アーカイブ - 2021年 3月 31日

新型コロナウイルス感染症拡大下でのプレプリントの出版率と被引用数(文献紹介)

2021年3月3日、オープンアクセスジャーナルPeer Jが、” Publication rate and citation counts for preprints released during the COVID-19 pandemic: the good, the bad and the ugly”と題した論文を公開しました。著者はエクアドルのサン・フランシスコ・デ・キト大学のDiego Añazco氏、Bryan Nicolalde氏ら7名です。論文では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響を受けて数多くのプレプリントが公開されてきたことを背景として、これらのプレプリントがどの程度学術雑誌で出版され、引用されているか調査を行っています。

調査の対象となったプレプリントは、2020年1月1日から2020年5月31日までにbioRxiv、medRxiv、Research Squareに投稿されたCOVID-19に関連する5,061報のプレプリントです。5,061報のプレプリントのうち、学術雑誌で出版されたものは288報(5.7%)であることが報告されています。学術雑誌で出版されたものは学術雑誌論文としてもプレプリントとしても、学術雑誌で出版されていないものより被引用数が高いことが明らかとなっています。

米・カリフォルニア大学とElsevier社の転換契約についての6つの疑問と回答(記事紹介)

2021年3月25日付で、学術情報流通に関連した多様な話題を提供する学術出版協会(Society for Scholarly Publishing:SSP)運営のブログ“The Scholarly Kitchen”に、米国のブリガムヤング大学のRick Anderson氏が執筆した記事“Six Questions (with Answers!) about UC’s and Elsevier’s New Transformative Deal”が掲載されています。記事では、米国のカリフォルニア大学がElsevier社と締結したオープンアクセス(OA)出版モデルへの転換契約についての6つの疑問と回答が述べられています。具体的には、(1) 実際の論文処理費用(APC)、(2) 年間の価格上昇への対応、(3) 著者の選択権、(4) 論文に適用されるライセンス、(5) 永続的なアクセス、(6) 契約に含まれているElsevier社のジャーナル、について扱っています。

国立国会図書館、『国立国会図書館七十年記念館史 デジタル時代の国立国会図書館 1998-2018』を刊行

2021年3月31日、国立国会図書館は、『国立国会図書館七十年記念館史 デジタル時代の国立国会図書館 1998-2018』を刊行しました。

2018年に開館70周年を迎えたことを機に、『国立国会図書館五十年史』に続く1998年から2018年までを主な対象として編纂した館史です。全文を国立国会図書館デジタルコレクション上で公開しています。

新着情報一覧(国立国会図書館)
https://www.ndl.go.jp/jp/news/index.html
※2021年3月31日付けの新着情報として「『国立国会図書館七十年記念館史 デジタル時代の国立国会図書館 1998-2018』を掲載」を掲載しています。

国立国会図書館七十年記念館史(国立国会図書館)
https://www.ndl.go.jp/jp/publication/history70/index.html

国立国会図書館、調査報告書『コロナ時代のソーシャルメディアの動向と課題』を刊行

2021年3月31日、国立国会図書館(NDL)調査及び立法考査局は、調査報告書『コロナ時代のソーシャルメディアの動向と課題』、『ゲノム編集の技術と影響』、『高齢者を支える技術と社会的課題』を刊行しました。館外の専門家と連携して毎年度実施している「科学技術に関する調査プロジェクト」によるものです。

『コロナ時代のソーシャルメディアの動向と課題』は、2020年11月12日にNDLがオンラインで開催したシンポジウム「コロナ時代のソーシャルメディアの動向と課題」の記録集です。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って生じたフェイクニュースの流布とユーザ行動に関するデータ分析を題材とし、社会心理学、憲法学、技術倫理等の様々な観点から議論することを通じて、ソーシャルメディアの課題を多面的に明らかにすることを目指しました。

群馬大学総合情報メディアセンター、「郷土かるたコレクション」のデジタルアーカイブを公開

2021年3月25日、群馬大学総合情報メディアセンターが、同センター中央図書館の「郷土かるたコレクション」のデジタルアーカイブを公開したことを発表しました。

「郷土かるた」は、郷土に関する事柄を詠んだ、いろはかるたの一種です。デジタルアーカイブでは、同館が所蔵する全国の郷土かるた277種の一覧のほか、群馬県の郷土かるた79種について、発行年をはじめとした内容、許諾を得たものの札画像が公開されています。

郷土かるたコレクションデジタルアーカイブを公開しました(群馬大学総合情報メディアセンター, 2021/3/25)
https://www.media.gunma-u.ac.jp/announce/2020/clib/2021032500.html

郷土かるたコレクション
https://carta.media.gunma-u.ac.jp/index.html

国立大学図書館協会、「オープンサイエンス及び研究データ管理に係る参考となる取組事例」を公開

2021年3月26日、国立大学図書館協会のオープンアクセス委員会は、「オープンサイエンス及び研究データ管理に係る参考となる取組事例」を作成・公開したことを発表しました。

同協会会員館や関連団体における、オープンサイエンスや研究データ管理・公開に関する取組事例がまとめられています。

お知らせ(国立大学図書館協会)
https://www.janul.jp/ja/news
※2021年3月26日付で、「「オープンサイエンス及び研究データ管理に係る参考となる取組事例」(オープンアクセス委員会)を公表しました」と掲載されています。

「オープンサイエンス及び研究データ管理に係る参考となる取組事例」(オープンアクセス委員会)を公表しました(国立大学図書館協会)
https://www.janul.jp/ja/news/20210326

国立科学博物館、「矢田部良吉デジタルアーカイブ」を公開:デジタル化資料のIIIFデータセットと電子展示で構成

2021年3月30日付で、国立科学博物館が、「矢田部良吉デジタルアーカイブ」の公開を発表しました。

発表によると、デジタルアーカイブは、植物学者の矢田部良吉に関する、ノート・原稿・書簡等の資料約300点のIIIFデータセットと、それを用いて制作された電子展示「文明開化の科学者・矢田部良吉の生涯」で構成されています。

「矢田部良吉デジタルアーカイブ」 歴史上の科学者に関する資料と物語をWebで公開[PDF:2ページ](国立科学博物館, 2021/3/30)
https://www.kahaku.go.jp/procedure/press/pdf/593293.pdf

文明開化の科学者・矢田部良吉の生涯
https://dex.kahaku.go.jp/yatabe/

国際日本文化研究センター、オンライン企画展「明石博高と島津源蔵―京の近代科学教育の先駆者たち―」を開催:神田外語大学と島津製作所創業記念資料館と協力

2021年3月31日から9月30日まで、国際日本文化研究センターが、神田外語大学と島津製作所創業記念資料館との協力により、オンライン企画展「明石博高と島津源蔵―京の近代科学教育の先駆者たち―」を開催しています。

明治期の京都の科学技術をけん引した、官僚・開業医の明石博高と起業家の島津源蔵に関連する、3機関の所蔵資料を用いた展示が行われています。

2021年(国際日本文化研究センター)
https://topics.nichibun.ac.jp/pc1/ja/category/openevent/
※2021年3月31日付で、オンライン企画展「明石博高と島津源蔵―京の近代科学教育の先駆者たち―」について掲載されています。

Elsevier社、著者名表記の変更に関する方針を発表:トランスジェンダーの研究者の著者名表記変更に関する出版倫理委員会(COPE)の基本原則に準拠

2021年3月29日、Elsevier社が、著者名表記の変更に関する方針“Inclusive author name change policy”を発表しました。これにより、研究者は、過去に発表した論文の著者名について、遡及的に現在の名前へ変更することが可能となります。

発表の中では、1月13日付で出版倫理委員会(COPE)が発表した、トランスジェンダーの研究者の著者名表記変更に関する基本原則に準拠することが述べられています。

トランスジェンダーの研究者に加え、結婚・離婚、改宗等の理由で改名した研究者も対象としています。

カレントアウェアネス・ポータルに英訳コンテンツを追加しました。

2021年3月31日、カレントアウェアネス・ポータルで新しく英文記事2件を公開しました。

新しい英語のコンテンツは、情報誌(CA)およびメールマガジン(CA-E)の記事を翻訳したものです。今回公開した記事に加え、今後も新しい記事を公開していく予定です。

CA1938e - New Trends of Research of Library History Targeting Japan
https://current.ndl.go.jp/en/ca1938_en

E2283e - Archiving the Moment: Investigation on COVID-19 Library Trend
https://current.ndl.go.jp/en/e2283_en

国際図書館連盟(IFLA)、改訂作業中の「IFLA/UNESCO公共図書館宣言」で対処・拡張されるコンセプトの一部を紹介

2021年3月23日、国際図書館連盟(IFLA)が、改訂作業中の「IFLA/UNESCO公共図書館宣言」で対処・拡張されるコンセプトの一部を紹介しています。

IFLAの公共図書館分科会では、公共図書館の現在の状況や使命を反映できるように「IFLA/UNESCO公共図書館宣言」の改定作業を行っており、2020年には世界中の図書館からアイデアを集めるための調査を実施しました。

改訂版において取り上げられ、拡張されるコンセプトの一部として、「情報社会」「リモートアクセス」「図書館と持続可能な開発」の3点が示されており、IFLAでは、今後数か月の間で、ユネスコや公共図書館分科会と協力し、改訂版を完成させるとしています。

Coming in 2021: a Public Library Manifesto for Today (and Tomorrow)(IFLA,2021/3/23)
https://www.ifla.org/node/93780

韓国国立中央図書館(NLK)、ISSUE PAPER『COVID‐19以降の国家図書館運営戦略』を発刊

2021年3月30日、韓国国立中央図書館(NLK)が、『COVID‐19以降の国家図書館運営戦略(COVID-19 이후 국가도서관 운영 전략)』をテーマとするISSUE PAPERの第2号を発刊しました。

各国の国立図書館のウェブサイト、および、国際図書館連盟(IFLA)をはじめとするいくつかの図書館団体が実施したアンケート調査の結果や報告書をもとに、コロナ禍の1年間の世界中の図書館の変化(動向・対応)を調べたもので、コロナ禍以降の国立図書館の運営戦略の変化として、デジタルサービス・デジタルリテラシー能力の強化、調査研究機能の強化、物理的サービス環境の変化、資源の再配分の4点を示しています。

北海道図書館振興協議会、調査研究報告書『多様化の時代に対応できる図書館を目指して』を刊行

2021年3月31日、北海道立図書館は、北海道図書館振興協議会(事務局:北海道立図書館総務企画部企画支援課)による報告書『多様化の時代に対応できる図書館を目指して』の刊行を発表しています。

同協議会による令和元・2年度調査研究事業「図書館の管理・運営」の報告書であり、各地方公共団体が抱える様々な固有の課題について、制約がありながらも解決しようと工夫した道内市町村立図書館(室)の事業や運営の実態を紹介するものです。

特徴的な実践事例として、市立留萌図書館の学校教育支援、札幌市図書・情報館のビジネス支援、苫小牧市立中央図書館の医療健康支援、新ひだか町図書館のまちづくり支援、滝上町図書館によるコミュニティのきずなを取り戻す取組、由仁町ゆめっく館による郷土への関心を高めるための取組、斜里町立図書館の子ども司書講座、東川町複合交流施設せんとぴゅあIIによる複合施設をいかした取組、芽室町図書館による議会支援が取り上げられています。