アーカイブ - 2021年 9月 21日

オープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のバージョン8.0が公開

米・ヴィラノヴァ大学図書館が開発しているオープンソースのディスカバリーサービス“VuFind”のVersion 8.0が、2021年9月20日に公開されました。

インデックス作成プロセスの大幅な強化、引用・参考文献生成機能の改善・更新、所蔵管理支援機能の拡張、書誌画面への蔵書票の画像表示支援などが主な追加点・変更点としてあげられています。

Release 8.0 - 9/20/2021(VuFind Change Log)
https://vufind.org/wiki/changelog#release_80_-_9_20_2021

VuFindR 8.0 Press Release
https://vufind.org/wiki/changelog:release-8.0

松山市立子規記念博物館(愛媛県)、「子規記念博物館デジタルアーカイブ」を開設

2021年9月19日、愛媛県の松山市立子規記念博物館が、「子規記念博物館デジタルアーカイブ」を公開しました。

開館40周年を記念した取組であり、同館の調査・研究や展示の中核をなす正岡子規の直筆資料の画像・書誌情報・解説を公開するデジタルアーカイブです。開設時には、松山市指定文化財の子規選句稿『なじみ集』と子規歌稿『竹乃里歌』の2点について、書誌情報と解説、全ページの画像が公開されています。

公開資料は順次追加する予定と述べられています。

「子規記念博物館デジタルアーカイブ」を開設します(子規記念博物館, 2021/9/18)
https://shiki-museum.com/information/35249

子規記念博物館デジタルアーカイブ
https://shikihaku-digital-archive.jp/

【イベント】2021年度アート・ドキュメンテーション学会第14回秋季研究集会(10/23・オンライン)

2021年10月23日、2021年度アート・ドキュメンテーション学会第14回秋季研究集会がオンラインで開催されます。

参加費・資料代は無料で、事前の申し込みが必要です。

主なプログラムは以下の通りです。

●研究発表
・『大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ』サイトの公開とデジタル画像のオープンデータ化の意義と今後の展望
小林仁氏(大阪市立東洋陶磁美術館)

・画像アノテーションを活用した図像データベースの構築
永崎研宣氏(一般財団法人人文情報学研究所)、津田徹英氏(青山学院大学)、下田正弘氏(東京大学)

●萌芽研究発表
・ミュージアムのオンライン活動を考える ―ギャラリートークの配信
大坪逸貴氏(サイフォン合同会社)

・舞台芸術資料のデジタルアーカイブ--商業演劇の広報出版物を中心に
武澤里映氏(大阪大学文学研究科)、五十里翔吾氏(大阪大学基礎工学研究科)、伊藤謙氏(大阪大学総合学術博物館)

・最新Web技術による汎用WebGISの開発とオープンソース
田村賢哉氏(東京大学大学院学際情報学府)

米・SPARC、学術図書館における新型コロナウイルス感染症の財政的影響や対応等についての調査結果を公開

2021年9月20日、米・SPARCが、学術図書館における新型コロナウイルス感染症の財政的影響や対応等についての調査結果の公開を発表しています。

同調査は、パンデミックによりもたらされた予算面での課題や対応について、それらがコンテンツ・コレクション・オープンアクセス(OA)に関する取組等へのアプローチに及ぼした影響に焦点を当てつつ、明らかにするために実施されました。調査期間は2021年1月19日から2月26日までで、米国・カナダ・オーストラリアの機関から、117件の完全な回答と20件の部分的な回答が寄せられました。

主な結果として、以下をはじめとした内容が挙げられています。

・80%近くの図書館が、新型コロナウイルス感染症による予算削減を余儀なくされ、多くが継続的な予算削減となる可能性が高いと考えている。

・多くの図書館が、出版者との契約に関する再交渉や、ビッグディール契約の見直し(個別契約への変更)を行っている、または、行うことを検討していると回答した。

・OAに関する取組への次年度の投資は、50%が現状維持、35%が増加すると回答した。

米・Ithaka S+R、米国のコミュニティカレッジにおける図書館の戦略や他部門との連携状況について調査した報告書を公開

2021年9月9日、米・Ithaka S+Rは、米国のコミュニティカレッジにおける図書館の戦略や他部門との連携状況について調査した報告書“Library Strategy and Collaboration Across the College Ecosystem : Results from a National Survey of Community College Library Directors”を公開しました。

報告書では、介護やフルタイム勤務など学業以外の個人的な課題を抱えている学生が特に多いコミュニティカレッジにおいて、必要とする支援サービスに学生がシームレスにアクセスできるようにするには、大学の指導者が継続的に調査し、既存の組織や制度を改善する必要があると述べてられています。そして、コミュニティカレッジが学生を支援するにあたって、図書館は大きな役割を果たしており、空間や学術リソース等の提供を通じて大きな役割を果たしているが、そのために他部門と連携することもあると述べられています。

フランス・ソルボンヌ大学図書館、同大学が所蔵するコレクションの新たなポータルサイト“SorbonNum”を公開

2021年9月16日、貴重書のデジタル化等を行うフランスの企業“Arkhênum”のブログに、フランス・ソルボンヌ大学図書館(BSU)の新たなポータルサイト“SorbonNum”の公開に関する記事が掲載されました。

同大学が所蔵する物理学-化学・地質学・生物学・数学・医学・人文学の資料への一元的アクセスを提供するデジタルアーカイブです。BSUのコレクション担当のチームがプロジェクトを実施し、Arkhênumにより構築されました。ポータルサイトの概要ページによると、現在、科学や医学を中心に印刷物・手稿等1,800件以上の資料が公開されています。

また、資料はオープンデータを推進するフランスの省庁横断組織“Etalab”が定めるライセンスのもと利用可能であり、自由にダウンロードできます。その他、同ページの中では、各資料のページには高画質での再デジタル化依頼用のリンクがあり、共同注釈やバーチャル展示用ツールを提供すると述べられています。

あわせて、2010年代初期にBSUは印刷資料のデジタル化を中断していましたが、“SorbonNum”の公開と並行して、2021年に新たなデジタル化プロジェクトを開始することが述べられています。

【イベント】神奈川県立図書館主催図書館大公開「図書館建築講座」(10/17・オンライン)

2021年10月17日、神奈川県立図書館が図書館大公開「図書館建築講座」をオンラインで開催します。

同館は戦後モダニズム建築の旗手とされる前川國男氏により1954年に建設されました。同講座では、同館の建設時の様子を撮影した映像の上映と、横浜国立大学大学院准教授の藤原徹平氏による近代建築や前川氏の建築についての講演が行われます。

参加費は無料ですが、申し込みが必要で、定員は90人です。

2021年10月17日(日曜日)開催 図書館大公開「図書館建築講座」(オンライン講座)のご案内(神奈川県立の図書館,2021/9/10)
https://www.klnet.pref.kanagawa.jp/yokohama/new-info/2021/09/20211017.html

米国図書館協会(ALA)、図書館利用者にSTEM分野の学習機会を増やすことを目的とした事業“NASA@ My Library”への参加館60館を発表

2021年9月13日、米国図書館協会(ALA)が、“NASA@ My Library”への参加館60館(32州)を発表しました。

ALAが、宇宙科学研究所(SSI)のNational Center for Interactive Learning(NCIL)、月惑星研究所(LPI)、教育開発センター(EDC)と共同で行っている同事業は、参加館に対してリソース・研修・サポートを提供することで、図書館利用者のSTEM分野の学習機会を増強することを目的としたものです。

米国航空宇宙局(NASA)の科学ミッション本部の支援を受けて、同本部の科学活性化プログラムの一環となっており、参加館は、NASAのイベントやプログラムの開催、大学の専門家からの支援、プログラム開催費用としての1,600ドルの助成の受取、が可能です。

『カレントアウェアネス』349号掲載

『カレントアウェアネス』349号(2021年9月20日発行)の記事を掲載しました。

韓国国会図書館(NAL)、2022年2月に開館する国会釜山図書館の館長を募集

韓国国会図書館(NAL)が、2021年9月6日、2022年2月に開館する国会釜山図書館の館長の募集を開始しています。

국회도서관 개방형직위(국회부산도서관장) 채용 공고(国会図書館開放型職位(国会釜山図書館長)採用公告)(NAL,2021/9/6)
https://www.nanet.go.kr/usermadang/notice/noticeDetail.do?searchNoSeq=3326

@NationalAssemblyLibraryROK(Facebook,2021/9/8)
https://www.facebook.com/NationalAssemblyLibraryROK/posts/4356968341053603

米国情報標準化機構(NISO)、図書館による“Controlled Digital Lending”実施のためのフレームワーク構築に関しアンドリュー W.メロン財団から助成金を獲得

2021年9月20日、米国情報標準化機構(NISO)は、図書館が図書を対象として行う“Controlled Digital Lending”(CDL)のためのフレームワーク構築に関し、アンドリュー W.メロン財団から助成金12万5,000ドルを獲得したと発表しました。CDLとは、図書館が蔵書をデジタル化し、電子的な複製物を「1部1ユーザー」の制限のもと貸し出す方式です。

今回の助成金によって、NISOは情報コミュニティと協力し、様々な図書館で既に実施されている実践の比較を行い、CDLの複数の側面についてベストプラクティスを定義することで、CDL採用の障壁を下げることができると述べています。使途の例として、“Interoperable System of Controlled Digital Lending”の推奨事項作成を行うNISOのワーキンググループにおける、複数回の対面会議実施を挙げています。

発表によれば、同ワーキンググループの設置は2021年9月15日にNISO内で正式承認されました。その任務として「CDLと従来の貸出・図書館間貸出(ILL)との類似点・相違点を説明するモデルの改良」など6点を挙げるとともに、現在の実践において利用者及びスタッフの経験から得られた教訓を、同ワーキンググループでの検討に含める重要性が強調されています。

PREreview、公平な査読の実施や査読の評価に関する3つのガイド “Open Reviewer Toolkit”を公開

2021年9月20日、PREreviewは、2021年の“Peer Review Week”(2021年9月20日から24日)にあわせ、公平な査読の実施や査読の評価に関する3つのガイド “Open Reviewer Toolkit”の公開を発表しました。

2017年に設立されたPREreviewは、査読システムにさらなる公平性・多様性をもたらすことを目的としており、プレプリントの査読に関するプラットフォームの運営や、より良い査読のための学習リソースの提供、査読を担うコミュニティの育成等に取り組んでいます。

“Open Reviewer Toolkit”に含まれる3つのガイドは次のとおりです。これらは研究成果共有のためのリポジトリ“Zenodo”上で公開されており、クリエイティブ・ライセンス・コモンズのCC-BY 4.0の条件下で利用可能となっています。

・査読実施時に自分のバイアスや思い込みを評価するための“Bias Reflection Guide”
・経験の浅い査読者を主な対象として、査読実施の各プロセスを説明する“Reviewer Guide”
・査読の評価を支援する“Review Assessment Rubric”