アーカイブ - 2007年 3月 - book

3月 28日

E628 - IFLA,政府機関図書館のためのガイドライン策定へ

2007年3月5日,“政府機関図書館のためのガイドライン”(Guideines for Libraries of Government Departments)の草案(Version1.0)が公開された。このガイドラインは,国際図書館連盟(IFLA)の政府機関図書館分科会,政府情報と官庁出版物分科会,議会のための調査サービス分科会が,2004年から2年以上かけ…

E627 - 分断されたコミュニティの架け橋として進む図書館協力(南ア)

南アフリカでは,富裕層/貧困層間もしくは就業者/未就業者間の情報格差,図書館サービスの分断や資料の配置の不均衡,あるいは図書館情報専門職の分断など,かつてのアパルトヘイトが残した負の遺産の解決が課題となってきた。このような分断されたコミュニティの架け橋として,図書…

E626 - 公共図書館の協同レファレンスサービスへ向けて基礎調査(韓国)

韓国国立中央図書館は2006年9月,同館が計画する協力型デジタルレファレンスを実現するための基礎調査として,公共図書館のレファレンスサービスに関する実態調査を実施した(E572参照)。この結果が同館のウェブサイトで公開されている。 この調査はインターネットで行われ,全国514の公…

E625 - Web2.0時代の図書館マーケティングを考える

2005年には「Library2.0」という業界用語が登場するなど,図書館界でもWeb2.0の急速な広がりに対応しようとする動きが活発化している(CA1624参照)。中でも,ブログを活用したオンライン読書会(E194参照),フォークソノミーを取り入れたOPACの提供(E595参照)など,Web2.0のツールを活用した図書館サ…

E624 - ワイリー社−ブラックウェル社の合併と学術図書館界の反応

2006年11月17日,ワイリー(Wiley)社はブラックウェル(Blackwell)社の買収を発表した。 ワイリー社は主にSTM(理学,工学,医学)分野や法律分野に関する学術雑誌を約500タイトル,ブラックウェル社は約750タイトル刊行しており,合併後はあわせて約1,250タイトルの学術雑誌を刊行することにな…

E623 - オープンアクセス運動に対し出版界が立場を表明(欧州)

欧州連合(EU)内では,研究助成成果のオープンアクセスを求める運動(E604参照)や欧州委員会(EC)による学術情報のアクセス,提供,保存に関する通知(E611参照)など,学術情報の流通に関係した各機関の動きが活発化している。このような中,「これまでは沈黙を守ってきた」とする出版…

E622 - AIRway: 機関リポジトリ収録文献への「風通し」を良くする試み

北海道大学など国立大学5大学と国立情報学研究所が共同で,リンクリゾルバ(CA1482参照)を利用して,機関リポジトリ(E323参照)に収録された学術文献にナビゲーションするシステムの構築を進めている。このプロジェクト“AIRway(Access path to Institutional Resources via link resolvers)”はオープンア…

3月 20日

CA1627 - 動向レビュー:図書館のもたらす経済効果 / 池内淳

近年,とくに海外において,図書館のもたらす経済効果への関心が高まっており,「費用便益分析(Cost Benefit Analysis: CBA)」や「投資対効果(Return onInvestment: ROI)」に関する調査事例が相次いで公表されている。とともに,必ずしも網羅的ではないものの,そうしたトピックを扱った選択的文献…

CA1626 - 動向レビュー:日本における機関リポジトリの展開:学術情報流通と蓄積の変容 / 逸村裕

1990年代後半から学術情報流通はインターネットを基盤として展開している。学術雑誌はSTM(科学技術医学分野)を中心にその多くは電子ジャーナルとなった。 1970年代から続いた雑誌価格の高騰は円高等の要因により,日本への影響は諸外国より遅れて現れた。1990年頃からその影響は顕著にな…

CA1625 - 動向レビュー:根拠に基づいた図書館業務の設計−実践家の成果の共有を目指すEBLIPの動向−/ 依田紀久

例えば,患者も出入りする医学図書館で働くあなたがこんな場面に出くわしたとしよう。 最近,館内の本の紛失率が高い。そのことを憂い館議で発言したところ,どのような新セキュリティシステムを導入すべきか,あなたの責任で判断することになった。もちろんセキュリティシステムは非…

CA1624 - 次世代の図書館サービス?―Library 2.0とは何か / 村上浩介

近年,世界のIT業界・ビジネス界を席巻した言葉に「Web 2.0」がある。これは2004年頃,当時急速に発展・増殖していた新世代のウェブサイトを総称する言葉として生まれた。具体的には,オンライン地図ツール“Google Maps”(CA1607参照)やオンライン書店“Amazon.com”,画像共有サイト“Flickr”,オ…

CA1623 - ファインダビリティ向上を実現するフォークソノミー / 篠原稔和

インターネットの普及にともなって,「秒進分歩」の勢いで増大を続けるコンテンツをいかに利用者にとって見つけ出しやすく整理するかは,情報管理者にとっての最大のテーマである。そのような中,昨今,情報アーキテクト(1)の間で「アンビエント・ファインダビリティ(ambient findability)」…

CA1622 - 図書館サイトの現状−再点検の必要性と危機感の欠如− / 岡本真

図書館のウェブサイトの普及が進んでいる。上田修一の調査によれば(1),2005年には全国704大学のうち89.8%にあたる632大学で図書館サイトが公開されている。また,日本図書館協会の各種調査によれば,2006年度に公共図書館を設置していた1,369自治体(2)のうち72.1%にあたる988自治体(3)で図書館サ…

3月 14日

E621 - 2006年韓国図書館界の10大ニュース

韓国図書館協会(KLA)の機関紙『図書館文化』2007年1月号に,2006年における韓国図書館界10大ニュース(順不同)が掲載されている。(1) IFLAソウル大会開催(E546,CA1609,CA1610,CA1611参照)(2) 図書館法と読書文化振興法,ようやく改・制定(3) ノ・ムヒョン大統領への公共図書館政策の報告(E468参…

E620 - 2006年米国図書館界の10大ニュース

American Libraries誌の2006年12月号に,2006年における米国図書館界10大ニュースが掲載されている。(1) ニューオーリンズ復興に貢献(E521,E597参照)(2) 図書館サービス法制定から50年(CA1171参照)(3) 愛国者法の口外禁止規定,解除される(E428,E462参照)(4) 子どものSNS利用を制限するDOPA法案,下院を…

E619 - 全国古典籍保護プロジェクトが始動(中国)

中国では,2006年からの第11次五か年計画の中で,国内の古典籍の一層の保護を図ることを目的とした「全国古典籍保護プロジェクト」が位置づけられている。2007年2月28日,中国政府文化部の主催によりの第1回会議が開催され,このプロジェクトが本格的に始動した。具体的には,以下のような…

E618 - 被災した“家宝”を助ける方法,教えます(LC)

大切なコレクションを災害で駄目にしてしまうことなど,誰も考えたくはない。しかし現実に毎年各地で自然災害がおこり,多くの人が大切なコレクションを失う悲しみを味わっている。“家宝”ともいえる貴重なコレクションを守るための知識を,多くの人が必要としている。 2007年2月,米…

E617 - MLAは公共図書館をどこへ導くのか?(英国)

英国博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)は,今後数年間で,英国の公共図書館をどのような方向に進化させていこうと考えているのだろうか? 2007年2月23日,MLAは,「優れたものとなるための青写真(A blueprint for excellence: Public Libraries 2008-2011)」と題する文書を提示した。これは今後の方…

E616 - ソーシャルネットワークでつながる愛書家たちの本棚

愛書家のためのソーシャルネットワークサービス(SNS)が,米国を中心に活況を見せている。ユーザは,ウェブ上に自分の「本棚」を作成し,そこに自分のお気に入りの本を「カタログ」(登録)していく。そしてそれぞれの本に対してタグ付けしたり(E595参照),書評を書いたり,5段階で評…

E615 - マンガの選書のために: レイティングシステムの新たな動き

米国では,日本のマンガに対する認識が深まりつつあり,図書館での所蔵・提供を行う図書館が増加しているという。これに伴い,マンガの暴力的な言葉・表現や,性的な内容が,特に児童・ヤングアダルトサービスを担当する図書館員の間で議論になっており,対象年齢がわかりやすいようレ…