アーカイブ - 2022年 5月

5月 31日

山形大学附属博物館、「地域の記憶「共創」アーカイブ」の構築を開始:第一弾は「三浦新七関連絵葉書アーカイブ」

2022年5月12日、山形大学は、同大学附属博物館が「地域の記憶「共創」アーカイブ」の構築を開始することを発表しました。

発表によると、「地域の記憶「共創」アーカイブ」は、山形市中心市街地の江戸時代から現代までの変化を資料・写真・オーラルヒストリー等をデジタル化して共有し、学生の地域への愛着やまちづくりの支援につなげることを目的としています。2022年度は、同館収蔵資料のアーカイブ化や授業での学生による街の記憶の収集を行うとしています。

また、第一弾として、山形市出身の実業家・歴史家である三浦新七が留学時代に交わした絵葉書2,119点を閲覧できる「三浦新七関連絵葉書アーカイブ」が公開されています。

米国大統領府科学技術政策局(OSTP)、連邦政府からの助成を受けた研究ためのデータリポジトリに関するガイドを公開

2022年5月26日、米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が、連邦政府からの助成を受けた研究のデータリポジトリに関するガイド“Desirable Characteristics of Data Repositories for Federally Funded Research”を公開したと発表しました。

ガイドの中では、オンラインのデータリポジトリの望ましい特徴について、「無料かつ容易なアクセス」「明確な利用案内」をはじめとした全ての研究データリポジトリに共通するもの14件と、「同意事項の遵守」「セキュリティ」等のヒトデータを保存するリポジトリに関するもの7件が示されています。

また、発表の中では、新たなデータ保存・管理方法の登場やニーズの変化等に応じて同ガイドを更新することが望ましいと述べられています。

Semantic Scholar、コーパスの全てのデータへのアクセスを可能とする新たなデータセットを提供開始

2022年5月18日、Semantic Scholarが、コーパス“Semantic Scholar Academic Graph”(S2AG)の全てのデータへのアクセスを可能とする新たなデータセット“Academic Graph Datasets”を提供開始したと発表しました。

発表の中では、これまでユーザにS2AGの活用を推奨してきたものの、Academic Graph APIとデータセットの不一致が発生していたことが述べられています。今回提供開始した“Academic Graph Datasets”には、タイトル・著者といった論文の属性、h-index等の著者の属性、引用に関するメタデータの他、抄録のテキスト、オープンアクセスのPDFから抽出された全文テキストである“S2ORC”等が含まれているとあります。

data.europa.eu、エストニア・スロベニア・ウクライナのオープンデータに関する報告書を公開

2022年5月19日、欧州連合(EU)等のオープンデータのポータルでサイトあるdata.europa.euが、“Open Data Best Practices in Europe: Estonia, Slovenia & Ukraine”を公開しました。

data.europa.euは、2015年から毎年オープンデータ成熟度評価を実施しています。“Open Data Best Practices in Europe: Estonia, Slovenia & Ukraine”では、2021年の総合得点で上位にランクされただけでなく、過去2年間でオープンデータの成熟度スコアに目覚ましい伸びを見せたエストニア、スロベニア、ウクライナの3か国に焦点が当てられています。

3か国におけるオープンデータの政策、インパクト、ポータル、品質といった4つの側面に関する状況などが紹介されています。特筆すべきこととして、3か国とも具体的かつ現実的な行動計画を含めた明確なオープンデータ政策や戦略を有しているとしています。また、いずれの国も、データの提供者と再利用者の両方からなる大規模で熱心なオープンデータコミュニティの確立に重点を置いていると述べられています。

茨木市(大阪府)、絵本購入のためのクラウドファンディングを実施中

2022年5月25日から8月25日まで、大阪府の茨木市が、絵本購入のため、ふるさと納税の仕組みを活用したクラウドファンディングを実施しています。

2023年秋にオープン予定の新複合施設「おにクル」内の子育て支援フロアの「えほんひろば」と「おはなしのいえ」に設置する絵本購入費用に充てられるとあります。寄付金額に応じて同施設内の図書館プレオープンへの招待などの特典が用意されています。

新施設・広場「おにクル」への寄附第3弾!~「えほんひろば」「おはなしのいえ」を育てるプロジェクト~(茨木市,2022/5/25)
https://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/kikaku/shiminkaikanatochikatuyou/menu/kentou/siminsannkakutorikumi/kihunituite/57837.html

広島大学原爆放射線医科学研究所、「被爆者スライド標本データベース」を公開

2022年5月20日、広島大学原爆放射線医科学研究所が、「被爆者スライド標本データベース」の公開を発表しました。

同研究所附属被ばく資料調査解析部が保管している、原子爆弾で被爆した人々の臓器や組織の標本は、関連する資料としては世界で最大規模のものであるとし、その一部を同データベースで提示しているとしています。

データベースの作成には、クラウドファンディング「原爆被爆者の記録を後世へ:標本データベース化プロジェクト」で得られた資金が用いられたとしています。

「被爆者スライド標本データベース」を公開しました(広島大学原爆放射線医科学研究所、2022/5/20)
https://www.hiroshima-u.ac.jp/rbm/news/70706

被爆者スライド標本データベース
https://rbm.hiroshima-u.ac.jp/

NDLラボ、ウェブページ「令和3年度OCR関連事業について」を公開

2022年5月30日、国立国会図書館(NDL)のNDLラボが、ウェブページ「令和3年度OCR関連事業について」を公開しました。

2021年度にNDLが実施した、「デジタル化資料のOCRテキスト化」と「OCR処理プログラム研究開発」について、目的・実施内容・性能の評価方法・評価結果等を紹介しています。

令和3年度OCR関連事業の概要ページを公開しました(NDLラボ, 2022/5/30)
https://lab.ndl.go.jp/news/2022/2022-05-30/

令和3年度OCR関連事業について(NDLラボ)
https://lab.ndl.go.jp/data_set/ocr/

米・ハーバード大学ホートン図書館のアフリカ系アメリカ人の歴史に関するオンラインコレクション(記事紹介)

2022年5月18日、米国アーキビスト協会(SAA)記述セクションのブログ“Descriptive Notes”で、米・ハーバード大学ホートン図書館が2020年から構築してきた、18世紀から20世紀初頭までのアフリカ系アメリカ人の生活に焦点を当てたデジタル化資料を公開しているウェブサイト“Slavery, Abolition, Emancipation, and Freedom: Primary Sources from Houghton Library (SAEF)”についての記事が掲載されました。

記事では、同ウェブサイトの特徴として、インタラクティブなデータセットも併せて公開したことを挙げています。

5月 30日

「障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律案」が成立:国・地方公共団体の責務等を明記

2022年5月19日、「障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律案」が、衆議院本会議において可決され、成立し、5月25日に「障害者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律」(令和4年法律第50号)が公布・施行されました。

障害者による情報の取得・利用・意思疎通に関する施策について、基本理念、国・地方公共団体等の責務、基本事項が定められています。

同法の成立を受けて、全日本ろうあ連盟、日本視覚障害者団体連合、全日本難聴者・中途失聴者団体連合会、全国盲ろう者協会障害者が「情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法成立における4団体声明」(2022年5月20日付け)を発表し、同法成立を歓迎するとともに、すべての障害者に対する情報アクセス権の保障を前進させ、各種政策やあらゆる場面での合理的配慮に結びつくよう、活動を続けていくとしています。

国際図書館連盟(IFLA)、『2011年ISBD統合版の2021年改訂』を公開

2022年5月25日、国際図書館連盟(IFLA)は、IFLAの国際標準書誌記述(ISBD)レビューグループが、『2011年ISBD統合版の2021年改訂』(2021 Update to the 2011 Consolidated Edition of the ISBD)を公開したと発表しました。

発表の中では、ISBDの対象範囲を拡大し、いくつかの資料タイプの記述を整理・改良するとともに、数言語による例示を追加したと述べられています。

本改訂は、2021年12月にドラフトが公開され、その際は追加・修正箇所を識別しやすくするために赤字で表記していましたが、今回の公式版では赤字表記ではなくなったとしています。

米・電子図書館連合(DLF)、ボーンデジタル資料の記述慣行に関するリソースを公開

2022年4月25日付の米国アーキビスト協会(SAA)記述セクションのブログ“Descriptive Notes”で、米国の電子図書館連合(DLF)のボーンデジタルアクセスワーキンググループ(BDAWG)が、ボーンデジタル資料の記述慣行に関するリソース“Examples of Born Digital Description in Finding Aids”を公開したことに関する記事が公開されていました。

発表によると、同リソースの構築にあたり、大きく4つのタイプ(フォーマットタイプ、リポジトリタイプ、知的配置タイプ、アクセスタイプ)に分けた上で、約30のタグを定めたとしています。

同グループでは、今回の案を基にした記述例を公開するとともに、案に対する意見募集を行っています。

【イベント】第27回史料保存利用問題シンポジウム「アーカイブズ専門職問題の新潮流」(6/25・オンライン)

2022年6月25日、日本学術会議史学委員会らの主催により、第27回史料保存利用問題シンポジウム「アーカイブズ専門職問題の新潮流」がオンラインで開催されます。

参加費は無料で、定員は500人(要事前申込・先着順)です。

当日の主な内容は以下の通りです。

●報告
・「昭和女子大学のアーキビスト養成教育-現状と展望-」
野口朋隆氏(昭和女子大学准教授)、牧野元紀氏(昭和女子大学准教授)

・「アーキビストの専門性の確立と地位向上にむけた現状と課題」
蓮沼素子氏(大仙市アーカイブズ副主幹)

・「公文書館専門職のこれまでとこれから-認証アーキビストの拡充に向けて-」
新井浩文氏(日本歴史学協会国立公文書館特別委員会幹事)

・「アーキビスト認証の拡充検討について-全国公文書館長会議構成館に対するアンケート調査結果を中心に-」
梅原康嗣氏(国立公文書館統括公文書専門官)

●コメント:高埜利彦氏(日本学術会議連携会員/学習院大学名誉教授)

●パネルディスカッション
・パネリスト:野口朋隆氏、牧野元紀氏、蓮沼素子氏、新井浩文氏、梅原康嗣氏

図書館友の会全国連絡会、ミニパンフレット「「ツタヤ図書館」の“いま”―公共図書館の基本ってなんだ?―」の第3版を公開

2022年5月25日、図書館友の会全国連絡会、ミニパンフレット「「ツタヤ図書館」の“いま”―公共図書館の基本ってなんだ?―」の第3版の公開を発表しました。

同パンフレットは「ツタヤ図書館」の現状を伝え、疑問点・問題点を理解する糸口となることを目的としているとあります。

パンフレット「ツタヤ図書館」の“いま”第3版を掲載しました(図書館友の会全国連絡会, 2022/5/25)
https://totomoren.net/2022/05/25/tsutayalib-now-vol3/

英・Libraries Connected、公共図書館の認定に関するスキーマの草案を公開

2022年5月16日、英・Libraries Connectedが、公共図書館の認定スキーマのドラフト“Libraries Accreditation - the draft scheme”を公開したことを発表しました。

イングランド芸術評議会から12万8,000ポンドの助成を受けて実施された、公共図書館の認定フレームワークの構築に関する2年間のプロジェクトの成果と述べられています。プロジェクトには英国図書館情報専門家協会(CILIP)や英国図書館(BL)、英国公文書館(TNA)等が参加し、発表によると、プロジェクトの最終報告書も公開されています。

スキーマはShared Intelligenceに委託し作成されたもので、図書館サービスのコミュニティへの貢献や、地域のニーズへの対応、他者との協力、リーダーシップ等の評価についてまとめられているとあります。発表の中では、現在、公共図書館認定スキームを管理・評価・促進できる支援機関の特定を行っていると述べられています。

国際図書館連盟(IFLA)、ラテンアメリカとカリブ海地域の識字能力や読書促進のためCERLALCと覚書を締結

2022年5月25日、国際図書館連盟(IFLA)が、ラテンアメリカとカリブ海地域の識字能力や読書促進のため“Centre for the Promotion of Books and Reading in Latin America and the Caribbean”(CERLALC)と覚書を締結したと発表しました。

特に、IFLAのラテンアメリカ・カリブ海地域部会の行動計画を進めるための、IFLAとCERLALCの協力に関する枠組みを提供するものであり、地域の図書館の仕組みの強化やリテラシー・読書の効果的促進方法の検討が行われると述べています。

5月 27日

有田川ライブラリー金屋図書館(和歌山県)、期間限定でポイントカード配布:ポイント数に応じて「分類キャラシール」と交換

有田川ライブラリー金屋図書館(和歌山県)が、2022年4月23日から7月20日の期間限定でポイントカードを配布しています。

同館は児童向け図書サービスを行う児童書専門の図書館です。今回の企画では、図書館の各種サービスの利用に応じてポイントがつき、ポイント数に応じてオリジナルの分類キャラシールと交換できます。加算ポイントは、来館(1日1回)1ポイント、5冊貸出(継続貸出は不可)1ポイント、常設企画参加3ポイント、イベント参加5ポイントとあります。

〈有田川ライブラリー〉金屋図書館ポイントカード(有田川ライブラリー, 2022/4/23)
https://www.town.aridagawa.lg.jp/aridagawalibrary/news_event/2022/4/7440.html

【イベント】NPO多言語多読第1回オンラインフォーラム「図書館多読のすすめかた」(6/20・オンライン)

2022年6月20日、NPO多言語多読により、第1回オンラインフォーラム「図書館多読のすすめかた」が開催されます。

「図書館多読」を実践した経験や、これから始めるためのヒントを共有する機会であるとしています。プログラムは、おおぶ文化交流の杜図書館(愛知県)、河内長野市立図書館 Supported by TONE(大阪府)による実践報告と、参加者がグループに分かれての語り合いで構成されています。

参加は無料ですが、事前の申し込みが必要です。

@tadoku_org(Twitter, 2022/5/23)
https://mobile.twitter.com/tadoku_org/status/1528608760322658305

PLOS等3機関、東アフリカにおけるオープンサイエンス促進のための覚書を締結

2022年5月3日、東アフリカ科学技術委員会(East African Science and Technology Commission:EASTECO)、オープンアクセス(OA)出版者PLOS、科学者にコミュニケーションスキルを習得させるためのトレーニングセンターを運営する非営利団体Training Centre in Communication(TCC)が、東アフリカにおけるオープンサイエンス促進にあたって協力するための覚書(Memorandum of Understanding:MoU)を締結したことを発表しました。

東アフリカ共同体(EAC)のパートナー国(ブルンジ、ケニア、ルワンダ、南スーダン、タンザニア、コンゴ、ウガンダ)におけるオープンサイエンスとOA原則の実施を促進するために協力するとしています。EASTECOがプログラムの全体的な戦略的アプローチと管理を担当し、PLOSとTCCはEASTECOのビジョンの実現を支援します。

Crossref、提供する公開データの一括ダウンロード用ファイルのメタデータが1億3,400万件以上になったことを発表

Crossrefは、2022年5月13日付けのブログ記事において、提供するパブリックデータファイルのメタデータが1億3,400万件以上になったことを発表しました。

2020年当初1億1,200万件であったメタデータは、2021年には1億2,000万件となり、2022年4月30日には1億3,400万レコードに達したとしています。

2022 public data file of more than 134 million metadata records now available(Crossref, 2022/5/13)
https://www.crossref.org/blog/2022-public-data-file-of-more-than-134-million-metadata-records-now-available/

デジタル出版者連盟、電子書籍データ保存事業「電書連・機関リポジトリ」を稼働開始

2022年5月25日、デジタル出版者連盟が、電子書籍データ保存事業「電書連・機関リポジトリ」の稼働を開始したと発表しました。

加盟社の電子書籍データを保存・管理することで、多様な出版文化を維持・継続していくことを目的としています。発表の中で、同連盟は「電書連・機関リポジトリ」を新たに構築して5月からサーバー稼働を開始し、年内中に電子書籍データの投入を開始する予定であると述べています。同リポジトリで保存する電子書籍は、電子書籍販売ウェブサイト「電子文庫パブリ」で有償配信するとしています。

プレスリリース(デジタル出版者連盟)
http://ebpaj.jp/pressrelease
※2022年5月25日付で「電子書籍データ保存事業『電書連・機関リポジトリ』稼働開始へ」が掲載されています。

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