アーカイブ - 2021年 5月 17日

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米・アレン人工知能研究所(AI2)、Semantic Readerのベータ版を公開

米国のアレン人工知能研究所(Allen Institute for AI:AI2)による学術文献検索サービス“Semantic Scholar”のTwitterアカウントでの2021年5月12日付け投稿において、“Semantic Scholar”に関連するサービスとして、”Semantic Reader”のベータ版公開が発表されています。

科学論文を読むときの課題として、用語や数学記号の定義、引用論文の詳細を探すために、頻繁にページを行き来しなければならないということが挙げられます。Semantic Readerは、関連のない情報を暗く表示させ、論文中で定義や引用論文の詳細を提供することによって、この課題の解決を図ります。

Semantic Readerは、AI2のSemantic Scholarのチーム、米国のカリフォルニア大学バークレー校、米国のワシントン大学による、科学論文を読むためのインターフェース“ScholarPhi”のプロジェクトから開発されたものです。ScholarPhiはアルフレッド・P・スローン財団より一部助成されています。ScholarPhiのユーザビリティ調査では、ScholarPhiを使用すると、PDFリーダーよりも、論文の深い理解が必要な質問への回答までの時間が短くなることが判明しました。

COVID-19についての研究データ共有状況の評価(文献紹介)

2021年4月26日付で、Springer Nature社が刊行する科学計量学分野の査読誌“Scientometrics”に、スペイン・バレンシア大学のRut Lucas-Dominguez氏らによる共著論文“The sharing of research data facing the COVID-19 pandemic”が掲載されています。

この論文は、科学出版物の根拠となっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)についての研究データの共有状況を評価することを目的としています。対象とした科学出版物は、2019年12月1日から2020年4月30日までの期間にPubMed Centralに登録された論文のうち、COVID-19に関連がある5,905報です。うち13.6%である804報は研究データを含んでいます。最も研究データの共有を行っている学術雑誌は、The New England Journal of Medicine、The Lancet、The Lancet Infectious Diseasesであり、最も使用されているキーワードは肺炎(pneumonia)であり、最も使用されているリポジトリはGitHubおよびGenBankでした。

明治大学米沢嘉博記念図書館、「はじめてのバンド・デシネ展」を開催:6月11日から9月20日まで

2021年6月11日から9月20日にかけて、明治大学米沢嘉博記念図書館(東京都千代田区)が、明治大学米沢嘉博記念図書館・現代マンガ図書館の1階で、「はじめてのバンド・デシネ展」を開催します。

フランス語圏のマンガ「バンド・デシネ」について、日本語に翻訳された作品を中心に、未翻訳の作品も含めつつ、初めて触れる人にもわかりやすく紹介する展示です。

はじめてのバンド・デシネ展(明治大学)
https://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-hajimetebd.html

参考:
明治大学「現代マンガ図書館」、3月19日にリニューアルオープン:明治大学米沢嘉博記念図書館とカウンターサービスや閲覧室を一体化
Posted 2021年3月16日
https://current.ndl.go.jp/node/43556

科学技術振興機構(JST)、2020年度第3回J-STAGEセミナー「ジャーナルから見た研究データ:データ公開の実践」の開催報告書を公開

2021年5月14日、科学技術振興機構(JST)は、2021年3月1日に開催した2020年度第3回J-STAGEセミナー「ジャーナルから見た研究データ:データ公開の実践」の開催報告書の公開を発表しました。

同セミナーで行われた下記講演の概要、質疑応答の内容、セミナー後の反響等が掲載されています。

・「日本気象学会「気象集誌」におけるJ-STAGE Dataの利用の取り組み」
佐藤正樹氏(日本気象学会)

・「デジタルアーカイブ学会誌でJ-STAGE Dataを登載してみた」
時実象一氏(デジタルアーカイブ学会)

・「130年の歴史がある学術誌がJ-STAGE Dataを使う」
太田博樹氏(日本人類学会)

・「生命科学におけるデータサイエンスと J-STAGE Data への期待」
中村春木氏(日本生物物理学会)

・「日本原子力研究開発機構(JAEA)におけるデータポリシー策定と制度化の取り組み」
熊崎由衣氏(日本原子力研究開発機構)

・「海洋研究開発機構(JAMSTEC)における研究データ公開と利活用」
福田和代氏(海洋研究開発機構)

岸和田市立図書館(大阪府)、「図書館ミーティング(マジミエ図書館Z)」を開催:第1弾は「データでひもとく岸和田と図書館」等

2021年5月16日、岸和田市立図書館(大阪府)が、「図書館ミーティング(マジミエ図書館Z)」を開催することを発表しました。

同館は、市制施行100周年である2022年を新しい図書館づくりのキックオフの年と位置付け、これからの図書館に求められる役割、必要なソフト・ハードを考える取組を進めています。

「図書館ミーティング(マジミエ図書館Z)」では、年間6回程度のイベントを開催し、同市の現状や他市の図書館の事例を、職員・市民がともに学び・実践すると述べられています。

申込は不要です。第1弾として、6月12日に岸和田市立図書館で以下の内容のイベントが開催されます。

・第1部「データでひもとく岸和田と図書館」
講師:橋本純氏(岸和田市立図書館長)

・第2部「岸和田ブックフェスタ シン・岸和田市立図書館の言いっぱなし理想交換」
講師:七野司氏(まちライブラリー@岸和田としょかん世話人)

米国連邦通信委員会(FCC)、コロナ禍における学校・図書館によるインターネット接続機器購入を支援する「緊急接続基金」施行のための最終規則を採択

2021年5月10日、米国連邦通信委員会(FCC)が、「緊急接続基金」(Emergency Connectivity Fund)施行のための最終規則を全会一致で採択したと発表しています。

コロナ禍においてノートパソコン・タブレット・Wi-Fiのホットスポット・ブロードバンド接続を必要としている学生・学校職員・図書館利用者を支援するために、学校や図書館がそれらを購入することを可能とする内容で、米国救済計画法(American Rescue Plan Act of 2021:ARPA)から71億7,000万ドル規模の資金が拠出されます。

米国図書館協会(ALA)では、図書館が多くの人々にサービスを提供するため、緊急基金に申請し、助成を受けるために必要な情報を確実に入手できるよう引き続き取り組むとしています。

オーストラリア図書館協会(ALIA)主催の“National Simultaneous Storytime”、2021年は国際宇宙ステーションから宇宙飛行士が読み聞かせ

2021年5月19日、オーストラリア図書館協会(ALIA)主催のイベント“National Simultaneous Storytime”(NSS)が行われます。NSSは、読書とリテラシーの価値を促進することを目的に、年齢に応じたテーマを探求するオーストラリアの児童書を用いて、国の教育カリキュラムのFoundationからYear 6までの主な学習内容に取り組むものです。

今年で21回目、ニュージランドにおいても4回目の開催となる今回は、スカラスティック社(出版社)・オーストラリア宇宙庁・Office of the Chief Scientistと連携し、宇宙飛行士のウォーカー(Shannon Walker)氏が国際宇宙ステーションから絵本“Give Me Some Space”の読み聞かせを行います。同書は、ALIAが今回のために絵本作家のPhilip Bunting氏に依頼して作成されたもので、作品の完成後、宇宙に送るための物理的な条件に沿った装丁で作成され、清掃と梱包の後、2020年後半に国際宇宙ステーションに送られました。

同イベントには誰でも参加できますが、参加には登録が必要です。

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)、学術図書館員の地位に関する基準を改訂

2021年5月14日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、学術図書館員の地位に関する基準の改訂が理事会によって4月に承認された発表しています。

対象となったのは以下の3つの基準で、改訂版は、教員の地位の有無にかかわらず、全ての学術図書館員の任命・昇進・テニュアの決定において、現在の実務にそったものとなっています。

・A Standard for the Appointment, Promotion and Tenure of Academic Librarians

・ACRL Standards for Academic Librarians without Faculty Status

・ACRL Standards for Faculty for Academic Librarians