された。報告の要約版から,結論部分を中心に紹介する。...
2011年6月,英国図書館(BL)と英国情報システム合同委員会(JISC)による3年間の調査プロジェクト“Researchers of Tomorrow”の2年目の年次報告が公表された。このプロジェクトは「Y世代」(Generation Y)と呼ばれる世代の博士課程学生の情報探索行動や研究行動の特徴を明らかにすることを目的に2009年4月に開始されたものである。これまでに1年目の中間報告(E994参照)と年次報告が公表されている。...
2011年6月21日,株式会社サンメディア主催「第7回学術情報ソリューションセミナー2011 in 大阪」が開催され,国立情報学研究所(NII)学術情報基盤推進部図書館連携・協力室の守屋文葉氏と今村昭一氏による講演「大学図書館コンソーシアム連合の誕生:JUSTICEが見ている先は?」が行われた。その講演内容と配布資料に基づき,“JUSTICE”(Japan Alliance of University Library Consortia for E-Resources)が誕生した背景,概要と現状,将来のビジョンについて紹介する。...
2011年6月14日に,米国のコロラド州立図書館等による調査グループLibrary Research Service(LRS)が,図書館情報学修士号(MLIS)の価値をテーマに実施したウェブサイトでの簡易調査(60-Second Survey)の結果を発表した。LRSは2008年にも同様の調査を行っており,今回で2度目である。...