アーカイブ - 2021年 10月 1日

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英・ケンブリッジ大学の研究者はElsevier社の出版物をどう利用しているか(記事紹介)

英・ケンブリッジ大学のOffice of Scholarly Communicationによるブログ“Unlocking Research”に、2021年9月24日付けで、同大学図書館のDominic Dixon氏による投稿が掲載されています。この投稿では、ケンブリッジ大学の研究者によるElsevier社出版物の利用状況に関するデータへのアクセス、理解、分析を行う図書館のデータ分析ワーキンググループの取り組みについて述べられています。

ケンブリッジ大学の研究者がElsevier社のジャーナルで発表した論文のプロファイルの作成に際しては、Dimensions、Scopus、Web of Science(WoS)の3つのプラットフォームが比較されました。結果、Dimensionsが2015年から2020年の間のケンブリッジ大学の研究者によるElsevier社のジャーナル掲載論文を最も多くカバーしていることから、調査ではDimensionsを使用されています。

【イベント】国立公文書館アジア歴史資料センター開設20周年記念シンポジウム「デジタル・アーカイブの進化と歴史教育・歴史研究」(11/2・オンライン)

2021年11月2日、国立公文書館アジア歴史資料センター(アジ歴)が、開設20周年記念シンポジウム「デジタル・アーカイブの進化と歴史教育・歴史研究」をオンラインで開催します。

有識者やデジタルアーカイブの専門家により、デジタルアーカイブが歴史研究や歴史教育に果たす役割と、歴史を巡る国際的な相互理解にアジ歴が果たす役割について、パネルディスカッションが行われます。

参加費は無料で、事前の申し込みが必要です。

当日のプログラムは以下の通りです。

・開会の挨拶
鎌田薫氏(国立公文書館館長)

・基調発言
波多野澄雄氏(アジア歴史資料センター長)

・パネルディスカッション
司会:早川修氏(アジア歴史資料センター次長)
パネリスト:
上田薫氏(スタンフォード大学フーバー研究所キュレーター)、赤木完爾氏(慶應義塾大学名誉教授)、後藤真氏(国立歴史民俗博物館准教授)
コメンテーター:内外の有識者

・質疑応答

国際公文書館会議(ICA)、世界アーカイブ宣言への対応状況を評価するツールを公開

2021年9月30日、国際公文書館会議(ICA)が、世界アーカイブ宣言への対応状況を評価するツール“Universal Declaration on Archives Evaluation Tool”の公開を発表しました。

同ツールはICAのオンライン学習コース“Understanding and Using the Universal Declaration on Archives”の一環として作成されました。ICAの会員がそのままあるいは状況に合わせて使用することを想定して公開されており、アーキビストやその他の人が、当該機関の記録管理を評価し、世界アーカイブ宣言の内容にどれくらい対応しているか把握するのを支援するツールであると述べられています。

英語版とフランス語版があり、ツールの使用に関するガイドラインも公開されています。

ResearchGate、約20万件の論文ファイルをサイトから削除

2021年9月23日、研究者向けのSNSであるResearchGateは、Elsevier社と米国化学会(ACS)からの要求を受けて、サイトから約20万件の公開されていた論文ファイルを削除したことを発表しました。

このことについてのResearchGateの立場として、ResearchGateのミッションが科学の世界をつなげ、研究を全ての人にオープンにすることであると同時に、出版社の権利を尊重して法を遵守してきたことが説明されています。

また、ResearchGateは欧州著作権法の改正、特にデジタル単一市場における著作権指令第17条に関連することに留意していると述べています。論文ファイルのアップロード時に出版社の権利情報とユーザコンテンツを照合するJarvisと呼ばれるシステムの実装を開始したことが触れられています。このシステムに出版社が必要な情報を提供すると、Jarvisは研究者が公開を許可されていないコンテンツのアップロードを防ぐことが可能になります。

結びの出版社へのメッセージとして、学術出版の未来はオープンであり、その真の可能性を開放するために協力することを呼びかけています。

ユネスコ、世界中のオープンアクセス情報のポータルサイト“Global Open Access Portal”の新しいバージョンの公開を発表

2021年9月29日、ユネスコが、世界中のオープンアクセス(OA)情報のポータルサイト“Global Open Access Portal”(GOAP.info)の新しいバージョンの公開を発表しました。

同バージョンは、ユネスコ、学術出版プラットフォームRedalyc、ラテンアメリカの学術出版・オープンサイエンスのための情報基盤AmeliCA、インド統計大学(Indian Statistical Institute)らの協力により構築されました。

発表の中では、テキストによる検索に加え、地図による国ごとの検索ができ、166か国のOAに関する情報が含まれており、主なイニシアチブ、イベント、出版物がまとめられています。また、公開されている情報を基にした動的なコンテンツや、非営利ジャーナルの出版のワークフロー、OAに関連するオープン教育資源が提供されています。

現在公開されているものはベータ版とあり、フィードバックの募集が行われています。

オープンアクセス(OA)ジャーナルの保存プロジェクト“Project JASPER”(記事紹介)

2021年9月29日、DOAJ(Directory of Open Access Journals)が、オープンアクセス(OA)ジャーナルの保存プロジェクト“Project JASPER”について、ブログ記事を公開しました。

記事の中で、著者にとっては学術的貢献が永続的に残ることが望ましく、研究者は現在・将来にわたって研究分野の研究成果にアクセスできなければならない一方、研究成果が正しく保存されず、消滅の危機にある場合があると指摘しています。また、出版者が抱える課題として、アーカイビングや保存についての認識の低さ、財政的・技術的障壁、小規模出版者間の慣行の違いを挙げています。

上記を踏まえ、同プロジェクトでは、現在アーカイビングを行えていない小規模なジャーナルに対する支援プロセスを構築することで、学術レコードを保護することを目的としています。フェーズ1の対象ジャーナルの要件として、「DOAJに掲載されていること」「無料であること」「他の保存サービスにアーカイブされていないこと」が挙げられています。

米・カリフォルニア大学バークレー校図書館、消滅の危険性があるアフガニスタンのウェブサイトのアーカイブを実施

2021年9月24日、米国のカリフォルニア大学バークレー校図書館が、タリバン政権下で消滅の危険性に瀕しているアフガニスタンのウェブサイトのアーカイブの実施を、同館の公式Twitterアカウントで発表しました。

アフガニスタンの政治的・文化的・歴史的・社会的遺産と経験を保存することを目的とした取組です。2021年8月からウェブアーカイビングが行われており、10月1日現在、Archive-It上で75件が公開されています。

@UCBerkeleyLib(Twitter, 2021/9/24)
https://twitter.com/UCBerkeleyLib/status/1441088184767574026

At-Risk Afghanistan Web Archiving Project (ARAWA) : 2021(Archive-It)
https://archive-it.org/collections/17329

総務省、データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」を開講

2020年9月29日、総務省が、大規模公開オンライン講座(MOOC)のプラットフォーム「gacco」において、データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」を開講しました。

同講座は、2020年9月に実施した講座を再び開講するものであり、業務やビジネス上の分析事例を中心に、実践的なデータ分析手法を学習することができます。

登録料および受講料は無料であり、誰でも受講登録が可能です。

データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」の開講(総務省, 2021/9/28)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei09_01000065.html

データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」(gacco)
https://gacco.org/stat-japan2/

指宿市立指宿図書館(鹿児島県)、結婚式の前撮り希望を受け、閉館後撮影会場に変身

鹿児島県の指宿市立指宿図書館が、2021年9月7日付けの同館公式Facebookにおいて、読書が共通の趣味で同館に来館したりお互いに本の紹介を行ったりしていた指宿市民のカップルからの要望を受け、館内で結婚式の前撮りを行ったことを報告しています。

同館から結婚生活の歴史に本の記録は彩りとなると提案して読書通帳を作成したほか前撮り証明書の発行を行ったとしています。

@ibusukitosyo(Facebook,2021/9/7)
https://www.facebook.com/ibusukitosyo/posts/2026215364192908

参考:
筑後市立図書館(福岡県)、同館の恋活イベント「本de恋活」で出逢った二 人 の 特典として「図書館de前撮り」を実施
Posted 2021年4月1日
https://current.ndl.go.jp/node/43714