アーカイブ - 2021年 11月 25日

日本学術会議、提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して-望ましい研究評価に向けた課題と展望-」を公開

2021年11月25日、日本学術会議が、提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して-望ましい研究評価に向けた課題と展望-」を公開しました。

同提言は、日本学術会議科学者委員会研究評価分科会の審議結果を取りまとめたものです。提言の目的として、研究評価において定量的評価手法を過度に偏重しないよう求めること、国際的動向を紹介し望ましい研究評価の方向性を示すことを挙げています。

日本における現状や課題、中国・英国・ドイツ・ノルウェーの動向、いくつかの分野の研究の特性とそれを踏まえた研究評価の留意点等がまとめられています。その上で、「研究評価の目的に即した評価設計の必要性」「研究評価における研究の多様性の尊重」「研究評価手法の基本原則」「研究評価と資源配分」「定性的評価の信頼性の確保」「科学者コミュニティの責務」について提言が行われています。

日本学術会議
http://www.scj.go.jp/index.html
※新着情報(提言・報告等)の欄に、2021年11月25日付で「提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して~望ましい研究評価に向けた課題と展望~」」が掲載されています。

国際子ども図書館、連続講演「DX時代の図書館と児童ヤングアダルトサービス」の動画を公開

2021年11月24日、国立国会図書館国際子ども図書館は、連続講演「DX時代の図書館と児童ヤングアダルトサービス」の動画の公開を発表しました。

今後の児童ヤングアダルトサービスを考えるヒントとして、以下の3件の講演動画が公開されています。

・公共図書館の児童サービスのデジタル化の現状と課題
鈴木佳苗氏(筑波大学図書館情報メディア系教授、国立国会図書館客員調査員)

・GIGAスクール時代に学校図書館は何ができるか
有山裕美子氏(軽井沢風越学園教諭)

・デジタル化で進める読書のバリアフリー-児童サービスの現場にできること
野口武悟氏(専修大学文学部教授)

また、上記3件の動画の他、米国における学校教育のデジタル化の現状を踏まえて日本の図書館への期待に関する対談の動画を2022年3月に公開する予定とあります。

日本経済団体連合会(経団連)、「DFFT推進に向けたデータ流通政策」を公開:信頼性のある自由なデータ流通推進政策や官民の役割について

2021年11月16日付で、日本経済団体連合会(経団連)が、「DFFT推進に向けたデータ流通政策」を公開しました。

Society 5.0実現に向け、信頼性のある自由なデータ流通(Data Free Flow with Trust:DFFT)推進に向けた政策の方向性と官民が果たすべき役割について、経団連の考え方を示したものです。

データ流通の基盤、行政におけるデータの整備、国際的なルール等に関する「データ流通全般に関するルール」と、健康・医療分野や教育分野に関しての「個別分野における課題」等がまとめられています。

また、「おわりに」の箇所では、データ提供主体の理解が不可欠であること、政府は社会変革に関する明確なビジョンの下各省庁が一体となって活動を行い、データ利活用に関するメッセージを国民に対して直接発信すべきであること等を指摘しています。経済界としては、データの利活用を通じた製品やサービスの開発・実装を加速して具体的な利便性・生活者価値を提示し、データ利活用への理解や信頼獲得に貢献していきたい旨が述べられています。

【イベント】大学図書館研究会東京地域グループ・京都地域グループ合同企画「新図書館バーチャル見学会 ~大学内における位置づけと新たな役割~」(12/11・オンライン)

2021年12月11日、大学図書館研究会の東京地域グループと京都地域グループの合同企画として、「新図書館バーチャル見学会 ~大学内における位置づけと新たな役割~」がオンラインで開催されます。

東西の国立大学で最近オープンした2つの図書館のオンライン見学会が行われるとあります。原香寿子氏から東京大学総合図書館、長坂和茂氏から京都大学桂図書館の紹介が行われます。

参加費は無料であり、事前の申し込みが必要です。

イベント案内(D-TOKYO)
https://www.daitoken.com/tokyo/event.html
https://www.daitoken.com/tokyo/document/dtk_tokyo_kyoto_poster_20211211.pdf
※2つ目のリンクは、イベントのチラシ[PDF:1ページ]です。

オランダ王立図書館(KB)の児童書VR実験(記事紹介)

2021年11月22日、オランダ王立図書館(KB)が、4冊の児童書を対象に実施している仮想現実(VR)を用いた取組についての記事を掲載しました。

KBが所蔵する、ポップアップ等の機能がある仕掛け絵本(Novelty books)を、バーチャル環境上に再現し、3Dモデルを構築する取組です。物語の一部を読む音声やラジオの音等の効果音も追加したとあります。記事によると、仕掛け絵本は破損しやすく、これまでKBの利用者は申請して館内でのみ閲覧可能であり、仕掛け絵本を保存しつつ提供する他の方法を検討するために今回の取組が行われています。

VRヘッドセットを使用し、ユーザーは本を開いたり、バーチャル環境上の本の中を歩き回ってあらゆる角度から見たりすることができること等が述べられています。

また、記事の中には、KBの児童書担当者Karin Vingerhoets氏と研究部門のMartijn Kleppe氏のインタビュー音声もあわせて掲載されています。

米国情報標準化機構(NISO)、コンテンツプラットフォームの移行に関する推奨指針を公開

2021年11月22日、米国情報標準化機構(NISO)、コンテンツプラットフォームの移行に関する推奨指針“Content Platform Migrations”の公開を発表しました。

発表によると、図書館や図書館利用者に学術情報へのアクセスを提供するコンテンツプラットフォームについて、移行のプロセスや関係者間のコミュニケーションを向上させるための情報を提供するものです。NISOのワーキンググループ“Content Platform Migrations Working Group”の図書館職員や出版社、コンテンツプラットフォームの提供者らによって作成されたとあります。

継続的なアクセス、コンテンツやメタデータの移行、ユーザーや管理者のアカウント、利用統計、コミュニケ―ションについて、解説に加え、出版者・プラットフォーム開発者・図書館職員・図書館システム提供者等向けの推奨事項をまとめています。

『カレントアウェアネス-E』425号を発行

『カレントアウェアネス-E』425号を発行しました。

■E2446■ 多様な死の対話の場と図書館
京都女子大学家政学部・吉川直人

■E2447■ 学認+eduGAINでリモートアクセスの選択肢が広がる
国立情報学研究所・林豊,相沢啓文

■E2448■ 英・UKRIの新オープンアクセス(OA)ポリシー公開について
国立情報学研究所・脇谷史織

■E2449■ 国際会議National Libraries Now 2021<報告>
電子情報部電子情報企画課・奥村牧人

■E2450■ 2020・2021年VIAF評議会会議<報告>
収集書誌部収集・書誌調整課・石澤文

E2447 - 学認+eduGAINでリモートアクセスの選択肢が広がる

  学術機関で有料契約している電子ジャーナルや電子ブック,学術データベース等の電子リソースに対して,自宅等からリモートでアクセスしたいというニーズは,コロナ禍でより切実なものとなった。

E2450 - 2020・2021年VIAF評議会会議<報告>

国立国会図書館(NDL)は2012年からバーチャル国際典拠ファイル(VIAF)に参加し,2012年はオブザーバとして,2013年からは正式な参加機関として毎年同評議会会議(VIAF Council meeting)に出席している。VIAFは,各国の国立図書館等から名称典拠レコードの提供を受けて,同一の個人・団体等の実体に対する典拠レコードを機械的に同定し,相互にリンクさせるサービスである。評議会の目的はVIAF事業の方針,実践,運営に関する重要事項への助言・指導を行うこととされている。例年,評議会会議は世界図書館・情報会議(WLIC):国際図書館連盟(IFLA)年次大会の期間にあわせて開催されていたが,新型コロナウイルス感染症の感染拡大により,2020年,2021年はウェビナー形式での開催となった。本稿では,2年分の会議の内容について報告する。

E2448 - 英・UKRIの新オープンアクセス(OA)ポリシー公開について

●はじめに

  英国研究・イノベーション機構(UKRI)は,2021年8月,新しいオープンアクセス(OA)ポリシーを発表した。本稿では,各ステークホルダーの反応についても触れながら一連の動向をまとめていく。

E2446 - 多様な死の対話の場と図書館

死について語ることをためらう人は多い。死は,未知で不確定であり,恐怖や不安が付きまとう。死と生についての考え方の開示により周囲との軋轢等が生じることもある。

E2449 - 国際会議National Libraries Now 2021<報告>

   2021年9月16日から17日にかけて,国立図書館のキュレーションに関する国際会議“National Libraries Now 2021”(以下「NLN2021」)がオンラインで開催された。本稿では,筆者がパネリストとして参加したパネル13「スポットライト:デジタルツールによる課題解決」の内容を中心に報告する。