アーカイブ - 2010年 12月 16日 - book

E1132 - 「カレントアウェアネス-R」で振り返る「電子書籍元年」

 2010年は日本では「電子書籍元年」と呼ばれ,電子書籍をめぐる様々な動向があった。カレントアウェアネス・ポータルで提供しているニュース速報ブログ「カレントアウェアネス-R」(CA-R)では,2010年1月4日から12月15日までの間に1,492本の記事を掲載したが,そのうち「電子書籍」のタグを付けた記事は173本であった。それらの記事の中から,2010年の日本における電子書籍をめぐる動向に関する主なものを紹介する。なお,網羅的なものではないことをお断りしておく。...

E1131 - 書架は不要:図書館における電子書籍<文献紹介>

 本書は電子書籍提供サービスNetLibrary(CA1648参照)が開始された1998年以来の米国の図書館の電子書籍(E-books)への取り組みの成果であり,電子書籍が図書館と図書館業務にもたらす課題を調査した英語で書かれたおそらく初めての図書であろう。本書のタイトルは「図書館と出版社が電子書籍に投資するなら,私たちは書架が不要な図書館をやがて持つかもしれない」という編者の主張に由来している。編者のポランカ(Sue Polanka)氏は米国オハイオ州に本部を置くライト州立大学図書館の参考調査担当課長であり,各章の執筆者は大学図書館員,学校図書館員,公共図書館員,大学教員,出版社副社長,調査会社調査サービス責任者である。...

E1130 - 図書館のアドヴォカシーについての国際シンポジウム<報告>

 2010年11月30日,東京ドイツ文化センターで,図書館のアドヴォカシーをテーマにした国際シンポジウム「図書館は知へのアクセスを提供する~活発な図書館のための戦略」が開催された。「アドヴォカシー」とは,自らの権利や見解を説明していく行動を意味する。図書館関係者のあいだでも,図書館が図書館自身を説明していくことの重要性は認識され始めているように思うが,それ自体をテーマとしたシンポジウムは,日本ではまだ珍しいと言えるだろう。各講演者の講演の概要は,以下のとおりである(講演順)。...

E1129 - 学術雑誌を電子媒体のみとするための課題と提言(英国)

 2010年11月,英国研究情報ネットワーク(RIN)は,「電子媒体のみの学術雑誌:課題を乗り越えて」(E-only scholarly journals: overcoming the barriers)と題するレポートを公開した。これは,RINや情報システム合同委員会(JISC),出版社協会等,英国の学術情報流通に関わる13を超える機関・団体が合同で行っている「学術コミュニケーションにおける変化」(Transitions in scholarly communications)をテーマとした研究プロジェクトの成果の一つである。このプロジェクトは,学術コミュニケーションにおける様々な技術的変化の本質とその意味,そしてそれぞれの変化の間の関係について明らかにすることを目的に掲げている。...

E1128 - 英国の博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)が解散へ

 2010年11月23日,英国の文化・メディア・スポーツ省(DCMS)は,2012年3月までに英国博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)を解散し,事業の一部をイングランド芸術評議会(Arts Council England:ACE)に引き継ぐと発表した。...

E1127 - 「ぬいぐるみの図書館おとまり会」現場の様子と舞台裏(日本)

 子どものお気に入りのぬいぐるみを図書館で一晩預かり,ぬいぐるみが夜の図書館を楽しんでいる姿を写真に撮って子どもに渡すという「ぬいぐるみの図書館おとまり会」(E1088参照)が,兵庫県の宝塚市立西図書館で,2010年12月11日夕方から12日にかけて開催された。ぬいぐるみが図書館で本を読んだり遊んだりしている姿を見て図書館や読書に親しみを持ってもらうことを狙いとして実施された。当日の様子と舞台裏を,現地取材に基づき紹介する。...