アーカイブ - 2021年 9月 2日

韓国国会図書館(NAL)、「国会会議録ビッグデータ」サービスの提供を開始

2021年9月1日、韓国国会図書館(NAL)が、「国会会議録ビックデータ」サービスの提供を開始しました。

第16代から第21代までの約2万件の国家会議録の原文を議員別に分離して構築した発言データ約1,200万件が提供されており、発言者やキーワードでの検索のほか、議員の発言内容を分析しての視覚化サービスも提供しています。

同館では年内に制憲国会から第15代までの本会議の議事録の提供を予定しており、今後は、国会会議録全体のデータセットの提供も計画されています。

국회도서관,「국회회의록 빅데이터」서비스 시작(国会図書館、「国会会議録ビッグデータ」サービス開始)(韓国国会,2021/9/1)
https://www.assembly.go.kr/assm/notification/news/news01/bodo/bodoView.do?bbs_num=51838&bbs_id=&no=8288

国土地理院、「明治前期の低湿地データ」の整備範囲を全国の主要都市周辺へと拡大

2021年9月1日、国土地理院が、「明治前期の低湿地データ」の整備範囲を拡大を発表しています。土地の液状化との関連が深い区域である「明治期の低湿地データ」について、これまで公表していた三大都市圏周辺と静岡地区に加え、全国の主要都市周辺について公開したものです。

明治期に作成された地図から、河川や湿地、水田・葦の群生地などの区域を抽出したもので、液状化を含めた土地の災害リスクの高い場所が分かると説明されています。

明治時代の地図から、土地の液状化リスクがわかります~「明治期の低湿地データ」の整備範囲を拡大しました~(国土地理院,2021/9/1)
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/bousaichiri61026.html

明治期の低湿地データ(国土地理院)
https://www.gsi.go.jp/bousaichiri/lc_meiji.html

【イベント】株式会社未来の図書館 研究所、第6回シンポジウム「図書館とポスト真実」を開催(11/8・オンライン)

2021年11月8日、株式会社未来の図書館 研究所の主催により、第6回シンポジウム「図書館とポスト真実」が開催されます。Zoomによるオンライン開催で、同時にYouTubeでライブ配信されます。

世論が客観的な事実よりも個人的な信条や感情に左右される「ポスト真実(post-truth)」の時代において、情報を通じてコミュニティを支える図書館の役割が改めて問われるところであるとして、ネット社会において図書館はどのようにあったらよいかを考えるとしています。

講演者・パネリスト:
伊藤智永氏(毎日新聞 専門記者)
笹原和俊氏(東京工業大学 准教授)
コーディネーター:
永田治樹氏(未来の図書館 研究所 所長)

参加費は無料ですが、事前の申込が必要です。

Zoomは定員50人で、YouTubeは定員なしとなっており、登壇者への質問など、双方向のやり取りを希望される人はZoomを、視聴のみの人はYouTubeを選択するようにと案内されています。

『カレントアウェアネス-E』419号を発行

『カレントアウェアネス-E』419号を発行しました。

■E2416■ Open Research Europeについての考察
国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター・河合将志

■E2417■ Japan Open Science Summit 2021<報告>
電子情報部・中川透,電子情報部電子情報流通課・関根美穂,横田志帆子,伊藤実,高橋美知子

■E2418■ フランス図書館員協会(ABF),「図書館員の倫理綱領」を改訂
日仏会館図書室・仲本由佳

■E2419■ オランダの公共図書館内メイカースペースに関する調査
国際子ども図書館企画協力課・繁元康太

■E2420■ ビッグディール契約キャンセルの影響調査(米国)
関西館図書館協力課・西田朋子

E2419 - オランダの公共図書館内メイカースペースに関する調査

オランダ王立図書館(KB)は,2020年,国内の公共図書館(以下「図書館」)における創作活動やメイカースペースに関する調査を実施し,2021年5月,結果を公表した。2018年にも同様の調査を実施しており,今回はその後追い調査となる。以下,概要を紹介する。

E2418 - フランス図書館員協会(ABF),「図書館員の倫理綱領」を改訂

2020年11月16日,フランス図書館員協会(ABF)総会は「図書館員の倫理綱領」の改訂版(Code de déontologie des bibliothécaires)を全会一致で採択した。「図書館員の倫理綱領」(Code de déontologie du bibliothécaire) (E084参照)は,2003年,ABFの評議会において採択され,17年の時を経て,今回初めての改訂がなされた。

E2416 - Open Research Europeについての考察

   2021年3月,欧州委員会(European Commission)はOpen Research Europe(以下「ORE」)の公開を発表した。OREは,研究・イノベーション支援プログラムであるHorizon Europeとその前身であるHorizon 2020による助成を受けた研究の成果物を対象としたオープンアクセス出版プラットフォームであり,成果物の完全・即時公開という同プログラムの目標を実現するために導入された。

E2417 - Japan Open Science Summit 2021<報告>

2021年6月14日から19日までJapan Open Science Summit 2021(JOSS2021)がオンラインで開催された。オープンサイエンスに関する日本最大のカンファレンスであり,市民科学,テクノロジー,政策・ポリシー,図書館・大学のデータ管理,分野におけるデータ公開・管理等をテーマに,オープンサイエンスの動向や研究データの共有・利活用等に関する23のセッションが行われた。本報告では,これらのうち,国立国会図書館(NDL)が主催したセッションとそれ以外の3つのセッションの概要を報告する。

E2420 - ビッグディール契約キャンセルの影響調査(米国)

   米国の非営利団体Ithakaの調査部門Ithaka S+Rが,2021年6月,学術誌のビッグディール契約(CA1586参照)のキャンセルが研究者にもたらす影響を調査した報告書“What’s the Big Deal?: How Researchers Are Navigating Changes to Journal Access”を公開した。本稿では報告書の概要を紹介する。

saveMLAK、「公共図書館でのSNS活用状況の調査(Instagram編)」を公開

2021年9月1日、saveMLAKが、「公共図書館でのSNS活用状況の調査(Instagram編)」を公開しました。

同調査は、非来館サービスとしてのSNS活用状況を可視化するため、8月20日から8月24日にかけて行われた「COVID-19の影響による図書館の動向調査(2021/08/25)」の付帯調査として実施されました。

調査対象の全国の公共図書館・公民館図書室等1,737館中、56館がInstagramアカウントを運用していると述べられています(図書館名ではなく、図書館のウェブサイトにリンクされている自治体名でのアカウントも含む)。

調査データは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC0で公開され、saveMLAKのウェブページからダウンロードできます。

saveMLAK:プレス(saveMLAK)
https://savemlak.jp/wiki/saveMLAK:%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9
※2021年9月1日付で、「公共図書館でのSNS活用状況の調査(Instagram編)」が掲載されています。

国立国会図書館、YouTubeで公開中の遠隔研修教材として「国立国会図書館書誌データの利活用―概要と利用方法―」を新規追加

2021年8月31日、国立国会図書館(NDL)は、YouTubeで公開中の遠隔研修教材として、新たに「国立国会図書館書誌データの利活用―概要と利用方法―」を追加しました。

「国立国会図書館書誌データの利活用―概要と利用方法―」は、全国書誌データを中心に、国立国会図書館の書誌データの特長、目録や文献リスト作成への活用事例や、利用目的(どのように使いたいか)に応じたデータの入手方法を紹介する内容です。

NDLは各種図書館の職員を対象に、YouTubeの「国立国会図書館公式チャンネル」で図書館および図書館情報学に関する研修を動画で提供しています。

最近のお知らせ(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/library/news/index.html#lately
※2021年8月31日欄に「新たな遠隔研修教材を公開しました」とあります。

大日本印刷(DNP)と丸善ジュンク堂、ジュンク堂書店池袋本店に「DNP非接触ホロタッチパネル」を搭載した書籍検索機及びセルフレジを導入

2021年8月27日、大日本印刷(DNP)は、丸善ジュンク堂と協力し、ジュンク堂書店池袋本店に「DNP非接触ホロタッチパネル」を搭載した書籍検索機及びセルフレジ各1台を導入したことを発表しています。

発表によれば、モニターの画面に直接触れることなく、空中での操作が可能となっています。運用開始の理由として、コロナ禍において利用者が画面に触れずに従来通りのサービスを受けられる体制を構築し、清潔で安心な書店づくりにつなげることを挙げています。

大日本印刷と丸善ジュンク堂 非接触で操作できるDNP非接触ホロタッチパネルを導入(DNP, 2021/8/27)
https://www.dnp.co.jp/news/detail/10161314_1587.html

北米の研究図書館センター(CRL)及び学術図書館コンソーシアムNERL、米・マサチューセッツ工科大学出版局のプログラム“Direct to Open”(D2O)を支援する契約を締結

2021年8月30日、米・マサチューセッツ工科大学出版局は、北米の研究図書館センター(CRL)及び学術図書館コンソーシアムNERLとの間で3年間の契約を締結したことを発表しました。同大学出版局のプログラム“Direct to Open”(D2O)を支援する内容です。

D2Oは、図書館が学術単行書を自館のコレクションに加えるために購入するビジネスモデルから転換し、学術単行書をOA化するために資金を出資するビジネスモデルへ参加する機会を与えるプログラムです。2022年以降、MIT Pressの新刊学術単行書及び新たに選集として刊行する単行書は、D2O参加機関の出資金により全てOA化する予定となっています。

CRLとNERLは、両組織の参加館に対し、D2Oに関するライセンス及び請求の集中管理を行うとしています。2021年9月末までにD2Oコレクションの支援を表明したCRLとNERLの参加館は、コレクション全体の支援か、人文・社会科学又はSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)分野のコレクションいずれかの支援を選択できます。また、支援するコレクションに対応するMITの過去出版物のバックファイルへのアクセスや、書籍の割引購入も可能になります。

米・ボストン公共図書館、サイバー攻撃によりシステムが一時停止

2021年8月27日、米・ボストン公共図書館(BPL)は、サイバー攻撃によるシステム停止に関するお知らせのページ“Statement from the Boston Public Library: Technical Outage”を公開しています。本件に関する更新情報も同ページ上に追加されており、9月1日には主要な業務機能の復旧が完了したと発表しています。

BPLではサイバー攻撃により、8月25日の朝に「システム全体の技術的な停止」が生じ、影響を受けたシステムは直ちにオフライン化し、ネットワーク間の接続も遮断する等の対策が講じられました。職員・利用者の機密情報にアクセスされた形跡は現時点ではない、と述べています。

8月23日21時頃から8月24日24時頃までの一部データは復旧できなかったとしています。そのために、当該時間帯にアカウント更新を行った利用者は再度更新を行う必要があること等、利用者に向けたお願いも掲載されています。

研究助成申請においてプレプリントの引用を許可しないオーストラリア研究会議(ARC)と、その変更を求める署名運動(記事紹介)

生命科学分野の出版の加速に取り組む非営利団体ASAPbio(Accelerating Science and Publication in biology)が、2021年8月24日付けで記事“Urging the Australian Research Council to revise its preprint policies”を公開しています。

オーストラリアの主要な研究助成機関であるオーストラリア研究会議(Australian Research Council:ARC)は、研究助成申請においてプレプリントの引用を許可しないという方針を採用しており、最近、この方針に抵触した申請が却下されたことから研究者らが非難の声を上げていました。

今回の記事では、ASAPbioがこの方針変更を求める署名運動に取り組んでおり、8月31日に署名者のリストをARCに送付する旨が記載されています。署名者のリストも公開されており、署名者側の誓約内容として、ARCの方針変更によって申請の正確な評価が可能になるまで「ARCのための査読への招待を拒否する」とあります。

プレプリントサーバーbioRxiv、特定のプレプリントを「フォロー」できる機能を追加:更新情報をメールで受け取り可能

2021年8月30日、生命医学分野のプレプリントサーバーbioRxivは、特定のプレプリントを「フォロー」できる機能を新たに追加したことを発表しました。

bioRxivではこれまでも、利用者が設定した検索条件を満たす論文が投稿された際に自動的に通知を受け取ることが出来る機能や、学術分野別のRSSフィード、Twtterアカウントを通じた情報提供を行ってきました。

今回追加されたプレプリント単位のフォロー機能では、ユーザーがプレプリントにコメントする、著者が新しいバージョンを投稿する、学術誌に最終公開版(VOR;Version of Record)が掲載される、といった更新発生時に、情報をメールで1日1回受け取ることが可能です。

論文タイトルの上部にある“Follow this preprint”をクリックし、メールアドレスを入力して、通知を希望する更新情報の種別を選択することで、当該情報のフォローが可能になるとあります。