2010年9月20日から22日の3日間にわたり,第7回電子情報保存に関する国際学術会議(7th International Conference on Preservation of Digital Objects:iPRES2010)がオーストリアのウィーン工科大学及びオーストリア国立図書館で開催された。今年の企画・運営は,前述の2機関及びオーストリアコンピュータ協会が共同で担当した。各国から電子情報の保存に関わる実務者及び研究者約290名が集まり,国立国会図書館(NDL)からは筆者を含め2名が参加した。...
2010年10月4日,英国の学校図書館協会(School Library Association:SLA)は,優れた功績を収めた学校図書館員を表彰する「学校図書館員賞2010」(School Librarian of the Year Award 2010)の受賞者を発表した。選ばれたのは,英国のストックポートにあるオファートン校のシーハン(Kevin Sheehan)氏とエジンバラのスチュワーツメルビルカレッジのライト(Duncan Wright)氏である。なお,2004年から毎年表彰されているこの賞に,同時に2人が選ばれたのは今回が初とのことである。...
2010年10月1日,米国のハーバード大学で,「全米デジタル図書館」(National Digital Library)創設の可能性について話し合う非公式のカンファレンスが開催された。日本では特にフランス革命期の社会史家として知られている,ハーバード大学図書館長ダーントン(Robert Darnton)氏は,その開会にあたり,全米デジタル図書館の意義について講演を行った。以下は,New York Review of Booksのウェブサイトに掲載されている,ダーントン氏の講演内容である。...
2010年9月,米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は,大学図書館の価値に関する報告書“Value of Academic Libraries: A Comprehensive Research Review and Report”を公表した。本報告書の執筆はシラキュース大学のオークリーフ(Megan Oakleaf)氏が担当している。...
2010年9月3日に,英国の生涯学習に関する調査プロジェクト“Inquiry into the Future for Lifelong Learning”が,『博物館・図書館・文書館はどうすれば生涯学習に貢献できるのか』(How museums, libraries and archives contribute to lifelong learning)と題した報告書を刊行した。このプロジェクトは,成人の継続教育に関する国立の機関である“The National Institute of Adult Continuing Education”(NIACE)が2007年に開始したものである。...
2010年9月6日、英国で「図書館のための声」(Voices for the Library)というキャンペーンが始まった。このキャンペーンは、マンチェスター大学の情報センターに勤務するルドック(Bethan Ruddock)氏や、ロンドンの公共図書館員のグリーン(Gary Green)氏など、館種を超えた有志9名により、ボランティアで運営されている。...