アーカイブ - 2021年 10月

10月 20日

日本図書館協会(JLA)、「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を更新

2021年10月19日、日本図書館協会(JLA)が、「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を更新したと発表しました。

感染力の強い変異株による感染拡大を踏まえ、「マスクなしでの会話」「狭い空間での共同生活」「居場所の切り替わり」等の感染リスクが高まる5つの場面を考慮して更新を行ったとあります。

また、「基本的事項の決定と実施の確認に関するチェックリスト」の更新版や今回の更新におけるポイントをまとめた資料、更新箇所を赤字で示した資料も公開されています。

図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインの更新について(JLA, 2021/10/19)
http://www.jla.or.jp/home/news_list/tabid/83/Default.aspx?itemid=6009

モバイルブック・ジェーピー、「連想検索システム 知の泉」を開発し実証実験を開始

2021年10月19日、モバイルブック・ジェーピー(MBJ)が、電子書籍を主な対象とした「連想検索システム 知の泉」を開発し、同社が運営する電子書籍販売サイト「どこでも読書」で実証実験を開始したと発表しました。

発表によると、「連想検索」は、システム上で書籍毎に設定した、文章中の複数の単語「特徴点」と、検索語や本の内容(検索元)との一致状況を基に、検索元に近い本を探す機能です。実証実験では、「連想検索」「関連ワードの表示」「関連本の表示」「気になるワードから検索」「閲覧履歴からのおすすめ」といった機能が「どこでも読書」で提供されます。

また、「連想検索システム 知の泉」は、国立情報学研究所(NII)との共同研究の成果を活用したものであると述べられています。

モバイルブック・ジェーピー
https://mobilebook.jp/
※ニュース欄に2021年10月19日付で「思わぬ本と出会える電子書籍の「連想検索システム 知の泉」を開発」が掲載されています。

【イベント】シンポジウム「データサイエンスへの期待2021」(12/8・大阪)

2021年12月8日、大阪成蹊大学が、データサイエンス学部開設に先駆け、シンポジウム「データサイエンスへの期待2021」を、大阪市の同大学図書館棟7階ホールで開催します。

大学進学の選択肢として高校生の関心が増している「データサイエンス」への理解を深めることを目的としており、高等教育等の教育関係者が対象です。

参加費は無料であり、事前の申し込みが必要です。

当日のプログラムは以下の通りです。

司会進行:中村佳正氏(大阪成蹊大学副学長、データサイエンス学部設置準備室長、京都大学名誉教授)

・セッション1:データサイエンスのための情報教育「社会とデータサイエンス教育」
講演者:吉川正俊氏(京都大学情報学研究科・教授)
討論者:鎌原淳三氏(神戸大学海事科学研究科・准教授)

・セッション2:データサイエンスのための高校数学と統計学「データサイエンスのための統計学」
講演者:上阪彩香氏(大阪大学数理・データ科学教育研究センター・特任助教)
討論者:狩野裕氏(大阪大学基礎工学研究科・教授)

国際音楽資料情報協会(IAML)英国・アイルランド支部、英国の図書館で借りられる楽譜の総合目録“Encore21”の新たなバージョンを公開

2021年10月19日、国際音楽資料情報協会(IAML)は、IAML英国・アイルランド支部により、英国の図書館の音楽資料の総合目録“Encore21”の新たなバージョンが公開されたと発表しました。

“Encore21”は、IAML英国・アイルランド支部のプロジェクトであり、英国図書館(BL)の支援の下構築されました。図書館で借りることができるオーケストラや声楽の譜面約9万件の所在情報等を提供しており、簡易検索・詳細検索等が行えます。102の図書館がデータを提供しており、目録データはMARC21であると述べられています。

発表によると、新たなバージョンはオープンソースの図書館システム“Koha”を使用しており、以前のバージョンは2021年12月23日まで検索可能です。また、新しいバージョンについての紹介動画がYouTube上で公開されています。

Internet Archive、学術論文のためのデータベースInternet Archive Scholarの引用索引“Refcat”を公開

2021年10月19日、Internet Archive(IA)が、学術論文のためのデータベースInternet Archive Scholar(IA Scholar)の引用索引“Refcat”の公開を発表しました。

発表によると、今回公開された“Refcat”データセットには、IA Scholarに蓄積されている6,000万件以上のメタデータおよび1億2,000万以上の学術的成果物から抽出された、13億件以上の引用情報が含まれています。データセットはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのCC0により提供されています。

また、データの抽出や照合のために作成されたツールもオープンソースで提供されており、プロジェクトの技術的な詳細をまとめたホワイトペーパーがプレプリントサーバarXivで公開されているとあります。

科学技術振興機構(JST)、J-STAGEの資料・記事検索機能を強化:論理演算式による検索機能を付加

2021年9月24日、科学技術振興機構(JST)が提供する電子ジャーナルプラットフォームJ-STAGEは、9月25日に検索機能拡張のリリースを行うと発表しました。

発表に併載されている資料「J-STAGE 検索機能拡張リリースノート」によれば、資料名・発行機関名での資料検索に関し、AND/OR/NOT条件による検索が可能になりました。それ以外にも、検索結果のソート表示と検索対象文字ハイライト表示機能の追加等が行われています。

検索機能拡張とあわせ、メンテナンスモード、編集登載システムの全文テキスト・本文PDF関連改修のリリースも行われています。

リリースノート(J-STAGE)
https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/News/TAB5/Page1/-char/ja
※2021年9月24日の欄に「2021年9月25日に検索機能拡張、メンテナンスモード、編集登載システムの全文テキスト・本文PDF関連改修のリリースを行います」とあります。

Hindawi社、同社のオープンアクセス誌に掲載される全論文を出版と同時にResearchGate上で直接利用可能に

201年10月18日、Wiley社傘下のオープンアクセス(OA)出版社であるHindawi社は、研究者向けのSNSであるResearchGateとパートナーシップを締結したことを発表しました。

同社のOA誌に掲載される全論文を、出版と同時にResearchGate上で直接利用可能にするという内容であり、研究成果の発見を加速させることを目的としています。発表では、同社はResearchGate上で全コンテンツの公開を行う初の出版社である、と述べています。

また、2021年末までに、Hindawi社のゴールドOAジャーナル230誌以上から29万本以上の出版社版論文をResearchGate上で利用可能とする旨も発表しています。

今回の取組の背景として、Wiley社が2021年初めに開始したパイロットプロジェクトにおいて、研究者らから好意的なフィードバックが得られていることを挙げています。同プロジェクトでは、Wiley社が発行する学術誌の一部をResearchGate上で利用可能とする取組が行われました。

Springer Nature社、書籍・論文の出版プロセスにおいて著者向けに無料の自動翻訳サービスを提供

2021年10月18日、Springer Nature社は、書籍・論文の出版プロセスにおいて著者向けに無料の自動翻訳サービスを提供していることを発表しました。

同サービスは、人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスDeepLを利用したものであり、6言語(ドイツ語・中国語・日本語・スペイン語・ポルトガル語・フランス語)から英語への翻訳に対応しています。

無料で簡単、かつ効率的な翻訳方法の提供により、著者は自らの好む言語で執筆できる一方、作品の読者層を大きく拡大できるメリットがあるとしています。なお、自動翻訳された書籍・論文は、人間により内容の正確性確認が行われるほか、出版に当たっては、原文及び翻訳文の著作権を保持する著者の承認を得た上で行う旨が示されています。

10月 19日

メディア芸術作品に関するデータを活用するためのウェブサイト“MADB Lab”が公開

2021年10月13日、メディア芸術作品に関するデータをより広く活用するためのウェブサイト“MADB Lab”(メディア芸術データベース・ラボ)の公開が発表されました。

文化庁の「メディア芸術データベース」で公開されているデータを対象としたデータセットや、SPARQLエンドポイント、データ利活用事例等が提供されています。

MADB Labがオープンしました(MADB Lab, 2021/10/13)
https://mediag.bunka.go.jp/madb_lab/news/350/

MADB Lab(メディア芸術データベース・ラボ)について(MADB Lab)
https://mediag.bunka.go.jp/madb_lab/about/

【イベント】大牟田市三池炭鉱歴史資料デジタルアーカイブ公開記念講演(10/31・大牟田)

2021年10月31日、福岡県の大牟田市立図書館により、「大牟田市三池炭鉱歴史資料デジタルアーカイブ公開記念講演」が開催されます。

同デジタルアーカイブの内容や活用法を紹介する講座です。宮本隆史氏(大阪大学言語文化研究科助教)により「デジタルアーカイブ化の意義」、山田元樹氏(大牟田市世界遺産・文化財室長)により「地域史における三池炭鉱とアーカイブ資料の注目点」をテーマに講演が行われます。

定員は15人(先着順・要予約)で、会場は「カルタックスおおむた」(福岡県大牟田市)です。また、インターネットでの配信も予定しているとあります。

@omuta_library(Twitter, 2021/10/15)
https://twitter.com/omuta_library/status/1448946176124809217

Internet Archive(IA)、公共図書館を対象とした地域の歴史のウェブアーカイブ構築支援プログラム“Community Webs”に新たに約60館が参加すると発表:米国・カナダに加え台湾等

2021年10月18日、Internet Archive(IA)は、地域の歴史のウェブアーカイブ構築を支援するための公共図書館を対象としたプログラム“Community Webs”に、新たに60館以上が参加すると発表しました。

カナダの35館、米国の22館に加え、アルバ、台湾、ナイジェリア、トリニダード・トバゴの各1館が新たな参加館として挙げられています。発表の中では、参加機関が150以上となり、米国外に拡大したと述べています。

フランス図書館員協会、ワクチン接種やPCR検査陰性等を証明する“pass sanitaire”への図書館での対応等についての調査結果を公開

2021年10月18日、フランス図書館員協会(ABF)が、“pass sanitaire”(衛生パス)への図書館での対応等についての調査結果を掲載しました。

“pass sanitaire”は、ワクチン接種証明や、PCR検査または抗原検査での陰性証明、検査での陽性判定から11日以上6か月以内である回復証明書等が該当します。フランスでは、2021年7月から一部を除き図書館への入館時に“pass sanitaire”の提示が義務付けられています。

調査は、ABFにより、9月15日から10月2日にかけて実施され、2,868件の回答が寄せられました。選択式の質問項目への回答の集計結果の他、自由記述への回答750件も併せて公開されています。

集計結果の抜粋の中では、回答者の多くは利用者と接する部門であるため“pass sanitaire”の影響を受けており、96%は市立図書館員であったと述べられています。また、人員の増強なく“pass sanitaire”の運用が開始したと90%が回答したことや、運用開始後に利用者とのトラブルが発生したと回答したのは約60%であったこと等がまとめられています。

米国国立衛生研究所(NIH)、生物医学のデータリポジトリにおけるメトリクスの現状に関する報告書を公開

2021年10月14日、米国国立衛生研究所(NIH)が、NIHのワーキンググループ“Lifecycle and Metrics Working Group”およびサブグループの“Metrics for Repositories”により、報告書" Metrics for Data Repositories and Knowledgebases: Working Group Report"が公開されたと発表しました。

同報告書は、生物医学のデータリポジトリにおけるメトリクス(指標)の現状をまとめたものです。NIHの助成を受けているリポジトリを対象とした調査と、生物医学分野のリポジトリコミュニティを対象とした調査の結果を基にしています。前者は13のリポジトリ担当者、後者は92人のリポジトリ管理者から回答を得たとあります。

著作権侵害に係る少額賠償請求から事前オプトアウトするための手続に関する規則制定案に図書館関係団体が懸念を表明(米国)

米国著作権局が2021年9月2日に告示した規則制定案“Small Claims Procedures for Library and Archives Opt-Outs and Class Actions”に対し、米国図書館協会(ALA)、北米研究図書館協会(ARL)、大学・研究図書館協会(ACRL)から構成される“Library Copyright Alliance”(LCA)が、2021年9月30日付けでコメントを発表しています。

この規則制定案は、米国で2020年12月に制定された“Copyright Alternative in Small-Claims Enforcement Act”(CASE Act)に関するものです。CASE Actでは、米国著作権局内に“Copyright Claims Board”(CCB)とよばれる機関を設置し、著作権侵害における少額賠償請求を扱うことを可能としています。

北米の研究図書館センター(CRL)、学術図書館の欧州関係コレクション等に関するフォーラム“New Shape of Sharing”の報告書を公開

2021年9月15日、北米の研究図書館センター(CRL)が、学術図書館の欧州関係コレクション等に関するフォーラム“The New Shape of Sharing: Networks, Expertise, Information”の報告書を公開していました。

同フォーラムは、CRLと国際的な図書館サービスプロバイダーCasalini Libriとの共催により2021年1月から4月にかけてオンラインで開催され、北米・欧州の図書館員、出版関係者らによる発表及びディスカッションが行われました。その内容は多岐にわたりますが、主なテーマは次の3点に整理できるとしています。

・共同でのコレクション構築とサービスのための新たなモデル
・コンテンツとフォーマットの種類の増加が図書館及び研究者にもたらす意義
・研究プロセスにおける図書館・図書館員の役割の変化

発表によれば、報告書にはフォーラムの主な成果と今後の活動のためのアイデアが含まれているほか、欧州関係コレクションや、より一般的なコレクションを扱う図書館員のためにさらなる共同作業への道筋を示したものとなっています。

英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)、オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)と転換契約を締結

2021年10月14日、英・ケンブリッジ大学出版局(CUP)は、オーストラリア大学図書館員協議会(CAUL)と転換契約(transformative agreement)を締結したと発表しました。2022年の同出版局刊行学術誌におけるオープンアクセス(OA)出版を支援するものです。

オプトイン方式の契約であり、CAULに加盟する39大学とニュージーランド大学図書館員協議会(CONZUL)に加盟する8大学は、2022年の契約への参加を選択できます。契約参加機関の所属研究者は380誌以上の学術誌に論文が掲載できるようになるほか、機関が現在購読している同出版局の学術誌コレクションへのアクセスが可能になります。

CAULのBob Gerrity氏は、今回の契約により、オーストラリア・ニュージーランドの大学に所属する研究者にとってOA出版の機会が大幅に増加したとコメントしています。

10月 18日

国際音楽資料情報協会(IAML)の機関誌“Fontes Artis Musicae”、IAML日本支部40周年を記念した特集を掲載

国際音楽資料情報協会(IAML)の機関誌“Fontes Artis Musicae”の68巻3号(2021年7月-9月号)に、IAML日本支部の40周年を記念した特集が掲載されました。

IAML日本支部の歴史,関連機関である音楽文献目録委員会(RILM)の最近の活動,南葵音楽文庫のカミングス・コレクション、国内の中世音楽研究等についてまとめられた記事等が掲載されています。

Fontes contents 2021 (vol. 68)(IAML)
https://www.iaml.info/fontes-contents-2021-vol-68#toc-5

Springer Nature社、ノーベル賞受賞者の出版物を無料で閲覧できる特設サイトを公開:12月12日まで

2021年10月13日、Springer Nature社がノーベル賞受賞者への祝意を表するとして、2021年ノーベル物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、経済学賞の受賞者の出版物を無料で閲覧できる特設サイト“Congratulations to the 2021 Nobel Prize Laureates”の公開を発表しています。2021年12月12日まで無料で閲覧できます。

無料で閲覧できる記事には眞鍋淑郎氏の“Interhemispheric asymmetry in climate response to a gradual increase of atmospheric CO2”等も含まれています。

2021年ノーベル賞受賞者に祝意を表して(Nature Asia, 2021/10/13)
https://www.natureasia.com/ja-jp/info/press-releases/detail/8862

【イベント】須賀川特撮アーカイブセンター開館1周年記念イベント(11/3・須賀川)

2021年11月3日、須賀川特撮アーカイブセンター開館1周年記念イベントが、同センターで開催されます。

「スカキングぬり絵入賞者表彰式」や「スカキングの3D化についての紹介」を行う開館1周年セレモニーの他、ウルトラマンシリーズ劇中車特別展示や、樋口真嗣監督によるギャラリートーク(定員20人・要事前申込)が開催されます。

オーストラリア図書館協会(ALIA)、気候変動に関する声明を発表:2030年までにカーボンニュートラルになることを目指す

2021年10月13日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、気候変動に関する声明“ALIA Board climate change statement”を発表したことについて、ウェブサイトにお知らせを掲載しました。

声明には、啓発活動の促進やエビデンスに基づくコンテンツの提供をはじめとした図書館・情報部門が取り組むべきことや、会員機関の支援等のALIAが取り組むことがまとめられています。また、ALIAは「2030年までにカーボンニュートラルになる」という目標を設定したこと等を述べています。

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