アーカイブ - 2021年 5月

5月 31日

国立国会図書館(NDL)、JAPAN/MARCフォーマットマニュアル(2021年1月)を公開

2021年5月31日、国立国会図書館(NDL)は、2021年1月からの『日本目録規則2018年版』適用開始に伴い、内容を一部変更したJAPAN/MARCフォーマットのマニュアルおよび仕様をウェブサイトに掲載しました。

JAPAN/MARCマニュアル・フォーマット(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/data/catstandards/jm/index.html
※2021年5月31日時点で、「JAPAN/MARC MARC21マニュアル・フォーマット」の箇所に「2021年5月31日更新」とあります。

JAPAN/MARC MARC21フォーマットマニュアル(2021年1月) 単行・逐次刊行物資料編(PDF)
https://www.ndl.go.jp/jp/data/JAPANMARC_MARC21manual_MS_202101.pdf

綾川町立図書館(香川県)、「休館日にサーカスの精が図書館に忍び込んだ」をテーマに映像を撮影

2021年5月28日、「休館日にサーカスの精が図書館に忍び込んだ」をテーマに、香川県の綾川町立図書館で実施された映像の撮影に関する記事が、図書館流通センター(TRC)のウェブサイトで公開されました。

同館は、高松市を拠点とする現代サーカス専門プロデュース団体である「瀬戸内サーカスファクトリー」による屋外パフォーマンス「図書館にサーカスがやってきた!」を実施予定でした。しかし、同イベントは新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため中止となったため、テーマを変更し、今回の撮影を行ったと述べられています。

映像は、6月中旬に完成予定であり、同館YouTubeチャンネルで公開される予定です。

図書館サーカス@綾川町立図書館(TRC, 2021/5/28)
https://www.trc.co.jp/topics/event/e_ayagawa_07.html

弘前大学附属図書館、附属図書館報『豊泉』53号を発行:本の中のおいしいレシピを図書館スタッフが作ってみる企画の第1回等を掲載

2021年5月31日、弘前大学附属図書館が、同館Twitterにおいて、附属図書館報『豊泉』53号の発行を発表しています。

同号には、完成したばかりのアカデミック・コモンズを紹介する特集や、図書館の仕事を紹介する企画「トショカンの舞台裏」、同館が舞台のショートストーリー「へば図書館さ行ぐべ」のほか、本の中に出てくる料理を図書館スタッフが作ってみる企画「本の中のおいしいレシピ」の第1回の記事が掲載されています。

第1回は、参考調査担当の職員が、西村淳『面白南極料理人笑う食卓』(新潮文庫)で紹介されている、鶏と白菜のビーフン入り椎茸鍋と中華粥を調理しています。

@HirosakiUnivLib(Twitter,2021/5/31)
https://twitter.com/HirosakiUnivLib/status/1399254974815629313

イスラエル国立図書館(NLI)、カフカの手稿類をデジタル化し公開

イスラエル国立図書館(NLI)は、同館Twitterアカウントでの2021年5月26日付けの投稿において、同館が所蔵するユダヤ人作家フランツ・カフカのコレクションを、保存・修復作業、目録作成、デジタル化を行い、オンラインで公開したと発表しました。

カフカの友人である作家マックス・ブロートが所有していた、フランツ・カフカによる書簡、学習に使用したノート、スケッチ等が提供されています。

@NLIsrael(Twitter, 2021/5/26)
https://twitter.com/NLIsrael/status/1397551463493251072

Franz Kafka(NLI)
https://www.nli.org.il/en/discover/literature-and-poetry/authors/franz-kafka

オーストラリア図書館協会(ALIA)、公共図書館の分館が少額の年間使用料を支払うことで出版社がオンラインの読み聞かせでの絵本の利用を許可する取組(試行)に係る最初の四半期の報告書を公表

2021年5月12日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、公共図書館の分館が少額の年間使用料を支払うことで出版社がオンラインの読み聞かせでの絵本の利用を許可する取組(試行)に係る最初の四半期(2021年1月から3月)の報告書を公表しています。

報告書によると、同期間において、全国の約3分の1にあたる115の図書館が取組に参加し、5万オーストラリアドルを超す金額が出版社・著者・イラストレーターに分配されました。また、290以上のレコーディング、1万7,000以上の視聴があり、使用料に加え、965冊の図書が参加館で購入され、ある出版社ではリストに掲載された図書が226冊も購入されました。

参加館からは同取に対して好意的な意見が寄せられています。

国際図書館連盟(IFLA)、「グリーンライブラリー賞2021」の最終候補者名簿を2部門に分けて発表

2021年5月29日、国際図書館連盟(IFLA)の環境・持続可能性と図書館(ENSULIB)に関する専門部会が、「グリーンライブラリー賞2021」の最終候補者名簿(longlist)を発表しました。

アルゼンチン・オーストラリア・オーストリア・ブルガリア・カナダ・中国・コロンビア・クロアチア・キューバ・フィンランド・フランス・ドイツ・インド・イラン・イタリア・レバノン・ロシア・スロベニア・スペイン・スイス・ウクライナ・米国といった国からの33の応募のなかから選ばれたもので、“Green Library”(12館)と“Green Library Project”(11館) の2部門に分けて発表されています。
 
選抜候補者名簿(shortlist)が5月に公表された後、8月17日から19日にかけてオンラインで行われる世界図書館情報会議(WLIC)で各部門の受賞館が発表されます。

IFLA Green Library Award 2021(IFLA,2021/5/29)
https://www.ifla.org/node/93925

College & Research Libraries News誌が2022年からオンライン版のみの刊行に

2021年5月27日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)は、ACRLの公式ニューズマガジンCollege & Research Libraries News(C&RL News)誌を、2022年1月号からオンライン版のみの刊行にすると発表しました。2021年12月号が冊子版の最終号になります。

ACRLの理事会と同誌の編集長が、ACRLの各委員会に同誌の様々な出版モデルの可能性について意見を求めた結果、オンライン版のみの刊行とすることが同誌とACRLにとって得策であるとの合意を得たことによるものです。

米国デジタル公共図書館(DPLA)、太平洋岸北西部(ワシントン州・オレゴン州)のサービス・ハブからのコンテンツの提供を開始

2021年5月25日、米国デジタル公共図書館(DPLA)は、新たなサービス・ハブ(複数機関のデータを集約する連携先)である“Northwest Digital Heritage”からのコンテンツの提供を開始したと発表しています。

“Northwest Digital Heritage”は、太平洋岸北西部の図書館や文化遺産機関にサービスを提供するための、ワシントン州立図書館・オレゴン州立図書館・オレゴン遺産委員会による連携組織です。

今回、マルトノマ郡図書館・オレゴン歴史協会・日系アメリカ人の歴史に関するポータルサイトDensho ・シアトル公共図書館・スポーケン公共図書館・ ヤキマバレー図書館・オレゴン州立図書館・ワシントン州立図書館といった70以上の機関の8万点以上のコンテンツが“Northwest Digital Heritage”を通じてDPLAに提供されました。これらコンテンツには、太平洋岸北西部におけるアジア系アメリカ人・先住民・アフリカ系アメリカ人の体験を記録したものが含まれています。

5月 28日

長尾真・元国立国会図書館長が死去

2021年5月23日、長尾真・元国立国会図書館長が亡くなりました。84歳でした。

長尾氏は、京都大学総長、日本図書館協会会長を歴任後、2007年4月から2012年3月まで国立国会図書館長を務めました。国立国会図書館では、ウェブサイト上に「長尾真 元国立国会図書館長の訃報に接して」(5月26日付け)を掲載し、電子図書館事業などの諸事業における長尾氏の貢献を紹介するとともに、哀悼の意を表明しています。

長尾真 元国立国会図書館長が5月23日に逝去されました。(国立国会図書館, 2021/5/26)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2021/210526_01.html
※吉永元信国立国会図書館長による「長尾真 元国立国会図書館長の訃報に接して」が掲載されています。

CESAER、EUA、Science Europe、出版者にオープンアクセスについての透明性と研究者の権利の尊重を求める共同声明を発表

2021年5月25日、欧州の科学技術大学の団体CESAER、欧州大学協会(EUA)、欧州の研究助成財団・研究実施機関が加盟するScience Europeが、出版者がオープンアクセスについての透明性を提供することで研究者の権利を尊重することを求める共同声明を発表しました。

共同声明では、出版者に対して、制限やエンバーゴ期間なしに査読済みの研究結果を共有するなど、研究者の権利を完全に尊重することを求めています。 特に、この声明は、著者最終稿をCC-BY等のオープンライセンスでリポジトリへ登録することを希望する研究者には、エンバーゴ期間なしに実現できなければならないと宣言しています。

通常、出版社は、著者が研究結果に対してできることを制限する独占的な出版契約に署名することを著者に要求しています。この声明は、このシステムが時代遅れであるとしてその置き換えを促し、社会の利益のために研究をオープンに広めるための多様なモデルを支援しています。

アイルランドの高等教育機関のコンソーシアムIReL、英・オックスフォード大学出版局(OUP)と3年間のRead & Publish契約を締結

2021年5月18日、アイルランドの、公的資金に基づく高等教育機関による電子リソース契約のためのコンソーシアムIReLは、英・オックスフォード大学出版局(OUP)と3年間のRead & Publish契約に合意したことを発表しました。契約期間は2021年1月1日から2023年12月31日までです。

この契約によって、参加機関は、OUPが刊行する340以上のタイトルにアクセスすることが可能となります。また、機関の著者は、個別の支払いなしにOUPのオープンアクセスジャーナルおよびハイブリッドジャーナルで、研究をオープンアクセスで出版することが可能となります。

Oxford University Press and IReL agree Read & Publish deal(IReL, 2021/5/18)
https://irel.ie/oxford-university-press-and-irel-agree-read-publish-deal/

国立国会図書館、電子展示「本の万華鏡」の第29回「めーきゃっぷ今昔 ─江戸から昭和の化粧文化─」を公開

2021年5月27日、国立国会図書館(NDL)は、ミニ電子展示「本の万華鏡」の第29回として、「めーきゃっぷ今昔 ─江戸から昭和の化粧文化─」をウェブサイトで公開しました。

「第1章 江戸時代の化粧」「第2章 明治、大正、昭和の化粧」のほか、明治から昭和の雑誌に掲載された化粧品広告を紹介するコーナー「広告あれこれ」が設けられています。

本の万華鏡「めーきゃっぷ今昔 ─江戸から昭和の化粧文化─」を公開しました(付・プレスリリース)(NDL, 2021/5/27)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2021/210527_01.html
https://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2021/__icsFiles/afieldfile/2021/05/18/pr210527.pdf
※二つ目のURLはプレスリリースです。[PDF:432KB]

鎌倉市(神奈川県)、出版社らと読書支援活動と実証実験についての協定を締結

2021年5月21日付のプレスリリースで、鎌倉市教育委員会が、詩集・児童書の出版者である株式会社銀の鈴社、システム開発を行う株式会社エスペラントシステムと、読書支援活動と実証実験についての協定を締結したと発表しました。

電子書籍の読書支援サービスである「読書館」を用いた実証実験や、筆者・編集者との交流等が行われます。また、発表では、GIGAスクール構想における端末等を用いた電子書籍の読書が実証実験中に可能となると述べられています。

鎌倉市教育委員会、銀の鈴社、エスペラントシステムの3者が読書支援活動と実証実験についての協定を締結します(鎌倉市, 2021/5/24)
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2021/20210524.html

国際図書館連盟(IFLA)、図書館員を対象とした音楽コンテストを開催

2021年5月25日、国際図書館連盟(IFLA)の、若手図書館員のための活動を行っている“New Professionals Special Interest Group”が、図書館員を対象とした音楽コンテスト“NPSIG Music Contest 2021”を開催すると発表しました。

今回が初めての開催であり、図書館やコミュニティへの熱意、図書館の価値や重要性等を表現した5分以内の歌の音源またはミュージックビデオの募集が行われています。歌詞を英語以外の言語とする場合は、英語訳の提出が必要と述べられています。

参加費は無料で、1人あるいは複数人での参加が可能です。

NPSIG Music Contest 2021: sing a song and send it to us! (IFLA, 2021/5/25)
https://www.ifla.org/node/93917

ルクセンブルク国立図書館(BnL)、展示「ルクセンブルクと“オリエント”の眺め」のVR版を公開

2021年5月25日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)が、5月6日から6月26日にかけて同館で実施している展示「ルクセンブルクと“オリエント”の眺め」(Views of Luxembourg and the 'Orient')のVR映像を公開したと発表しました。

19世紀に撮影された、ヴィクトリア朝期の英国の写真家Francis Frithに関係がある写真が展示されています。

Visitez l'exposition en réalité virtuelle !(BnL, 2021/5/25)
https://bnl.public.lu/fr/actualites/articles-actualites/2021/views_of_luxembourg_and_the_orient_vr.html

インドの新型コロナウイルス感染症ケアセンターにおける図書館設置(記事紹介)

2021年5月17日付で、インドの英字紙“The New Indian Express”に、ナビムンバイの新型コロナウイルス感染症ケアセンター(Covid Care Centre)における図書館設置に関する記事が掲載されました。

記事によると、同市の展示・会議施設CIDCO Exhibition Centreに置かれた新型コロナウイルス感染症ケアセンターに、ナビムンバイ市政府により臨時図書館が設置されました。同センターで療養中の感染者を対象に、マラーティー語、ヒンディー語、英語の本を提供しています。また、他の新型コロナウイルス感染症ケアセンターでも同様の取組を行うことを計画していると述べています。

5月 27日

Project MUSE、オープンアクセス購読モデルの研究のための助成をメロン財団より獲得

2021年5月24日、人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEは、アンドリュー W.メロン財団から75,000米ドルの助成を獲得したことを発表しました。この助成プロジェクトのタイトルは“MUSE Open: S2O”であり、人文学および社会学におけるオープンジャーナル出版への財政的に持続可能なアプローチの開発に焦点を当てます。

オープンアクセス出版は多くの場合、論文掲載料(Article Processing Charge; APC)に依存しています。資金が不足している人文社会学分野ではうまく機能しておらず、著者の持続可能性と公平性に懸念が生じています。著者支払いモデルに代わって、Subscribe to Open(S2O)は現在の購読者にインセンティブを与えることで、オープンアクセス出版を支援します。このプロジェクトは、図書館、出版者、社会、研究者、助成機関が受容できるジャーナルの持続可能で公平なモデルを設計することを目的として挙げています。

複製可能性のない論文は、複製可能性のある論文よりも引用される(文献紹介)

2021年5月21日付けで、米国科学振興協会(AAAS)が刊行するオープンアクセスジャーナル“Science Advances”に、研究論文“Nonreplicable publications are cited more than replicable ones”が公開されました。著者は、米・カリフォルニア大学サンディエゴ校のMarta Serra-Garcia氏とUri Gneezy氏です。

論文では、心理学、経済学、総合分野におけるトップジャーナル掲載論文を対象として調査した結果、複製可能性(replicability)のない論文は、複製可能性のある論文よりもより多く引用されていることが報告されています。この被引用数の差は、複製に失敗したことが公開された後も、変化しませんでした。複製に失敗したことが公開された後の引用のうち、12%のみが複製可能でないことについて言及していました。

先行研究では、専門家は論文の複製可能性についてうまく予測できることが示されています。それにも関わらず、複製可能性のない論文がトップジャーナルで採択される理由については、複製可能性のない研究は興味深くみえる分、再現性(reproducibility)については低い水準が適用されてしまうトレードオフが存在する可能性を指摘しています。

株式会社写研、「写研アーカイブ」を公開:同社発売の295書体などが閲覧可能

2021年5月26日、書体の制作等を行う株式会社写研が、デジタルアーカイブ「写研アーカイブ」を公開しました。

「写研の書体」「写研の歴史」「写真植字」の3パートで構成されており、同社がこれまでに発売した代表的な295の書体、同社の歴史、写真植字機の変遷等を見ることができます。発表の中では、今後も資料の拡充に努めると述べられています。

株式会社写研 Webサイト(アーカイブサイト)公開(株式会社写研, 2021/5/26)
https://sha-ken.co.jp/news/2021/archivesite-release/

写研アーカイブ
https://archive.sha-ken.co.jp/

『カレントアウェアネス-E』413号を発行

『カレントアウェアネス-E』413号を発行しました。

■E2383■ 番組を生んだ言葉の力:長崎県をビブリオバトルの強豪県に
長崎放送株式会社ラジオ営業部・永石剛

■E2384■ 東京都立中央図書館におけるチャットボット実証実験
東京都立中央図書館・森口歩

■E2385■ 米国NARAでのトランプ前大統領のツイート等の保存について
天理大学人間学部・古賀崇

■E2386■ ラウンドテーブル「デジタル公共文書を考える」<報告>
慶應義塾大学文学部・福島幸宏

■E2387■ 第7回全国史料ネット研究交流集会<報告>
酒田市美術館・井上瑠菜

■E2388■ 大学の図書館と博物館の協力関係構築のポイント:米国の事例
信州大学附属図書館・岩井雅史
信州大学大学史資料センター・坂元英恵

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