アーカイブ - 2008年 6月 - book

6月 25日

E804 - 持続可能なオンライン学術資源プロジェクトとは<文献紹介>

本報告書は,非営利のオンライン学術資源(OAR)プロジェクトが持続可能なものとなるためのメカニズムを体系的に理解できるよう,英国情報システム合同 委員会(JISC)が非営利法人Ithakaに委託した調査研究の成果である。Ithakaは,非営利プロジェクトの持続可能性に焦点を当てた関連文献の 分析を行い,営利企業,特に新聞業界における同種の取り組みと比較するとともに,OARプロジェクト関係者へのインタビュー,さらにはIthaka自身の 経験-JSTOR(CA1520参照),Portico(CA1597参照)など-を踏まえ,本報告書をまとめ上げた。これは,3段階のプロセスの第1段階と位置付けられており,次に行うべき作業に関する議論のためのコンテクスト構築を目的としている。...

E803 - Library of the Year 2008発表(米国)

米国のLibrary Journal誌と参考図書の大手であるGale社が毎年選定している“Library of the Year”(E118参 照)の2008年の受賞館が,ワイオミング州のララミー郡公共図書館(Laramie County Library System:LCLS)に決まった。ララミー郡に住む約8万5千人の8割以上が図書館カードを所有するなど,LCLSはララミー郡の人々の暮らしに大き な影響を与えている。LCLSが目指す第一の目標は「模範的な顧客サービス」である。利用者と図書館との関係をもとに,じっくりと考案された図書館のサー ビスが高く評価され,今回の受賞となった。...

E802 - Encyclopaedia Britannica,オンライン版で集合知の活用へ

“Encyclopaedia Britannica”のオンライン版“Britannica Online”(CA1022参 照)がリニューアルされる予定であり,現在その試行版が公開されている。リニューアル後のBritannica Onlineの最大の特徴は,Encyclopaedia Britannicaの編集者以外の専門家や,ウェブサイトの利用者が,記事の編集や執筆に参加できる取り組みが始まる点である。...

E801 - 公共図書館評価の位置付け・ツールが大きく変化(英国)

英国では2008年4月から,新しい地方自治体評価制度が施行された。これにあわせて,これまで文化・メディア・スポーツ省(DCMS)が定め,実施してきた「公共図書館のサービス基準」(PLSS;CA1383E264参照)も廃止され,代わりに博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)が定めた新しい公共図書館評価ツール「アウトカム・フレームワーク」と「図書館ベンチマーク」が導入された。...

E800 - 図書館による過去の大学新聞記事デジタル化で名誉毀損?(米国)

2007年秋,コーネル大学の卒業生で,今はカリフォルニア州で弁護士として働くある男性が,Googleで自分の名前を検索していたところ,ある情報が ヒットした。それは,彼が関与したとされる窃盗事件に関する,コーネル大学の新聞“Cornell Chronicle”の記事だった。20年以上も前の1983年の記事であったが,コーネル大学図書館が過去の大学新聞をデジタル化し,デジタルアーカイ ブのコンテンツとしてウェブで公開していたため,Google検索の対象にもなっていたのである。...

E799 - 図書館法など社会教育関連法規改正される(日本)

図書館法及び博物館法の一部改正を含む「社会教育法等の一部を改正する法律」案が,2008年2月29日に国会に提出され,同年6月4日に参議院本会議で 可決,成立した(平成20年法律第59号)。同年6月11日に公布され,大学における図書館に関する科目などを規定した図書館法第5条1項1号及び2号に 関する条文を除き,即日施行された。...

6月 11日

E798 - NDL,子どもの情報行動に関する調査報告書を公表

国立国会図書館(NDL)はこのほど,2007年度に実施した「子どもの情報行動に関する調査研究」の結果を,『図書館調査研究リポート』No.10とし てまとめ,公表した。本調査研究は,今後の子どもたちへの図書館サービスのあり方,また近い将来の成人向け図書館サービスのあり方を考えるための基礎資料 とするべく,堀川照代・島根県立大学短期大学部教授を中心とする研究会を組織して,実施した。...

E797 - 国内全館種対象の図書館発展総合計画(案)を発表(韓国)

2008年5月,韓国の図書館情報政策委員会(CA1635E746E760参照)が,2009~2013年の国家レベルの図書館振興のビジョンと戦略を示す「図書館発展総合計画(案)」を策定し,公聴会を行って一般公開した。...

E796 - IMLS,図書館・博物館の若者向けサービス企画用ガイドを作成

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)はこのほど,博物館・図書館による,効果的で魅力ある若者向けプログラムの開発を支援するためのガイドブッ ク,“Nine to Nineteen: Youth in Museums and Libraries; A Practitioner's Guide”を刊行した。  

E795 - 視覚障害者のPC・インターネット・携帯電話利用実態(日本)

視覚障害者向け録音図書のインターネット等での配信を容易にする条項を含んだ改正著作権法(CA1604E577参 照)が,2007年7月1日,施行された。視覚障害者向け図書館サービスにとって,パソコンなどの情報通信技術(ICT)の活用は今後一層重要になると思 われる。このようななか,電気通信普及財団の研究助成を受け,国立特別支援教育総合研究所の渡辺哲也主任研究員らにより2007年に実施された「視覚障害 者のパソコン・インターネット・携帯電話利用状況調査」の報告書が公表された。なお,2000年と2002年にも同様の調査が行われているが,今回初めて 携帯電話の利用についての質問項目が加わった。...

E794 - 公共図書館による専門サービス提供の実情(英国)

財政難による図書館の閉鎖やサービス縮小,スタッフ削減に直面している英国の公共図書館事情を改善するべく,英国図書館情報専門家協会(CILIP)は,2008年1月,4つの行動指針に基づくアドヴォカシー・キャンペーン(E753参 照)に着手した。このほど,4つの行動指針のうちの1つ,公共図書館の危機をCILIPに訴えている地方政府の現状視察の成果が報告書としてまとめられ た。なお現状視察とその報告書の作成は,CILIPから委託を受けたコンウェイ(Patrick Conway;元ダーラム州議会文化・レジャー部門責任者)氏が担当した。...

E793 - リポジトリ内コンテンツのversionを明確にするために

機関リポジトリを利用して,同じタイトルの文書が複数現れたり,内容的に関係がありそうな(しかし確証はもてない)プレゼンテーション資料や学会報告を目 にした経験はないだろうか? 機関リポジトリのコンテンツはどのような過程で作成され,各コンテンツ間にはどのような関連性が存在するのであろうか?また コンテンツ作成過程やコンテンツ間の関連性は,どのようにすれば明らかになるのであろうか?...

E792 - Microsoft,書籍デジタル化事業等から撤退

2008年5月,Microsoft社は,2006年から提供してきた書籍検索サービス“Live Search Books”(E581参照)および学術文献検索サービス“Live Academic Search”(E473CA1606参照)を終了すると発表した。あわせて, 出版社や図書館と協同して実施してきた,“Live Search Books”向けの書籍デジタル化事業も終了することになった。...

6月 10日

No.10 子どもの情報行動に関する調査研究

 本調査研究は,今後の子どもたちへの図書館サービスのあり方,また近い将来の成人向け図書館サービスのあり方を考えるための基礎資料とするべく,堀川照代・島根県立大学短期大学部教授を中心とする研究会を組織して,実施した。
 本調査研究では,統計データをもとに,子どもの情報環境の現況を整理するとともに,青少年関連機関が実施した先行調査,図書館情報学・教育工学・教育学・心理学・社会学の各分野の先行研究をレビューし,子どもの情報環境を巡る論点を調査した。また,子どもの読書活動推進,情報リテラシー教育,有害コンテンツ対策の3トピックについて,近年の日本の政策動向をレビューした。さらに,これらを背景とした学校・図書館・博物館等の注目に値する動きも紹介している。

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