アーカイブ - 2021年 3月 3日

宮城歴史資料保全ネットワーク、2021年2月13日に福島県沖で発生した地震で被災した福島県新地町で史料レスキューを実施:参加ボランティアを募集

2021年3月3日、NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク(宮城資料ネット)は、2021年2月13日に福島県沖で発生した地震で被災した福島県新地町の個人宅で、緊急の史料レスキューを実施することを発表しました。

史料レスキューは宮城資料ネットとふくしま歴史資料保全ネットワーク(ふくしま史料ネット)との共同で、2021年3月6日と7日に行われます。宮城資料ネットは、東北6県に居住等の条件を満たし、両日またはどちらかの作業に協力の可能な参加ボランティアを若干名募集しています。

399号 2021年2月13日地震 福島県新地町で史料レスキューを行います(宮城資料ネット,2021/3/3)
http://miyagi-shiryounet.org/netnews399/

北米の東アジア研究図書館における日本語の漫画雑誌の所蔵状況等に係る調査(文献紹介)

2021年2月に刊行された、東亜図書館協会(CEAL)の“Journal of East Asian Libraries”の172号に、米・スタンフォード大学のVictoria Rahbar氏による報告記事“Report on Japanese-Language Manga Magazine Survey 2020”が掲載されています。

本文献は、北米の東アジア研究図書館における日本語の漫画雑誌の所蔵状況や、図書館員が日本語の漫画雑誌を収集する、もしくは、収集しない要因を明らかにするために行った調査の報告記事です。

調査は、CEAL加盟館のうちの43館に対し、2020年2月24日に電子メール(8問)を送付して行われました。本文献は、2020年4月15日までに回答のあった15館のうち、スクリーニング質問に回答しなかった2館を除いた13館分の回答を用いて分析されています。

調査結果として、回答館のうち30.77%が日本語の漫画雑誌コレクションを所蔵していること、日本語の漫画雑誌コレクションを構築するプラスの要因として研究・指導上のニーズや学生からのリクエストがあること、マイナスの要因としては、整理・製本、予算、保存スペースに係る問題があることが紹介されています。

また、回答館のうち、

米国の国立美術館ナショナル・ギャラリー・オブ・アート、“Kress Collection Digital Archive”を公開:イタリア・ルネサンス絵画を中心とした美術作品の画像等を収録

2021年2月22日、米国の国立美術館ナショナル・ギャラリー・オブ・アートは、“Kress Collection Digital Archive”の公開を発表しました。実業家・美術収集家のSamuel H. Kress氏及び同氏の財団が収集したコレクション“Kress Collection”のデジタルアーカイブです。

同コレクションには、イタリア・ルネサンス絵画を中心としたヨーロッパの美術品3,000点超が含まれており、1961年までに全米の90を超える美術館・教育機関に分割寄贈されました。“Kress Collection Digital Archive”では、これら分割されたコレクションをデジタル形式で再集約しています。また、コレクションに含まれる美術品の修復記録や、コレクションの歴史・取得・寄贈等に関する文書もあわせてデジタル化し、公開しています。

“Kress Collection Digital Archive”に収録された美術作品の大部分には、作品情報に加えて画像も併載されており、画像未掲載の作品も画像が入手できれば追加するとしています。なお、画像はIIIFに対応しています。

早稲田大学文化資源データベースで「3Dデータベース(會津八一記念博物館)」が公開

2021年2月19日、早稲田大学文化資源データベースで「3Dデータベース(會津八一記念博物館)」が公開されました。

早稲田大学文化資源データベースは、同大学の坪内博士記念演劇博物館・會津八一記念博物館・大学史資料センターの文化三機関および図書館等が所蔵する文化資源を公開するデータベースです。

「3Dデータベース(會津八一記念博物館)」の「データベース概要」によれば、會津八一記念博物館が収蔵する様々な資料を対象に3Dモデル化を行い、公開するものです。3Dモデルは随時更新予定とあります。

3Dデータベース(會津八一記念博物館)公開(早稲田大学會津八一記念博物館, 2021/2/25)
https://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/news/2021/02/25/3352/

日本劇作家協会が企画・制作・運営する「戯曲デジタルアーカイブ」が公開される

2021年2月28日、「戯曲デジタルアーカイブ」が公開されました。

緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(EPAD)、文化庁令和二年度戦略的芸術文化創造推進事業「文化芸術収益力強化事業」の委託事業として、一般社団法人日本劇作家協会が企画・制作・運営を行っています。

「戯曲デジタルアーカイブ」では、「劇作家名」「作品名」での検索や、「見込み上演時間」「おおよその上演人数」「ジャンル」による作品の絞り込み機能を提供しています。また、作品ページからは戯曲本文データの閲覧・ダウンロードが可能となっています。2021年3月3日現在、500本を超える戯曲のデータが収録されています。

なお、戯曲本文データを用いた上演に際しては、一部の例外を除き著作権者の許諾を得る必要があるため、作品ページに設けられたコーナー「上演許諾について」を確認するよう求めています。

戯曲デジタルアーカイブとは(戯曲デジタルアーカイブ)
https://playtextdigitalarchive.com/about
※「履歴」欄に「2021年2月28日公開」とあります。

ロシア国立図書館(モスクワ)とロシア書籍院の統合が決定

2021年2月1日、ロシア国立図書館(モスクワ)は、同館とロシア書籍院(Rossiiskaia knizhnaia palata)との統合に向けたロードマップが、2021年1月26日付のロシア政府命令によって承認されたことを発表しました。ロシア書籍院がロシア国立図書館(モスクワ)に吸収合併されることになります。

ロシア書籍院は、1917年にペトログラード(現在のサンクト・ペテルブルグ)に創設された「書籍院」を前身とし、2013年からは国営通信社イタル・タス(現在のTASS)傘下の一支局となって、ロシア連邦における義務納本の窓口として、全国書誌の作成やISBN・ISSNの付与等を担っていました。

これまで、書誌作成や納本出版物の保存は、ロシア国立図書館(モスクワ)とロシア書籍院のそれぞれにおいて重複して行われており、業務の非効率や納本を義務づけられている出版者の負担等が問題視されていました。

今回の統合によって、そうした問題が解消されることに加え、総資料点数が2億点を超えることが見込まれ、ロシア国立図書館(モスクワ)によれば、同館は統合によって蔵書面で「世界最大の図書館となる」とされています。

【イベント】日本図書館研究会第367回研究例会「コロナ禍における公共図書館のレファレンスについて-大阪市立図書館の実践報告-」(5/19・オンライン)

2021年5月19日、日本図書館研究会の第367回研究例会「コロナ禍における公共図書館のレファレンスについて-大阪市立図書館の実践報告-」が、オンラインで開催されます。

発表者は大阪市立中央図書館の澤谷晃子氏であり、コロナ禍における大阪市立図書館のレファレンス関連の取組について、私見を交えて報告が行われます。

定員は90人で、事前の申し込みが必要です。

第367回研究例会 コロナ禍における公共図書館のレファレンスについて-大阪市立図書館の実践報告-(日本図書館研究会)
http://www.nal-lib.jp/events/reikai/2021/367invit.html

参考:
「第6回図書館レファレンス大賞」の各賞が発表される:文部科学大臣賞はくまもと森都心プラザ図書館(熊本県)「アマビエでつながる地域と図書館」
Posted 2020年11月4日
https://current.ndl.go.jp/node/42430

オーストラリア会計検査院(ANAO)、オーストラリア国立図書館(NLA)とオーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)の監査結果を公開

2021年2月22日、オーストラリア会計検査院(Australian National Audit Office:ANAO)が、オーストラリア国立図書館(NLA)とオーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)の監査結果を公開しました。

NLAとNFSAともに、おおむね効果的なガバナンス、コレクション管理が行われており、それぞれの法的要件やコレクションポリシーに則って効果的にコレクションが構築されていると述べられています。一方で、両機関ともコレクションの破棄に関する計画はなく、長期的な保存場所の確保が課題となっていること等を指摘しています。

また、監査結果を踏まえた推奨事項として、NLAに対しては事業継続計画の更新とコレクションの収集対象見直し・破棄に関する方針の策定、NFSAに対してはコレクションの収集対象見直しに関する方針の策定と貸出を管理するプロセスの構築が示されています。

【イベント】危機の時代とデジタルアーカイブ ~「肖像権ガイドライン」の必要性と可能性を考える(3/11・東京)

2021年3月11日、東京都千代田区の毎日新聞東京本社の「毎日ホール」で、トークイベント「危機の時代とデジタルアーカイブ ~「肖像権ガイドライン」の必要性と可能性を考える」が開催されます。

デジタルアーカイブ学会が作成する「肖像権ガイドライン」の紹介を行い、具体的な事例から肖像権のあり方を考え、「デジタルアーカイブ」の可能性を学び、探るイベントです。

定員は80人で、当日の登壇者は以下の通りです。

・吉見俊哉氏(東京大学大学院情報学環教授)
・福井健策氏(弁護士)
・生貝直人氏(東洋大学経済学部総合政策学科准教授)
・数藤雅彦氏(弁護士)
・木戸崇之氏(朝日放送テレビ報道局 情報番組デスク)
・内田朋子氏(共同通信社編集局ニュースセンター校閲部委員)

2021年3月のイベントカレンダー(毎日メディアカフェ)
https://mainichimediacafe.jp/eventcal/#l7149

宮城教育大学附属図書館、「東日本大震災10年」コーナーを設置

宮城教育大学附属図書館が、同館の2021年3月2日付のTwitterで、1Fサポーター席向かいに「東日本大震災10年」コーナーを設置したと発表しています。

同コーナーでは、地震・防災の本に加え、東日本大震災当時の新聞や図書館内の様子が紹介されています。

@muelibrary(Twitter,2021/3/2)
https://twitter.com/muelibrary/status/1366616547146436608

参考:
宮城教育大学附属図書館、震災前後パネル展を開催(~7/27午前)
Posted 2015年7月23日
https://current.ndl.go.jp/node/28983

千葉市中央図書館、地域展示コーナーで「震災の記録を未来にいかそう~東日本大震災から10年~」展を開催中

千葉市中央図書館が、2021年2月25日から4月30日まで、地域展示コーナーにおいて、「震災の記録を未来にいかそう~東日本大震災から10年~」展を開催しています。

東日本大震災においては、同市内でも、液状化の被害や計画停電などがあり、
この経験を活かした備えを日頃から心がけ、防災の意識を常に持つことが大切であるとし、震災時の記憶だけでなく、避難や防災、震災からの復興などの資料を展示・紹介するものです。

「国立公文書館デジタルアーカイブ」「アジア歴史資料センター」、2021年4月1日にリニューアル

2021年3月1日、アジア歴史資料センターが、「国立公文書館デジタルアーカイブ」と「アジア歴史資料センター」を、4月1日にリニューアルすると発表しています。

リニューアルは、利便性や操作性の向上と更なるサービスの充実を図る事を目的としたものです。

3月22日から次期システムの試験運用が開始され、4月1日から本格稼働するとしています。

「国立公文書館デジタルアーカイブ」・「アジア歴史資料センター」のリニューアルのお知らせ (アジア歴史資料センター,2021/3/1)
https://www.jacar.go.jp/news/news04_others.html#20210301

参考:
国立公文書館、「最新のIT技術を活用したデジタルアーカイブ・システムの調査検討報告書」を公開
Posted 2017年3月8日
https://current.ndl.go.jp/node/33616

久喜市立図書館(埼玉県)、「久喜市デジタルアーカイブ」を公開

2021年3月1日、埼玉県の久喜市立図書館が、「久喜市デジタルアーカイブ」を公開しました。

同市が所有している郷土資料の一部をデジタル化し、デジタルアーカイブサイトADEACで公開したもので、現在、栗橋関所番に関する古文書や写真等のデジタル化資料(「島田家文書」(久喜市指定文化財)と久喜市所蔵の島田家に関する資料の一部)が搭載されています。

今後、2021年6月頃に「島田家文書」等の高詳細画像が搭載されるほか、様々な資料を順次公開するとしています。

「久喜市デジタルアーカイブ」を公開しました(久喜市立図書館,2021/3/1)
https://www.kuki-lib.jp/info/?id=125

久喜市デジタルアーカイブのご利用について(久喜市,2021/3/1)
http://www.city.kuki.lg.jp/kosodate/library/digitalarchive.html

恵庭市立図書館恵庭分館(北海道)、リニューアルオープン:資料の貸出に手のひら静脈認証システムを導入

北海道の恵庭市立図書館恵庭分館が2021年3月2日にリニューアルオープンし、IC貸出システム(手のひら認証システム)を導入しました。

導入に伴い、同館の貸出冊数の上限が10冊となっています。利用者カードによる貸出も引続き可能です。

その他、リニューアルにあたっては、ICタグの導入、電子資料閲覧用のタブレットや新聞閲覧用モニターの設置、テーマ別での本の排架等も行われています。

恵庭分館のリニューアルについて(恵庭市立図書館/図書館流通センター,2021/2/26)
https://eniwa-library.jp/archives/2984/

国際日本文化研究センター、「NIMOU(日本研究情報網)」を公開:日本研究に携わる世界の研究者・機関に関するデータベースをリニューアル

2021年3月2日、国際日本文化研究センターは、日本研究に携わる世界の研究者・機関に関するデータベースをリニューアルした「NIMOU(日本研究情報網)」を公開しました。

具体的な利用例として以下の6点があげられています。

・講演を依頼する研究者を探す。
・国際研究会の参加者を募る。
・研究会の仲間を探す。
・他国にカウンターパートを探す。
・各国の日本研究の動向を知る。
・研究者や機関について、ニモウに登録のウェブサイトや資料を通して情報を収集する。

「NIMOU(日本研究情報網)」データベースをリニューアルしました(国際日本文化研究センター,2021/3/2)
http://topics.nichibun.ac.jp/pc1/ja/sheet/2021/03/02/s002/