アーカイブ - 2021年 10月 21日

個人著者がKindleストアで本を出版できるサービス「Kindle ダイレクト・パブリッシング」、電子書籍に加え紙の書籍での出版も可能に

2021年10月20日、アマゾンジャパン合同会社は、個人著者がKindleストアで本を出版できるサービス「Kindle ダイレクト・パブリッシング」(KDP)において、電子書籍に加え紙の書籍での出版も選択可能となったことを発表しました。

KDPにおける紙書籍の出版サービスは10月19日から提供されています。注文に応じ印刷を行う方式であるため、著者は在庫を抱える必要がないと述べています。

Amazon、Kindle ダイレクト・パブリッシングで紙書籍出版を開始 個人著者の皆様に、紙書籍で読者へ作品を届ける機会を提供(PR TIMES, 2021/10/20)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001376.000004612.html

Springer Nature社、オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)と転換契約を締結

2021年10月20日、Springer Nature社は、オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)と転換契約を締結したと発表しました。

同社にとってはアジア・太平洋地域で初となる転換契約であり、CAULにとってはこれまでで最大規模の転換契約です。参加機関の研究者は、学術誌2,000誌以上において研究成果をオープンアクセス(OA)で公開できるようになるほか、Springer、Palgrave、 Macmillan、Adisのポートフォリオに含まれる学術誌2000誌以上やnature.com上の学術誌にアクセス可能となります。

発表によれば、この枠組みはコンソーシアムレベルで合意されたものであり、CAULのメンバー(オーストラリア及びニュージーランドの47大学)と、外部の7機関が適用対象になります。

シンガポール国家図書館委員会(NLB)、2025年までのロードマップ“LAB25”を発表

2021年10月20日、シンガポール国家図書館委員会(NLB)は、2025年までのロードマップ“Libraries and Archives Blueprint 2025(LAB25)を発表しました。NLBは1995年にシンガポールの公共図書館を改革するために設立された法定委員会であり、シンガポールの国立図書館、国立公文書館に加え20を超える公共図書館を管轄しています。

LAB25では、社会のあらゆる層に属するシンガポール人を支援するため重点的に取組む項目として次の4点を挙げ、具体的な取組内容も示しています。

・パートナーと協力しつつNLBを生涯学習のナショナル・プラットフォームに変えるための“Learning Marketplace”
・日々接する情報について深く考える思慮深い市民を育てるための“Informed Citizenry”
・シンガポールの物語の発見・創造を促し、シンガポールの経験をより深く理解してもらうための“Singapore Storytellers”
・デジタル時代において、ギャップを埋め、多くの人を包摂し、全ての人を力づけるための“Equaliser”

日本出版クラブ、「忘れたくない本のはなし」を募集中

2021年10月20日、日本出版クラブが、「忘れたくない本のはなし」を募集すると発表しました。

募集しているのは、コロナ禍において、「未来に残したい 忘れたくない本」を1冊選び、タイトル・著者・出版社を明記の上、本に対するエピソードや思いを600字にまとめた原稿です。郵送、メールまたはGoogleフォームでの提出が可能であり、2021年11月末日が締め切りです。

原稿はデジタルアーカイブとして収蔵されるほか、ブックガイド「忘れたくない本のほん」としてまとめられて全国100館以上の図書館に寄贈される予定とあります。

「忘れたくない本のはなし」の原稿を募集します!(日本出版クラブ, 2021/10/20)
https://shuppan-club.jp/archives/info/698

【イベント】東京大学アメリカ太平洋地域研究センターシンポジウム「高木八尺 その学問と社会活動――CPAS高木八尺デジタルアーカイブ公開に寄せて」(11/6・オンライン)

2021年11月6日、東京大学アメリカ太平洋地域研究センター(CPAS)の主催により、シンポジウム「高木八尺 その学問と社会活動――CPAS高木八尺デジタルアーカイブ公開に寄せて」がオンラインで開催されます。

近日「CPAS高木八尺デジタルアーカイブ」を公開することに合わせて同シンポジウムを開催すると述べられています。

参加には事前の申し込みが必要です。

当日の登壇者は以下の通りです。

・報告者
森山貴仁氏(南山大学)「高木八尺文庫のデジタル化について」
高光佳絵氏(千葉大学)「高木八尺と「太平洋問題調査会」」
中嶋啓雄氏(大阪大学)「高木八尺と戦後の知的交流の再生――アメリカ研究との関連を中心に」

・討論者
三牧聖子氏(高崎経済大学)、橋川健竜氏(東京大学)

・司会
中野耕太郎氏(東京大学)

「近代教科書デジタルアーカイブ」、教師用の国定教科書と暫定・文部省著作教科書約1,500冊の本文画像を追加

2021年10月19日、国立教育政策研究所教育図書館は、同館の「近代教科書デジタルアーカイブ」に、教師用の国定教科書と暫定・文部省著作教科書約1,500冊の本文画像を追加したと発表しています。

国定教科書は、1903年の「小学校令」改正より始まった教科書国定制度による教科書です。暫定・文部省著作教科書は、1946年に使用された「暫定教科書」と1947年から戦後検定教科書開始までに使用された「文部省著作教科書」からなります。

国立教育政策研究所教育図書館近代教科書デジタルアーカイブ
https://www.nier.go.jp/library/textbooks/index.html
※お知らせ欄に「2021/10/19:国定教科書(教師用)、暫定・文部省著作教科書約1,500冊の本文画像を追加しました。」とあります。

フランス・国立土木学校、フランス国立図書館(BnF)と連携して土木工学に関する資料等の電子図書館“L’Héritage des ponts et chaussées”を公開

2021年10月18日、フランスの高等専門大学校である国立土木学校(École des Ponts ParisTech)が、電子図書館“L’Héritage des ponts et chaussées”を10月20日に公開することを発表しました。

同校とフランス国立図書館(BnF)が連携し、“Gallica”の技術を提供して新しい電子図書館を構築するBnFのプログラム“Gallica marque blanche”のもと構築されました。

発表によると、同校および土木技師の歴史や、18世紀以降の土木工学・開発・輸送に関する知識等についての、文書・デッサン・印刷物・写真等1万5,000件以上が提供されています。テーマやコーパス、技術者名、資料種別毎での検索や、地図を用いた地域ごとの検索等が行えます。

米・ニューヨーク市の公共図書館3館、延滞料を廃止:低所得者層の資料アクセスを確保

2021年10月5日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、ニューヨーク市内にあるブルックリン公共図書館、NYPL、クイーンズ公立図書館の3館の図書館システムで延滞料を廃止することを発表しました。

これまでの運用では、延滞料が15ドルを超えると図書館カードを利用停止にしていましたが、今回の発表時点で約40万人のニューヨーク市民のカードが利用停止になっていました。利用停止になっているカードが特に多かったのは低所得世帯の多い地域でした。

NYPL館長のマークス(Anthony W. Marx)氏は、延滞制度は、延滞料を支払う余裕のある人にとっては返却のインセンティブとならず、支払う余裕のない人にとっては資料へのアクセスに対して障壁となっており、延滞料廃止はより公平な社会への第一歩であるという旨を述べています。

OCLCのクラウド型図書館システム“WorldShare Management Services”、クラウドシステムのセキュリティ審査を行うStateRAMPの認定で準備完了ステータスに

2021年10月6日、OCLCは、WorldCatを基盤とするクラウド型図書館システム“WorldShare Management Services”が、StateRAMPの審査を受け、認定ベンダーリストに「準備完了(Ready)」のステータスで追加されたことを公表しました。

StateRAMPは、米国国立標準技術研究所(NIST)の情報システムおよび組織のセキュリティおよびプライバシー管理に基づいたセキュリティ基準に基づいた審査を行う非営利団体です。州や地方自治体の利用するクラウドサービスプロバイダーへ要求されるサイバーセキュリティ標準への対応を標準化するというニーズから設立されました。「準備完了」のステータスは、最低限の要件を満たしていることを意味します。