アーカイブ - 2022年 5月 10日

米・ナッシュビル公共図書館、「読む自由」キャンペーンを立ち上げ:限定版「禁書」図書館カードを配布

2022年4月28日、米・テネシー州のナッシュビル公共図書館(Nashville Public Library; NPL)が、「読む自由」キャンペーン(“Freedom to Read”Campaign)を立ち上げたと発表しました。

キャンペーンの一環として、“I read the banned book”と表記された無料の限定版図書館カードの配布を開始しています。NPLの管区であるデビッドソン郡において1か月で5,000人への配布を目標としているとあります。NPLの図書館カードは、全米で禁書となった本や禁書となる可能性があるとされた本を含む、200万冊以上の本や資料への入り口であるとし、同キャンペーンは民主主義を維持するために不可欠な「読書の自由」を共有することで、コミュニティを一つにするための手段だとしています。

限定版図書館カードはデビッドソン郡の住民に無料で配布され、既存のカード所有者は追加料金なしで新しいカードにアップグレードすることができます。キャンペーンは5月26日まで行われます。

東京大学駒場図書館、荻生家所蔵の荻生徂徠関係資料を受贈

2022年5月9日、東京大学大学院総合文化研究科・教養学部は、荻生家所蔵の荻生徂徠関係資料が、荻生徂徠の子孫から東京大学駒場図書館に寄贈されたことを発表しました。

『五言絶句百首解』をはじめとした荻生徂徠直筆の稿本や、従来知られていなかった徂徠学派の資料を含む約150点の資料が、2021年12月に寄贈されたとあります。発表の中では、同館と東京大学教養学部国文・漢文学部会所属教員により資料の調査・整理を進め、管理体制確立後に広く公開することを予定しているとあります。

ニュース(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部)
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/news/index.html
※2022年5月9日付で「荻生家所蔵の荻生徂徠関係資料、東京大学駒場図書館に寄贈」が掲載されています。

ジュネーブ国際連合図書館・文書館、デジタル資料を提供する新たなプラットフォーム”UN Archives Geneva Platform”を公開

2022年4月22日、米国カリフォルニア大学図書館のニュースサイト“Berkeley Library Update”に、ジュネーブ国際連合図書館・文書館が、同館が作成または所蔵している文書類を公開する新たなプラットフォームである“UN Archives Geneva Platform”を公開したことに関する記事が掲載されました。

ユネスコの世界記憶遺産に登録されている国際連盟時代の文書を含むデジタル化資料1,000万ページ以上が検索・閲覧できます。

同プラットフォームでは、2022年までに、国際連盟時代の文書類すべて(3,000枚以上の写真と1万5,000枚の地図を含む約1,500万ページ)が利用できるようになる予定とあります。

New UN Archives Geneva Platform(Berkeley Library Update, 2022/4/22)
https://update.lib.berkeley.edu/2022/04/22/new-un-archives-geneva-platform/

【イベント】2022年度第1回千葉大学アカデミック・リンク/ALPSセミナー「エビデンスベースで考える、ポストコロナの学習支援 : 大学図書館における調査と実践から」(5/24・オンライン)

2022年5月24日、2022年度第1回千葉大学アカデミック・リンク/ALPSセミナーとして、「エビデンスベースで考える、ポストコロナの学習支援 : 大学図書館における調査と実践から」がオンラインで開催されます。

講師は稲葉直也氏(早稲田大学中央図書館)と谷奈穂氏(千葉大学附属図書館)です。学生の学習行動と図書館・メディアの利用に関心を払い、新型コロナウイルス感染症感染拡大下においても継続的に調査を実施してきた2つの大学の事例報告を踏まえ、ポストコロナの学習支援の在り方を検討するとあります。

参加費は無料であり、事前の申し込みが必要です。

Wiley社、「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)に署名

2022年5月5日、Wiley社が、「研究評価に関するサンフランシスコ宣言」(DORA)に署名したことを発表しました。

発表の中で、今回の署名は、責任ある研究評価に関する同社の取組の一環であり、利用、二次利用、再現性、査読評価、一般的認知度をはじめとした、引用を超えた影響力を測定するメトリクスを、刊行するジャーナル全体に展開すること等が述べられています。

SPARC Europe、オープンサイエンスに関する政策立案者のグループCouncil for National Open Science Coordination(CoNOSC)メンバーのニーズに関するレポートを公開

2022年4月29日、SPARC Europeが、オープンサイエンスに関する政策立案者のグループCouncil for National Open Science Coordination(CoNOSC)メンバーのニーズに関するレポートを公開したと発表しました。

2022年1月から2月にかけて実施された、欧州の18か国からの30人のメンバーと欧州委員会(EC)のOpen Science Unitの副代表へのインタビュー結果に基づいたレポートです。発表の中では、CoNOSCにとっての優先分野として、データ管理、政策のモニタリング、研究評価、著作権とライセンス、オープンアクセス(OA)への助成、書誌多様性(Bibliodiversity)を挙げています。

CoNOSC Member needs report published(SPARC Europe, 2022/4/29)
https://sparceurope.org/conosc-member-needs-report-published/

米国国立衛生研究所(NIH)、NIHが認証した共通データ要素のコレクションを公開

2022年4月21日、米国国立衛生研究所(NIH)は、NIHが認証した共通データ要素(Common Data Elements:CDE)の最初のコレクションを、“Common Data Elements Repository”で公開したと発表しました。

同リポジトリは、NIHのセンター・研究所やその他の機関が推奨・要求する、構造化されたデータ要素へのアクセスを提供しています。今回公開されたコレクションは、新型コロナウイルス感染症の臨床・応用研究やトランスレーショナル・リサーチを幅広く支援することを目的とした“Project 5 (COVID-19)”のデータ125件です。

また、発表の中では、FAIR原則や米国国立医学図書館(NLM)の戦略計画のための取組の一環として、同リポジトリのウェブサイトの改善も行ったと述べています。

フランス・出版協会ら、印刷本・電子書籍・オーディオブックの利用に関する調査結果の2021年版を公開

2022年4月29日、フランスの出版協会(Syndicat national de l'édition:SNE)が、フランス文芸著作者利益協会(Société française des intérêts des auteurs de l'écrit:SOFIA)、文学者協会(Société des gens de lettres:SGDL)らと、印刷本・電子書籍・オーディオブックの利用に関する調査結果の2021年版を公開したと発表しました。

報告書には、2022年1月10日から1月14日にかけて実施された、読書の普及状況と読書をする人のプロフィールに関する1,997人を対象とした電話質問調査と、1月20日から2月4日にかけて実施された、読書行動や期待に関する3,002人を対象としたオンライン調査の結果がまとめられています。いずれの調査も、15歳以上を対象としています。

発表の中では、25%が電子書籍、15%が物理的なオーディオブック、12%が電子オーディオブックを2021年に読んだと回答したとあります。また、若者の文化芸術活動への資金支援プログラムの“Pass culture”を活用して、40%が印刷本、41%が電子書籍、43%が物理的なオーディオブック、54%が電子オーディオブックを購入したと回答したこと等が述べられています。