アーカイブ - 2009年 4月 - book

4月 22日

E917 - 『危機に瀕している学術書,学術雑誌』<文献紹介>

昨今の世界規模の経済危機が研究図書館へ及ぼす影響は深刻である。国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)が,「世界的経済危機とそのコンソーシアム・ライセンスに与える影響に関する声明」を2009年1月19日に公表し,また北米研究図書館協会(ARL)も,ICOLCの提言の一部を強化し,研究図書館の視点からの観察,勧告を加えた「世界的経済危機にある学術出版社に対するARLの声明」を2月19日に発表した。英国では米ドルとユーロに対するポンドの暴落が,大学図書館による電子ジャーナルの契約に特に深刻な影響を与えていることが報じられている。…

E916 - LC,動画,ラジオ番組へのジャンル/形式標目の付与を開始

米国議会図書館(LC)は2008年12月10日,2009年1月から動画(映画,テレビ番組,ビデオ記録(video recordings))およびラジオ番組に対し,新たにジャンル/形式(Genre/Form)標目を付与すると発表した。また同時に,今後5年間に,同様にジャンル/形式標目を付与する対象の資料群とそのスケジュールも発表した。…

E915 - 2008年の英国「国民読書年」の報告書が公表される

2008年に実施された英国の「国民読書年」(National Year of Reading: NYR)についての報告書『読書:その未来』(Reading: the future)が公表された。1998~1999年の第1回(CA1241,CA1354参照)以来,約10年ぶりの開催となった今回は,読書イベントの開催からインターネット上の読書支援情報共有サイト「Wikireadia」の開設といったものまで,様々な活動が展開された。予算規模は約259万ポンドで, 児童・学校・家庭省から委託を受けたNational Literacy TrustやReading Agency等が,関係諸機関と連携しながら実施した。…

E914 - 「未来の図書館賞」を受賞した体験型情報プログラム(米国)

米国図書館協会(ALA)とInformation Today社は毎年,「図書館施設を使い,利用者にITに関するトレーニングを行う革新的なプログラムを企画・開発した図書館」を表彰する「未来の図書館賞(Library of the Future Award)」を授賞している。このほど,2009年はインディアナポリス・マリオン郡公共図書館が受賞館として選ばれたと発表された。…

E913 - ALA,「過去1年間で最も優れた英語の図書館研究論文」を発表

米国図書館協会(ALA)の図書館研究ラウンドテーブル(LRRT)はこのほど,過去1年間に出版された英語の図書館研究論文のうち,最も優れたものに贈られる賞“Jesse H. Shera Award for Distinguished Published Research”の2009年の受賞論文を発表した。受賞したのは,“Library Quarterly”誌の78(3)号に掲載された,テキサス大学情報学部のウェストブルック(Lynn Westbrook)助教による「文脈内における危機情報ニーズの理解:親密なパートナーによる暴力からの生還者の場合」(Understanding Crisis Information Needs in Context: The Case of Intimate Partner Violence Survivors)である。…

E912 - ワールド・デジタル・ライブラリー公開

米国議会図書館(LC)と国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)等は2005年から,電子図書館プロジェクト「ワールド・デジタル・ライブラリー」(World Digital Library:WDL)に取り組んできた(E416参照)。これは,各国の文化の特色を示す資料を地域,時系列,テーマ別に一望できるウェブサイトであり,国際的な相互理解の促進,インターネット上の文化情報資源の増大,教育者,研究者への資料提供,デジタル格差の縮小を目的としている。2009年4月21日,ついに「ワールド・デジタル・ライブラリー」が公開された。…

4月 8日

E909 - 米国が武力紛争の際の文化財保護条約を批准

武力紛争時の文化財保護を目的とする「武力紛争の際の文化財の保護に関する条約(平成19年条約第10号)」(E192,E688,E879参照)および同議定書について米国は,すでに1954年5月の採択時に署名を行っていたものの,その後長らく批准を行っていなかった。米国を欠くことは,同条約の実効性確保の点で問題とされてきた。…

E908 - Delicious,Flickr,YouTubeにおけるタグの分析

フォークソノミー(CA1623参照)を活用している著名な3つのウェブサービス,Delicious(ソーシャルタギングサービス),Flickr(写真共有サービス),YouTube(動画共有サービス)において,2005年から2007年の期間に付与されたタグや利用者のタグ付与行動を分析することにより,ウェブ上のソーシャルネットワークの特徴を明らかにすることを目指す論文が,D-Lib Magazine誌15(3/4)号に掲載された。…

E910 - 『学術コミュニケーションの新たな地平』<文献紹介>

2008年12月,国立情報学研究所(NII)が学術機関リポジトリ構築連携支援事業第1期報告書『学術コミュニケーションの新たな地平』を公開した。これはNIIが機関リポジトリの構築と各大学間の連携を支援するために行った「CSI(サイバー・サイエンス・インフラストラクチャ:最先端学術情報基盤)委託事業」(CA1626,CA1639参照)の,2007年度までの第1期の成果をまとめたものである。…

E907 - 学術情報の電子化は引用行動に何をもたらすのか?

2008年夏,Science誌に掲載されたシカゴ大学社会学部のエバンス(James Evans)助教による論文「電子出版と科学・学問の狭隘化(Electronic publication and the narrowing of science and scholarship)」が,電子出版が学術情報の入手や引用に与える影響として人々が想像するものとは異なる結果を示し,話題を呼んでいる。…

E911 - NDL,納本制度60周年記念アンケートの結果を公表

国立国会図書館(NDL)は,2008年7月から9月まで,出版社・新聞社,国,地方公共団体,大学など出版物を刊行する9,183機関に対してアンケート調査を実施し,このたび,その結果をホームページで公表した。この調査は,NDLが納本制度による収集を開始して60年(E784参照)になったことを記念して行ったものである。…

E906 - Googleブック検索和解,日本の権利者にも影響

2009年2月24日,『朝日新聞』『読売新聞』両紙の朝刊の広告欄に,「書籍の著者,出版社,または書籍や執筆物の著作権を有しているその他の人物である場合には,貴殿の権利に,グーグルの書籍および執筆物のスキャンおよびその使用に関する集団訴訟の和解案が影響することがあります。」と題する,Google社による「法定通知」が掲載された。…

4月 2日