2008年に実施された英国の「国民読書年」(National Year of Reading: NYR)についての報告書『読書:その未来』(Reading: the future)が公表された。1998~1999年の第1回(CA1241,CA1354参照)以来,約10年ぶりの開催となった今回は,読書イベントの開催からインターネット上の読書支援情報共有サイト「Wikireadia」の開設といったものまで,様々な活動が展開された。予算規模は約259万ポンドで, 児童・学校・家庭省から委託を受けたNational Literacy TrustやReading Agency等が,関係諸機関と連携しながら実施した。…
米国図書館協会(ALA)とInformation Today社は毎年,「図書館施設を使い,利用者にITに関するトレーニングを行う革新的なプログラムを企画・開発した図書館」を表彰する「未来の図書館賞(Library of the Future Award)」を授賞している。このほど,2009年はインディアナポリス・マリオン郡公共図書館が受賞館として選ばれたと発表された。…
米国図書館協会(ALA)の図書館研究ラウンドテーブル(LRRT)はこのほど,過去1年間に出版された英語の図書館研究論文のうち,最も優れたものに贈られる賞“Jesse H. Shera Award for Distinguished Published Research”の2009年の受賞論文を発表した。受賞したのは,“Library Quarterly”誌の78(3)号に掲載された,テキサス大学情報学部のウェストブルック(Lynn Westbrook)助教による「文脈内における危機情報ニーズの理解:親密なパートナーによる暴力からの生還者の場合」(Understanding Crisis Information Needs in Context: The Case of Intimate Partner Violence Survivors)である。…
米国議会図書館(LC)と国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)等は2005年から,電子図書館プロジェクト「ワールド・デジタル・ライブラリー」(World Digital Library:WDL)に取り組んできた(E416参照)。これは,各国の文化の特色を示す資料を地域,時系列,テーマ別に一望できるウェブサイトであり,国際的な相互理解の促進,インターネット上の文化情報資源の増大,教育者,研究者への資料提供,デジタル格差の縮小を目的としている。2009年4月21日,ついに「ワールド・デジタル・ライブラリー」が公開された。…