アーカイブ - 2021年 7月 12日

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東日本大震災・東京電力福島第一原発事故により変化した町の現状を伝え、後世に語り継ぐことを目的とした「とみおかアーカイブ・ミュージアム」(福島県)が開館

2021年7月11日、とみおかアーカイブ・ミュージアム(福島県)が開館しました。

東日本大震災・東京電力福島第一原発事故により変化した町の現状を伝え、後世に語り継ぐことを目的に富岡町(福島県)が運営する施設で、展示資料は約200点、当初の所蔵資料は約5万点です。

継続的な資料整理と情報収集も行って、企画展や講座、各種イベントも定期的に開催するとしています。保全している資料は地域資料(歴史や民俗資料など地域に関する情報が得られるもの)と震災遺産(震災により生じたり意味が変わったりしたもの)で、両者の保全・収集について住民に対して協力を呼びかけています。

@TheHistoricalArchiveMuseumOfTomioka(Facebook,2021/7/11)
https://www.facebook.com/TheHistoricalArchiveMuseumOfTomioka/posts/130188755906236

【イベント】ラーニングアナリティクス研究センター キックオフシンポジウム(7/26・オンライン)

2021年7月26日、東北大学大学院情報科学研究科ラーニングアナリティクス研究センター(LARC)が、第3回LARC連続セミナーとして、「ラーニングアナリティクス研究センター キックオフシンポジウム」をオンラインで開催します。

LARCは、東北大学ビジョン2030のもと、2020年12月1日に設置されました。

セミナーへの参加を希望する場合は、事前の申し込みが必要です。

当日の主なプログラムは以下の通りです。

・基調講演「ラーニングアナリティクス研究の最新動向」
緒方広明氏(京都大学学術情報メディアセンター・教授)

・シンポジウム「ラーニングアナリティクスにどう取り組むか」
助言:緒方広明氏
登壇:橋本浩一氏(情報科学研究科・副研究科長)、尾畑伸明氏(ラーニングアナリティクス研究センター・副センター長)、乾健太郎氏(情報科学研究科・教授)
進行:堀田龍也氏(ラーニングアナリティクス研究センター・センター長)

米国のミネタ・サンノゼ国際空港で電子書籍貸出サービスが利用可能に:サンノゼ公共図書館と連携

2021年7月8日付で、米国のミネタ・サンノゼ国際空港(Mineta San José International Airport:SJC)が、サンノゼ公共図書館(SJPL)との連携により、同空港で電子書籍貸出サービス“Pop-Up Library”が利用可能になったと発表しました。

“Pop-Up Library”はBaker&Taylor社が提供するものであり、同空港では、同社の電子書籍プラットフォーム“Axis 360”上のSJPLのコレクション約400タイトルが提供されています。図書館利用カードの取得やアプリのダウンロードの必要なく、スマートフォンやPC等を空港のゲート付近に設置されたWi-Fiに接続し、無料で電子書籍をダウンロードして借りることができるとあります。

貸出冊数は1度に4冊まで、貸出期間は3週間であり、書籍はスペイン語・英語で利用可能と述べられています。

フランス・文化省、マルキ・ド・サド直筆の『ソドムの百二十日』とアンドレ・ブルトンの直筆コレクションの入手を発表

2021年7月9日、フランスの文化省が、作家マルキ・ド・サドの『ソドムの百二十日』と詩人アンドレ・ブルトンの直筆コレクションを入手したと発表しました。

これらの資料は、2017年に国宝(trésor national)への指定、輸出証明書の拒否による輸出禁止が行われ、文化省が入手のための支援を呼び掛けていました。

マルキ・ド・サド直筆の『ソドムの百二十日』は、33枚の紙をつなぎ合わせた、幅約11.3センチメートル、全長12メートル以上のもので、フランス革命前のバスチーユ収監中に執筆されました。発表によると、フランス国立図書館(BnF)のアルスナル館で保管されます。

アンドレ・ブルトンの直筆コレクションには、『溶ける魚』、『シュルレアリスム宣言』、『シュルレアリスム第二宣言』が含まれています。『ナジャ』や『磁場』を所蔵しているBnFのリシュリュー館の写本部門で保管され、7月19日からBnFフランソワ・ミッテラン館で実施される展示会で展示される予定とあります。

Software Preservation Network、ソフトウェアのメタデータ記述に関するガイドラインのドラフト版を公開:フィードバックを募集中

ソフトウェアへの長期アクセスのための団体Software Preservation Network(SPN)は、2021年7月6日付けのTwitterにおいて、SPNのメタデータワーキンググループが“Software Metadata Recommended Format Guide”(SMRF)を公開したことを発表しています。Googleドキュメント上でドラフト版が公開されており、2021年8月6日までフィードバックを募集しています。

ドラフト版の記載によれば、SMRFはソフトウェアのメタデータ記述に関するガイドラインであり、SPNが推奨するメタデータ項目の要約・定義等を行っています。図書館・博物館・アーカイブ・リポジトリといった異なるコンテクストやシステムでも利用できるよう、適応性の高い(adaptable)内容とすることが意識されています。

@SoftPresNetwork(Twitter, 2021/7/6)
https://twitter.com/SoftPresNetwork/status/1412422194190245909

英・Jisc、米国科学アカデミー(NAS)と2年間の“Publish and Read”契約を締結

2021年7月7日、英・Jiscは、米国科学アカデミー(NAS)と“Publish and Read”契約を締結したことを発表しました。契約期間は2021年7月から2023年6月までの2年間となっており、NASにとって国レベルのコンソーシアムとの転換契約締結は初めてとなります。

参加機関に所属する英国の責任著者(corresponding authors)は、出版費用を負担することなく、『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)にオープンアクセス(OA)論文を掲載することができます。また、参加機関の研究者は、1915年までさかのぼるPNASの全コンテンツに無料でアクセスできるようになります。

発表には、PNASの発行人でありNASのexecutive directorでもあるKen Fulton氏のコメントも掲載されています。同氏は、この契約を通じ、英国の大学に属する研究者はPlan Sに準拠した方法によりPNASでOA出版を行うことが可能になったとしています。さらに、この契約でのデータを分析してOAのビジネスモデル検討を進めること、フルOA誌の“PNAS Nexus”を2022年に立ち上げる予定であることにも言及しています。

英・マンチェスター図書館チョールトン図書館、地元の事業者と提携し自転車便での宅配貸出・返却サービスを提供

英・マンチェスター図書館のブログ“MANCLIBRARIES BLOG”の2021年7月7日付け記事で、同館のチョールトン図書館による、自転車便での宅配貸出・返却サービスの提供が紹介されています。地元の事業協同組合(cooperative business)である “Chorlton Bike Deliveries”との提携により実施されるサービスです。

同サービス利用の際は、同組合の利用登録を行った上、図書館の予約システムから資料を予約し、同組合に氏名・連絡先・配達を希望する時間帯を連絡します。資料の貸出時だけでなく、返却時にも利用可能です。チョールトン図書館から5キロ圏内であれば無料で利用できますが、自転車の維持費用等を賄うために利用者には少額の寄付を依頼している、とあります。

記事では、“Chorlton Bike Deliveries”が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックを受けて設立されたことや、自転車便で地域の事業者から住民への宅配サービスを行っていること等、同組合の概要についても紹介しています。

カーネギー英国財団、スコットランドの図書館における「思いやりのある取組」を調査したレポートを公開

2021年7月7日、カーネギー英国財団(Carnegie UK Trust)は、スコットランドの図書館における「思いやりのある取組」(kindness initiatives)を調査したレポート“Creating Space for Kindness. An experiment with public libraries in Scotland”の公開を発表しました。

2020年、カーネギー英国財団は、人々に思いやりについて考えてもらい、周囲の人々とより良い関係を築くための取組の立案・実施のために、スコットランドの公共図書館10館と提携し、支援及び資金提供を行いました。

本レポートでは、各館が実施した取組の内容を紹介した上で、地域の図書館が提供する小規模な「思いやりのある取組」が、幸福(wellbeing)をもたらす上で重要な役割を果たすと結論づけています。取組の事例としては、学童と地域のお年寄りとのハガキや手紙の交換、図書館利用者が思い出やメッセージを共有できるコーナー「思いやりの木」の設置、思いやりについて地域で話し合うバーチャルカフェの開催等があります。

国際図書館連盟(IFLA)、政府情報と図書館に関する現況調査報告書を公開

2021年7月7日、国際図書館連盟(IFLA)の政府情報・公的刊行物分科会(GIOPS)が、政府情報と図書館に関する現況調査報告書“The Government Information Landscape and Libraries”を公開しました(IFLA Professional Report No.137)。

サブサハラアフリカ、カナダ、中東・北アフリカ、ギリシャ、国際政府組織、韓国、ロシア連邦、英国、米国における事例調査にもとづいて、政府の出版刊行、寄託機関、情報へのアクセス、政府図書館、保存、データ、デジタル化等といった事例を提供しています。

米国情報標準化機構(NISO)、“Journal Article Tag Suite(JATS)”のバージョン1.3を公開

2021年7月7日、米国情報標準化機構(NISO)が、雑誌記事をXML形式で記述するための規格“Journal Article Tag Suite(JATS)”のバージョン1.3(ANSI/NISO Z39.96-2021)を公開しました。

2020年10月までのパブリックコメントを取り入れたものです。賞や助成に関する記述方法など新しい情報タイプのためのモデルが追加されており、全ての変更点はJATS 1.0と後方互換性があります。

NISO Announces Publication of Updated Journal Article Tag Suite?ーVersion 1.3(NISO,2021/7/7)
http://www.niso.org/press-releases/2021/07/niso-announces-publication-updated-journal-article-tag-suite-version-13

角川武蔵野ミュージアム、マンガ・ラノベ図書館をリニューアル:蔵書を約1万点増、情報発信拠点やイベントスペースとして近隣地域や教育機関・公共施設等とも連携予定

2021年7月8日、株式会社KADOKAWAは、公益財団法人角川文化振興財団が、マンガ・ラノベ図書館のリニューアルセレモニーを行ったことを発表しました。セレモニーについてのお知らせページにリニューアルの概要が説明されています。

リニューアルにあたり、棚の増設や館内装飾を行い、またKADOKAWA以外の出版社の協力を得た結果、蔵書が2020年8月開館時の約2万5,000冊から大幅に増加し、約3万5,000冊となっています。また、エンタメフィクションのアーカイブとして、過去の作品から今後刊行される作品まで収集活動を行うと説明されています。

プロジェクターの設置などによって、単に本が読める施設ではなく、情報発信拠点やイベントスペースとして近隣地域や教育機関・公共施設などとも連携していく予定と案内されおり、その他、庭園を開放し、天気の良い日には庭に出て本を読むことも可能で、ラノベに特化した販売コーナーオープンしています。