アーカイブ - 2021年 6月 14日

米・SPARC、パブリックアクセスに関する条項を含む「米国イノベーション・競争法案」が米国連邦議会上院を通過したことを歓迎する声明を発表

2021年6月8日、米・SPARCは、同日に米国連邦議会上院を通過した「米国イノベーション・競争法案」(US Innovation and Competition Act)に関する声明を発表しています。

同法案の第2527条では、年間1億ドル以上の研究助成を行っている連邦政府機関に対し、連邦政府による助成を受けた研究成果を対象としたパブリックアクセスポリシーの策定を求めています。その要件には、「査読誌に掲載後12か月以内に、できればより早期の」オンライン上での無料公開、等も含まれています。

SPARCは科学論文へのエンバーゴ設定に反対の立場をとっていることから、今回の声明はエンバーゴの短縮を求める同法案第2527条への上院の支持を歓迎する内容となっています。なお、同法案の成立までには、今後下院での審議と大統領の署名を経る必要があります。

英・Information Power社、図書館と小規模出版社による転換契約等の締結に関する進捗状況を調査した報告書を公表:cOAlition Sと英国の学会・専門協会出版協会(ALPSP)からの委託による調査

2021年6月9日、英国の研究情報に関するコンサルタント会社Information Power社は、図書館及びコンソーシアムと小規模出版社間での、転換契約等のオープンアクセス(OA)出版に関する契約締結について、2020年から2021年にかけての進捗状況を調査した報告書を公開しました。cOAlition Sと英国の学会・専門協会出版協会(ALPSP)からの委託により実施された調査の成果です。

同調査は、学会系出版社による即時OAへ移行するための契約締結を支援するプロジェクト“Society Publishers Accelerating Open access and Plan S (SPA-OPS)”の成果(2019年秋公表)を受けて、同プロジェクトのフォローアップ調査プロジェクトとして取り組まれたものです。

発表では、報告書の内容に関し次のような点等に言及しています。

大阪府豊中市、「豊中市(仮称)中央図書館」の整備に向けたサウンディング型市場調査を実施

2021年6月11日、大阪府の豊中市が、「豊中市(仮称)中央図書館」の整備に向けたサウンディング型市場調査を実施すると発表しました。

同市は、2021年2月に、今後の図書館サービスの方向性、新たな図書館網構築についての方針を示した「豊中市(仮称)中央図書館基本構想」を策定していました。

今回の調査は、構想段階である(仮称)中央図書館について、幅広い民間事業者等との対話を通じて、候補地・整備手法・施設の魅力向上の可能性等を明らかにし、今後の検討に反映することを目的としています。

豊中市(仮称)中央図書館の整備に向けたサウンディング型市場調査を実施します(豊中市, 2021/6/11)
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/jinken_gakushu/toshokan/market_sounding2021.html

【イベント】考古学・文化財のためのデータサイエンス・サロンonlineワークショップ「文化財論文ナビ×博物館・図書館連携で拡げるオープンな文化財情報」(7/18・オンライン)

2021年7月18日、考古形態測定学研究会の主催により、考古学・文化財のためのデータサイエンス・サロンonlineワークショップ「文化財論文ナビ×博物館・図書館連携で拡げるオープンな文化財情報」が開催されます。

奈良文化財研究所が提供する全国遺跡報告総覧と文化財論文ナビの現状と利用方法・今後の展望の紹介、文化財オープンデータ・オープンサイエンスの可能性についての議論が行われます。

定員は450人(要事前申込)で、参加費は300円です。

当日の主な内容は以下の通りです。

●解説:「全国遺跡報告総覧」と文化財論文ナビ
高田祐一氏(奈良文化財研究所)

●ハンズオン:全国遺跡報告総覧・文化財論文ナビをさわってみる

●クロス(ファイア)トーク
ファシリテーター:阿児雄之氏(東京国立博物館)

・市町村立博物館刊行物問題
持田誠氏(浦幌町立博物館)、高田祐一氏

・地域史料と学校図書館
宮澤優子氏(高森町子ども読書支援センター)、福島幸宏氏(慶應義塾大学文学部)

・歴史・考古学研究ソースのオープン化
佐藤悠氏(大阪市立図書館)、野口淳氏(考古形態測定学研究会・奈良文化財研究所客員研究員)

【イベント】地方史研究協議会シンポジウム 「非常時の記録保存と記憶化を考える―コロナ禍の〈いま〉、地域社会をどう伝えるか―」(9/18・オンライン)

2021年9月18日、地方史研究協議会シンポジウム 「非常時の記録保存と記憶化を考える―コロナ禍の〈いま〉、地域社会をどう伝えるか―」がオンラインで開催されます。

同シンポジウムは、世界的規模で新型コロナウイルスに関する記録の保存の声が高まる中、日本の地域博物館・図書館等においても、感染拡大後早い段階から資料の収集に着手した事例もあり、すでに、各地域において独自にコロナ禍の地域資料を継承しようとする活動が始まっていることから、会の発足以来、地域資料保存運動に取り組んできた同会においても、コロナ禍の地域資料保存が喫緊の検討課題だと認識し、企画されたものです。

従来の研究・実践に学びながら、コロナ禍の地域資料継承のあり方を見据えて非常時の記録保存/記憶化をめぐる諸問題を議論したい、としています。

参加費は無料ですが、事前の申込が必要です。内容は以下の通りです。

【報告】
・「福島県双葉町における震災資料の保全について」
吉野高光氏(前福島県双葉町教育委員会)

・「地域に残された戦後社会事業史関係資料の価値」
西村健氏(横浜開港資料館)

・「新型コロナウイルス感染症に関する資料収集について」
小畑茂雄氏(山梨県立博物館)

宝塚市立図書館(兵庫県)、武庫川女子大学と連携し「宝塚市立中央図書館の誘客・交流創造プロジェクト」を実施中

兵庫県の宝塚市立図書館が、2021年6月10日付の同館公式Twitterにおいて、武庫川女子大学と連携し「宝塚市立中央図書館の誘客・交流創造プロジェクト」を実施中であると発表しています。

武庫川女子大学によると、同館では、敷地内の広場を使って交流の場を作ることで、より多くの人に図書館を活用してもらうことを目的とした「にぎわい広場等整備事業」を2年前から開始しました。今回、同大学の経営学科の実践学習として、学生10人が、広場を使った企画で、これまで図書館に縁がなかった人が来館したくなること、図書館本来の利用につながること、を目標に活動が行われています。

5月28日には、第一回中間報告として「商圏調査・先進事例調査」および「市民向けアンケート調査票案」の発表がオンラインで行われました。今後アンケートを実施が予定されています。

@takarazuka_libr(Twitter,2021/6/10)
https://twitter.com/takarazuka_libr/status/1402880882529103879

北米の研究図書館センター(CRL)、世界の新聞コレクションのデジタル化公開事業“Global Press Archive CRL Alliance”の第2フェーズの開始を発表

2021年5月26日、北米の研究図書館センター(CRL)が、世界の新聞コレクションのデジタル化公開事業“Global Press Archive CRL Alliance”の第2フェーズの開始を発表しています。同事業は、CRLが、East View Information Services社と連携して2019年に開始した事業で、これまで5つのコレクションが公開されています。

2022年中頃までに、アクセスできる新聞を450万ページまで拡大し、そのうち300万ページはオープンアクセスであることを目指しており、2年間の第2フェーズでは、オープンアクセスコンテンツとして200万ページ、会員館のみ利用可能な著作権保護期間中のコンテンツとして100万ページ、のあわせて300万ページが提供される予定です。

対象となるコンテンツは、CRL等で洗い出し、諮問委員会や会員館から選ばれた広範な主題的専門知識を持つ選定チームによって優先順位が決められます。全てのコンテンツは画像および全文テキストで提供され、East View Information Services社のカスタマイズされたGlobal Press Archiveのプラットフォームで公開されます。

【イベント】闘病記文庫開設15周年記念シンポジウム2021「新型コロナウイルスとの闘い~アフターコロナにおける図書館の可能性を考える~」(7/10・鳥取)

2021年7月10日、鳥取県立図書館主催(鳥取大学共催)の、とっとり県民カレッジ連携講座・鳥取大学サイエンスアカデミー連携講座「闘病記文庫開設15周年記念シンポジウム2021」が、「新型コロナウイルスとの闘い~アフターコロナにおける図書館の可能性を考える~」をテーマに開催されます。

同館の闘病記文庫開設からの15年間を振り返りつつ、新型コロナウイルス感染予防の正しい情報を得るために、また、人権を尊重し、安心して暮らせる地域をつくるために図書館に何を期待するのか、図書館とアフターコロナの未来を共に考えることを目的とし開催されます。

内容は以下の通りで、参加には事前の申し込み(先着順)が必要です。同館での参加(40人)のほか、ライブ中継会場(米子市立図書館(20人)・琴浦町図書館(5人)・あわくら図書館(10人)・新温泉町立加藤文太郎記念図書館(20人))での参加や、Zoomによるオンライン視聴(100人)も可能です。

6月1日から7月30日まで、ハンセン病問題啓発パネル展示も行われます。

(1)記調講演 『新型コロナウイルス変異株の流行とワクチン接種』
講師:景山誠二氏(鳥取大学医学部副学部長、鳥取県新型コロナウイルス対策専門家チームメンバー)