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カレントアウェアネス・ポータルは、図書館界、図書館情報学に関する最新の情報をお知らせする、国立国会図書館のサイトです。
2021年1月22日に掲載されたお知らせ記事で、東北大学附属図書館が、クラウドファンディングによる「漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト」を2020年12月25日に終了したことを発表しました。
クラウドファンディングサービス「READYFOR」上の同事業のページでは、夏目漱石の自筆資料および周辺資料792点、蔵書1点(7,620コマ)をデジタル化し、公開したと述べられています。
同事業で作成された画像は、現在、「東北大学デジタルコレクション」で公開されています。
お知らせ(東北大学附属図書館)http://www.library.tohoku.ac.jp/news/news.html ※2021年1月22日付で、「【本館】漱石文庫デジタルアーカイブ クラウドファンディング事業終了と画像公開」と掲載されています。
2021年1月27日から2月26日にかけて、文化庁、メディア芸術コンソーシアムJV事務局、立命館大学ゲーム研究センターの主催により、ゲーム音楽展「Ludo-Musica 〜音楽からみるビデオゲーム〜」がオンラインで開催されます。
ゲーム開発、アーカイブ、ゲーム研究等に携わる有識者が推薦する作品の展示が行われています。
発表によると、「文化庁令和2年度メディア芸術連携基盤等整備推進事業」の一環として開催されるものであり、以下をはじめとした内容が目的として挙げられています。
・文化資源としてのビデオゲームを音楽という観点から強調する ・オンライン展示の手法をビデオゲームの領域に持ち込み、文化振興や生涯学習の可能性を探る ・同大学が構築するゲームアーカイブの利活用実績を蓄積する
ゲーム音楽展「Ludo-Musica 〜音楽からみるビデオゲーム〜」をオンライン開催(2021-01-27〜2021-02-26)(立命館大学ゲーム研究センター, 2021/1/26)https://www.rcgs.jp/?p=1407
鳥取県が2021年1月22日から2月12日まで、同県が作成した「鳥取県視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画(案)」への意見募集を実施しています。
鳥取県は、視覚障がい者等の読書環境の整備を推進するため、同計画の策定を検討しており、公開された計画案は「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律(読書バリアフリー法)」第8条第1項の規定に基づいて定める計画に位置づけられています。計画案では、2021年度から2025年度までの期間における同県の視覚障がい者等の読書環境の整備について、推進体制・基本的な方針・施策の方向性・具体的な指標などが示されています。
パブリックコメントで提出された意見への対応は、後日、とりまとめて鳥取県立図書館のウェブサイト等で公開される予定です。
鳥取県視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画(案)についてご意見をお寄せください!(鳥取県)https://www.pref.tottori.lg.jp/295429.htm
2021年1月16日、オーストラリア図書館協会(ALIA)が、出版者に対し、ALIAが2021年に試行する「オンラインストーリータイム」に登録する絵本を募集すると発表しました。
「オンラインストーリータイム」は、公共図書館の分館が少額の年間使用料を支払うことで、出版社がオンラインでの読み聞かせでの絵本の利用を許可するという枠組みで実施される取組です。コロナ禍において、オンラインでの読み聞かせが人気だったことを受けて行われるもので、今回の試行は、2022年に恒久的な協定を締結するに先立ち、同取組が、出版社・図書館・コミュニティーのニーズにどれだけ応えるのかをALIAとオーストラリア出版協会(APA)が評価するために行われます。
参加館は使用料を支払うことで、登録された絵本を用いて読み聞かせの動画を作成し自館のソーシャルメディアに投稿することができます。動画を使用できる期間は6か月です。300から400の公共図書館の分館から支払われる各館あたり150オーストラリアドルの年間使用料をもとに、2022年1月に出版社に対して約4万から6万オーストラリアドルを支払うとしています。使用料150オーストラリアドルの内訳は、運営費に25オーストラリアドル、出版社および著者・イラストレーターへの支払いとして125オーストラリアドル、となっています。
2021年1月21日、熊本県の八代市立図書館は、同館のかがみ分館が2月1日に「かがみマンガ文庫」を開設することを発表しました。
「かがみマンガ文庫」は、リニューアル前の5倍に当たる約1,000冊のマンガの蔵書を擁して開設されます。なお、「かがみマンガ文庫」の蔵書の貸出・返却はかがみ分館のみで行われ、同館ウェブサイトからの予約等には対応していません。
「かがみマンガ文庫」 2/1(月)スタート!(八代市立図書館,2021/1/21)https://www.yatsushiro-lib.jp/topics/2021/3101/
参考: CA1782 - 広島市まんが図書館の現状と課題について / 吉田 宏 カレントアウェアネス No.314 2012年12月20日https://current.ndl.go.jp/ca1782
2021年1月18日、アイルランド図書館協会(Library Association of Ireland:LAI)は、公共図書館を通じた成人利用者のメディアリテラシー向上のためのプロジェクトを実施することを発表しました。
同プロジェクトは、メディアリテラシーに関する現行の図書館員向けカリキュラムの見直し、図書館員・地域・成人利用者のニーズの特定、成人利用者のスキル開発を支援する図書館による学習モジュールの提供、成人利用者のメディアリテラシー向上のための枠組みと方法の開発と評価等を目的として行われます。現在、LAIはプロジェクトのための学習モジュールを設計するサービスプロバイダを募集しています。プロジェクトのパートナーとなるプロバイダは、図書館における既存の学習教材のレビューを行ったうえで、公共図書館および利害関係者と協議しながらモジュールを開発・提供する、としています。
LAIは同プロジェクトの背景として、2018年に策定された5か年戦略“Our Public Libraries 2022 – Inspiring, Connecting and Empowering Communities”において、4つの戦略目標の1つとして、情報リテラシースキルの開発が設定されていることなどを挙げています。
スコットランド・エディンバラ大学の情報サービス部門が、2021年1月18日付のお知らせで、自身の国際共同研究プロジェクトへの技術的な貢献の成果として、ウェブサイト“Mapping the Scottish Reformation”が構築されたことを紹介しています。
2020年12月11日付で公開された同ウェブサイトは、スコットランドで宗教改革が展開された1560年から1689年の期間における聖職者及びその配偶者の人物情報をオンライン地図上で提供するツールです。スコットランド国立公文書館(NRS)に保存された約1万ページ相当の手稿から抽出したデータを情報源とし、エディンバラ近郊のロージアン(Lothian)地方・ツィードデール(Tweeddale)地方を中心に、聖職者約700人とその配偶者約500人の人物情報を提供しています。ウェブサイト上では、在職期間・移動・学歴・配偶者・出来事の5つのテーマに基づくデータセットが利用可能なほか、スコットランド国立図書館(NLS)が提供する“Historic Maps API”を活用した地図デザインの切り替え等にも対応しています。
2021年2月23日、アート・ドキュメンテーション学会(JADS)の第101回研究会「近年の著作権法改正の動向について」が開催されます。
発表者は、国立国会図書館の井上奈智です。違法コンテンツのダウンロード違法化、ビッグデータ解析への対応、授業目的の公衆送信補償金制度新設、絶版コンテンツ配信等の検討をはじめ、目まぐるしく変化する近年の著作権法について、改正のポイントを整理し解説が行われます。
参加費は無料で、事前の申し込みが必要です。
第101回研究会「近年の著作権法改正の動向について」のご案内(JADS)http://www.jads.org/news/2020/20210223.html
2021年1月21日、OCLC Researchが、メタデータをLinked Dataに変換するパイロットプロジェクト“CONTENTdm Linked Data Pilot project”の報告書の公開を発表しました。
同プロジェクトは、メタデータ変換の効率的なワークフローの開発、既存のインターフェースの評価、Linked Data管理のためのWikibase環境に構築したアプリケーションの検証に焦点を当てています。米・クリーブランド公共図書館や米・テンプル大学図書館をはじめとした、OCLCの電子コレクション管理ソフトCONTENTdmを利用している5機関とOCLCの連携により実施されました。
報告書では、プロジェクトの結果得られた所見として、以下をはじめとした内容が述べられています。
・共有されている拡張可能なデータモデルでの記述、Linked Dataのエンティティやリレーションシップへのメタデータの変換、エンティティとリレーションシップの単一ディスカバリーシステムへの集約により、コンテンツの発見性やデータ管理が改善し得る。
・データ変換ツールは共有し、ワークフローは分散させる。
2021年1月27日、大阪大学附属図書館は、大阪大学がタワーパートナーズセミコンダクター株式会社と、附属図書館理工学図書館へのネーミングライツ導入に関する協定を締結したと発表しました(1月25日付)。
学内では3件目、附属図書館では初めてとしています。
対象となるのは、理工学図書館西館1階のラーニング・コモンズとラウンジで、2021年2月から2024年1月まで、同施設の愛称が「TPSCo Commons (ティ・ ピィ・エス・コ コモンズ)」「TPSCo Lounge (ティ・ピィ・エス・コ ラウンジ)」となります。
理工学図書館へネーミングライツを導入しました(大阪大学附属図書館,2021/1/27)https://www.library.osaka-u.ac.jp/news/20210127_common/
2021年1月26日、米国デジタル公共図書館(DPLA)は、図書館のための電子書籍市場“DPLA Exchange”をリニューアルしたと発表しています。
“DPLA Exchange”は図書館のための安価な電子書籍市場で、3つ(同時接続数10で40回貸出、同時接続数1で無制限、同時接続数5で4分の1の価格)のライセンスの方式が用意されています。
2021年初めからはオーディオブック(2万5,000点)の提供も開始されました。現在、1,000以上の出版社からの50万点以上の電子書籍やオーディオブックが搭載されています。また無料電子書籍コレクション1万点を搭載するDPLAの“Open Bookshelf”ともシームレスな統合を行っていると説明されています。
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