アーカイブ - 2021年 12月 6日

東京大学史料編纂所、「正保琉球国絵図デジタルアーカイブ」と「倭寇図巻デジタルアーカイブ」を公開

2021年12月6日、東京大学史料編纂所が、「正保琉球国絵図デジタルアーカイブ」と「倭寇図巻デジタルアーカイブ」の公開を発表しました。

資料の画像をウェブ上で公開するとともに、書き込まれた情報を分析するために構築されたデジタルアーカイブと述べられています。

「正保琉球国絵図デジタルアーカイブ」は、「正保琉球国絵図写」「正保琉球国悪鬼納島絵図写」「正保琉球国八山島絵図写」3舗を、国立歴史民俗博物館の協力のもとデジタル化し、書き込まれた文字等の情報全895件を追加して検索できるようにしたとあります。また、IIIFに対応しており、他機関が所蔵する国絵図との並列表示や現代地図と重ね合わせた表示等も行えます。

「倭寇図巻デジタルアーカイブ」では、デジタル化した「倭寇図巻」の一覧表示、赤外線写真との比較表示、登場する人物のデータベース、関連資料「蒋洲咨文」のテキストビューア、関連資料である『籌海図編』から船と武器の図を抽出した絵引等が提供されています。

北海道大学附属図書館、公式Facebookアカウントの運用終了を発表

2021年12月2日、北海道大学附属図書館が、Facebookアカウントを、2022年9月30日をもって廃止することを発表しました。

学生のFacebook利用者が減少しており、Facebookでは十分な広報が難しいと判断したことを理由として挙げています。今後は、2020年4月20日から運用を開始した公式Twitterに注力し、情報発信を行うとしています。

@hokudailibrary(Facebook, 2021/12/2)
https://www.facebook.com/hokudailibrary/posts/6941445525867376

関連:
@Hokudai_Library(Twitter)
https://twitter.com/Hokudai_Library

欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)、欧州の図書館におけるSDGsへの取組状況を調査した報告書の第2版を公開

2021年11月18日、欧州図書館・情報・ドキュメンテーション協会連合(EBLIDA)が、欧州の図書館におけるSDGsへの取組状況を調査した報告書の第2版“Second European Report on Sustainable Development Goals and Libraries”の公開を発表しました。

報告書は、EBLIDAが2021年6月に実施し、17か国の機関から回答を得た調査の結果を基に、ラトビア国立図書館との協力により作成されました。冒頭部分では、2020年に公開された第1版と比較して、SDGsの認知度が向上し、多くの図書館関連機関が取組に着手していること、“digital library”と“socially inclusive library”の2つの方向性の取組が見られること等が述べられています。

報告書では、SDGsに関する取組の担い手、国レベルや図書館によるアドヴォカシー、SDGs関連の図書館プロジェクトの資金、国際的な連携関係、図書館によるプロジェクトの評価等についてまとめられています。

フランス国立公文書館、DNAに記録されたデジタル化資料の受入を発表:「人権宣言」と「女性と女市民の権利宣言」

2021年11月23日、フランス国立公文書館が、DNAに記録されたデジタル化資料の受入を発表しました。発表の中で、公的機関では世界で初と述べられています。

今回同館が受け入れたデジタル化資料は、1789年のフランス革命時に出された「人権宣言」(Déclaration des droits de l'homme et du citoyen de 1789:人間および市民の権利宣言)と、オランプ・ド・グージュにより1791年に発表された「女性と女市民の権利宣言」(Déclaration des droits de la femme et de la citoyenne d'Olympe de Gouges)です。

発表によると、フランスの国立科学研究センター(CNRS)とソルボンヌ大学の連携により開発された“DNA Drive”が使われています。同保存技術の効率性の検証や歴史的・象徴的なフランスの建国に関する文書をDNA上にエンコードすることを目的とした学際的プロジェクト“La Révolution de l'ADN”の一環とされています。また、DNA上でのデジタルデータ保存は耐久性があり、エネルギーを必要としない保存方法であり、容量が大きいこと等が述べられています。

Springer Nature社が出版したオープンアクセス論文が100万件を突破

2021年12月2日、Springer Nature社は、ゴールドOAで即時出版した一次研究・レビュー論文の本数が100万件を突破したと発表しました。

2005年以降に出版した論文の25%、2020年については出版した論文の34%が、ゴールドOAであったと述べられています。

100万件のOA論文を分析した結果として、以下等が述べられています。

・2016年以降に累計26億回ダウンロードされている
・約半数を医学論文が占める一方で非OAコンテンツの20%が医学分野のものである
・社会科学と人文科学のOAシェアが2015年から2020年の間に倍増しており、論文の絶対数は少ないものの他の分野に比べ大きな成長がみられる
・欧州で最も多くのOAコンテンツが出版され、アジアで最も多くダウンロードされている
・2019年から2021年の間で日本のOA論文出版数の増加率が144%である

米国議会図書館(LC)、機械学習と人による作業を組み合わせる“Humans in the Loop”の結果に関するレポートを公開

2021年11月30日、米国議会図書館(LC)は、LC Labsがデータ管理ソリューションプロバイダーAVPと共同で実施した取組“Humans in the Loop”結果に関するレポートの公開を発表しました。

“Human in the Loop”は、機械学習と人による作業を組み合わせた手法であり、人間が機械学習に必要な構造化されたデータの生成とアルゴリズムによる作業結果の継続的訓練・検証を行うというフィードバックループを構築することで、信頼性の高い構造化データを得ることができると述べられています。また、文化機関にとっては、コレクションの文字起こし、構造化データの抽出、画像の分類等に活用可能であると述べられています。

LCは、2020年9月から2021年6月にかけて、電話帳のデジタル化画像のテキスト化を対象に、クラウドソーシングにより一般の人々等からの協力を得て“Human in the Loop”を検証する取組“Humans in the Loop”を実施していました。