アーカイブ - 2021年 7月 7日

広島県立図書館が運行していた移動図書館船「ひまわり」が、日本海洋船舶工学会の「ふね遺産」に認定される

2021年7月5日、日本海洋船舶工学会が、広島県立図書館が運行していた移動図書館船「ひまわり」を「ふね遺産」第35号(現存船第14号)に認定したと発表しています。

歴史的で学術的・技術的に価値のある船舟類およびその関連設備を社会に周知し、文化的遺産として次世代に伝えるために同学会が行っている事業で、5月18日に開催されたふね遺産審査委員会での審議により第5回ふね遺産認定案件として認定されたものです。

同学会のページにおいて、移動図書館船「ひまわり」は「瀬戸内海の離島を巡回した広島県立図書館の図書館船である。全長14m、幅3.65m、深さ1.76m、総トン数19.75トン、速力約12ノットの木造船で、宇品港を拠点に19の島々に2か月に一度寄港した。移動図書館船として江田島造船所にて建造され、昭和36年に進水し、昭和56年まで20年にわたり活躍した。約1500冊の書籍や映像フィルムを保管し、約45万人が利用,約70万冊の本の貸出があった。航行距離は約9万キロに及んだ。」と紹介されています。

公益財団法人三康文化研究所附属三康図書館、「書庫VR見学ツアー」を公開:立ち入り不可の書庫をVRで公開

2021年7月2日、三康図書館(仏教文化に関する研究調査を行う三康文化研究所の附属図書館)が、「書庫VR見学ツアー」を公開しました。

普段立ち入ることのできない書庫をVRで公開したもので、仮想空間上の書庫をめぐりながら、資料の画像や紹介文を閲覧することができます。

今回は、5つある書庫のうち1つ「第4書庫」が公開されており、今後順次公開される予定です。

なお、同館では、現在新型コロナウイルス感染拡大防止のため、書庫見学を中止しています。

三康図書館
http://sanko-bunka-kenkyujo.or.jp/
※2021年7月2日付のお知らせで「VR書庫見学ツアーを公開しました」とあります。

@sankotoshokan(Twitter,2021/7/2)
https://twitter.com/sankotoshokan/status/1410888976240545792

金沢市立金沢海みらい図書館、ツエーゲン金沢BFCと連携し「聞いて楽しむ!Book&Blind soccer」を開催

2021年7月17日に、石川県の金沢市立金沢海みらい図書館で、同館とブラインドサッカーチームであるツエーゲン金沢BFCの連携により、イベント「聞いて楽しむ!Book&Blind soccer」が開催されます。

絵本の読み聞かせやブラインドサッカー体験会等を行うイベントです。対象は、年長児から小学校4年生までの親子10組(要申込・先着順)で、参加費は無料です。

聞いて楽しむ!Book&Blind soccerイベント開催!@金沢海みらい図書館(ツエーゲン金沢, 2021/7/5)
https://www.zweigen-kanazawa.jp/news/p4540.html

参考:
E1048 - サッカーに関連させた読書推進活動(英国)
カレントアウェアネス-E No.171 2010.05.19
http://current.ndl.go.jp/e1048

熱海市立図書館(静岡県)、特別特集「災害に備える」展を開始:通行止めで通行困難な場所への移動図書館の巡回を中止

静岡県の熱海市立図書館が、2021年7月6日から当面の間、4階特集コーナーにおいて、防災に関する図書を集めた「災害に備える」展を実施しています。4階入り口ではハザードマップの展示も行っています。

また、市内の伊豆山地区で災害に伴う国道135号線の通行止めにより通行困難となった場所への移動図書館の巡回を中止するとしています。

@atami_library(Twitter,2021/7/6)
https://twitter.com/atami_library/status/1412297434030514194

特別特集『災害に備える』(熱海市立図書館)
http://atamicitylibrary.jp/cgi/information/topics.cgi#151

八尾市立用和小学校(大阪府)、「リアル脱出ゲーム ~ミステリー学校図書館~」を実施

2021年7月7日、大阪府の八尾市立用和小学校が、「リアル脱出ゲーム ~ミステリー学校図書館~」を実施していることを発表しました。

同小学校の5年生が企画したものであり、3日間限定のイベントです。発表の中では、脱出ゲームが書籍の貸出や読書のきっかけとなる等、イベントが読書意欲につながっていることが述べられています。

リアル脱出ゲーム ~ミステリー図書館~START!(八尾市, 2021/7/7)
https://www.city.yao.osaka.jp/0000058528.html

参考:
長野県の大学・短期大学等の図書館で、「謎解きゲーム」を同時開催
Posted 2015年12月7日
https://current.ndl.go.jp/node/30158

標準的な出版モデルと比較したRegistered Reportの研究の質(文献紹介)

2021年6月24日付で、Springer Nature社が刊行するオンラインジャーナル“Nature Human Behaviour”に、Center for Open Science(COS)のCourtney K. Soderberg氏らによる共著論文“Initial evidence of research quality of registered reports compared with the standard publishing model”が掲載されています。本文は有料ですが、要旨(Abstract)は公開されています。

Registered Report(RR)では、研究結果が判明する前に、最初の査読と原則的な採択が行われます。これにより、出版バイアスの回避と、計画された研究と計画されていない研究の区別がなされます。

米国議会図書館(LC)、1799年から1873年にかけて議会で作成された法案等をCongress.govに追加

2021年7月6日、米国議会図書館(LC)が、同館が1998年に公開したウェブサイト“A Century of Lawmaking for a New Nation”が提供する初期の米国議会関連資料を、立法情報提供システムCongress.govに追加したと発表しました。

発表の中では、Congress.gov上で、1799年から1873年までの議会(第6回議会から第42回議会)で作成された法案や決議案3万3,000件以上が、現代的かつユーザフレンドリーな形式で利用できるようになったと述べています。

また、今後2年間で、第1回および第2回大陸会議(Continental Congress)の記録である“Journals of the Continental Congress”をはじめとした他の歴史的資料を、同ウェブサイトからCongress.govに移す予定としています。

2U、edXの買収と統合を発表

2021年6月29日、米国の教育テクノロジー企業2Uは、大規模公開オンライン講座(MOOCs)を提供するedXを8億ドルで買収したことを発表しました。

この取引により、オンライン教育における両者の独自の強みと機能が統合されると述べています。2UとedXをあわせると、全世界で5,000万人を超える学習者にリーチし、230以上の大学や企業パートナーにサービスを提供し、3,500を超えるデジタルプログラムを提供します。

2Uは、公益事業体(public benefit entity)としてedXを運営する予定です。2Uはまた、講義の聴講の無料トラックを継続することで手頃な価格を保証し、MOOCsに貢献する教員および大学の知的財産権を保護し、edXと参加大学の合意内容の保証、全学習者のデータのプライバシーの保護、およびオープンソースで独立したプラットフォームOpen edXの継続的な開発に貢献することで、edXのミッションを継続していく予定であると述べています。

筑後市立図書館(福岡県)、10種類のボードゲームの貸出を開始

福岡県の筑後市立図書館が、2021年7月6日付の同館公式Twitterにおいて、10種類のボードゲームの貸出を開始したと発表しています。

貸出には利用者カードや同意書への署名といった手続きが必要と説明されています。

また、少しづつ貸出する種類を増やしていきたいとしています。

@Chikugo_library(Twitter,2021/7/6)
https://twitter.com/Chikugo_library/status/1412296193162452995

参考:
福岡県内の図書館6館で、一斉展示企画「ゲームで読書しませんか?~ボードゲーム、カードゲーム、TRPGからデジタルゲームまで~」を実施
Posted 2021年2月3日
https://current.ndl.go.jp/node/43182
※筑後市立図書館でも実施

OAPEN、2020年の年次報告書を公開

2021年6月30日、単行書のオープンアクセス(OA)を推進する欧州のコンソーシアムOAPENは、2020年の年次報告書を公開しました。報告書では、OAPENの2020年の主要な成果が述べられています。

2020年には、5,000冊の単行書がOAPEN Libraryに追加され、OAである単行書の冊数は15,000を超えました。2020年のダウンロード数は77%増加しました。ダウンロード数が増加した要因として、タイトル数が増加したこと、新型コロナウイルス感染症拡大の影響、DSpaceへの移行が挙げられています。

OAである単行書のディレクトリであるDirectory of Open Access Books(DOAB)については、2020年にDSpaceへの移行の準備が進められ、2021年に完了しました。DOABは、図書館等のカタログにディレクトリを簡単に統合するための様々なオプションを提供しています。様々な形式でのメタデータの提供、REST API、OAI-PMHの提供が挙げられます。

東洋文庫、「『大正新脩大蔵経』底本・校本データベース」と「酉蓮社(旧増上寺報恩蔵)蔵嘉興版大蔵経目録データベース」を公開

2021年7月6日、公益財団法人東洋文庫が、「『大正新脩大蔵経』底本・校本データベース」と「酉蓮社(旧増上寺報恩蔵)蔵嘉興版大蔵経目録データベース」の公開を発表しました。

「『大正新脩大蔵経』底本・校本データベース」は、『大正新脩大蔵経勘同目録』と『大正新脩大蔵経』の脚注に記載される第1巻から第55巻の底本・校本に関する情報を対照して一覧するためのデータベースとあります。

「酉蓮社(旧増上寺報恩蔵)蔵嘉興版大蔵経目録データベース」は、酉蓮社が所蔵する『嘉興版大蔵経』のうち、『大正新脩大蔵経』が底本・校本として採用した経典をスキャンし、IIIF化して書誌データとリンクさせたと述べられています。

【リサーチ】『大正新脩大蔵経』底本・校本データベース、酉蓮社(旧増上寺報恩蔵)蔵嘉興版大蔵経目録データベース公開のお知らせ(東洋文庫, 2021/7/6)
http://www.toyo-bunko.or.jp/oshirase/oshirase_showeach_db.php?tgid=226

欧州大学協会(EUA)、欧州の大学におけるオープンサイエンスについての調査報告書を公開

2021年7月5日、欧州大学協会(EUA)が報告書“From principles to practices: Open Science at Europe’s universities 2020-2021 EUA Open Science Survey results”を公開しました。報告書では、2020年10月から2021年1月にかけて実施されたオープンサイエンスに関する調査の結果、オープンサイエンスへの移行に向けたエビデンスに基づいた推奨事項が述べられています。調査では、36カ国の機関から272件の有効回答が得られました。

調査の主な結果として、以下を含めた事項が挙げられています。

・59%の機関が、オープンサイエンスの戦略的な重要性をとても高いまたは高いと評価している。研究出版物のオープンアクセスについては、90%の機関が大変重要であると認識している。しかし、その実装水準が高いと捉えているのは60%の機関にとどまる。

・54%の機関がオープンサイエンスのポリシーを設けており、37%が開発中である。