アーカイブ - 2022年 9月 8日

国際図書館連盟(IFLA)、図書館のための著作権に関する書籍をオープンアクセスで出版

2022年8月22日、国際図書館連盟(IFLA)は、図書館のための著作権に関する書籍“Navigating Copyright for Libraries – Purpose and Scope”を、オープンアクセスで出版しました。

同書はIFLAの著作権等法的問題委員会(CLM)により作成されました。序文によると、同書は著作権法と図書館の関係についての入門書として、図書館員等に対し、著作権法と図書館の機能がどのように相互作用するかを明確にし、著作権リテラシーを支援するアプローチを検討し、地域および国際レベルでの著作権政策およびアドボカシーにより深く関わるために必要な基礎を提供しようとするものであると述べられています。

各章は、法律や法的概念の重要なポイントの解説や、世界各国のアプローチの比較紹介等で構成されています。

静岡県、「新県立中央図書館システム基本構想」を策定

2022年9月付けで、静岡県が、「新県立中央図書館システム基本構想」を策定しました。

新県立中央図書館の整備に当たり、図書館システムを新たに構築するため、基礎となる計画として策定されたものであり、従来のシステムの機能・課題、新たに取り組むべき事項、先進事例、新システム構想、開発方針、導入スケジュール等がまとめられています。

新システムのコンセプトとして、「従来の図書館システムの枠を超え多様なニーズと時代の変化に柔軟に対応できる安定基盤と挑戦的領域の最適解を融合し全ての利用者が使いやすいサービスを実現するシステム」を掲げています。

新県立中央図書館整備について(静岡県)
https://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/kk-080/sintosyokan.html
※「お知らせ」欄に「新県立中央図書館システム基本構想の策定について(令和4年9月策定)」と掲載されています。

国立国会図書館、デジタル化資料の全文テキストデータの視覚障害者等への提供に係る確認手続を開始

2022年9月7日、国立国会図書館(NDL)は、デジタル化資料の全文テキストデータの視覚障害者等への提供に係る確認手続を開始しました。

2023年3月末から、NDLのデジタル化資料から光学文字認識(OCR)を用いて全文検索用に作成したテキストデータについて、「視覚障害者等用データ送信サービス」を通じたプリントディスアビリティのある人への提供が開始されます。

著作権法第37条第3項で、同じ形式の視覚障害者等用資料が市場に流通している場合には、著作権者等の許諾を得ずに複製や公衆送信を行うことは許容されないと規定されており、今回の確認手続きは、同規定に該当する全文テキストデータを対象から除外するためのものです。

なお、同手続きに関して、2022年9月21日と9月30日に、オンラインでの出版社向け説明会が開催されます。

新着情報(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2022年9月7日付で「デジタル化資料の全文テキストデータの視覚障害者等への提供に係る事前確認手続を開始しました」とあります。

国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)、図書館のメタデータに関する権利についての声明を発表

2022年8月26日、国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)が、図書館のメタデータに関する権利についての声明を発表しました。

声明の中で、図書館資料のメタデータは、通常、著作権保護の対象ではなく、自由に共有・二次利用を行えるとみなされるべきであるものの、一部の業界関係者は図書館がメタデータを使用する権利を制限していると指摘しています。その上で、公共の利益のため、図書館資料のメタデータを制約なく利用・二次利用・改変・集約・共有できる図書館の権利と利益を支援するよう、営利・非営利を問わず全ての機関に対して求めています。

また、関連する最近の動向として、OCLCによるClarivate社とその子会社のClarivate Analytics社、Ex Libris社、ProQuest社に対する訴訟、裁判所によるClarivate社への暫定的差止命令が挙げられています。声明に署名した機関として、9月8日時点では、米国図書館協会(ALA)の“Core Metadata & Collections Section Leadership Team”、米・フロリダ州立図書館、米国の図書館等のネットワークLYRASIS、アルメニア国立図書館、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)等29機関が挙げられています。

Springer Nature社、CiteAb社と提携:Springer Nature社のジャーナルや書籍の引用データを提供

2022年9月1日、Springer Nature社が、試薬に関するデータを提供するCiteAb社と提携することを発表しました。

Springer Nature社が刊行する“Protocols and Methods Portfolio”の引用データを、研究に使用する試薬の情報を検索できるCiteAb社のプラットフォームに提供すると述べられています。発表時点では、300万以上の引用データと1,000万以上の試薬に関するデータがプラットフォームに蓄積されており、これにより、研究者は、より多くの情報に基づいて使用する試薬の決定を行えるようになるとしています。

Themaバージョン1.5の日本語訳が公開される:国際的な書籍取引のための分類コード

一般社団法人日本出版インフラセンター(JPO)のウェブサイトにおいて、2022年8月25日付けでThemaバージョン1.5の日本語訳公開が発表されました。

Themaは国際的な書籍取引のための分類コードであり、2013年10月にバージョン1.0が、2022年5月にバージョン1.5のリリースが行われました。Themaの管理は国際出版EDI標準化機構(EDItEUR)が行っており、JPOはEDItEURの日本における国内委員会として活動しています。

国際機関の日本委員会 ②EDItEUR(国際出版EDI標準化機構)(JPO)
http://jpo.or.jp/business/business05.html#EDItEUR
※「NEWS&トピックス」に、2022年8月25日付で「Thema v1.5 browser version and translationsー「Thema v1.5」日本語訳が公開されました。」と掲載されています。