アーカイブ - 2021年

4月 12日

日本DAISYコンソーシアム、「EPUB アクセシビリティ 1.1」および「達成方法集 1.1」の日本語訳を公開

2021年4月9日、日本DAISYコンソーシアムが、同コンソーシアム技術委員会が「EPUB アクセシビリティ 1.1(EPUB Accessibility 1.1)」とその関連文書「達成方法集 1.1(EPUB Accessibility Techniques 1.1)」の日本語訳を公開したと発表しています。

あわせて、World Wide Web Consortium(W3C)が公開した、EPUB 3.2の概要をまとめた文書(EPUB 3 Overview)の日本語訳も公開しています。

EPUBのアクセシビリティ仕様である「EPUB アクセシビリティ 1.1」とその関連文書「達成方法集 1.1」の日本語訳を公開します。 (日本DAISYコンソーシアム,2021/4/9)
https://blog.normanet.ne.jp/jdc/?q=node/5

くまもと森都心プラザ図書館、「熊本地震 あれから5年 ~今、改めて考える「防災」~」展を開催中

熊本市のくまもと森都心プラザ図書館において、2021年4月2日から4月29日まで、「熊本地震 あれから5年 ~今、改めて考える「防災」~」展が開催されています。

2016年4月の熊本地震発生から今年で5年を迎えることから、自然災害に関する本と防災の本が展示されています。

@stsplaza(Twitter,2021/4/11)
https://twitter.com/stsplaza/status/1381099429537619969

参考:
菊陽町図書館(熊本県)、「熊本地震 あれから5年」展を開催中
Posted 2021年3月22日
https://current.ndl.go.jp/node/43604

4月 9日

神奈川大学みなとみらいキャンパス図書館、スマートフォンアプリを使用した図書の貸出サービスを実施:貸出サービスを省力化し、リエゾン・ライブラリアンを配置

2021年4月2日、神奈川大学は、みなとみらいキャンパス図書館で、スマートフォンアプリを使用した図書の貸出サービスを実施することを発表しました。

カウンターに立ち寄ることなく図書の貸出手続きが可能であり、導入の背景として、利用者にとってのストレスフリーな手続きの実現、新型コロナウイルス感染症対策が挙げられています。

また、従来カウンターで行っていた業務量の削減が期待できるため、同館では、各学部と図書館をつなぐ「リエゾン・ライブラリアン」を配置すると述べられています。

日本の大学で初!スマートフォンアプリから図書の貸出を行うサービスをみなとみらいキャンパスで開始!(神奈川大学, 2021/4/2)
https://www.kanagawa-u.ac.jp/pressrelease/details_21528.html

Wiley社とResearchGate、Wiley社が発行する学術誌の一部をResearchGate上で利用可能とするパイロットプロジェクトを開始

2021年4月8日、Wiley社と研究者向けSNSのResearchGateは、Wiley社が発行する学術誌の一部をResearchGate上で利用可能とするパイロットプロジェクトの開始を発表しました。

両者が2020年5月に締結したパートナーシップに基づくプロジェクトであり、実施目的として、著者の時間節約、査読済み論文の可視性・発見可能性の向上、研究のインパクト測定を挙げています。

同日開始されたプロジェクトの第1段階では、Wiley社が発行するゴールドオープンアクセス(OA)誌17誌に掲載された論文を、ResearchGate上で利用可能とします。今後の掲載分を含め、2019年以降の掲載分が対象となります。

2021年後半に予定されている第2段階では、購読誌・ハイブリッドOA誌計85誌を対象として、これらの学術誌へのアクセス権を有する機関の所属者向けに、ResearchGate上でのアクセスを提供するとしています。

米国における電子書籍貸出の最新動向:米・メリーランド州の法案等(記事紹介)

国際図書館連盟(IFLA)著作権等法的問題委員会(CLM)のページに、2021年4月6日付けでIFLAが行ったインタビュー記事“Promise, progress... and persistent problems: catching up on the situation for eLending in the United States”が掲載されています。米国における電子書籍貸出(eLending)の最新動向について、米国図書館協会(ALA)のSari Feldman氏、Alan Inouye氏に尋ねています。

2020年4月にも、IFLAは同じテーマでSari Feldman氏にインタビューを行っていました。今回のインタビューでは、前回インタビュー以降の11か月間における主要な進展を扱っており、新型コロナウイルス感染症流行下における出版社の対応や、Amazon刊行の電子書籍が図書館向けに販売されていない問題等に言及しています。

スウェーデン王立図書館、オープンアクセス(OA)に関する調査報告書の英語版を公開:OAに関する政府目標達成支援を目的とした調査の成果

スウェーデン王立図書館(NLS)が、2021年3月付けでオープンアクセス(OA)に関する調査報告書の英語版を公開していました。

NLSは2017年から2018年にかけて、OAに関する政府目標達成支援を目的とした調査を行いました。その成果として、スウェーデン政府への推奨事項を含む5つの報告書をとりまとめ、2019年3月にスウェーデン教育研究省(Swedish Ministry of Research and Education)に提出していました。5つの報告書は次のとおりです。

2021年の「全米図書館週間」(National Library Week)は4月4日から10日まで開催:テーマは「あなたの図書館にようこそ」

2021年の「全米図書館週間」(National Library Week)が、4月4日から4月10日まで開催されています。図書館やそのスタッフが、人々の生活を変革しコミュニティを強化する上で果たす役割に焦点を当てた行事であり、米国図書館協会(ALA)等による後援の下、1958年から毎年開催されています。

2021年のテーマは、“Welcome to Your Library”(あなたの図書館にようこそ)です。新型コロナウイルス感染症のパンデミックを踏まえ、図書館は建物の壁を越えて広がっており、誰もがそのサービスを利用できるという考えに沿ったテーマとなっています。直接来館・オンライン利用のいずれであるかを問わず、図書館はあらゆる人々に、新しい世界を探求し、最高の自分になるための機会を提供するとしています。

2021年の「全米図書館週間」では、女優・作家・活動家のナタリー・ポートマン氏が名誉会長を務めています。期間中には、以下のような発表や記念日が含まれています。

国立国会図書館、『外国の立法』2021年4月号に、中国におけるアーカイブ法(档案法)の改正に関する記事を掲載

国立国会図書館(NDL)は、『外国の立法』No.287-1(2021年4月:月刊版)に、中国におけるアーカイブ法(档案法)の改正に関する記事を掲載しました。

外国の立法 2021年刊行分 No.286-1~(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/2021/index.html

立法情報 【中国】アーカイブ法の改正  [PDF:1,125KB]
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11659068_po_02870112.pdf?contentNo=1

県立長野図書館のOPACから長野県立美術館「アートライブラリー」所蔵資料の検索が可能に

県立長野図書館が、2021年4月9日から、同館OPACを通じて、長野県立美術館「アートライブラリー」の所蔵資料の検索が可能になると発表しています。

「アートライブラリー」は、4月10日に開館する長野県立美術館において、新たに設置される美術に関する専門図書館です。

2019年7月23日に締結された、長野県文化振興事業団信濃美術館(当時)と県立長野図書館の連携協定における主な事項のうち「蔵書管理の統一化に関すること」に基づき、同ライブラリーに備えられている展覧会カタログ、雑誌・新聞等に関する情報を、県立長野図書館の業務システムに統合し、検索できるようにしたものです。

検索結果画面において、「所蔵館」が「県立美術館」となっている資料が、アートライブラリーに所蔵されている資料です。

滋賀県立図書館、東近江市産スギ材を用いた紙芝居用木製舞台の貸出を開始

2021年4月2日、滋賀県立図書館が、児童室において、東近江市産スギ材を用いた紙芝居用木製舞台の貸出を開始したと発表しています。B4紙芝居枠1台、大型紙芝居枠1台に2台が用意されています。

同館の貸出券があれば誰でも利用可能で、図書資料と同様の貸出し条件(3週間)となっています。

この他、B4サイズの舞台(童心社製)3台も利用できます。

【お借りいただけます】紙芝居用木製舞台(東近江市産スギ材)を用意しました(滋賀県立図書館,2021/4/2)
http://www.shiga-pref-library.jp/archives/topics/20210402/

那須資料ネット、大田原市(栃木県)と「災害時に被災した歴史文化資料の救出・保全に関する覚書」を締結

那須資料ネットが、2021年4月1日付で、大田原市(栃木県)と「災害時に被災した歴史文化資料の救出・保全に関する覚書」を締結したと発表しています。

災害時の資料救出・保全に協力し、行政側があらかじめ資料の保全場所を確保するという内容です。

@nasushiryonet(Twitter,2021/4/8)
https://twitter.com/nasushiryonet/status/1380134587343368194

那須資料ネット(Facebook,2021/4/8)
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=246436033899294&id=103586178184281

4月 8日

愛媛県立図書館、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、愛媛県行政資料508冊を電子化

2021年3月20日、愛媛県立図書館が、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、愛媛県行政資料508冊を電子化したと発表していました。

一部目次が同館ウェブサイトで公開されています。

愛媛県行政資料508冊を電子化しました。(愛媛県立図書館,2021/3/20)
http://www01.ufinity.jp/ehime/index.php?key=jovaob7cc-432#_432

関連:
愛媛県行政資料目録(藩政期,明治期篇)(愛媛県立図書館)
https://www.ehimetosyokan.jp/contents/siryo/tokukore/gyosei/gyosei.htm

【イベント】国立国会図書館のデジタルシフト「ビジョン2021-2025」(4/21・オンライン)

2021年4月21日、日本電子出版協会(JEPA)の主催により、「国立国会図書館のデジタルシフト「ビジョン2021-2025」」が開催されます。

国立国会図書館(NDL)副館長の田中久徳を講師とし、2021年4月1日に公表された「国立国会図書館ビジョン2021-2025 -国立国会図書館のデジタルシフト-」について、解説が行われます。

参加費は無料で、事前の申し込みが必要です。

2021年4月21日 国立国会図書館のデジタルシフト「ビジョン2021-2025」(JEPA, 2021/4/7)
https://www.jepa.or.jp/seminar/20210421/

参考:
国立国会図書館、「国立国会図書館ビジョン2021-2025 -国立国会図書館のデジタルシフト-」を公表
Posted 2021年4月2日
https://current.ndl.go.jp/node/43722

全国学校図書館協議会(全国SLA)、「学校図書館メディア基準」の改訂版を公開

全国学校図書館協議会(全国SLA)が、「学校図書館メディア基準」の改訂版を2021年4月1日に公表しました。

改定版は、学習指導要領に示されたカリキュラム・マネジメントやGIGAスクール構想による電子メディア等に対応し、学習活動に活用できる学校図書館の機能を発揮するのに必要な基準を示していると述べられています。

改定版の策定にあたって、2020年1月にパブリックコメントが行われていました。

「学校図書館メディア基準」を改訂しました(全国SLA)
https://www.j-sla.or.jp/news/sn/post-210.html

参考:
全国学校図書館協議会(全国SLA)、「学校図書館メディア基準」改訂案への意見を募集中
Posted 2020年1月8日
https://current.ndl.go.jp/node/39899

【イベント】これからの博物館制度を考える(4/24・オンライン)

2021年4月24日、日本博物館協会の主催により、シンポジウム「これからの博物館制度を考える」がオンラインで開催されます。

多様な博物館の種類に焦点を当て、それぞれの運営、博物館法や博物館制度における現在の課題、今後望まれる方向を探るイベントです。

参加費は無料であり、定員は500人(先着順・要事前申込)です。

当日のプログラムは、以下を予定しています。

1.開催趣旨説明
半田昌之氏(日本博物館協会専務理事)

2.博物館法改正に向けた検討状況(文化庁)

オーストラリア図書館協会(ALIA)、専門図書館に関するワーキンググループの報告書を公開

2021年4月1日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、専門図書館に関するワーキンググループの2016年から2021年にかけての報告書“ALIA working for special libraries 2016-2021”を公開したことを発表しました。

報告の中では、同グループの活動における優先事項である、「アドヴォカシー」「相互支援」「調査とベストプラクティス」ごとの成果の紹介等が行われています。

Supporting Australian special libraries(ALIA, 2021/4/1)
https://www.alia.org.au/news/22017/supporting-australian-special-libraries

韓国教育学術情報院(KERIS)、報告書『2020年大学図書館統計分析および教育・研究成果との関係分析』を公開

2021年4月7日、韓国教育学術情報院(KERIS)が、教育部と共同で、報告書『2020年大学図書館統計分析および教育・研究成果との関係分析』を公開したと発表しています。

KERISでは2009年から毎年、大学図書館の蔵書・利用・資料購入費等の現状調査を行っています。同報告書は、全国433大学を対象に2020年の現況調査を実施するとともに、最近10年間の変化を分析し、大学図書館の現況と教育・研究成果への影響の要因を調査したものです。

主要な分析結果として、

・学生1人当たりの年間購入冊数は10年間で大きな変化はないものの、学生1人当たりの貸出冊数は約50%減少している。減少の要因として、学生が電子書籍を利用するようになったことや、講義においても電子資料や動画といった資料が多く活用されるようになったことがある。

・学生1人当たりの資料購入費は10年間で大きな変化はなかったが、電子資料の購入費の平均額は50%増加し、電子資料購入費が大学の2020年度の資料購入費の約69%を占めている(2011年は49%)。

米・ボストン公共図書館、ノートパソコンやモバイルルーター等をセットにした“Chromebook Home Connectivity Kit”の貸出を開始:デジタル・ディバイドの解消に向けた取組

2021年4月7日、米・ボストン公共図書館(BPL)は、4月4日から10日にかけて開催される2021年の「全米図書館週間」(National Library Week)に合わせ、デジタル・ディバイドの解消に向けた新たな取組を開始することを発表しました。ボストン市が進める「デジタル平等」(digital equity)実現のための取組に沿ったものです。

新たな取組には、“Chromebook Home Connectivity Kit”の貸出開始や、分館5館における屋外でのWi-Fi提供の開始が含まれています。なお、分館の屋外でのWi-Fi提供は、今回の開始分を含めると合計14館で行われています。

“Chromebook Home Connectivity Kit”は、収納用のバッグ、クイックスタートガイド、ノートパソコン(Chromebook)、充電コード、マウス、モバイルルーターからなり、利用者の自宅等でのインターネットへのアクセスを可能にします。利用者が自身のPC端末を所有している場合、モバイルルーターのみの貸出オプションも設けられています。BPLのどの館でも借用可能であり、最長1週間利用できますが、貸出期間が終了すると機器の機能が無効化されます。

米・ニューヨーク大学図書館、教員・学生向けに電子書籍アプリ“SimplyE”での学術書利用を可能にするパイロットプロジェクトを開始:ProQuest社、米・LYRASISと協力

2021年4月5日、米・ニューヨーク大学(NYU)は、NYU図書館がProQuest社及び米・LYRASISと協力し、NYUの教員・学生向けに電子書籍アプリ“SimplyE”で学術書15万点以上の閲覧を可能にするパイロットプロジェクトを開始したことを発表しました。

“SimplyE”は、スマートフォンやタブレット端末で電子書籍の閲覧・借用ができるアプリであり、Android及びAppleの端末に対応しています。米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)とLYRASISとの連携により、オープンソースの技術を用いて開発され、米国の公共図書館で広く利用されています。そのため、NYUの教員・学生は、“SimplyE”を用いてNYPL等の地元の公共図書館が提供するコンテンツも利用できます。

NYU図書館では長年にわたりProQuest社のプラットフォーム“Ebook Central”を介して学術書へのアクセスを提供してきましたが、今回のパイロットプロジェクトにより、ユーザーエクスペリエンスの向上が図られます。発表によれば、ProQuest社は、“SimplyE”に関して大学図書館及びオープンソース・コミュニティとの連携協力を行った初めての電子書籍プラットフォームプロバイダーとなります。

Europeanaの画像分類パイロットプロジェクト(記事紹介)

Europeana Proの2021年4月6日付け記事で、Europeanaが取り組む画像分類パイロットプロジェクトの内容が紹介されています。筆者はEuropeana財団の機械学習エンジニアであるJosé Eduardo Cejudo Grano de Oro氏です。

Europeanaでは、パートナー機関から提供されたメタデータに付加価値を与えること(エンリッチメント)により、コレクションの検索・閲覧・推薦といった機能の向上に取り組んでいます。Europeanaの2020年から2025年にかけての戦略“Europeana strategy 2020-2025: Empowering digital change”でも、機械学習によるメタデータの自動エンリッチメントを目標の一つとしています。

本記事では、画像分類パイロットプロジェクトのうち、分類のための語彙の定義、Europeana Search APIを利用した注釈付きデータセット作成のプロセスを取り上げています。また、使用語彙、作成されたデータセット、データセット及び画像分類モデル作成のためのコードを、GitHub上で公開していることも紹介しています。

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