アーカイブ - 2021年 7月 14日

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吉備人出版、『残す。西日本豪雨災害 私たちは真備に何を残そうとしたのか』のPDFを公開:西日本豪雨被災地域の文化財や文書等を残す活動をまとめた資料

2021年7月13日、地域出版社である吉備人出版(岡山市)が、『残す。西日本豪雨災害 私たちは真備に何を残そうとしたのか』のPDFを無料公開したことを発表しました。

2021年1月30日に冊子が発行されたものであり、公文書や文化財、歴史文書、民間資料、想い出等、西日本豪雨災害(平成30年7月豪雨)の被災地域・被災者にとって「大切なもの」を残す取り組みを行った団体・ボランティアチームの活動についてまとめられています。

@kibitopub(Twitter, 2021/7/13)
https://twitter.com/kibitopub/status/1414765212876480515

残す。西日本豪雨災害 私たちは真備に何を残そうとしたのか(吉備人出版)
https://www.kibito.co.jp/nokosu/

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)、除籍予定の外国書籍をInternet Archiveに寄贈

2021年7月13日、ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が、Internet Archiveと合意を締結し、同館のOverseas Published Collections(OPC)のうち、除籍を予定している外国書籍をInternet Archiveに寄贈すると発表しました。

発表によると、NLNZは、2018年半ばから所蔵する外国書籍の内、除籍するものの選定を開始しており、同館が除籍対象とし、他の図書館から譲渡の希望がない資料は、廃棄される可能性がありました。

寄贈された書籍は、デジタル化が行われ、2年以内にInternet Archiveが提供する電子書籍提供サイト“Open Library”において“Controlled Digital Lending(CDL)”のもと提供されます。書籍自体は、Internet Archiveがもつ米国内の保管施設で長期的に保存されるとあります。

その他、OPCの内、2015年に策定した蔵書構築方針や収集計画に合致する資料は保持され、一部は国内外の図書館で保管し相互貸借で利用可能とすること、権利者から申し出があった書籍については“Open Library”での提供が停止されること等が述べられています。

国際図書館連盟(IFLA)、南アフリカ共和国における著作権法改正案に対するコメントを提出

2021年7月13日、国際図書館連盟(IFLA)が、南アフリカ共和国における著作権法改正案(Copyright Amendment Bill [B13B, 2017])についてのコメントを提出したと発表しました。

発表によると、図書館・文書館・博物館・教育研究機関がデジタル時代で使命を果たせるように、著作権の例外・制限に関する柔軟性を持った、バランスの取れた著作権の枠組みの重要性を強調したとあります。

コメントでは、今回の改正案の内、フェアユース、引用・放送・翻訳等や教育・研究環境、図書館・博物館・文書館・美術館における保存活動のための例外・制限を定めた条項、マラケシュ条約への対応を含んだ条項について言及があります。IFLAは、南アフリカ共和国の市民の発展を助け、経済的にも反響がある可能性を指摘しつつ、図書館と他の公共サービス機関がバランスの取れた適切な著作権法の恩恵を受けられるよう、これらの条項を著作権法に含めることを求めています。

フランス国立図書館(BnF)、2021年から2023年にかけてのアクセシビリティに関する方針等を示した計画を公開

2021年7月12日、フランス国立図書館(BnF)が、2021年から2023年にかけてのデジタル環境におけるアクセシビリティに関する方針等を示した計画“Schéma pluriannuel d'accessibilité numérique 2021 – 2023”の公開を発表しました。

発表によると、フランスにおいて、オンラインの公衆向けの通信サービスにおけるアクセシビリティに関する2019年7月24日のデクレ(行政命令)や、2005年2月11日に制定された障害者の権利と機会の平等、参加と市民権のための法律等で定められた法的義務に基づき作成されました。

同計画の中では、主に以下の内容についてまとめられています。

・アクセシビリティ方針
・アクセシビリティに関する人的・財政的リソース
・アクセシビリティに配慮するための組織体制
・管理、検証のプロセス
・技術、機能関係
・各年の計画

また、複数年を対象とした同計画の他に2021年の計画も策定されています。

知的財産戦略本部、「知的財産推進計画2021」を決定:大量・多種多様なコンテンツに関する一元的権利処理制度の実現等を目指す

2021年7月13日、首相官邸において知的財産戦略本部会合が開催され、「知的財産推進計画2021~コロナ後のデジタル・グリーン競争を勝ち抜く無形資産強化戦略~」が決定されました。

資料「知的財産推進計画2021の概要」では、計画の全体像として次の6項目を示しています。

1.競争力の源泉たる知財の投資・活用を促す資本・金融市場の機能強化
2.優位な市場拡大に向けた標準の戦略的な活用の推進
3.21世紀の最重要知財となったデータの活用促進に向けた環境整備
4.デジタル時代に適合したコンテンツ戦略
5.スタートアップ・中小企業/農業分野の知財活用強化
6.クールジャパン戦略の再構築

このうち、「3.21世紀の最重要知財となったデータの活用促進に向けた環境整備」では、分野別/分野連携のデータ流通基盤の整備、データ提供・活用時のデータ取扱いルールの整備等を挙げています。

また、「4.デジタル時代に適合したコンテンツ戦略」では、大量・多種多様なコンテンツに関する一元的権利処理制度の実現を挙げており、「拡大集中許諾制度等を基に検討し、年内に結論、来年度に措置」との記載があります。

英国物理学会出版局(IOP Publishing)、低所得国の研究者に対しオープンアクセス出版時の論文処理費用(APC)を免除することを発表

2021年7月6日、英国物理学会出版局(IOP Publishing)は、世界銀行が低所得国(low-income countries)と定義している国の研究者に対し、オープンアクセス(OA)出版時の論文処理費用(APC)を免除することを発表しました。

同社はこれまでも、完全OA誌において低所得国の研究者向けにAPC免除を実施していましたが、ハイブリッドOA誌でのOA出版も新たにAPC免除の対象となります。著者が申請しなくても自動的に免除が適用される仕組みとなっており、これまで研究者が投稿を躊躇していた障壁を取り除くのに資すると述べています。

OA出版は誰もが研究にアクセスできるようにするために不可欠である一方、低所得国の研究者にとってはAPCの支払いが難しい場合があるとし、今回の取組によって世界的に科学研究への参加者が増加することを期待するとしています。

Clarivate Analytics社、Web of Scienceのユーザーインターフェース刷新及び新機能の追加を発表

2021年7月7日、Clarivate Analytics社は、同社の文献データベース“Web of Science”について、大幅な機能強化の実施を発表しました。具体的な内容として、ユーザーインターフェース刷新及び新機能の追加を挙げています。

新機能として9点が示されており、研究者が自身の論文の引用インパクトを確認できる視覚化ツール“Web of Science Author Impact Beamplots”や、資金助成に関するメタデータの豊富化、検索クエリの共有可能化、書誌データのRIS形式での出力、論文推薦機能等が含まれています。

Digital Science社、オープンな組織IDとしてのGRIDの役割をRORに引き継ぐと発表

2021年7月12日、Digital Science社は、同社が運営する世界の研究機関情報のデータベースGRIDが果たしているオープンな組織IDとしての役割を、同じく研究機関情報のレジストリであるRORに引き継ぐと発表しました。GRIDの更新に関するリリースは2021年第4四半期が最後となり、GRIDをパブリック・スペースから「引退」(retire)させるとしています。

発表では、DigitalScience 社とRORが、GRIDとRORの同期維持のため多大な努力を行ってきたことに触れ、RORは今後GRIDからの分岐が可能になると述べています。両者は、GRIDのユーザーがRORへの切り替えを望む場合、スムーズな移行を実現できるよう取り組むとしています。

Digital Science社は、今回の発表に関するFAQも公開しています。FAQによれば、同社は引き続きGRIDを維持し、RORを介して提供される変更情報を統合していくものの、その使用範囲は同社のプロジェクト・製品に関連する同社内部のユースケースとなる旨を述べています。

韓国・麗水市立双峰図書館、「室内庭園」を設置:癒し・リラクゼーション・空気の浄化

2021年7月6日、韓国・全羅南道の麗水市が、5月に完成した麗水市立双峰図書館内の「室内庭園」を紹介しています。

2020年の山林庁が実施した公募「生活密着型の森」に選定されたことによるもので、国費1億5,000万ウォンを含む3億ウォンをかけて、「自然にストーリーを組み合わせた子どものテーマガーデン」をテーマに、同館1階・廊下に300平方メール規模で、地下1階には垂直庭園・水平庭園・ロックガーデン・アートウォールが造成されました。

室内庭園には、ホルムアルデヒド・二酸化炭素・微細粉塵などを吸って空気を浄化する効果があることが知られているとして、癒し・リラクゼーション効果の拡大のため、図書館空間に適した植物を選定するとともに、自動管理技術を採用して、今後の管理を容易にしたとしています。

フィンランド・ヘルシンキ中央図書館(Oodi)、お薦めの図書を紹介するモバイルアプリObottiを公開:分野の異なるボットから選択可能

2021年6月16日、フィンランド・ヘルシンキ中央図書館(Oodi)が、お薦めの図書を紹介するモバイルアプリObottiの公開を発表しています。

人工知能(AI)を活用したモバイルアプリで、以下のような分野ごとのボットがあり、自分の好みに基づいてボットを選択すると、ボットの好みや自身の選択に基づいて、利用者の好みにあった図書を推薦してくれます。インタラクティブなものとなっており、ボットを学習させることもできます。

・グーテンベルク:利用者の選択に適応するためのOodiの共同ボット。

・レノン:持続可能でロックなライフスタイルに最も適している。

・ヴェルヌ:異なる現実への旅に連れて行く。

・デュード:料理の楽しさや美意識を味わう。

・トーベ:できれば自宅から出ずに、海でも山ででも冒険したい。

・スカーレット:ドラマチックな感情にふけるのが好き。

フィンランド語・スウェーデン語・英語で利用でき、子供向け・若者向けの図書が推薦されるように設定することもできます。