アーカイブ - 2021年 3月 4日

東亜図書館協会(CEAL)加盟館のコロナ禍への対応状況を記録化する取組(文献紹介)

2021年2月に刊行された、東亜図書館協会(CEAL)の“Journal of East Asian Libraries”の172号に、立教大学の小牧龍太氏による記事“Documenting and Mapping COVID-19 Responses by CEAL Libraries”が掲載されています。

本文献は、コロナ禍への図書館の対応に関し、東アジアを専門とする図書館に特有の情報をリアルタイムに記録化するために著者が行ったプロジェクトで収集した情報をもとに分析した結果を紹介するものです。

調査は、“Council on East Asian Libraries Statistics 2018-2019 For North American Institutions”に掲載されている機関のうち、米国・カナダの大学の図書館43館を対象に、ウェブサイトとSNSの投稿(2020年3月から2020年9月中旬分)を2020年8月中旬から9月中旬にかけて収集し、可視化ツールを用いて分析する方法で行われています。

分析結果として、

・3月には調査対象館の多くが対面レファレンスサービスや冊子体資料の貸出を中止し、閉館した。

『カレントアウェアネス-E』409号を発行

『カレントアウェアネス-E』409号を発行しました。

■E2359■ 令和2年度東日本大震災アーカイブシンポジウム<報告>
電子情報部電子情報流通課・相原雅樹

■E2360■ East Asia Digital Library(EADL)β版公開と今後の展望
電子情報部電子情報企画課・福林靖博,中川紗央里
電子情報部電子情報流通課・奥田倫子

■E2361■ 英・デジタル保存連合と「デジタル保存賞」の来し方
聖学院大学基礎総合教育部・塩崎亮

■E2362■ 第22回灰色文献国際会議(GL2020)<報告>
国立情報学研究所・池田貴儀

■E2363■ 欧州のオープンサイエンス・インフラストラクチャーの現状
東北大学附属図書館・小畑真理絵,堀野正太

E2364 - 学術図書館における電子書籍コレクション構築の動向(ACRL)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)の出版部門Choiceは2020年9月,米・メリーランド大学カレッジパーク校のノヴァク(John Novak)氏らの調査・執筆によるホワイトペーパー“Ebook Collection Development in Academic Libraries: Examining Preference, Management, and Purchasing Patterns”を公開した。入手には氏名等の登録が必要だが,同内容が本報告書の助成機関であるOverDrive社のウェブサイトでも公開されており,こちらからは登録なしで入手が可能である。

E2360 - East Asia Digital Library(EADL)β版公開と今後の展望

East Asia Digital Library(EADL)は,東アジアの文化・学術資源を対象とするポータルサイトである。韓国国立中央図書館(NLK)が主体となって構築・運営しており,国立国会図書館(NDL)は参加館として協力している。本稿では,2020年12月17日にβ版を公開したEADLの構築に至る背景,構築体制,機能概要,今後の展望について紹介する。

E2361 - 英・デジタル保存連合と「デジタル保存賞」の来し方

英国のデジタル保存連合(Digital Preservation Coalition:DPC)は2001年に結成されたデジタル保存に関する啓蒙普及団体である。法的には非営利の保証有限責任会社という位置づけで,公式な設立年は英国下院で発足イベントが行われた2002年と公表されてきた。設立を牽引した一人ビーグリー(‪Neil Beagrie‬)氏によれば,その契機は1999年に英・ウォリックで開催されたデジタル保存に関するワークショップでまとめられた提言にさかのぼるという。設立の背景的要因として,公共・民間部門を問わず,資金提供者や社会にデジタル保存の意義を訴えていくには単独機関だけでは限界があり,技術的・組織的な課題の大半は共同して解決していく方が効率的・効果的であることなどが関係者間で共有されていたことを指摘できる。‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬‬

E2363 - 欧州のオープンサイエンス・インフラストラクチャーの現状

2020年10月,SPARC Europeが,欧州のオープンサイエンス・インフラストラクチャー(以下「OSI」)の現状に関するアンケート調査の結果をまとめた報告書“Scoping the Open Science Infrastructure Landscape in Europe”を公開した。

E2362 - 第22回灰色文献国際会議(GL2020)<報告>

2020年11月19日,第22回灰色文献国際会議(Twenty-Second International Conference on Grey Literature:GL2020)が,GreyNet(E2108参照)主催で開催され,24か国から約60人が参加した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で,会場は当初予定していたイタリアのローマから初の試みとなるオンライン会議へと変更になり,会期も2日間から1日に短縮された。また今回から,会議の略称表記のGL+開催回数(2019年の第21回はGL21)がGL+西暦に変わり,GreyNetの運営元で出版事業も担うTextReleaseが会議出版物の発行責任は維持しつつも編集を外部委託に移行するなど,現体制になった2003年の第5回から続いてきたものが変化した一つの節目の年でもあった。

E2359 - 令和2年度東日本大震災アーカイブシンポジウム<報告>

国立国会図書館(NDL)は,東北大学災害科学国際研究所との共催により,2021年1月11日に, Zoomを用いて,「令和2年度東日本大震災アーカイブシンポジウム-これまでの10年とこれからの10年-」を開催した。本シンポジウムは,2011年度から東北大学災害科学国際研究所が中心となって開催されてきたもので,2013年度からはNDLも主催者に加わった。例年1月に開かれ,さまざまな機関の震災アーカイブについての情報交換の場として貴重な機会となっている。2020年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため,初めてオンラインで開催され,例年より多い215人の参加が各地からあった。

国際図書館連盟(IFLA)書誌分科会、全国書誌のコモンプラクティスを公開

2021年2月26日、国際図書館連盟(IFLA)の書誌分科会が「電子時代における全国書誌のコモンプラクティス」(Common Practices for National Bibliographies in the Electronic Age)を公開しました。

同文書は、「デジタル時代の全国書誌作成機関のためのベストプラクティス」( Best Practice for National Bibliographic Agencies in a Digital Age)を基にしており、書誌は利用者のニーズに応えるもので、柔軟であるべきということを踏まえ、「コモンプラクティス」というタイトルで公開されています。

Common Practices for National Bibliographies(IFLA, 2021/2/26)
https://www.ifla.org/bibliography/projects

【イベント】第1回関西館ライブラリーカフェ「けいはんな記念公園の里山管理」(3/17・オンライン)

2021年3月17日、国立国会図書館(NDL)関西館が、第1回関西館ライブラリーカフェ「けいはんな記念公園の里山管理」を、オンラインで開催します。

「関西館ライブラリーカフェ」は、暮らしに関わる科学・技術に触れて理解を深めるサイエンスカフェです。同イベントでは、「けいはんな記念公園」内の永谷池周辺の里山林における景観保全のアプローチについて紹介が行われます。

定員は10人程度(要事前申込)であり、参加費は無料です。

当日のプログラムは、以下の通りです。

・前半:講演「けいはんな記念公園の里山管理」
けいはんな記念公園管理事務所景観演出部 稲本雄太氏

・後半:「学研都市の中の里山のこれから」をテーマとした懇談・本の紹介
 コーディネータ:国立国会図書館関西館文献提供課

第1回関西館ライブラリーカフェ「けいはんな記念公園の里山管理」(NDL)
https://www.ndl.go.jp/jp/event/events/librarycafe_20210317.html

米国議会図書館(LC)による、新型コロナウイルス感染症に関するコレクションの構築(記事紹介)

2021年3月2日、米国議会図書館(LC)が、同館の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を記録するコレクションに関する記事を公開しました。

LCは、ロックダウンやソーシャルディスタンシングの開始時からCOVID-19関連の資料収集を行っており、収集された資料の中には、個人やコミュニティにおけるCOVID-19の影響を記録した写真や芸術家の反応等が含まれています。

記事では、以下のコレクションについて紹介が行われています。一部は、オンラインで閲覧可能です。

・現代芸術家が作成したコロナ禍関連ポスター
・Flickrと協力し投稿を募った、COVID-19感染拡大下の米国人の経験に関する写真コレクション
・写真家Camilo Vergara氏から寄贈を受けた、COVID-19に関連する写真
・LCの音楽部(Music Division)が構築を計画している、舞台芸術のCOVID-19対応に関するコレクション
・芸術家Toni Lane氏が作成した絵画
・COVID-19に関する分析や経緯の理解に資するデータ
・COVID-19感染拡大に関するウェブサイトの収集
・文書資料

芽室町図書館(北海道)、町内の小学校・中学校・高等学校の校長先生・担任の先生からのメッセージ色紙を展示する「卒業生に贈る言葉展」を開催中:過去9年分の色紙も展示

北海道の芽室町図書館が、2021年2月27日から3月29日まで、「卒業生に贈る言葉展」を開催しています。

町内の小学校・中学校・高等学校の校長先生や担任の先生からの卒業生へのメッセージ色紙を展示するもので、今回、過去9年分の色紙も展示されています。

イベント・お知らせ 定例以外の行事(芽室町図書館)
http://www.memuro-lib.net/hotnews/detail/00000118.html

@memuro_library(Twitter,2021/2/27)
https://twitter.com/memuro_library/status/1365466682580480004

群馬県立図書館、同館デジタルライブラリーの県域化事業を開始:県内6市町の図書館所蔵資料のデジタル画像を搭載

2021年3月2日、群馬県立図書館は、「群馬県立図書館デジタルライブラリー」の県域化事業を開始したことを発表しました。

同館は前橋市・高崎市・桐生市・伊勢崎市・館林市・草津町の図書館と連携し、各館が所蔵する合計75点の貴重資料のデジタル画像を閲覧可能としました。「群馬県立図書館デジタルライブラリー」の「テーマ別一覧」のページから、搭載された各市町の資料を閲覧することができます。

ディスカバリープラットフォームDimensions、2020年1年間に世界で発表された論文のうちオープンアクセス(OA)論文の総数が非OA論文の総数を初めて上回ったことを発表

2021年2月24日付で、Digital Science社のディスカバリープラットフォームDimensionsが、同社のCEOであるDaniel Hook氏の執筆によるブログ記事“Open Access surpasses subscription publication globally for the first time”を公開しました。

同記事は過去約20年間のオープンリサーチの展開を、Hook氏及びDigital Science社、Dimensionsの取組とともに振り返る内容ですが、Dimensions収録のデータに基づいて、2020年1年間に世界で発表された論文のうちオープンアクセス(OA)論文の総数が非OA論文の総数を上回ったことを紹介しています。

ドイツのアジア学に関するポータルサイト“CrossAsia”、ベルリン国立図書館が所蔵する約2万1,500点のモンゴル資料コレクションの紹介ページを開設

2021年2月10日、ドイツのアジア学に関するポータルサイト“CrossAsia”は、ベルリン国立図書館(Staatsbibliothek zu Berlin)の所蔵するモンゴル資料コレクションの紹介ページがポータルサイト内に開設していることを発表しました。

ベルリン国立図書館のモンゴル資料コレクションは、同分野の中では世界最大規模のコレクションです。モンゴル及び中国の内モンゴル自治区から入手したキリル文字・モンゴル文字の文献を中心に、200年以上の期間に及ぶ約2万1,500点の資料で構成されています。

ポータルサイト内に開設されたページ“Die Mongolische Sammlung der Staatsbibliothek zu Berlin”では、ドイツ語・英語により、コレクションの概要・来歴や特徴的な資料群の紹介が掲載されています。

参考文献リストの変化の定量的な観察に基づく査読の影響の研究分野別分析(文献紹介)

プレプリントサーバarXivに2021年2月5日付で、独・マックスプランク人口学研究所(MPIDR)のAliakbar Akbaritabar氏とドイツ高等教育科学研究センター(DZHW)のDimity Stephen氏による共著文献“A Disciplinary View of Changes in Publications' Reference Lists After Peer Review”が公開されています。

同文献では、査読が学術論文にどのような影響を与えるかについての考察が行われています。著者らは従来このような研究が社会科学分野と医学分野に偏っていたことを受けて、複数分野を対象とする研究を試みました。Digital Science社のディスカバリープラットフォームDimensionsを用いて、約6,000件の学術論文を対象に、査読を経る前のプレプリント版と査読を経て出版社から公開された版とを照合し、参考文献リスト(Reference Lists)の変化の定量化を実施しました。また、オープンアクセス(OA)出版社のPLOS刊行の雑誌に掲載された565件の論文の本文のセクションごとの参考文献の変化や、無作為抽出した98件の論文への変化の理由等を検討するための定性分析も行っています。

桃山学院大学司書・司書補講習60周年・泉大津市立新図書館開館記念企画展「司書・司書補講習の歩みとこれからの図書館」が開催中

大阪府泉大津市と桃山学院大学の連携事業として、桃山学院大学司書・司書補講習60周年・泉大津市立新図書館開館記念企画展「司書・司書補講習の歩みとこれからの図書館」が開催されています。

会場は、桃山学院大学学院史料展示コーナー(聖ペテロ館2階)と泉大津市役所1階ロビーの2か所です。

泉大津市役所会場の会期は2021年2月16日から2月26日までと予定されていましたが、大阪府の緊急事態宣言の延長にともなって延期され、3月30日から4月9日まで開催する予定となっています。

それに伴い、1月20日から3月26日までの予定で開催されている桃山学院大学会場の展示期間が延長される予定です。桃山学院大学会場の展示については動画が桃山学院史料室のYouTubeの公式チャンネル上で公開されています。

J-STAGE Data、2021年3月25日から本格運用を開始

2021年3月1日、科学技術振興機構(JST)が、3月25日からJ-STAGE Dataの本格運用を開始すると発表しています。

J-STAGE Dataは、JSTが運営する電子ジャーナルプラットフォームJ-STAGEの登載記事に関連するデータを登載・公開するデータリポジトリで、 2020年3月16日から試行運用を開始していました。

随時、J-STAGE利用機関からの利用申し込みを受け付けるとしています。

ニュース(J-STAGE)
https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/JstageServices/TAB5/-char/ja
※2021年3月1日欄に「J-STAGE Dataは2021年3月25日より本格運用を開始します」とあります。

J-STAGE Data
https://jstagedata.jst.go.jp/