アーカイブ - 2022年 8月 30日

神奈川県立図書館、「Lib活」メンバーを募集:「Library」の中で「部活」のように探究心を満たす学びを体験

2022年8月23日、神奈川県立図書館が、「Lib活」メンバーを募集することを発表しました。

「Lib活」とは図書館を活用して学ぶプログラムで、図書館「Library」の中で「部活」のように、探究心を満たす学びを体験するものとあります。同じ興味を持つ仲間とともに、専門家の知見を生かしながら、交流を通じて知識を広げていくとしています。9月1日に新しい本館のオープンを控えた同館が、蓄積された資料を読み、その先に新たな成果を生み出す人の活動拠点として「価値を創造する図書館」に生まれ変わるとしています。

Lib活は「after5ゼミ」、「県民が編むかながわの半世紀」、「本を選び、本を読み、本を朗読する講座」の3つが予定されています。それぞれ複数回のゼミや講座等から構成され、各プログラムについて第1期メンバーが募集されます。参加費は無料ですが事前の申し込みが必要です。

九州大学、「3Dデジタル生物標本」1,400点以上をオンライン公開

2022年8月26日、九州大学が、「3Dデジタル生物標本」をオンライン公開したことを発表しました。

発表の中では、生物標本は研究上重要な役割を担っている一方、維持管理には多大なコストがかかり、標本の劣化や退色は免れられないこと、アクセスが困難であること等を指摘しています。

今回、同大学持続可能な社会のための決断科学センターの鹿野雄一特任准教授が開発したフォトグラメトリの手法を用い、水生生物を中心に1400点700種以上の生物標本の3Dモデルを公開したとあります。ほとんどがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BYの下提供されており、メタバースやバーチャルリアリティへの応用・利用が期待されると述べています。

世界に先駆けてリアルな「3Dデジタル生物標本」を1400点以上公開(九州大学, 2022/8/26)
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/802/

「デジタルアーカイブジャパン・アワード」の2022年受賞者が発表

「デジタルアーカイブジャパン・アワード」の受賞者が発表され、2022年8月25日に開催された「デジタルアーカイブフェス2022-ジャパンサーチ・デイ-」において授賞式が行われました。

2022年が初回の同アワードは、デジタルアーカイブの拡充・利活用促進に取り組むアーカイブ機関やつなぎ役、活用者といった利害関係者を顕彰し、デジタルアーカイブが日常に溶け込んだ豊かな創造的社会を実現することを目指しています。「ジャパンサーチ・アクションプラン2021-2025」に記載のある活動(アクション)で、ジャパンサーチの連携機関又は活用者によるものを対象としたとあります。

2022年は団体・機関による取組6件、個人による取組1件が受賞しています。

デジタルアーカイブジャパン・アワード(DAJアワード)(ジャパンサーチ)
https://jpsearch.go.jp/daj-award-2022

書籍のオープンアクセス出版発展を目指すプロジェクトCOPIM、大学出版局の新たな収益モデルに関するツールキットを公開

2022年8月1日、書籍のオープンアクセス(OA)出版発展を目指すプロジェクト“Community-led Open Publication Infrastructures for Monographs(COPIM)”が、大学出版局の新たな収益モデル“Open the Future”に関するツールキットを公開したと発表していました。

発表によると、COPIMは、“Work Package 3”において、学術出版者が高価な費用なしに書籍をOA出版できる、持続可能な収益モデルの構築に取り組んでいます。“Open the Future”は、2020年10月から開始されたもので、図書館の共同出資により書籍のOA化を行うモデルです。参加図書館は年会費を収めることで出版者のOA化されていない既刊書のリストへのアクセスが可能となり、出版者はその年会費を用いて新たなOA書籍を出版するとあります。

ツールキットは、課題やリソース、タイムテーブルや活動を含む、同モデルの実装方法についてまとめており、類似した収益モデルの導入を検討している出版者向けのロードマップとなることを意図していると述べられています。

Taylor & Francisグループ、画像の重複を検出するソフトウェア“Proofig”の試験導入を実施:画像の複製・改ざん防止プログラムの一環

2022年8月22日、Taylor & Francisグループが、画像の重複を検出するソフトウェア“Proofig”の試験導入を実施すると発表しました。期間は6か月です。

学術誌の論文における、画像の複製・改ざんを防止するプログラムの一環と述べられています。同ソフトウェアは、人工知能(AI)を用いた画像処理等により図を分析し、検討が必要なものについて知らせるとあります

Taylor & Francis trials Proofig software to help detect image duplication(Taylor & Francis, 2022/8/22)
https://newsroom.taylorandfrancisgroup.com/taylor-francis-trials-proofig-software-to-help-detect-image-duplication/

米・カリフォルニア大学バークレー校図書館とInternet Archive、テキスト・データ・マイニングを行う研究者が直面する法的・倫理的課題への対応に関するプロジェクトの実施を発表

2022年8月16日、米国のカリフォルニア大学バークレー校図書館とInternet Archiveが、全米人文科学基金(NEH)から約5万ドルの助成を受けて、プロジェクト“Legal Literacies for Text Data Mining – Cross Border”(LLTDM-X)を実施すると発表しました。

発表によると、外国が所持またはライセンスを保有しているコンテンツを扱う、または、国際的な共同研究を行う米国のデジタル人文学研究者がテキスト・データ・マイニングを実施する際に直面する、法的・倫理的課題への対応を支援するプロジェクトです。2020年6月に同校に設置された、Building Legal Literacies for Text Data Mining(Building LLTDM)の成果を踏まえたものであると述べられています。

課題への対応を支援する教材や組織をデザインすることを長期的な目標としており、円卓会議と関連調査・分析を通して、問題を明らかにし、研究者が対処するのを助ける手引きの抽出を行うとしています。

米・ミシガン大学図書館、同館が所蔵するガリレオによる手稿が偽物であったと発表

2022年8月17日、米国のミシガン大学図書館が、ジョージア州立大学の歴史学の教授Nick Wilding氏による調査の結果、同館が所蔵するガリレオの手稿が偽物だと判明したと発表しました。

1609年と1610年にガリレオ自身が作成したものとして、1世紀近く同館の貴重書とされていましたが、20世紀に作成された偽物であったと述べられています。決定的な証拠として、紙に入っている透かしから、18世紀以降に作られた紙に書かれていることを挙げています。

同館は、メタデータの更新や、同資料のコレクションにおける位置づけの再検討を行うとしています。

Researcher discovers "Galileo manuscript" forgery(University of Michigan Library, 2022/8/17)
https://www.lib.umich.edu/about-us/news/researcher-discovers-galileo-manuscript-forgery