アーカイブ - 2011年 2月 - book

2月 17日

E1149 - 「知識インフラ」の構築に向けて国立国会図書館が果たす役割

 2011年1月19日,国立国会図書館(NDL)において,第52回科学技術関係資料整備審議会(以下,科審)が,九州大学総長の有川節夫委員長ほか審議会委員および専門委員10名の出席のもと開催された。科審では,「国立国会図書館における今後の科学技術情報整備の基本方針に関する提言」(案)について審議が行われ,全会一致で了承後,有川委員長から長尾国立国会図書館長へ提言が手交された。...

E1148 - Europeana,2011-2015年の戦略計画を公表

 2011年1月14日,欧州デジタル図書館“Europeana”が2011-2015年の戦略計画“Strategic Plan 2011-2015”を発表した。戦略計画の冒頭では,Europeanaの目的を,文化への新たなアクセス方法を提供し,欧州の社会的経済的発展を促すこと,と明確にしている。そしてその目的の達成には,デジタル化における知的所有権法制やデジタル化事業を加速することの必要性,長期的な財政基盤の確保が課題であると指摘し,戦略計画ではそれらの課題に立ち向かうためのアウトラインを示している。戦略計画は,次の4つのキーワードからなる戦略トラックで解説されている。...

E1147 - OCLC,「図書館の見方2010」と題するレポートを刊行

 OCLCは,2011年1月,「図書館の見方2010」(Perceptions of Libraries, 2010)と題するレポートを刊行した。レポートは,2010年1月にカナダ,英国,米国の人々を対象に実施されたオンライン調査の回答のうち米国内の回答のみを集計・分析した結果を基に作成されている。2005年に刊行したレポート「図書館と情報資源の見方」(Perceptions of Libraries and Information Resources;E422参照)の続編にあたり,2005年以降の技術や経済の進展を背景に米国の人々が図書館をどう利用しているのか等についてまとめられている。...

E1146 - 文化審議会著作権分科会の報告書が提出される

 2011年1月31日に文部科学省で開催された第52回文化審議会総会に,同審議会の著作権分科会の報告書が提出された。2009年3月以降に,著作権分科会の基本問題小委員会,法制問題小委員会,国際小委員会の各小委員会で検討されてきた内容がとりまとめられたものである。そのうちの法制問題小委員会における検討結果の内容から,パブリックコメントが募集されるなど大きな注目を集めていた「権利制限の一般規定」と「技術的保護手段の見直し」に関する部分について,概要を紹介する。...

E1145 - 韓国,2011年度の図書館政策の施行計画を発表

 韓国の大統領所属図書館情報政策委員会(CA1635E760参照)は2011年1月25日,「図書館発展総合計画(2009-2013)2011年度施行計画」を発表した。これは,2008年8月に策定された国家図書館政策の中長期発展計画である「図書館発展総合計画(2009-2013)」(E797参照)を基に,30の関係中央行政機関と16の市・道が提出した案を,同委員会が調整し確定したものである。...

E1144 - フランスで絶版資料のデジタル化と有償提供に関する基本合意

 2011年2月1日,フランスで絶版資料のデジタル化と有償提供に関する基本合意が調印された。合意は,フレデリック・ミッテラン(Frédéric Mitterrand)文化・通信大臣(ministre de la Culture et de la Communication)と政府の投資計画委員長,フランス国立図書館(BNF),出版社組合(Syndicat national de l'Edition),及び文学者協会(Société des gens de lettres)のそれぞれの代表者との間で成立した。...

2月 3日

E1143 - 「デジタルルネサンス」に向けた欧州委員会への提言

 2011年1月10日,欧州委員会(EC)情報社会・メディア総局の有識者委員会(Comite des Sages)が,報告書“The New Renaissance”をECへ提出した。報告書では,博物館,図書館,文書館等の文化機関の所蔵資料をデジタル化して公開することが,文化や知識へのアクセス向上につながり,教育面でも大きな効果があること,また,デジタル化の新たな技術とサービスの発展に寄与するとして,経済的な利益をもたらすものであると述べられている。そして報告書では,その環境整備のために,6項目の提言が示されている。各項目の主たる内容は次の通りである。...

E1142 - 研究者の電子ジャーナル利用行動調査の最終報告書(英国)

 英国の研究情報ネットワーク(RIN)は,2011年1月に,研究者の電子ジャーナル利用行動に関する2年間の調査プロジェクトの最終報告書“E-journals: their use, value and impact final report”を公表した。プロジェクトの第1フェーズの調査結果は2009年4月に公表されており,最終報告書では,第2フェーズの調査結果が掲載されている。...

E1141 - デジタル時代の図書館に必要なもの,それは電源(米国)

 Library Journal誌の2010年12月30日号に,「デジタル世代は電源を求めて図書館を駆けめぐる」(“A Digital Generation Scours the Library for a Plug”)という記事が掲載された。持ち運び可能なデジタル機器の普及に伴い利用者が図書館内で電源を必要とすることが多くなったが,利用者スペースの電源コンセントが不足しているという問題をとりあげたものである。...

E1140 - オーストラリアの図書館における洪水被害と復旧の状況

 オーストラリアのクイーンズランド州で2010年12月末から2011年1月初旬に起きた大雨による洪水は,同州の4分の3の地域に被害を与えており,それは図書館にも及んでいる。オーストラリア図書館情報協会(Australian Library and Information Association:ALIA)が収集・公開している情報を中心に,2011年2月2日時点での図書館の被害状況や復旧状況を紹介する。...

E1139 - 揺れる英国の図書館界,拡大する支援活動

 英国の図書館界が揺れている。全国的な財政カットの影響により,2011年度に公共図書館の予算が大幅に減額される予定であることから,予算案がこのまま決定された場合,英国全土で400館以上が閉館あるいは規模縮小を余儀なくされる状況にあるからである。このような危機的状況に対して,同国では図書館員だけでなく利用者からも公共図書館に対する支援の動きが広がっている。以下,それらの活動について紹介する。...