アーカイブ - 2009年 3月 - book

3月 25日

E905 - NDL,電子書籍の流通・利用・保存に関する調査報告書を公表

国立国会図書館(NDL)はこのほど,2008年度に実施した「電子書籍の流通・利用・保存に関する調査研究」の結果を,『図書館調査研究リポート』No.11としてまとめ,公表した。本調査研究は,近年急速に市場が拡大し,社会的な注目も高まっている電子書籍について,その流通・利用・保存の実態を把握することを目的として実施したものである。…

E904 - 多言語シソーラスの構築と開発のためのガイドライン

国際図書館連盟(IFLA)分類・索引分科会に設けられた「多言語シソーラスのためのガイドライン」ワーキンググループはこのほど,分科会の承認を経て,標記ガイドラインを刊行した。…

E903 - 研究データを国家レベルで共有するサービスの可能性は?(英国)

高等教育機関や研究機関で生産された研究データを国家レベルで共有することは,将来の研究の発展や,国際的な知的競争力を高める上でも,有効な手段であると考えられる。英国では,英国高等教育助成会議(HEFCE)と英国情報システム合同委員会(JISC)の助成のもと,英国・アイルランド研究図書館コンソーシアム(RLUK)とラッセルグループITディレクターズ(RUGIT)の協同プロジェクトとして,デジタル研究データを国家レベルで共有するサービス(UK Research Data Service:UKRDS)の開発・運用の実現可能性とコストに関するフィージビリティ調査が進められてきた。2008年12月,その最終報告がHEFCEに対し提出され,一般にも公開された。…

E902 - 図書館サポートスタッフの認定制度が2010年から開始(米国)

全米教育統計センター(NCES)の2004年の統計によると,米国の学術図書館・公共図書館では23万人強が働いている。そのうち,図書館学修士号(MLS)を必要としない役職に就いている図書館職員である「図書館サポートスタッフ(Library Support Staff:LSS)」は,16万人強(約69%)を占める。これまでLSSに対する全国レベルの認定制度は存在しなかったが,ALA連携専門職協会(ALA-APA)では2007年から,博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受け,「LSS認定プログラム(Library Support Staff Certification Program:LSSCP)」の開発に取り組んできた。…

E901 - 「准専門職」図書館職員を称える賞の受賞者,発表!(米国)

「ノースカロライナ州立大学図書館の中に,彼女が賞を受けることを疑う者は誰一人いない」との書き出しとともに,自信に満ちた笑顔の写真が添えられた記事が,米国のLibrary Journal誌の2009年3月1日号を飾った。同誌が主催する「准専門職」(paraprofessional)図書館職員に与えられる“Paraprofessional of the Year”に,2009年は同大学図書館のアクセス・デリバリー部門に属する上級図書館技術者であるアダムス(Tina Adams)氏が選ばれたと発表された。…

3月 20日

CA1687 - 研究文献レビュー:日本における図書館情報学分野の計量的研究の動向-計量書誌学研究を中心に- / 芳鐘冬樹

はじめに  本稿では、計量的手法を用いた図書館情報学分野の研究について、計量書誌学研究を中心に、日本における近年の研究動向を紹介する。 図書館情報学分野においても、他の社会科学分野と同様、計量的手法を用いた研究は多数存在する。論文や図書の出版点数・引用数の状況といった文献の生産・流通・蓄積・利用に関わる統計分析、つまり計量書誌学研究だけでなく、質問紙調査に基づく図書館サービスやスタッフの様態の統計分析など、様々な研究が行われている。本稿では、図書館情報学分野の計量的研究の概況について簡単に触れた後、計量書誌学の研究文献を中心にレビューする。…

CA1686 - 動向レビュー:RDA全体草案とその前後 / 古川肇

1. 経過 『英米目録規則第2版』(以下AACR2)に代わるRDA: Resource Description and Accessの全体草案かつ最終草案が、漸く2008年11月に公開された(1)。目次だけで113ページ(PDF形式)に及ぶ膨大なものである。 AACR2見直しの出発点としては、1997年に開催された「AACRの原則と将来の展開に関する国際会議」が重要である(CA1480参照)。だが、改訂の主体である英米目録規則改訂合同運営委員会(その後改称。以下JSC)が作業の発進を告げた正式の表明は、2003年9月の“New Edition Planned”であった(E134参照)。…

CA1685 - 動向レビュー:総合的図書館ポータルへの足跡―オーストラリア国立図書館の目録政策とシステム構築 / 那須雅熙

はじめに 情報環境が激変するなかで、どの図書館もその変化に的確に対応し、書誌コントロールの見直しを図らないと、十全な図書館サービスが遂行できない局面におかれている。OPACや総合目録を通じて書誌情報を利用者に提供するだけではもはや不十分であり、文化的、学術的活動の所産としてのネットワーク情報資源も含む多様なメディアを総合的に提供するサービス(総合的ポータルの構築)が求められている。…

CA1684 - オープンアクセス・オプションとその被引用に対する効果 / 時実象一

1. はじめに オープンアクセスの目的は、科学者や一般市民が学術成果に無料で自由にアクセスできるようにすることである。そのための手段として(1) オープンアクセス雑誌、(2) 機関リポジトリの2 つが大きく取り上げられてきた。これらは現在もオープンアクセスのための主要な手段であることは事実であるが、最近はその変化形態としての(3) オープンアクセス・オプション、(4) 研究助成機関リポジトリが大きく注目されてきている。本記事はオープンアクセス・オプションを中心に最近の動向について解説するとともに、オープンアクセス・オプションの効果に関する最近の研究にも触れる。…

CA1683 - 光/磁気ディスク、フラッシュメモリの劣化と寿命 / 大島茂樹

はじめに 今や世界中で膨大なデジタル情報が日々生産されているが、それらを保存し後世に伝えていくには、まだ数多くの不安要素が解決されず残っている。 その中には、記録メディアの寿命の問題がある。紙の本は1,000年の時を超えて保存に耐えてきた実績があるが、デジタル情報の記録メディアは歴史が浅く、その寿命について確かなところがわかっていない。 本稿では、現在の主な記録メディアである光ディスク、ハードディスク及びフラッシュメモリについて、構造や原理を概観した上、その劣化と寿命についてこれまでに行われてきた研究等の成果を紹介する。…

CA1682 - インドの電子図書館と機関リポジトリ / 水流添真紀

近年、情報技術産業の発展が著しいインドではあるが、電子図書館や機関リポジトリ等はどの程度開発されているのだろうか。インドの電子図書館事情について紹介したい。 概要  インドにおける電子図書館の開発は1990年代後半に始まったとされる(1)。しかし、様々な機関で電子図書館が公開されるようになったのは、21世紀に入ってからである。…

CA1681 - 電子情報長期保存のための評価ツールDRAMBORA-NDLにおける試験評価の試みから / 奥田倫子, 伊沢恵子

1. はじめに 国立国会図書館(NDL)は、2008年12月2日から4日にかけての3日間、英国グラスゴー大学人文科学高等技術情報研究所(Humanities Advanced Technology and Information Institute)の保存調査員イノセンティ(Perla Innocenti)氏の訪問を受け、同研究所が英国のデジタルキュレーションセンター(DCC)、デジタル保存に関する国家プロジェクトの欧州規模での連携・協力イニシアチブ“Digital Preservation Europe(DPE)”に参加して開発を行っているデジタルリポジトリ事業の監査ツール、「リスク評価に基づくデジタルリポジトリ監査法(DRAMBORA:Digital Repository Audit Method Based on Risk Assessment)」を用いて、NDLの電子図書館サービスの試験評価を行った(「デジタルリポジトリ」の定義については後述)。…

3月 10日

No.11 電子書籍の流通・利用・保存に関する調査研究

 本調査研究は、近年急速に市場が拡大し、社会的な注目も高まっている電子書籍について、その流通・利用・保存の実態を図書館との関わりも視野に入れながら把握するために、湯浅俊彦・夙川学院短期大学准教授を中心とする研究会を組織して実施したものである。
 各種統計や歴史的経緯の分析に加え、出版社へのアンケート調査、電子書籍関連事業者(印刷、出版、携帯電話通信、コンテンツ作成・配信等)へのインタビュー調査、国立国会図書館職員へのアンケート調査を行うことで、流通・利用・保存の現状と課題を調査している。

PDF版はこちら[約4MB]

※本調査研究報告書は、2009年3月10日に公開いたしましたが、被インタビュー者の申し入れにより、冊子体版と異なり、文中の固有名詞4箇所を一般職務名に変更して、改めて公開しました。(2009-03-13)

3月 4日

E899 - NDL-OPACの検索結果がダウンロード可能に

国立国会図書館(NDL)は2009年2月24日,NDL-OPAC(国立国会図書館蔵書検索・申込システム)の検索結果のダウンロード提供を開始した。NDL-OPACの検索結果一覧表示画面から,当該画面に表示されている書誌のデータをタブ区切りテキスト形式(tsv)でダウンロードできる。…

E898 - 「子どもたちが選んだ児童書」賞(米国)

識字や読書の専門家で構成されるNPOの協会・国際読書協会(IRA)と,米国の児童書出版社によるNPOの協会“Children's Book Council(CBC)”は,1974年から毎年,米国各地の1万人以上の子どもたち(5~13歳)が選んだ好きな新刊児童書を“Children's Choice”としてリスト化し,刊行している。…

E897 - ドイツ連邦政府,「ドイツデジタル図書館(DDB)」の構築を表明

ドイツ連邦政府は2009年,ドイツデジタル図書館(Deutch Digital Bibliothek;DDB)を構築すると正式に表明した。DDB設立の目的は,ドイツの芸術,文化および学術情報をデジタル化することで誰でもアクセス,利用できるようにすることである。…

E896 - ALA,議論の末に「ライブラリアンのコア・コンピタンス」を定義

国図書館協会(ALA)では10年以上に渡って,ALA認定の図書館情報学修士号(MLS/MLIS)を取得しているライブラリアンすべてが身につけているべき「コア・コンピタンス」の定義について議論を続けてきた。このほど2009年のALA冬季大会(E893参照)の場で,ALA評議員会がその最終案を承認した。…

E895 - 「日本版フェアユース規定」導入の議論と図書館への影響

政府の知的財産戦略本部に設置された,デジタル・ネット時代における知財制度専門調査会が,2008年11月27日付けで『デジタル・ネット時代における知財制度の在り方について(報告)』を公表した。デジタル技術やネット等の情報通信技術の発展による情報環境の急激な変化に対応するための知財制度の問題点を抽出,検討したものとなっている。…

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