アーカイブ

3月 4日, 2021

E2363 - 欧州のオープンサイエンス・インフラストラクチャーの現状

2020年10月,SPARC Europeが,欧州のオープンサイエンス・インフラストラクチャー(以下「OSI」)の現状に関するアンケート調査の結果をまとめた報告書“Scoping the Open Science Infrastructure Landscape in Europe”を公開した。

E2362 - 第22回灰色文献国際会議(GL2020)<報告>

2020年11月19日,第22回灰色文献国際会議(Twenty-Second International Conference on Grey Literature:GL2020)が,GreyNet(E2108参照)主催で開催され,24か国から約60人が参加した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で,会場は当初予定していたイタリアのローマから初の試みとなるオンライン会議へと変更になり,会期も2日間から1日に短縮された。また今回から,会議の略称表記のGL+開催回数(2019年の第21回はGL21)がGL+西暦に変わり,GreyNetの運営元で出版事業も担うTextReleaseが会議出版物の発行責任は維持しつつも編集を外部委託に移行するなど,現体制になった2003年の第5回から続いてきたものが変化した一つの節目の年でもあった。

国際図書館連盟(IFLA)書誌分科会、全国書誌のコモンプラクティスを公開

2021年2月26日、国際図書館連盟(IFLA)の書誌分科会が「電子時代における全国書誌のコモンプラクティス」(Common Practices for National Bibliographies in the Electronic Age)を公開しました。

同文書は、「デジタル時代の全国書誌作成機関のためのベストプラクティス」( Best Practice for National Bibliographic Agencies in a Digital Age)を基にしており、書誌は利用者のニーズに応えるもので、柔軟であるべきということを踏まえ、「コモンプラクティス」というタイトルで公開されています。

Common Practices for National Bibliographies(IFLA, 2021/2/26)
https://www.ifla.org/bibliography/projects

【イベント】第1回関西館ライブラリーカフェ「けいはんな記念公園の里山管理」(3/17・オンライン)

2021年3月17日、国立国会図書館(NDL)関西館が、第1回関西館ライブラリーカフェ「けいはんな記念公園の里山管理」を、オンラインで開催します。

「関西館ライブラリーカフェ」は、暮らしに関わる科学・技術に触れて理解を深めるサイエンスカフェです。同イベントでは、「けいはんな記念公園」内の永谷池周辺の里山林における景観保全のアプローチについて紹介が行われます。

定員は10人程度(要事前申込)であり、参加費は無料です。

当日のプログラムは、以下の通りです。

・前半:講演「けいはんな記念公園の里山管理」
けいはんな記念公園管理事務所景観演出部 稲本雄太氏

・後半:「学研都市の中の里山のこれから」をテーマとした懇談・本の紹介
 コーディネータ:国立国会図書館関西館文献提供課

第1回関西館ライブラリーカフェ「けいはんな記念公園の里山管理」(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/event/events/librarycafe_20210317.html

米国議会図書館(LC)による、新型コロナウイルス感染症に関するコレクションの構築(記事紹介)

2021年3月2日、米国議会図書館(LC)が、同館の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を記録するコレクションに関する記事を公開しました。

LCは、ロックダウンやソーシャルディスタンシングの開始時からCOVID-19関連の資料収集を行っており、収集された資料の中には、個人やコミュニティにおけるCOVID-19の影響を記録した写真や芸術家の反応等が含まれています。

記事では、以下のコレクションについて紹介が行われています。一部は、オンラインで閲覧可能です。

・現代芸術家が作成したコロナ禍関連ポスター
・Flickrと協力し投稿を募った、COVID-19感染拡大下の米国人の経験に関する写真コレクション
・写真家Camilo Vergara氏から寄贈を受けた、COVID-19に関連する写真
・LCの音楽部(Music Division)が構築を計画している、舞台芸術のCOVID-19対応に関するコレクション
・芸術家Toni Lane氏が作成した絵画
・COVID-19に関する分析や経緯の理解に資するデータ
・COVID-19感染拡大に関するウェブサイトの収集
・文書資料

芽室町図書館(北海道)、町内の小学校・中学校・高等学校の校長先生・担任の先生からのメッセージ色紙を展示する「卒業生に贈る言葉展」を開催中:過去9年分の色紙も展示

北海道の芽室町図書館が、2021年2月27日から3月29日まで、「卒業生に贈る言葉展」を開催しています。

町内の小学校・中学校・高等学校の校長先生や担任の先生からの卒業生へのメッセージ色紙を展示するもので、今回、過去9年分の色紙も展示されています。

イベント・お知らせ 定例以外の行事(芽室町図書館)
http://www.memuro-lib.net/hotnews/detail/00000118.html

@memuro_library(Twitter,2021/2/27)
https://twitter.com/memuro_library/status/1365466682580480004

群馬県立図書館、同館デジタルライブラリーの県域化事業を開始:県内6市町の図書館所蔵資料のデジタル画像を搭載

2021年3月2日、群馬県立図書館は、「群馬県立図書館デジタルライブラリー」の県域化事業を開始したことを発表しました。

同館は前橋市・高崎市・桐生市・伊勢崎市・館林市・草津町の図書館と連携し、各館が所蔵する合計75点の貴重資料のデジタル画像を閲覧可能としました。「群馬県立図書館デジタルライブラリー」の「テーマ別一覧」のページから、搭載された各市町の資料を閲覧することができます。

ディスカバリープラットフォームDimensions、2020年1年間に世界で発表された論文のうちオープンアクセス(OA)論文の総数が非OA論文の総数を初めて上回ったことを発表

2021年2月24日付で、Digital Science社のディスカバリープラットフォームDimensionsが、同社のCEOであるDaniel Hook氏の執筆によるブログ記事“Open Access surpasses subscription publication globally for the first time”を公開しました。

同記事は過去約20年間のオープンリサーチの展開を、Hook氏及びDigital Science社、Dimensionsの取組とともに振り返る内容ですが、Dimensions収録のデータに基づいて、2020年1年間に世界で発表された論文のうちオープンアクセス(OA)論文の総数が非OA論文の総数を上回ったことを紹介しています。

ドイツのアジア学に関するポータルサイト“CrossAsia”、ベルリン国立図書館が所蔵する約2万1,500点のモンゴル資料コレクションの紹介ページを開設

2021年2月10日、ドイツのアジア学に関するポータルサイト“CrossAsia”は、ベルリン国立図書館(Staatsbibliothek zu Berlin)の所蔵するモンゴル資料コレクションの紹介ページがポータルサイト内に開設していることを発表しました。

ベルリン国立図書館のモンゴル資料コレクションは、同分野の中では世界最大規模のコレクションです。モンゴル及び中国の内モンゴル自治区から入手したキリル文字・モンゴル文字の文献を中心に、200年以上の期間に及ぶ約2万1,500点の資料で構成されています。

ポータルサイト内に開設されたページ“Die Mongolische Sammlung der Staatsbibliothek zu Berlin”では、ドイツ語・英語により、コレクションの概要・来歴や特徴的な資料群の紹介が掲載されています。

参考文献リストの変化の定量的な観察に基づく査読の影響の研究分野別分析(文献紹介)

プレプリントサーバarXivに2021年2月5日付で、独・マックスプランク人口学研究所(MPIDR)のAliakbar Akbaritabar氏とドイツ高等教育科学研究センター(DZHW)のDimity Stephen氏による共著文献“A Disciplinary View of Changes in Publications' Reference Lists After Peer Review”が公開されています。

同文献では、査読が学術論文にどのような影響を与えるかについての考察が行われています。著者らは従来このような研究が社会科学分野と医学分野に偏っていたことを受けて、複数分野を対象とする研究を試みました。Digital Science社のディスカバリープラットフォームDimensionsを用いて、約6,000件の学術論文を対象に、査読を経る前のプレプリント版と査読を経て出版社から公開された版とを照合し、参考文献リスト(Reference Lists)の変化の定量化を実施しました。また、オープンアクセス(OA)出版社のPLOS刊行の雑誌に掲載された565件の論文の本文のセクションごとの参考文献の変化や、無作為抽出した98件の論文への変化の理由等を検討するための定性分析も行っています。

桃山学院大学司書・司書補講習60周年・泉大津市立新図書館開館記念企画展「司書・司書補講習の歩みとこれからの図書館」が開催中

大阪府泉大津市と桃山学院大学の連携事業として、桃山学院大学司書・司書補講習60周年・泉大津市立新図書館開館記念企画展「司書・司書補講習の歩みとこれからの図書館」が開催されています。

会場は、桃山学院大学学院史料展示コーナー(聖ペテロ館2階)と泉大津市役所1階ロビーの2か所です。

泉大津市役所会場の会期は2021年2月16日から2月26日までと予定されていましたが、大阪府の緊急事態宣言の延長にともなって延期され、3月30日から4月9日まで開催する予定となっています。

それに伴い、1月20日から3月26日までの予定で開催されている桃山学院大学会場の展示期間が延長される予定です。桃山学院大学会場の展示については動画が桃山学院史料室のYouTubeの公式チャンネル上で公開されています。

J-STAGE Data、2021年3月25日から本格運用を開始

2021年3月1日、科学技術振興機構(JST)が、3月25日からJ-STAGE Dataの本格運用を開始すると発表しています。

J-STAGE Dataは、JSTが運営する電子ジャーナルプラットフォームJ-STAGEの登載記事に関連するデータを登載・公開するデータリポジトリで、 2020年3月16日から試行運用を開始していました。

随時、J-STAGE利用機関からの利用申し込みを受け付けるとしています。

ニュース(J-STAGE)
https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/JstageServices/TAB5/-char/ja
※2021年3月1日欄に「J-STAGE Dataは2021年3月25日より本格運用を開始します」とあります。

J-STAGE Data
https://jstagedata.jst.go.jp/

3月 3日

宮城歴史資料保全ネットワーク、2021年2月13日に福島県沖で発生した地震で被災した福島県新地町で史料レスキューを実施:参加ボランティアを募集

2021年3月3日、NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク(宮城資料ネット)は、2021年2月13日に福島県沖で発生した地震で被災した福島県新地町の個人宅で、緊急の史料レスキューを実施することを発表しました。

史料レスキューは宮城資料ネットとふくしま歴史資料保全ネットワーク(ふくしま史料ネット)との共同で、2021年3月6日と7日に行われます。宮城資料ネットは、東北6県に居住等の条件を満たし、両日またはどちらかの作業に協力の可能な参加ボランティアを若干名募集しています。

399号 2021年2月13日地震 福島県新地町で史料レスキューを行います(宮城資料ネット,2021/3/3)
http://miyagi-shiryounet.org/netnews399/

北米の東アジア研究図書館における日本語の漫画雑誌の所蔵状況等に係る調査(文献紹介)

2021年2月に刊行された、東亜図書館協会(CEAL)の“Journal of East Asian Libraries”の172号に、米・スタンフォード大学のVictoria Rahbar氏による報告記事“Report on Japanese-Language Manga Magazine Survey 2020”が掲載されています。

本文献は、北米の東アジア研究図書館における日本語の漫画雑誌の所蔵状況や、図書館員が日本語の漫画雑誌を収集する、もしくは、収集しない要因を明らかにするために行った調査の報告記事です。

調査は、CEAL加盟館のうちの43館に対し、2020年2月24日に電子メール(8問)を送付して行われました。本文献は、2020年4月15日までに回答のあった15館のうち、スクリーニング質問に回答しなかった2館を除いた13館分の回答を用いて分析されています。

調査結果として、回答館のうち30.77%が日本語の漫画雑誌コレクションを所蔵していること、日本語の漫画雑誌コレクションを構築するプラスの要因として研究・指導上のニーズや学生からのリクエストがあること、マイナスの要因としては、整理・製本、予算、保存スペースに係る問題があることが紹介されています。

また、回答館のうち、

米国の国立美術館ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、“Kress Collection Digital Archive”を公開:イタリア・ルネサンス絵画を中心とした美術作品の画像等を収録

2021年2月22日、米国の国立美術館ナショナル・ギャラリー・オブ・アートは、“Kress Collection Digital Archive”の公開を発表しました。実業家・美術収集家のSamuel H. Kress氏及び同氏の財団が収集したコレクション“Kress Collection”のデジタルアーカイブです。

同コレクションには、イタリア・ルネサンス絵画を中心としたヨーロッパの美術品3,000点超が含まれており、1961年までに全米の90を超える美術館・教育機関に分割寄贈されました。“Kress Collection Digital Archive”では、これら分割されたコレクションをデジタル形式で再集約しています。また、コレクションに含まれる美術品の修復記録や、コレクションの歴史・取得・寄贈等に関する文書もあわせてデジタル化し、公開しています。

“Kress Collection Digital Archive”に収録された美術作品の大部分には、作品情報に加えて画像も併載されており、画像未掲載の作品も画像が入手できれば追加するとしています。なお、画像はIIIFに対応しています。

早稲田大学文化資源データベースで「3Dデータベース(會津八一記念博物館)」が公開

2021年2月19日、早稲田大学文化資源データベースで「3Dデータベース(會津八一記念博物館)」が公開されました。

早稲田大学文化資源データベースは、同大学の坪内博士記念演劇博物館・會津八一記念博物館・大学史資料センターの文化三機関および図書館等が所蔵する文化資源を公開するデータベースです。

「3Dデータベース(會津八一記念博物館)」の「データベース概要」によれば、會津八一記念博物館が収蔵する様々な資料を対象に3Dモデル化を行い、公開するものです。3Dモデルは随時更新予定とあります。

3Dデータベース(會津八一記念博物館)公開(早稲田大学會津八一記念博物館, 2021/2/25)
https://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/news/2021/02/25/3352/

日本劇作家協会が企画・制作・運営する「戯曲デジタルアーカイブ」が公開される

2021年2月28日、「戯曲デジタルアーカイブ」が公開されました。

緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(EPAD)、文化庁令和二年度戦略的芸術文化創造推進事業「文化芸術収益力強化事業」の委託事業として、一般社団法人日本劇作家協会が企画・制作・運営を行っています。

「戯曲デジタルアーカイブ」では、「劇作家名」「作品名」での検索や、「見込み上演時間」「おおよその上演人数」「ジャンル」による作品の絞り込み機能を提供しています。また、作品ページからは戯曲本文データの閲覧・ダウンロードが可能となっています。2021年3月3日現在、500本を超える戯曲のデータが収録されています。

なお、戯曲本文データを用いた上演に際しては、一部の例外を除き著作権者の許諾を得る必要があるため、作品ページに設けられたコーナー「上演許諾について」を確認するよう求めています。

戯曲デジタルアーカイブとは(戯曲デジタルアーカイブ)
https://playtextdigitalarchive.com/about
※「履歴」欄に「2021年2月28日公開」とあります。

ロシア国立図書館(モスクワ)とロシア書籍院の統合が決定

2021年2月1日、ロシア国立図書館(モスクワ)は、同館とロシア書籍院(Rossiiskaia knizhnaia palata)との統合に向けたロードマップが、2021年1月26日付のロシア政府命令によって承認されたことを発表しました。ロシア書籍院がロシア国立図書館(モスクワ)に吸収合併されることになります。

ロシア書籍院は、1917年にペトログラード(現在のサンクト・ペテルブルグ)に創設された「書籍院」を前身とし、2013年からは国営通信社イタル・タス(現在のTASS)傘下の一支局となって、ロシア連邦における義務納本の窓口として、全国書誌の作成やISBN・ISSNの付与等を担っていました。

これまで、書誌作成や納本出版物の保存は、ロシア国立図書館(モスクワ)とロシア書籍院のそれぞれにおいて重複して行われており、業務の非効率や納本を義務づけられている出版者の負担等が問題視されていました。

今回の統合によって、そうした問題が解消されることに加え、総資料点数が2億点を超えることが見込まれ、ロシア国立図書館(モスクワ)によれば、同館は統合によって蔵書面で「世界最大の図書館となる」とされています。

【イベント】日本図書館研究会第367回研究例会「コロナ禍における公共図書館のレファレンスについて-大阪市立図書館の実践報告-」(5/19・オンライン)

2021年5月19日、日本図書館研究会の第367回研究例会「コロナ禍における公共図書館のレファレンスについて-大阪市立図書館の実践報告-」が、オンラインで開催されます。

発表者は大阪市立中央図書館の澤谷晃子氏であり、コロナ禍における大阪市立図書館のレファレンス関連の取組について、私見を交えて報告が行われます。

定員は90人で、事前の申し込みが必要です。

第367回研究例会 コロナ禍における公共図書館のレファレンスについて-大阪市立図書館の実践報告-(日本図書館研究会)
http://www.nal-lib.jp/events/reikai/2021/367invit.html

参考:
「第6回図書館レファレンス大賞」の各賞が発表される:文部科学大臣賞はくまもと森都心プラザ図書館(熊本県)「アマビエでつながる地域と図書館」
Posted 2020年11月4日
https://current.ndl.go.jp/node/42430

オーストラリア会計検査院(ANAO)、オーストラリア国立図書館(NLA)とオーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)の監査結果を公開

2021年2月22日、オーストラリア会計検査院(Australian National Audit Office:ANAO)が、オーストラリア国立図書館(NLA)とオーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)の監査結果を公開しました。

NLAとNFSAともに、おおむね効果的なガバナンス、コレクション管理が行われており、それぞれの法的要件やコレクションポリシーに則って効果的にコレクションが構築されていると述べられています。一方で、両機関ともコレクションの破棄に関する計画はなく、長期的な保存場所の確保が課題となっていること等を指摘しています。

また、監査結果を踏まえた推奨事項として、NLAに対しては事業継続計画の更新とコレクションの収集対象見直し・破棄に関する方針の策定、NFSAに対してはコレクションの収集対象見直しに関する方針の策定と貸出を管理するプロセスの構築が示されています。

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