アーカイブ - 2021年 7月 15日

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韓国国立中央図書館(NLK)、オンライン資料の納本に係る相談窓口を坡州出版都市に設置:オンライン資料の納本率向上のため

2021年7月14日、韓国国立中央図書館(NLK)が、オンライン資料の納本に係る相談窓口を、京畿道・坡州出版都市に所在する「知恵の森」の1階に設置したと発表しています。「知恵の森」は、出版都市文化財団が、出版関係の企業が集まる坡州出版都市に開設した読書施設です。

韓国においては、2016年の図書館法改正でISBNやISSNが付与されたオンライン資料が納本対象になったものの2020年末時点での納本率が低い状況であることから、坡州出版都市に立地する出版社に対し、オンライン資料の納本の重要性を知らせ、納本に関する相談を受けるために設置したものです。

設置期間は2021年12月末までの毎週水曜日で、NLKの資料収集課の職員2人が常駐し、オンライン・オフラインでの納本に関する相談や、納本システム(書誌情報流通支援システム)の活用教育等といった支援を行うとしています。また、出版文化財団と連携しての電子書籍の納本説明会を開催することなどにより、出版界を対象とした電子書籍の納本への理解を向上させるための広報・周知を行う計画です。

山陰歴史資料ネットワーク、「島根県内の豪雨水害に際する歴史資料の保存について」を公表

2021年7月14日、山陰歴史資料ネットワーク(山陰史料ネット)が、同ネットワークのFacebookにおいて、「島根県内の豪雨水害に際する歴史資料の保存について」を公表しました。

島根県内での豪雨水害をうけ、家財を処分する際に、古い記録や民具等が含まれていないか確認し、専門家や県の担当部局に相談するようお願いしています。

山陰歴史資料ネットワーク(Facebook,2021/7/14)
https://www.facebook.com/682722061883064/posts/1945985002223424/

参考:
CA1995 - 動向レビュー:資料保存をとりまくネットワーク-災害対策と地域社会をめぐる動向- / 天野真志
カレントアウェアネス No.347 2021年03月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1995

北米日本研究資料調整協議会(NCC)、日本・北米・欧州の諸機関が公開する日本関連デジタル画像のデータベース“NCC Japanese Digital Image Gateway”を正式公開

2021年7月12日、北米日本研究資料調整協議会(NCC)は、データベース“NCC Japanese Digital Image Gateway”(DIG)の正式公開を発表しました。日本・北米・欧州の大学・アーカイブ・図書館・博物館等が所蔵・公開する日本関連デジタル画像のポータルサイトであり、2021年6月時点で184のリソースを収録しています。

DIGは、米・プリンストン大学東アジア図書館の日本研究司書であるSetsuko Noguchi氏と、NCCの情報リソーススペシャリストであるNaoko Kato氏により構築されました。タイトル・キーワード・説明文を対象にした検索や、主題分類による検索が可能です。また、日・英二言語での利用に対応しています。

中国の文化・観光部、第14次五か年計画期の公共文化サービスシステム構築計画を発表:公共図書館に関する政策方針も記載

2021年6月10日付けで、中国の文化・観光部が「“十四五”公共文化服務体系建設規劃」の策定・公布を関係各部門に通知していました。複数の上位計画に基づき策定された、第14次五か年計画期(2021年から2025年まで)の公共文化サービスシステム構築計画です。

同計画には公共図書館に関する政策方針も記載されています。公共図書館の来館者数・イベント開催数に関する数値目標のほか、スマート図書館システムの構築、(都市・農村部の公共文化サービスを協同で発展させるための)本館・分館制の推進、(社会保障カードの多機能化による)各図書館での利用者登録を経ない資料貸出の実現、公共図書館機能のアップデート推進、古典籍の整理・保存及び継承・利用の強化、読書活動の幅広い展開、人材育成強化等、多方面にわたる内容が示されています。

また、公共図書館・文化館・美術館の無料開放政策による公共文化サービスの実効性強化や、大学図書館の一般向け開放推進、中国が国家プロジェクトとして建設を進めている河北省の「雄安新区」への中国国家図書館分館の設置等についても言及があります。

研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)、Arcadia基金から120万ドルの助成金を獲得:学術機関における研究評価改革を支援するためのプロジェクトに活用

2021年7月13日、研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)は、Arcadia基金から3年間で120万ドルの助成を受けることを発表しました。助成金は、学術機関における研究評価改革を支援するためのプロジェクトである“Tools to Advance Research Assessment”(TARA)の実施に活用されます。

TARAは、オランダ・ライデン大学の科学・評価研究の教授であり、同大の科学技術研究センター(Centre for Science and Technology Studies :CWTS)でディレクターを務めるSarah de Rijcke氏と、米・イリノイ工科大学のデザイン研究所で准教授を務めるRuth Schmidt氏による共同研究です。同プロジェクトが実施又は作成に取り組む内容として、次の3点が挙げられています。

・学術機関が採用、審査、昇進、テニュア(終身在職権)のために使用する基準を追跡するインタラクティブなオンラインダッシュボード
・研究評価改革に対する学術機関の姿勢やアプローチを幅広く理解するための、米国の学術機関を対象とした調査
・ポリシーと実践の改善に取り組む学術機関を支援するための、学術コミュニティからの情報をまとめたツールキット

下野市立石橋図書館(栃木県)、ライブラリーブックサーカスを開催:展示やトークショー等

2021年7月23日から7月24日まで、栃木県の下野市立石橋図書館で、ライブラリーサーカスが開催されます。

楽器と歌を交えた絵本の読み聞かせ「歌い聞かせ」や、バイオリン・ウッドベース・タップダンス・ジャグリングによるパフォーマンス、子どもを対象としたワークショップ、歴史講座、座談会、司書によるトークショー等が行われます。また、日本十進分類法(NDC)を軸とした展示「しもつけの魅力展」や、読書時の心の動きを音楽のテンポを示すBPMに見立てた展示「BPM Reading」も実施されます。

一部のプログラムは事前の申し込みが必要です。

@ishibashi_lib(Twitter, 2021/7/5)
https://twitter.com/ishibashi_lib/status/1411890449887883267

英・デジタル保存連合(DPC)、“Safeguarding the Nation’s Digital Memory”プロジェクトの評価報告書を公開

2021年7月14日、英・デジタル保存連合(DPC)は、“Safeguarding the Nation’s Digital Memory”プロジェクトの評価報告書の公開を発表しました。デジタル保存のリスク管理のための共同アプローチを確立し、統計的なリスク管理手法をデジタル遺産の領域に導入することを目的として実施されたプロジェクトです。

同プロジェクトは、英国の国営宝くじ文化遺産基金(The National Lottery Heritage Fund)からの助成を受けて、DPCと英国国立公文書館(TNA)、英・ウォーリック大学など英国のアーカイブズ・コミュニティとの協力により行われました。実施期間は2020年1月から12月までの1年間でした。

評価報告書では、得られた主な知見、長所、短所、成果を要約しており、プロジェクトは所期の成果を満たし、いくつかの点ではそれ以上の成果を実現できたと結論付けています。また、プロジェクトの成果をさらに発展させるための提言も含まれています。

米・スタンフォード大学図書館、台湾国家図書館と貴重書のデジタル化のため連携

2021年7月13日、米国のスタンフォード大学図書館が、中国の貴重書のデジタル化に関して台湾国家図書館と連携することを発表しました。

対象となるのは、同大学の東アジア図書館と芸術や建築・デザイン等に関する資料を収集するBowes Art & Architecture Libraryが所蔵する中国の貴重書のうち、29タイトル210巻の3万ページ以上です。デジタル化の完了は2021年11月末を予定しています。

デジタル化された資料は、台湾国家図書館の古典籍データベース「古籍與特藏文獻資源」と同大学の検索ポータルサイト“SearchWorks”からアクセス可能となり、同大学の機関リポジトリに保存されると述べられています。

Library Publishing Coalition(LPC)、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリーのデータセットを公開

2021年7月14日、図書館による出版活動を進める大学図書館のイニシアティブ“Library Publishing Coalition”(LPC)が、大学・研究図書館の出版活動に関するダイレクトリー“Library Publishing Directory”のデータセットの公開を発表しました。

2021年7月15日時点では、2014年版から2021年版のデータがCSV形式でクリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC0のもと提供されており、データは毎年更新する予定であるとしています。

New LPC Resource: Library Publishing Directory Research Data Set(LPC, 2021/7/14)
https://librarypublishing.org/announce-lp-directory-data-2021/