アーカイブ - 2022年 8月 4日

文部科学省、事務連絡「1人1台端末環境下における学校図書館の積極的な活用及び 公立図書館の電子書籍貸出サービスとの連携について」を発出

2022年8月2日付で、文部科学省の省総合教育政策局と初等中等教育局が、各都道府県・指定都市図書館・学校図書館担当課長等宛てに、事務連絡「1人1台端末環境下における学校図書館の積極的な活用及び公立図書館の電子書籍貸出サービスとの連携について」を発出しました。

文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」により、児童生徒の1人1台端末等の ICT 環境を活用した新しい学びが全国各地で開始されているとした上で、学習活動の充実のため、「学習センター」や「情報センター」としての学校図書館の積極的な利活用を求めています。

また、公立図書館との関わりについて、学校の児童生徒に対し公立図書館の電子書籍貸出サービスのIDを一括で発行している事例として大阪府東大阪市「ひがしおおさか電子図書館」と北海道帯広市「帯広市電子図書館」を紹介し、こうした取組は長期休業期間中の児童生徒や、感染症等の非常時に学校に登校できない児童生徒の自宅等での学習においても効果的であると考えるとしています。そして学校設置者と図書館担当部局が連携し、同様の取組の実施について積極的に検討することを要請しています。

参議院の『立法と調査』448号で「博物館法改正の国会論議」が掲載

参議院が、『立法と調査』448号(2022年7月29日刊行)に、記事「博物館法改正の国会論議」を掲載しました。

第208回国会において4月8日に可決・成立した「博物館法の一部を改正する法律案」について、法律案の提出経緯・概要、主な国会論議がまとめられています。

立法と調査 448号(令和4年7月29日)(参議院)
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/new.html

博物館法改正の国会論議[PDF:4,100KB]
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2022pdf/20220729094.pdf

米・シアトル公共図書館、芸術団体Wa Na Wariと提携し、アーカイブにおける人種平等を推進

2022年7月28日、米・シアトル公共図書館が、同館とシアトルの芸術団体Wa Na Wariが米国のアーカイブにおける人種平等を推進するプロジェクトで提携することを発表しました。

米国のアーカイブにおける人種平等を推進するため2022年6月にメロン財団から米国デジタル公共図書館(DPLA)に85万ドルの資金が提供されたことを受けてDPLAが立ち上げた“Digital Equity Project”の一環です。シアトル公共図書館は、プロジェクトを実施する最初の3組織の一つとあります。

Wa Na Wariはシアトルを拠点とした、芸術や歴史の保存などを通して黒人の所有権や可能性のための場を創出する団体で、今回のプロジェクトにより、コミュニティでオーラルヒストリーと黒人の記憶に関連する訓練を行う同団体のSeattle Black Spatial Histories Insituteの存続と発展が支援されるとあります。

英・デジタル保存連合(DPC)、2022年から2027年までの戦略計画と2022/2023年度の活動計画を発表

2022年7月28日、英国のデジタル保存連合(DPC)が、2022年から2027年までの戦略計画“A sustainable future for our digital assets”と、2022/2023年度の活動計画を示した“DPC Prospectus 2022-2023”の公開を発表しました。

戦略計画は、持続可能なデジタル遺産に向けて協力する、活発・協同的で十分な支援があるデジタル保存コミュニティの構築に焦点を当てています。DPC参加機関の国際的な拡大・多様化や、デジタル保存が世界的な課題となっていることを踏まえ、“Community”、“Advocacy”、“Workforce Development”、“Good Practice”、“Accountable, Sustainable and Dynamic Governance”の5つの目標が設定されています。

“DPC Prospectus 2022-2023”では、同戦略計画が掲げる5つの目標ごとに、2022/2023年度に予定されている出版物、リソース、研修・ワークショップ、イベント等の情報を示しています。また、年度のハイライトとして、11月3日に開催される「世界デジタル保存デー」(World Digital Preservation Day)等が挙げられています。

欧州委員会出版局、学術出版物へのアクセスと二次利用における欧州の著作権に関する報告書を公開

欧州委員会出版局(Publications Office of the EU)のウェブサイト上で、2022年8月1日付で報告書“Study on EU copyright and related rights and access to and reuse of scientific publications, including open access”が公開されました。

欧州委員会(EC)研究・イノベーション総局と英・ケンブリッジ大学准教授のChristina Angelopoulos氏による、学術出版物へのアクセスと二次利用における欧州の著作権の役割に関する報告書です。

著作権の例外規定や制限規定による二次利用可能性、基本的な権利の枠組み、学術出版物へのアクセスを容易にする方法の検討結果がまとめられています。また、研究者の研究成果の所属機関による著作権の扱いに関する法律外の対応、欧州における二次出版権(Secondary Publication Right)の導入時に留意すべきことをはじめとした法的対応についての勧告が提示されています。

【イベント】講演会「これからの図書館を考える~市民と創る交流の場」(8/21・伊丹)

2022年8月21日、伊丹市立図書館ことば蔵 (兵庫県)で、ことば蔵開館10周年を記念し、講演会「これからの図書館を考える~市民と創る交流の場」が開催されます。

講演者は嶋田学氏(京都橘大学教授)で、これからのことば蔵と市民との交流や協働について考えるとしています。

定員は30人(先着順)で、 参加費は無料です。参加には、事前に電話または来館による申し込みが必要です。

講演会「これからの図書館を考える~市民と創る交流の場」【10周年記念】(伊丹市立図書館ことば蔵, 2022/7/20)
https://www.city.itami.lg.jp/SOSIKI/EDSHOGAI/EDLIB/event/eventlist/29249.html

埼玉県立図書館、埼玉県がインターネット上で公開している刊行物のデジタルデータを収集し公開

2022年7月28日、埼玉県立図書館は、埼玉県がインターネット上で公開している刊行物のデジタルデータ(デジタル行政資料)を、「埼玉県立図書館デジタルライブラリー」で提供を開始したことを発表しました。

同館は、2021年度からデジタル行政資料の収集・保存を開始していました。発表によると、2022年7月現在、180件のデジタル行政資料を公開しているとしています。また、今後は、埼玉県内市町村の発行するデジタル行政資料も収集・保存の対象としていくとしています。

図書館からのお知らせ(埼玉県立図書館)
https://www.lib.pref.saitama.jp/information/index.html
※2022年7月28日付で「埼玉県発行の「デジタル行政資料」の公開について」とあります。

『カレントアウェアネス-E』440号を発行

『カレントアウェアネス-E』440号を発行しました。

■E2520■ 「図書パン」誕生:学生のための図書館へ,その一つの試み
長崎大学附属図書館経済学部分館・宮脇英俊

■E2521■ 地域とつながる図書館:荒尾市立図書館の新たな試み
荒尾市教育委員会

■E2522■ 大阪中之島美術館アーカイブズ情報室について
大阪中之島美術館・松山ひとみ

■E2523■ オーストラリアの公共図書館におけるオンライン読み聞かせ
国際子ども図書館企画協力課・夏目雅之

■E2524■ 戦争・紛争・災害とその復興期に図書館ができること<報告>
特定非営利活動法人エファジャパン・鎌倉幸子

E2523 - オーストラリアの公共図書館におけるオンライン読み聞かせ

 

  オーストラリア図書館協会(ALIA)では,公共図書館が一定の年間使用料を支払うことにより,出版社が事前に登録した作品について,個別に許諾を得たり使用料を支払ったりしなくても,オンラインで読み聞かせを行えるようにするプログラムを試行している。

E2524 - 戦争・紛争・災害とその復興期に図書館ができること<報告>

  特定非営利活動法人エファジャパン(以下「エファ」)は,2022年6月11日にJICA地球ひろば(東京都新宿区)とオンラインのハイブリッド形式でシンポジウム「戦争・紛争・大規模災害、そして復興期において子どもたちに図書館ができること」を開催し,36人の参加があった。

E2522 - 大阪中之島美術館アーカイブズ情報室について

  2022年2月,大阪に新しい美術館が開館した。国立国際美術館,大阪市立科学館が並び立つ中之島の西部地区に現れた漆黒のキューブには,6,000点を超える美術作品が収蔵されている。美術館建設のための準備室が発足する1990年11月から30余年,開館に至るまでに殊のほか長い時間がかかり,いつになったら「仮称」や「準備室」がとれるのか,もうずっとこのままなのではないか,と考える美術関係者も多くいたことだろう。この間,「大阪市立近代美術館」,「大阪新美術館」と準備室の冠する館の仮称が変遷し分かりにくいのだが,いずれも,1983年にまとめられた「大阪市制100周年記念事業基本構想」に端を発する一連の美術館建設事業によるものである。その帰着点が「大阪中之島美術館」であり,この新名称は2018年10月に公募によって決定した。

E2520 - 「図書パン」誕生:学生のための図書館へ,その一つの試み

  2022年5月,長崎大学附属図書館経済学部分館でオリジナルあんパンの「図書パン」の販売を開始した。企画の経緯と販売後の反応,飲食ポリシー,今後の展開を紹介する。