2022年4月27日、ドイツ国立科学技術図書館(TIB)が、オープンアクセス(OA)の効果に関する文献研究結果をまとめた“Wirkungen von Open Access. Literaturstudie über empirische Arbeiten 2010–2021”を公開したと発表しました。なお、本文はドイツ語です。
2022年4月8日、フランスの出版協会(Syndicat national de l’édition:SNE)と専門紙組合の連合“Fédération Nationale de la Presse Spécialisée”(FNPS)が、議会科学技術政策評価局(Office parlementaire d’évaluation des choix scientifiques et technologiques:OPECST)による報告書と、書籍価格に関する調停等を行う“Médiateur du livre”による意見書案を歓迎すると発表しました。
OPECSTによる報告書“Pour une science ouverte réaliste, équilibrée et respectueuse de la liberté académique”は、3月9日に公開されました。フランスにおけるオープンサイエンスの進展の歴史や課題についてまとめたうえで、オープンサイエンスに関する政策の評価と全ての新たな施策の影響調査の実施をはじめとした、8件の提案を行っています。
米・CNNが、2022年4月15日付で、記事“Book banning efforts are inspiring readers to form banned book clubs”を掲載しています。
記事では、米国内で広がる禁書の動きに疑問をもった14歳の少女らが、地元の書店と協力して「禁書クラブ」(Banned Book Club)を立ち上げたことを紹介しています。若者が集まって、これまで批判の争点となってきた本や、最近批判された本について議論しているとあります。
こうした取り組みはこれまでもあったとし、記事では、この事例以外にも、検閲をめぐる議論を行っている禁書クラブや、民間会社が立ち上げたプロジェクト“Banned Books Book Club”なども取り上げられています。ある本が特別視されればされるほど、人々はその本を読みたがるようになるという皮肉な結果を示しているとし、人種差別、LGBTQなどの話題を避けて通るのではなく、本を読み議論することで対処する方が良いと述べています。