アーカイブ - 2007年 6月 - book

6月 27日

E667 - 近代デジタルライブラリー,大正時代の図書を提供開始

2007年7月3日,国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」が,大正時代の図書約15,700冊の提供を開始する。「近代デジタルライブラリー」はインターネットを通じて利用可能な,図書の画像データベースである。これまでは明治時代の図書のみが対象だったが,大正時代の図書が初めて加わ…

E666 - NDL,NDLSH2006年度版を公開

国立国会図書館(NDL)は,書誌情報の主題アクセスツールである『国立国会図書館件名標目表』(NDL Subject Headings:NDLSH)を更新し,2006年度版としてホームページ上に公開した。今回公開した2006年度版は,2007年3月末までに行われた標目の新設・訂正・削除を反映したものである。 NDLでは,2004…

E665 - “Evidence Base”のティーン向けサービス・ワークショップ

英国バーミンガム大学図書館は,2004年から“Evidence Base”というプロジェクトを実施している。これは,根拠(エビデンス)に基づいた図書館業務の設計(EBLIP;E583,CA1625参照)を推進するための活動であり,実務者,研究者,政策決定者に対するエビデンスの生成や利用の広報調査や評価の成…

E664 - LC,資料劣化調査にセルロースの専門家を招聘

米国議会図書館(LC)は約1億3千万点の資料を所蔵する,世界を代表する図書館のひとつである。所蔵資料には図書や雑誌をはじめ,希覯書,文書類,映画フィルムなどの貴重なものが多数含まれている。 この貴重な資料の保存に関する研究については「保存研究・試験部門(Preservation Research an…

E663 - レファレンスの記録分析で,心の行き届いたサービスを

カナダのゲルフ大学は,学生数17,000人,遠隔教育の受講生16,000人の大学であり,2001年からDocutek VR(SirsiDynix社)という専用ソフトを使用して同期型のバーチャルレファレンスサービス(VRS)を提供している。ここに2005年9月から2006年2月までに蓄積された記録約600件を分析した研究が,Evidence Based …

E662 - OCRで識別できない大量の文字を,効率的に識別する方法?

近年,書籍をデジタル化する大規模なプロジェクトが,図書館,出版社,データベース提供事業者,インターネット検索サービス提供事業者など,多くの主体によって展開されている。これらのデジタル化プロジェクトの中には,書籍をスキャナーで読み取って画像化した上で,光学式文字認識…

E661 - 図書館への「愛」を表現して10,000ドル

米国で,図書館への「愛」をテーマとしたビデオコンテスト“I Love My Library !”が開催された。賞金総額は10,000ドル。図書館をどれだけ大切に想っているか,図書館員であることをどれだけ楽しんでいるかを2分以内の動画で表現する。全米から175作品以上がエントリーされ,2007年6月24日,ワシン…

6月 20日

CA1633 - 動向レビュー:公共図書館に対する市民の意識調査:英国,米国における2つの調査の視点と方法 / 佐藤義則

近年,公共図書館およびそのサービスに対する市民の意識調査の結果が相次いで発表されている。これらの中には,単に利用の状況やサービスの認知度あるいは満足度等を把握するにとどまらず,利用(非利用)の背景の把握等,より踏み込んだ内容の興味深い分析がある。以下では,2006年に英…

CA1632 - 欧州連合の情報政策と欧州デジタル図書館 / 鈴木尊紘

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会(European Commission:以下「EC」という。)は,2000年3月のEUサミットで合意された「リスボン戦略(Lisbon Strategy)」において,デジタル情報技術を用いて,2010年までにEUを世界で最も活発な知識立脚型経済社会にすることを目標として掲げた。そして…

CA1631 - 中国国家図書館の新しい人材養成プログラム / 王志庚

中国国家図書館(以下,「国家図書館」と略す)では,現代化・国際化された国立図書館を目指して,2005年に「人材興館」,「科技強館」,「服務立館」という3大戦略を策定した。人材,科学技術,サービス(服務)を国家図書館の事業を支える3大要素として捉えるとともに,とりわけ人材を…

CA1630 - 災害時における資料保全活動の一元化 / 尾立和則

本稿を目にする方々の多くは図書館関係者であり,また資料保全活動というものを初めて知ったという方もおられよう。そこで,防災計画や被災資料の保存処置についての入門書ともいえる『災害と資料保存』(1)をまず紹介しておく。この冊子が発行されたのは1995年の阪神・淡路大震災(以下,…

CA1629 - 図書館員自身の協同で作る図書館システム仕様:日本発のオープンソース図書館システム作成を目指して / 原田隆史

現在,館種を問わず多くの図書館がパッケージソフトを購入する形で図書館システムを利用している。このようなパッケージソフトの導入によって,中小規模の図書館まで電算化が可能になり,図書館業務が効率化されてきたということは事実である。その反面,図書館全体の予算に占める図書…

CA1628 - 北海道大学の“果実”HUSCAP / 杉田茂樹

北海道大学では,2004年から機関リポジトリ(E323参照)の設置の検討を開始し,2005年7月のコンテンツ収集開始から,2006年4月の正式公開を経て現在に至る間に,約1万8千編の文献を「北海道大学学術成果コレクション」に搭載した。 本稿では,このうち,国際的な学術雑誌に発表された研究論…

6月 13日

E660 - 知的財産推進計画2007

2003年から内閣に設置されている知的財産戦略本部が,2007年5月31日に開催された第17回会合で「知的財産推進計画2007」を決定した。 「知的財産推進計画2007」では,知的財産創造の活性化,適切な保護,有効な活用,の好循環が自立的に起こる経済社会を目指すべき「知財立国」であると定義す…

E659 - REFORM から REFORM2 へ:日本の大学図書館の将来は?

土屋俊・千葉大学教授を代表とする研究グループにより,2004〜2006年度の3か年にわたり進められてきた研究プロジェクト“REFORM”(電子情報環境下における大学図書館機能の再検討;E558 参照)の報告書がこのほど公開された。 “REFORM”は,メディア情報通信技術の進歩など,大学図書館を取…

E658 - ISO/TC46 スペイン大会,開催される<速報版>

国際標準化機構/情報とドキュメンテーション技術委員会(ISO/TC46)の国際会議が2007年5月7日から11日までスペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラで開催された。2003年ローマ大会以来の大規模なTC46会議となった今回のスペイン大会では,TC46の運営にかかわる決議を行うTC46全体総会,新規の…

E657 - 上海ウィンドウ:中国関係図書が開く文化交流の窓

中国・上海図書館では,世界各国の図書館に中国関係図書を寄贈するプロジェクト「上海ウィンドウ(Window of Shanghai)」を2003年から実施している。2007年5月9日,このプロジェクトの専用ウェブサイトがオープンした。 この「上海ウィンドウ」は,海外の図書館における中国語蔵書の不十分さを…

E656 - ウェブ上の自治体刊行物収集状況(カナダ)

カナダでは,主にカナダ国立図書館・文書館(LAC)および各州・準州の議会図書館において,ウェブ上で公開された自治体の刊行物の収集が行われている。2007年春,カナダ研究図書館協会(CARL)がこの収集状況に関する第2回の調査(第1回は2005年1月に実施)を行い,その結果をウェブサイトで…

E655 - 公共図書館の価値を,どのように評価し,そして伝えるか?

図書館の価値を,わかりやすく説明することは難しい。一方で,設置母体の自治体や資金の提供者は,図書館の「事実」および「数字」と,地域の発展あるいは社会・経済の繁栄との結びつきを示す説得力のある論拠を示すよう,求めている。図書館はこの要望に応えるよう,多様なアプローチ…