アーカイブ - 2009年 8月 - book

8月 19日

E966 - NDL,資料収集の方針を公表

国立国会図書館(NDL)はこの度,同館のウェブサイトに蔵書構築のページを新たに設け,資料収集の方針を示す文書である「資料収集の指針」及び「資料収集方針書」を公表した。このページではこれらの文書のほか,資料収集の手段や,東京本館・関西館・国際子ども図書館における所蔵資料の分散配置等の概要についても簡単に紹介している。…

E965 - 英国の公共図書館における日本のマンガ<文献紹介>

日本の「マンガ」(manga)は今や日本が誇るべき文化の1つと見なされており,その多くが世界中で人気を博している。英国でもマンガは若者を中心に受け入れられているが,このほど,英国の図書館情報専門家協会(CILIP)が発行している雑誌“Public Library Journal”の最新号に,英国の公共図書館へのマンガの取り入れ方について紹介する記事“Turning Japanese”が掲載された。著者はロンドンにあるエドモントン・グリーン図書館で,ティーン向けのサービスを担当する司書として働いているイムリー(Matthew Imrie)氏である。記事は,蔵書構築時の注意点,ディスプレイの仕方,対象年齢による取扱い上の注意点,図書館でのマンガ関連イベントの開催,といったことを中心に取り上げ,実践的な提案を行っている。また,“Shonen”“Shojo”“Moe”など,マンガの用語を簡潔に説明した用語集も付いている。…

E964 - デジタル資源提供機関の運営を持続させるために必要なこととは

2009年7月に,非営利組織Ithakaによる報告書「デジタル資源を持続させること(Sustaining Digital Resources)」が公表された。これは,英国情報システム合同委員会(JISC)等の資金援助により,デジタル資源を提供している機関の運営の持続可能性について調査・分析を行ったもので,2008年の報告書「オンライン学術資源の持続可能性と収益モデル」に続くものである。…

E963 - スイスの統合検索ツール“SwissBib”構築プロジェクトの状況

スイスでは,“SwissBib”という大学図書館と国立図書館の新たな統合検索ツールを構築するプロジェクトが,2008年から2011年までの4年間の予定で行われている。SwissBibのウェブサイトによると,プロジェクトの2008年の主要な目標であったソフトウェアの調達は実現され,要求に完璧に応えたソフトウェアを手に入れたという。プロジェクトの責任者であるウィーグナー氏(Tobias Viegener)は,“Research information”誌の2009年8-9月号に掲載された「スイスは次世代のメタカタログを構築する」(Switzerland builds next-generation metacatalogue)という記事の中で,スイス国内の図書館事情から派生する問題およびそれに対応するためのソフトウェアの調達などのプロジェクトの現況について記している。以下はその内容をまとめたものである。…

E962 - オンライン健康情報の利用状況と情報の質向上への取組み(米国)

米国の調査機関Pew Internet Research & American Life Projectが2009年6月に公表した報告書“The Social Life of Health Information”によると,米国の成人の61%はオンラインでの健康情報の探索を行っているという。…

E961 - 一般市民による資料デジタル化プロジェクトの可能性(英国)

図書館や博物館,大学といった組織が主体となって実施する従来の大規模デジタル化プロジェクトに対し,一般市民が参加する資料デジタル化の可能性を探る試みが注目を集めている。オックスフォード大学は2008年,英国情報システム合同委員会(JISC)の資金援助の下,帝国戦争博物館,英国国立公文書館が所蔵する,第一次世界大戦に従軍した詩人に関する資料をデジタル化するプロジェクト“First World War Poetry Digital Archive”をスタートさせたが,この追加プロジェクトとして,“Great War Archive”(GWA)という,一般市民による第一次世界大戦の関連資料デジタル化の取組が行われた。…

8月 5日

E960 - BL新聞デジタル化プロジェクトでのOCRの正確性評価<文献紹介>

本論文は,英国図書館(BL)で実施された,英国の19世紀の新聞をデジタル化するプロジェクト(CA1577,E710参照)における光学式文字認識 (OCR)の正確性を評価したものである。BLのプロジェクトでは,48タイトルの新聞から約200万ページがデジタル化され,テキスト検索が可能となっ た。著者らは,BLと英国情報システム合同委員会(JISC)の委託を受け,その約1%をサンプルとして用い,このプロジェクトでのOCRの正確性等を分 析した。…

E959 - 開発者が語る “Koha”の10年<文献紹介>

“Koha”(CA1529,CA1605,CA1629参照)は世界初のオープンソースによる図書館システムである。2000年にニュージーランドのホロフェヌア図書館トラスト(Horowhenua Library Trust:HLT)が最初に導入して以来,現在ではこのソフトウェアを利用する図書館が世界中に広がっている(北米42機関,アジア42機関,ヨーロッパ44機関など)。このほどcode{4}lib誌に,Koha開発の経緯をまとめ,誕生から10年を総括する記事が掲載された。著者はKohaの開発に携わった関係者3名である。...

E958 - 「図書のメタデータのワークフローの能率化」白書の概要紹介

2009年6月30日,米国情報標準化機構(NISO)とOCLCは,「図書のメタデータのワークフローの能率化」(Streamlining Book Metadata Workflow)と題する白書を公表した。この白書は,2009年3月18日から19日にかけて行なわれたOCLC主催の図書のメタデータを議題としたシンポジウムフォローアップとして位置づけられている。...

E957 - 大学・研究図書館の将来を考えるキャンペーン(英)

英国情報システム合同委員会(JISC)が展開してきた,大学・研究図書館の課題や将来像について議論するキャンペーン“Libraries of the Future”が,このほど終了した。情報のデジタル化・オンライン化が急速に進み,書籍を保管する物理的な場所としての図書館の役割が学生や研究者のニーズと合わなくなりつつあるなか,図書館が学習,教育,研究を支援する方法を再考することを目的に,有識者によるディベートや講演が2009年4月まで約1年間にわたって催され,活発な議論が交わされた。...

E956 - クラウド技術を用いた永続アクセスに関する実験が開始(米)

非営利組織“DuraSpace”と米国議会図書館全米デジタル情報基盤整備・保存プログラム(NDIIPP;CA1502,E525参照)は2009年7月,DuraSpaceがNDIIPPの支援の下で開発に取り組んでいる,クラウド技術を用いた文化機関(大学や図書館など)のデジタルコンテンツへの永続的アクセス保証サービス“DuraCloud”の試験プログラムに取り組むことを発表した。このプログラムの実施期間は2009年9月からの1年間で,ニューヨーク公共図書館とBiodiversity Heritage(生物多様性遺産)図書館が参加する。なお,DuraSpaceは,オープンソースのリポジトリソフトウェアの2大供給者,Fedora CommonsとDSpace Foundationが2009年5月に合併して誕生した組織である。…

E955 - 2009年のALA年次大会が開催される

2009年7月9日から15日にかけて,2009年の米国図書館協会(ALA)年次大会がシカゴで開催された。経済危機による図書館の苦境が多く報じられる折であったが,2008年の大会(E816参照)を3割近く上回る28,941名が参加した。Library Journal誌での紹介記事を基に,今年の大会の主なイベントを紹介する。…