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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2022年5月2日付の米・バージニア大学図書館のウェブページに、記事“Pandemic children’s collection helps prepare for health education post-COVID”が掲載されていました。
ジェファーソン・トラストによる資金提供を受けて同館に米国で初めて設立されたという、パンデミックに関する児童書コレクションを紹介するものです。2021年10月の調査では、14万人以上の子どもが、COVID-19によって保護者の死を経験していることが示されているとし、図書館はコレクションがパンデミックによる愛する人の喪失、心の傷、不安の克服に対処する子どものカウンセリングを行う教育専門家の育成を支援するとしています。
コレクションに含める本の基準としては、予防接種、マスクの着用、衛生を推進しているもの、医師や科学者が信頼できる人物であると位置づけているものとし、バージニア州教育省の健康学習基準に対応させ、教室で利用しやすいようにしたとあります。
記事では、コレクション設立者である同館司書のAshley Hosbach氏が学校はコロナ後の公衆衛生教育をより強固なものにするよう努力すべきと主張しており、特に注目すべきと指摘しているタイトルも列挙されています。
2022年5月11日から7月25日まで、北海道の幕別町図書館が、幕別清陵高校とコラボ企画を開催しています。
幕別清陵高校の図書委員と幕別町図書館の司書が推薦する25冊を両図書室・図書館で展示・貸出するもので、読んだ人はおすすめポイントや感想等を「つぶやきカード」に記入して、誰でも見ることができるように本に貼付します。幕別町図書館のつぶやきカードは、期間の途中で幕別清陵高校図書室のつぶやきカードと交換され、本を通して交流できるとあります。
また、コラボ企画の一環として、幕別清陵高校の図書室で「Library スタンプラリー」が開催されています。本を1冊借りるとスタンプが1つ貯まり、スタンプを3つ集めると景品がもらえるとあります。つぶやきカードに感想を書くと、1冊につき3スタンプ貯まるため、普段は読書をしない人でも参加しやすい内容となっているとしています。
2022年5月31日、川崎市が、「新たな博物館、美術館に関する基本構想懇談会」を設置したことを発表しました。
2021年11月に策定された「新たな博物館、美術館に関する基本的な考え方」を踏まえ、具体的な事業展開の方向性や施設整備形態等を定めるため、外部有識者等から意見を聴取する目的で設置されました。発表の中では同懇談会委員として、9人が挙げられています。
同日に開催された第1回の会議資料も掲載されており、「新たな博物館、美術館の「使命」及び「めざす姿」」の草案等が含まれています。
新たな博物館、美術館に関する基本構想懇談会について(川崎市, 2022/5/31)https://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000140224.html
2022年6月1日、文化庁が、「インターネット上の海賊版による著作権侵害対策情報ポータルサイト」を公開しました。
発表によると、文化庁は、海賊版に関して権利者等の権利行使支援のため8月頃に相談窓口を開設することを予定しており、それに先立ち、権利者に役立つノウハウ等を同ポータルサイトで発信するとしています。
ポータルサイトには、「著作権の基本と海賊版」「初めての「削除要請」ガイドブック」「著作権侵害(海賊版)対策ハンドブック」「よくあるご質問」がまとめられています。
「インターネット上の海賊版による著作権侵害対策情報ポータルサイト」を公開(文化庁, 2022/6/1)https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/93713501.html
2022年6月1日、独・De Gruyterは、高等教育機関に代わってデジタルコンテンツ等の契約交渉を行っている英・Jisc Collectionsと、パイロットプロジェクト“Purchase-to-Open”を実施すると発表しました。
発表によると、持続可能な学術単行書の購入を支援するプロジェクトであり、参加図書館のクラウドファンディングにより電子書籍の即時ゴールドオープンアクセス(OA)出版が行われます。英国研究・イノベーション機構(UKRI)の新たなOAポリシーに単行書が含まれたこと反映していると述べられています。
ビジネス・経済学、古典学、言語学の3分野で最大各10タイトル、合計30タイトルまでが対象となり、クラウドファンディングへの参加期限は2022年7月31日までです。
@degruyter_lib(Twitter, 2022/6/1)https://twitter.com/degruyter_lib/status/1531971999098195973
2022年5月27日、SAGE社、ジェンダー公正・正義に関する無料閲覧可能なコレクション“Gender equity and justice”を公開したと発表しました。
発表によると、ジェンダー抑圧に関するテーマを探求し、平等を阻害する社会システムを検証する、研究およびその他のリソースで構成されています。コレクションに含まれるカテゴリーとして、「性と生殖に関する権利」「ジェンダー平等と労働」「政策と市民活動におけるジェンダー公正」等が挙げられています。
New Free-to-Read Collection of Research Explores Gender Equity and Justice(SAGE, 2022/5/27)https://group.sagepub.com/press-releases/new-free-to-read-collection-of-research-explores-gender-equity-and-justice
2022年6月1日、スイス国立科学財団(SNSF)が、cOAlition Sへの参加を発表しました。
発表の中で、Plan Sへ準拠したオープンアクセス(OA)要件を早くて2023年1月から発効すること、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC BYを採用すること等が述べられています。SNSFの参加により、cOAlition Sの参加機関が27機関になりました。
SNSF joins cOAlition S – immediate Open Access to scientific articles(SNSF, 2022/6/1)https://www.snf.ch/en/sOqgLwEnxtgZsCD8/news/snsf-joins-coalition-s-immediate-open-access-to-scientific-articles
2022年6月1日、京都大学図書館機構は、京都大学附属図書館が京都大学創立125周年記念として、「絵物語の貴重資料展」と題した展示を開催していることを発表しました。
過去に同館の展示で扱われたことのある同館所蔵資料の中から、同学の貴重資料デジタルアーカイブで公開されている絵物語6点を、オンラインでのデジタル展示(6月1日から12月22日)と同館内でのパネル展示(6月1日から8月31日)で紹介しています。
また、同館ウェブサイトで、1899年の開館から現在までの100回以上にわたる過去の資料展を総覧できる年表も掲載されています。
【附属図書館】京都大学創立125周年記念貴重資料展示「絵物語の貴重資料展」開催(京都大学図書館機構, 2022/6/1)https://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/bulletin/1394343
2022年5月30日、九州大学附属図書館が附属図書館百周年記念ページを公開したと発表しました。同館の百年の歴史を、創設当初から残る記録写真で振り返るものです。
また、2022年度は百周年を記念した各種イベントを開催予定であると説明されており、6月3日現在、医学図書館リニューアル記念・第59回附属図書館貴重文物展示「17世紀の日欧交流における医学と医療(仮)」の開催が案内されています。
附属図書館百周年記念ページの公開(九州大学附属図書館, 2022/5/30)https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/48428
九州大学附属図書館百周年記念(九州大学附属図書館, 2022/5/25)https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/exhibition/100th
2022年9月3日と9月4日に、Code4Lib JAPANカンファレンス2022がオンラインで開催されます。
Code4Lib JAPANカンファレンスは、図書館と技術、Web、ITを結ぶ図書館員や技術者、その他すべての関係者が集い、アイデアやツールを紹介しあい、先進的な試みを共有し、関係者が出会い、つながるイベントです。
発表形式として、通常発表、グローバルセッション発表、プレカンファレンスの他、開催当日に発表募集が行われるライトニングトークがあると述べられています。
Code4Lib JAPANカンファレンス2022発表募集(Call For Proposals)(Code4Lib JAPAN, 2022/4/21)https://www.code4lib.jp/2022/04/conference-call-for-proposal/
「災害」に関する当サイトの記事
調査研究リポート「東日本大震災と図書館」
国立国会図書館 東日本大震災復興支援ページ
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