アーカイブ - 2021年 11月 18日

フィンランド・ヘルシンキ大学、2021年のオープンサイエンス賞を発表

2021年10月29日、フィンランドのヘルシンキ大学は、2021年のオープンサイエンス賞をLanguage Bank of FinlandとKati Lassila-Perini氏に授与することを発表しました。ヘルシンキ大学ではオープンサイエンス推進についての業績が認められた者に毎年オープンサイエンス賞が授与されており、2021年のテーマは「研究データのアクセス可能性と再利用性」でした。受賞者は推薦された者の中から、副学長、大学図書館員、IT責任者等によって構成される審査員によって選ばれました。

Language Bank of Finlandは言語リソースを使用する研究者を対象としたサービスです。多様なテキストおよび音声コーパスの他、研究データの使用・分析・管理のためのツールとトレーニングを提供します。また、Language Bank of Finlandは人文学分野等の大学院生を対象としてオンラインコースを提供することによって、資料の再利用を促進しています。

NDLラボ、資料画像のタグ推定モデルを公開

2021年11月17日、NDLラボが、資料画像のタグ推定モデルをGitHubで公開しました。

デジタル化した資料画像から抽出した図版等に、「イラスト」「地図」「グラフ」等のタグを自動で付与する機械学習モデルであり、学習には「NDL-ImageLabelデータセット」が用いられています。「次世代デジタルライブラリー」で検索可能な図版等をランダムで取得するスクリプトも併せて公開されています。

資料画像のタグ推定モデルの公開について(NDLラボ, 2021/11/17)
https://lab.ndl.go.jp/news/2021/2021-11-17/

ndl-lab/Tagestimatemodel(GitHub)
https://github.com/ndl-lab/tagestimatemodel

【イベント】国立国会図書館(NDL)第32回保存フォーラム「図書館における資料防災―「その日」に備える」(12/21-1/17・オンライン)

2021年12月21日から2022年1月17日まで、国立国会図書館(NDL)は、参加登録者限定のオンライン動画配信により、第32回保存フォーラム「図書館における資料防災―「その日」に備える」を開催します。

様々な機関における資料防災対策の予防・準備の具体的取組の報告が行われます。報告機関の経験や知見を共有することで、資料防災対策に関する理解を深め、対策の実践の参考とすることを目的としています。

参加費は無料で、定員は300人(要事前申込・先着順)です。参加者は期間中いつでも配信動画を視聴できます。

内容は以下の通りです。

・報告1「文化財防災センターとネットワークを通じた多様な文化財の救済」
小谷竜介氏(国立文化財機構文化財防災センター文化財防災統括リーダー)

・報告2「米国の大学図書館における所蔵資料の防災の取組」
日沖和子氏(ハワイ州立大学マノア校図書館資料保存司書)

・報告3「東北大学附属図書館における所蔵資料の防災について」
真籠元子氏(東北大学附属図書館情報管理課専門員)

・報告4「東京都立図書館における所蔵資料の防災の取組」
佐々木紫乃氏(東京都立中央図書館サービス部資料管理課資料修復専門員)

ギリシャ文化・スポーツ省とMicrosoft社、オリンピアの古代遺跡のデジタル保存・復元を実施

2021年11月10日、ギリシャ文化・スポーツ省とMicrosoft社は、両者が協力し実施している、人工知能(AI)を用いてオリンピアの古代遺跡のデジタル保存・復元を行うプロジェクト“Ancient Olympia: Common Grounds”についてお知らせを掲載しました。

プロジェクトの成果は、ウェブサイトやモバイルアプリ等で閲覧可能であり、オリンピックの競技場、ゼウス神殿、ヘラ神殿等をはじめとした27の遺跡の建設当初の外観や内観が、同省の考古学者の調査に基づいて3Dで再現されています。また、現在の写真、ビデオツアー、建物の変遷と解説をまとめた“Timeline”、当時の競技スケジュールの紹介等も提供されています。

総務省、データサイエンス・オンライン講座「誰でも使える統計オープンデータ」の受講生募集を開始

2021年11月16日、総務省は、データサイエンス・オンライン講座「誰でも使える統計オープンデータ」の受講者募集を開始しました。

同講座は、日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)公認の配信プラットフォーム「gacco」において2022年1月11日から開講される予定です。政府統計の総合窓口であるe-Stat等を用いて、オープンデータを活用したデータ分析手法を学ぶことができます。

2021年1月に実施された講座を再び開講するものであり、登録料や受講料は無料です。また、特別講義として、「統計ダッシュボード」の使い方の解説が行われます。

データサイエンス・オンライン講座「誰でも使える統計オープンデータ」の受講者募集開始(総務省, 2021/11/16)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei09_01000067.html

第69回日本図書館情報学会研究大会の発表論文集がオンラインで公開される

日本図書館情報学会のウェブサイト上で、第69回日本図書館情報学会研究大会の発表論文集が公開されています。

同大会は2021年10月16日から17日にかけて熊本学園大学で開催され、オンラインでの配信も行われました。両日にかけて口頭発表が、17日にはポスター発表及びシンポジウム「図書館情報学教育における遠隔教育の可能性と課題」も開催されました。

過去の研究大会(日本図書館情報学会)
https://jslis.jp/events/annual-conference/archives/
※「第69回(2021年10月)」の項目に発表論文集へのリンクが掲載されています。

第69回日本図書館情報学会研究大会発表論文集 [PDF:87ページ]
https://jslis.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-conf.-proceedings_no-ads.pdf

九州大学附属図書館、主に同館が所蔵するコレクションをめぐる講習会「貴重文物講習会」の開催一覧ページを公開:講習会の資料等へのリンクも掲載

2021年11月16日、九州大学附属図書館は、「貴重文物講習会」の開催一覧ページ「展観クロニクル: 貴重文物講習会」の公開を発表しました。開催一覧ページには資料等へのリンクも掲載されています。

貴重文物講習会とは、主に同館が所蔵するコレクションに関し、学内外の講師を招き開催している連続講座です。同講習会で扱われる内容の例として、当該コレクションの内容や価値、九州大学が所蔵するに至った経緯、活用事例が挙げられています。

貴重文物講習会 開催一覧ページの公開(九州大学附属図書館, 2021/11/16)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/44580

展観クロニクル: 貴重文物講習会(九州大学附属図書館)
https://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/gallery/lecture

日本学術振興会(JSPS)・国立情報学研究所(NII)、人文学・社会科学総合データカタログ「JDCat」の本格運用を開始:人文学分野のデータを追加

2021年11月17日、日本学術振興会(JSPS)と国立情報学研究所(NII)が、人文学・社会科学総合データカタログ「JDCat」の本格運用開始を発表しました。

JSPSが推進している人文学・社会科学データインフラストラクチャー構築推進事業によるものです。同事業に参画している研究機関(大阪商業大学JGSS研究センター、慶應義塾大学経済学部附属経済研究所パネルデータ設計・解析センター、東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センター、一橋大学経済研究所、東京大学史料編纂所)が提供する多様な人文学・社会科学分野のデータを分野横断的に検索したうえで、各機関のデータにアクセスすることができます。

2021年7月に運用開始されていましたが、検索対象は社会科学分野のデータに限定されていました。今回、東京大学史料編纂所の人文学分野のデータが新たに追加され、JDCatの本格運用が開始されることとなりました。

発表には、JSP人文学・社会科学データインフラストラクチャー構築推進センター長である廣松毅氏のコメントも掲載されています。本格運用が可能になったとはいえ、データの範囲 ・種類ともまだ限定的であり、今後「小さく生まれたJDCatが大きく育っていく」ことを願う旨が述べられています。